クロスレビュー ファミコン

クロスレビュー ファミコン

ファミ通のクロスレビューで高得点を取った「ファミコンのタイトル」をまとめて行きます。

「ゴールド殿堂入り」32点以上を獲得したタイトルを紹介して行きます。

ファミコン殿堂入りタイトル

ファミコンからゴールド殿堂入りを果たしたタイトルは全部で29タイトルとなっています。

ドラゴンクエスト2 悪霊の神々

さんまの名探偵

燃えろ!!プロ野球

ファンタジーゾーン

ハイウェイスター

ウルティマ

桃太郎伝説

鉄道王

ファイナルファンタジー

ウィザードリィ

ファミリーサーキット

ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…

キャプテン翼

超惑星戦記 メタファイト

三国志 中原の覇者

ファミコンウォーズ

スーパーマリオブラザーズ3

ファイナルファンタジー2

ウィザードリィ2

ドラゴンクエスト4 導かれし者たち

ウィザードリィ3

デジタル・デビル物語 女神転生2

ファイナルファンタジー3

パチ夫くん3 帰ってきたパチ夫くん

いただきストリート 私のお店によってって

ベスト競馬 ダービースタリオン

ダービースタリオン 全国版

悪魔城ドラキュラ

星のカービィ 夢の泉の物語

クロスレビュー

ドラゴンクエスト2 悪霊の神々

ゲーム概要

1987年1月26日発売 RPG

『ドラクエ』の続編。3人パーティー制を導入し、戦闘にメリハリがついた。マップも前作の4倍になりイベントも追加。大陸間を移動する「船」の登場も新鮮だった。

東府屋ファミ坊 9点

いまやファミコン界のスターとなってしまった堀井雄二氏が放つ待望の新作。相変わらず『ウルティマ』(アメリカで大ヒットしたRPG)色の強いゲームになっているが、シナリオの精巧さ、ゲームバランスなど、一般的なファミコンゲームとは一線を画している。

水野店長 10点

私もキミたちといっしょで、『ドラクエ2』絶対買います。ええ、買いますよ。でもね、私はキミたちと違って、攻略本とかそんなのぜーんぜん見ないもんね。もちろんファミ通の攻略本もね。だってもったいないじゃん。せっかく自分で買ったゲームだもん。ね。

森下万里子 10点

期待通り、おもしろいゲームです。前の『ドラクエ』より、複雑になってるし、マップも広いし、解き終えるまで、かなり時間がかかると思います。でも、途中であきてしまったり、止めたくなるなんてこと絶対にないと思います。長く遊べそうな本気でおすすめのゲーム。

ガスコン金矢 9点

『ドラクエ2』をはじめて見たとき、『こいつは桃太郎だな』と思った。旅の途中でキジや犬をお供にして鬼退治へ……いや西洋ならば竜退治か。けっさくなのは街の中で犬に話しかけると、「クゥーンクゥーン」とついてくる犬がいるのだ。街の外まではついて来ないけどネ。

当時のドラクエの力を物語るレビューコメントですね。
面白かったのはガスコン金矢さんの「街で犬に話しかけると付いてくる」と言う話で、当時はそれだけでも斬新な評価点となっていたんだなあと言う所です。
とにかく「ドラクエだからあーだこーだ言わずに買え!」と言わんばかりの力技を感じるレビュー内容でした。

さんまの名探偵

ゲーム概要

1987年4月2日 ADV

桂文珍を殺した犯人を捜す、探偵アドベンチャー。探偵役にさんま、登場人物にも人気漫才タレントを起用したユニークな作品。アイコン選択方式で進んでいく。

東府屋ファミ坊 8点

ナムコには珍しい娯楽型アドベンチャーゲーム。ギャグっぽいキャラクターのすべてがアニメしているのも、なかなかいい。アクションシーンもあるしね。ただ、スタート直後に何をするべきかがわからないのは不親切だ。

水野店長 9点

テレビコマーシャルを見たときから、こりゃ売れるわいと思ってたけど、やっぱり売れましたね。こまかいところにいっぱいシャレゴコロがあって、こーゆー姿勢は、私は大好きですよ。よくやってくれました。エライ。

森下万里子 9点

とても楽しいアドベンチャーゲームですね。ただ「トル」「ミル」の繰り返しパターンだけじゃなくて、重要な情報やヒントをつかむときはちょっとしたゲームをやって勝たないといけないというところがおもしろいのです。

ガスコン金矢 8点

めずらしいお笑いタイプのアドベンチャー。RPGにくらべてアドベンチャーはいまひとつパッとしなかったが、新風を吹き込んだこのソフトの功績は大きい。エンターテインメントに徹してサービス満点。楽しめるソフトだ。

ドラクエ2に続いて高得点を出したファミコンゲームがこのさんまの名探偵だったと言う事と、コメント内容から「アドベンチャーゲームに新風」までもたらしていた説まであり、なかなか興味深いものがあります。
今の時代にもう一度、こんなゲーム出してくれないかな?お笑いタレント勢ぞろいのドラマ仕立てのアドベンチャーゲーム。街とか428みたいな感じの。とんねるずとダウンタウンはゲーム内でもなかなか絡まないシークレットイベント的なあれで。

燃れろ!!プロ野球

ゲーム概要

1987年6月26日発売

音声合成や8頭身キャラ、130試合制など、とことんリアルさを追求した野球ゲーム。投球、打撃、捕球時は8方向操作。チーム数は13。選手数は390人だ!

東府屋ファミ坊 8点

「ファミスタ」(ナムコ)に次ぐ野球ゲームの新作。「ファミスタ」のいい面も悪い面も全部わかった上で作られたゲームだから、野球好きの人なら、文句なしに満足できると思う。ただ、プレイ時間がちょっと長いこと、シミュレーションに徹したために外野が広すぎることが、うーん、かな。

水野店長 8点

「ファミスタ」に慣れてしまった目や耳や指にとっては、なんだか不思議な感じがする。初めてアメリカの野球中継を見たときのよーな気分なのだ。これがなかなか新鮮でよい。データ的にも、「ファミスタ」に欠けてたとこをフォローするなど、研究してるよね。どっちを選ぶか迷うな―。

森下万里子 8点

あまりのリアルさに、思わずエーッ!?TVの野球中継の感じを、うまく再現しているのよね。音声合成もとてもキレイなはっきりした声だし。ピッチャー、キャッチャー、バッターの動きが、とにかく細かいの。凝りに凝ってるって感じ。ただちょっとスピーディーさに欠けているような。

ガスコン金矢 8点

音声合成チップを搭載してるから審判が「ストライク!!」なんて言うし、ピッチャー交代のときなんかはバックネットのスクリーンに映し出される。まるでテレビの野球中継を観ているよーな、サービス満点、超リアルな野球ゲーム。ジャレコさん、久々のセンター前クリーンヒットってとこかな。

当時の野球ゲームは、とにかく他のメーカーの出している野球ゲームをどこかで上回ろうと言う熱気に満ちた意欲作が多かったことが伺えます。
音声合成や8頭身キャラによるグラフィックなど、意欲が点数にも反映されたのかなと言う所ですね。

ファンタジーゾーン

ゲーム概要

1987年7月17日 STG

超ヒットしたアーケード版を移植。全8面の横スクロールシューティング。敵を倒してコインをかせぎ、ショップでパーツを買ってパワーアップする。

東府屋ファミ坊 8点

はっきし言って、「ファンタジーゾーン」がこれほど完璧に近いレベルで移植されるとは思わなかった。脱帽だね。脱帽。あえて難を探すなら、一部のキャラがスプライトでたまに見えなくなってしまうのと、BGMがちょっぴりチンケ(2声なんだよね)なことだね。3声使ってほしかったな。

水野店長 9点

これは、もちろんあの「ファンタジーゾーン」なのだ。つ、ついにファミコンで発売されるのだ。みんなもどんなゲームになるか不安だったかもしれないけど、ご安心だ。ファミコンでここまでできるなんて……。私はウレシイようなサミシイような不思議な気持ちなのだ。ウェェーン!

森下万里子 9点

アーケード版やセガマーク3で大人気だった「ファンタジーゾーン」が、いよいよファミコン版に。こういうのっていいですよね。面白いゲームは、みんなで共有するべきだと思うのです。で、出来具合もバッチリ!タイトル画面も力が入っている、色もきれい。ぜひやってみてね。

ガスコン金矢 8点

ついに「ファンタジーゾーン」がファミコンでプレイできるのだ。しかも期待以上の出来映えとあれば、ファミコンユーザーとして、こんな嬉しいことはない。この調子で「スペースハリアー」とか「アウトラン」も、どんどん移植してくれたらバンバンザイなんだけど、ちょっとムリかな?

アーケードの人気作の移植ですが、当時のファミコンのスペックで言うとかなり頑張った移植作であった点が高評価につながった雰囲気ですね。
とにかくゲームセンターのゲームが自宅で遊べると言うだけで、大きな価値があったと思われます。

ハイウェイスター

ゲーム概要

1987年8月7日 SPT

自分の車を制限時間内にゴールさせるレーシングゲーム。2種類ある車の中から1台選択。ステージごとに世界各地の車がエントリーする。3Dシステム搭載。

東府屋ファミ坊 6点

見たとたん、はっとする。コースにアップダウンがあり、スピード感もなかなかのものなのだ。ただ、実際にプレイしてみると、うーんという感じ。まず、コースが単調すぎるのだ。横の景色がゼロだからね。あと1コース4分も長くて疲れると思う。まあ、息ぬき用としてはいいけれど。

水野店長 9点

マーク3版の「アウトラン」にも、まさるともおとらないレーシングゲームなのだ。私もいちおう「F1レース」はけっこうやったくちなので、この手のレーシングゲームは大好きなのだ。ひさびさにのめりこめる、単純明解アクションゲームだと思う。ハッキリ言って、これは買いですね。

森下万里子 9点

セガマーク3に「アウトラン」が出たでしょ。だからファミコン版でも早くでないかなあと思ってたのよね。うれしい。自分の好きな方の車を選んで青空の中をビュンビュン走るのです。ターボだってきいちゃうのです。ちゃんとアップダウンもあるし、すごくよくできてるなあ。

ガスコン金矢 8点

コーナーでは軽いドリフト状態を維持し、立ち上がりざまにターボ特有のカン高いエクゾーストを残し加速する……この感覚がたまらない。そりゃ、「アウトラン」と比べたらカワイソウですよ。あっちは業務用だし、ファミコンでこの感覚が味わえるなら、はっきり言ってボクは買っちゃいます。

6点が一人いながらゴールド殿堂入りの点数と言う事で、人は選ぶけどハマる人にはハマるゲームと言う印象が点数からありますが、これも「ファミコンの性能でよくここまで作った」と言う部分が評価されていたのかなと言う所ですね。
当時のアウトラン人気を感じさせるコメント内容でした。

ウルティマ

ゲーム概要

1987年10月9日 RPG

11種類の職業と5種類の種族から、好きな組み合わせでキャラクターを作る。4人パーティーを組み、大蛇エクソダスを封印する。コマンド入力式RPG。

東府屋ファミ坊 8点

なんといっても「ドラクエ」のもとになったゲーム。アメリカではシリーズ4まで発売されている大ヒットRPGだから、遊びごたえ十分にある。日本の戦闘専門のRPGに比べると、かなりRPG色が強いが、かえってそれが新鮮な魅力になっている。RPGを語る上で欠かせない作品だ。

水野店長 8点

アメリカは、やっぱりデッカイ国なのだ。「ドラクエ2」が精巧な日本製ラジカセなら、「ウルティマ」は、ユッサユッサゆれるリンカーンコンチネンタルなのだ。つまり大陸的なわけね。日本で開発していながらこの味わい。さすがロールプレイングの元祖!といったところですか……。

森下万里子 8点

パソコン版ですでに4まで出ている人気RPGですが、どういうふうにファミコンに移植されるのか、期待していました。移植版ってどうしても元のゲームと比較されるわけで、開発の方たちも大変だと思うわ。敵との戦い方が最初は手こずるかもしれないけど、じっくり構えて楽しめると思います。

ガスコン金矢

これは心してかからなければならないソフトだ。2か月や3か月は寝不足と戦いつづけなければならないだろう。ひょっとすると半年や1年かかるかもしれない。レベルはなかなか上がらないし。戦闘では逃げることすらできない。初心者はちょっと手を出さないほーが身のためかもね。

ウルティマがドラクエ2が出た頃すでに4作まで出ていたと言う点が、MMOとしても「ウルティマオンライン」がDQ10より10年以上早く開始した事とリンクしてくる。そしてレビューコメントからも、レベルの上がりにくさだとか、戦闘のシビアさなど、すでにMMOとしての資質の片鱗をうかがわせる内容となっていて、とても興味深いですね。

桃太郎伝説

ゲーム概要

1987年10月26日 RPG

4方向スクロールの和風RPG。おなじみの桃から生まれた桃太郎が鬼退治の旅に出る。コミカルな日本昔話のオンパレード。シナリオを手がけたのは、さくまあきら氏

東府屋ファミ坊 8点

「ドラクエ」をお手本にした茶目っ気たっぷりのRPG。ゲームバランスがいいから、けっこう楽しめる。また、謎がそれほど難解じゃないから、ストーリーもとんとん拍子に進んで気持ちがいい。ただ、足かせが2か所にあって、それがけっこうむずいんだよね。不親切なのは、よくないと思うよ。

水野店長 8点

昔から思ってたけど、ファミコンのロールプレイングって、外国の人が主人公のゲームがほとんどだったでしょ。だから、こーいった昔話みたいなやつが欲しかったのだ。桃太郎がだんだん年をとってっちゃうってのも新しいし、絵もサイコーにカワイイ。音楽もまたヨロシだと思うね。

森下万里子 8点

キャラクターがかわいいこと、おとぎばなしを下地にストーリーを設定していること、このふたつでもう万里子は気に入ってしまいました。外のマップやバトルモードの感じがちょっと「ドラクエ2」っぽいけど、これは相当遊べると思います。敵キャラたちが襲いかかるときの言葉が好きだな。

ガスコン金矢 8点

「ドラクエ2」のクロスレビューで、「これは桃太郎だな」と書いた記憶があるが、誰しも考えることは同じらしい。西洋は竜退治。日本ならさしずめ鬼退治なのである。とゆーわけで桃太郎を題材に、いろいろな昔ばなしを盛り込み、和風RPGの登場だ。これがなかなかハマっていて楽しめる。

当時はドラクエに続こうと様々な会社がRPGを作っていたと思うけど、その流れになんとか乗ったのがファイナルファンタジーのスクウェアと、この桃太郎伝説の後に天外魔境を生むハドソンだったのかと感じさせる。それくらいこの桃太郎伝説は、当時しっかりとRPGとして作られていたんだなと、レビューコメントからもよく伝わってくる。

鉄道王

ゲーム概要

1987年12月12日発売 TBL

ルーレットの目に従って目的地に進んでいくファミコン版ボードゲーム。自分の通過した路線を買うなどして、最終的に財産の一番多い人が勝ちとなるのだ。

東府屋ファミ坊 9点

4人まで遊べるファミコン版ボードゲーム。ルールがまったくのオリジナルだから、かなり新鮮。友だちを集めれば、けっこう夢中になれる。欠点をあげるとすれば、財産総とっかえが出すぎるとこだけれども、そういうゲームなんだといわれれば、納得がいく。BGMもなかなかの3重丸だ。

水野店長 8点

なんでいままでこーゆーゲームが出なかったのか、不思議なくらいなのだ。ゲームっていうのは、やっぱりコンピューターと対戦するよりも、人間同士で競い合った方が、約45倍くらい面白いのだ。「ファミスタ」とかやるとわかるよね。そんなわけで、ぜひとも友だちとか家族とかで遊ぼう!

森下万里子 9点

人気のあるゲームソフトがボードゲームになるのってよくあるけど、この「鉄道王」はそのどっちでもない、両方の面白いところをドッキングさせてしまった、すごいゲームね。1人でも遊べるけど、4人でワイワイやるのが、いちばん楽しいと思うな。4人にそれぞれのBGMがあるのもニクイ!

ガスコン金矢 8点

モノポリーに熱中したことのある人なら、「鉄道王」にもきっとハマるだろう。ボードゲームの面白さだけを抜き出して、メンドウなお金のやり取りや計算はすべてコンピュータがやってくれる。クリスマスやお正月に家族や友達どうしで、ワイワイ言って楽しむのにうってつけのゲームだね。

年末にはパーティゲームが絶対と言って良いほど毎年何かしら発売されますが、その走り的なゲームだったのかもしれません。
桃鉄が出るより先、時期的にも12月12日。バッチリハマったタイミングで発売している辺り、このゲームを発売したデービーソフトには先見の明があったと感じさせますね。

ファイナルファンタジー

ゲーム概要

1987年12月18日 RPG

全方向スクロールのコマンド選択型RPG。4つのクリスタルに光を宿し、世界の平和をとり戻すのが目的だ。4人パーティ制で、職業は6つの中から選択できるぞ。

東府屋ファミ坊 8点

「力作」という表現がぴったりのRPG。画面表示、シナリオ展開など、「ドラクエ」を超えようとする意欲がうかがえる。マニアックになりすぎているところが欠点といえば欠点だけど、積極的にゲームを楽しもうという姿勢さえあれば気にならない。2重丸だね。

水野店長 9点

「ドラクエ3」の発売が延期されて、何をかくそういちばんよろこんでいるのはスクウェアのみなさんじゃなかろうかとゆー気がする。「ファイナルファンタジー」はよくできたRPGと言えるだろう。物語的にも、ゲームデザイン的にも、水準を上の方でクリア―している。操作性もグーだね。

森下万里子 9点

RPGはみんなそうなのかもしれないけど、このゲームは特に魔法の装備の仕方が難しいから、それが理解できるようになった頃、そしてストーリーものみこめてきた頃から、がぜん面白くなります。天野喜孝氏によるキャラクターがとても凝っていて、すごくしっかりしたRPGです。

ガスコン金矢 8点

戦闘シーンでは、順番にパーティの中の1人が歩み出て、攻撃をする。その動作が遠い昔、「あの子がほしい、あの子じゃわからん」とはやしたてながら遊んだ記憶を呼び起こす(そんなの知るかって!)。いいゲームは前頭葉を刺激するだけじゃなく、古い大脳皮質に働きかけてくるものだ。

ファイナルファンタジー1作目が初めてレビューされたと言う歴史的瞬間ですが、1作目からすでに高評価を得ていた辺りはさすがですね。
ドラクエとは被らないような世界観とか、新しいシステムとか、DQがあったからこそ生まれたオリジナリティを感じさせるレビューです。

ウィザードリィ

ゲーム概要

1987年12月22日 RPG

大ヒットしたパソコン版からの移植。3Dダンジョン型。5つの種族、8つの職業からキャラを作り、6人までのパーティ編成で地下10階の迷宮を探索しよう。

東府屋ファミ坊 8点

6年前にアメリカで大ヒットして、シリーズ4作目まで発売されている同名RPGのファミコン版。シナリオはもちろん、ゲームバランスも文句のない仕上がりだ。ファミコン版はシリーズ1作目の移植。BGM、グラフィック共に強化されているし、ちょっと暗いけど遊んでみたい1本だ。

水野店長 8点

すべてのRPGの基本となった「ウィザードリィ」だ。5年も6年も前に製作されたゲームなのに、この水準。エライとゆーよりほかはない。「ウィザードリィ」が製作されてから何年もたつのに、いまだにこのゲームのマネでしかないRPGがいっっっぱい作られているとゆーのは、カナシイね。

森下万里子 9点

万里子、パソコン版でこれをやったとき、最初やり方がよくわからなくて、すごーく悩んだのです。それからくらべれば、日本語で説明されているし、すごくわかりやすいわ。このゲームの魅力は、与えられた設定どおりに、進むのではなく、独自性が発揮できるところです。RPGの醍醐味を!

ガスコン金矢 8点

移植度という点から見ると、原作の面白さをスポイルすることなく、グラフィックは原作をはるかにしのいでいるね。一歩ダンジョンへ足を踏み入れたら、二度と現実の世界へ戻れない気がして、のめり込みそうな自分が怖い。夜な夜な、「ギルガメッシュの酒場」に集う人々をボクは知っている。

ウィザードリィを遊び倒した堀井雄二さんがDQを作ったと言う話は有名ですが、やはりレビューコメント的にもRPGのパイオニア的な存在であることがうかがえます。

ファミリーサーキット

ゲーム概要

1988年1月6日 SPT

自分の車の色、形、パーツを選べる見下ろし型レースゲーム。ワールドチャンピオンを目指すスプリントレースと、長時間走る耐久レースのふたつがある。

東府屋ファミ坊 8点

とにかくスピード感たっぷりなのだ。同タイプのゲームに「F1レース」があるけど、スピード感に関しては、「ファミリーサーキット」の方が一枚も二枚も上手。敵車は登場するくせに、敵車と当たってもクラッシュしないという考えかたも新しい。難易度設定もなかなかの2重丸。

水野店長 8点

任天堂の「F1レース」ってのがこのまえ発売されたけど、個人的にには、こっちの方が好きなのだ。地面のスクロールとかも速くてスムーズだし、操作感そのものが楽しい。敵の車とぶつからないのはヘンだとゆーガンコな人もいるかもしんないけど、私は英断だと思うぞ。えーえー。

森下万里子 8点

任天堂さんの「F1レース」と同じ見下ろし型のゲームなんですね。でも性格が全然違います。これまでのように、障害物をのりこえて、タイムを競うといったものではなく、自分の腕とマシンを磨いて勝利を目指すゲームなのです。車好きには、たまらない魅力です。万里子も好き。

ガスコン金矢 8点

いままでのレーシングゲームと、決定的に違う点は、他社と重なっても、ぶつからないってことだね。ちょっと不自然な感じがするかもしれないけど、コース幅などの関係から、これはこれで成功していると思う。なめらかなマシンの動きとピットクルーの動きには感心してしまった。

任天堂の「F1レース」ととにかく似ているらしい。そして他の車と重なってもあたった判定にならないって言う点が評価点として挙げられているのが興味深いと言えば興味深い。時代なのかもしれないけど、面白ければOKと言う部分なのかな。車好きな人であるほど、そういう部分が気になりそうな気もしなくもない。あと水野店長の最後が「あつ森」のキャンベラさんぽい説

ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…

ゲーム概要

1988年2月10日 RPG エニックス

「堀井雄二」「中村光一」の名が目立ち、ファミコンソフトにブランド指向を定着させた。シリーズ3作目にして完結編。職業や性別の選択ができ転職も可能になった。

東府屋ファミ坊 9点

海の向こうの「ウルティマ5」も、「ドラクエ3」のように時間の概念を持っている。日本もアメリカも考えることは同じ、というよりも、日本のRPGがようやくアメリカのRPGアメリカのRPGに追いついたという感じだ。(もっとも「ウルティマ」には季節の流れもある)。「4」でアメリカを抜けるかっ!?

水野店長 10点

ちなみに私は、発売当日に「ドラクエ3」を手に入れることができなかった。同じファミコンというマシンを使いながら、どうしてこうも「ドラクエ3」と他のゲームはちがって見えるのだろうか。結局のところ、ゲームのできを左右するのは、思いやりなんじゃないかと思う。

森下万里子 10点

待ちに待った「ドラクエ3」。前情報を聞いた限りでは、仲間選びや転職などかなり操作が面倒なんじゃないかな、と思っていたんですけど実際やってみたら全然そんなことなかったわ。謎解きの構成にもムリがないし。何より1、2、3と益々中身が濃くなっているパワーに脱帽です!

ガスコン金矢 9点

編集部のゲーマーたちは、仕事だから早解きしなくてはならないのだけど、幸運にも「ドラクエ3」を手に入れることができた人は、じっくり遊んでほしいな。細かいところではいろいろ気になる部分もあるけれど、めったに出ない作品であることはまちがいないのだから……ね。

ドラクエだからとにかく高得点と言う感じです。多分レビュアーもテンションが上がっているのだと思う。東府屋ファミ坊さんはちょっと何言ってるのかわかんないですって言う部分もあるレビューだけど9点。これが通っていた時代なんですね。

キャプテン翼

ゲーム概要

1988年4月28日 その他

人気マンガのファミコン化。シミュレーションタイプのスポーツゲームだが、アドベンチャー要素が強くなっている。世界ジュニアリーグ制覇が最終目的なのだ。

東府屋ファミ坊 8点

どう考えてもスポーツゲームにしかならない題材を、むりやりRPGに仕立て上げたところがすごいよね。数あるキャラクターゲームのなかでは、かなり成功している部類じゃないかと思う。原作を知らなくても、それなりに楽しめるのがいい。ファンなら絶対に遊んでおきたい1本。

水野店長 8点

新しいこころみは成功していると思う。アニメをゲーム化したものっていうと、おざなりなアクションゲームだったり、どーしようもないロールプレイングだったりするのが多いなか(そんなには多くない)、しっかりとストーリーを追えるシミュレーションに仕上がっている。エライ。

森下万里子 8点

編集部に資料用として、原作が何冊かあったので、まずはそちらを読んでからゲームを始めたのは万里子です。原作を知らなくても、スポーツシミュレーションとして楽しめるけど、試合の間には原作に即した場面があるし、やっぱり原作をよく知った上でゲームするのが最高ね。

ガスコン金矢 8点

今までキャラクターもののゲームには、あまり面白いものがなかったけど、この「キャプテン翼」は面白い。RPGでもないし、アクションやシミュレーションでもない、まるでアニメーションを観ているような感覚でハラハラドキドキする、まったく新しいタイプのゲームなのだ。

ジャンルがその他になっている辺りがすでに開発のこだわりを感じさせる。コメントにもある通り、タイトルからしてスポーツゲームと思い込んでいるので、もしかしたら購入した人の中には意外なゲーム性に驚いた人も少なくなかったのではないだろうか。しかしその衝撃がよい方向に向いた人も多かった説…。

超惑星戦記メタファイト

ゲーム概要

1988年5月27日 アクション

全方向スクロール型。全8エリア構成。ボスを倒すとオプションが手に入り、ほかのエリアに行けるようになる。パイロットが自機から降りて別行動するぞ。

東府屋ファミ坊 8点

3モードの主人公(乗り物、ちっちゃい人、大きい人)を使い分ける「メトロイド」タイプのアクションゲーム。とにかく発想がいいよね。笑えるのだ。もちろん、ゲーム内容もかなりはまれるものを持っている。最近は楽しいアクションゲームが増えて、昔をほうふつとさせるよね。

水野店長 9点

ゲームを制作する上の、最後のツメがうまくいったいい例だと思う。キャラクターのアニメーションだとか、デザイン上の細かい設定だとか、実にぴったりと決まっているのだ。プレイしてみて、思わず「おっ、いいじゃん」と言ってしまえるゲームって、ここんとこなかったよ。

森下万里子 8点

主人公の乗る戦車メタルアタッカーの動きが、すごくよくできているんですよね。前後に微妙にゆれる感じが、なんともリアル。水の中に入ると、動きもゆっくり重い感じになるし、細かいの。ゲーム構成もいろいろ工夫がされていて、飽きないしね。とにかく、楽しく遊べるのがいいわ。

ガスコン金矢 7点

キャラ、背景ともグラフィックはヒジョーによくできてるね。とくにメタルアタッカーから降りたときのケインがカワイイ。すごくマジメに作ってあり、ゲームとしての完成度も高いと思うのだけど、ちょっと優等生的になりすぎてまとまり過ぎちゃった気がしないでもないな。

聞いた事すらないレベルのゲームでしたが、なかなかよくできたゲームっぽいですし、レビューを見て面白そうだなと感じさせますね。気になったのはガスコン金矢さんの「ちょっと優等生的になりすぎてまとまり過ぎちゃった気がしないでもない」と言う部分で、何がダメなのかよくわからないスタイルですね。点数も7とまずまずな点数なので、好みの問題でしょうか。

三国志 中原の覇者

ゲーム概要

1988年7月29日 SLG

戦乱の中国を舞台にした戦国シミュレーションゲーム。当時の英雄たちになりかわり、中国統一をめざしていこう。配下の武将を巧みに登用することがカギとなる。

東府屋ファミ坊 8点

前作「独眼竜」に比べると、かなり本格的になったシミュレーションゲーム。作戦を要する部分が多いので、なかなか飽きが来ない。登場人物にそれぞれクセを持たせるのもいい。妙な感情移入をしちゃって、「こいつ、味なことやるなぁ」とか、いろいろ言っちゃうわけ。2重丸。

水野店長 9点

まえにどっかに書いたけど、やっぱりシミュレーションゲームって、入門用とかは中途はんぱでダメだと思う。「独眼竜政宗」も今から思うと、いまいちもの足りないのだわね。で、こいつなんだけど、けっこうお気に入りだったりする。やる気さえあれば、キミだってきっとシミュれるよ。

森下万里子 8点

日本の戦国時代シミュレーションが多いせいか、中国の歴史モノというのが新鮮に感じられます。わかりやすい操作と、少ない待ち時間で、テンポよく進められるのがいいですね。攻撃のときのグラフィックも見やすいし、作戦変更がすぐできるとこなんかも気に入りました。

TACOX 8点

広大な中国大陸を舞台に繰り広げられる、壮大なシミュレーション。練りに練りまくったと思われるコマンドによるゲーム展開や、プレイヤーをグイグイとゲームに引き込む登場人物の設定といい、もー見事としか言えまへん。ちょっと簡単かなぁと思うけど、いい気持ちよさではある。

コーエーの三国志ではなく、ナムコから発売された三国志なんですね。最近では三國無双シリーズですっかりおなじみの三国志シリーズも、この当時は斬新であったことがコメントからもうかがえます。

ファミコンウォーズ

ゲーム概要

1988年8月12日 SLG

レッドスターとブルームーン両軍にわかれ、15のマップで行う戦争シミュレーションゲーム。ユニットは陸海空の16種類。アニメ処理がふんだんに施されている。

東府屋ファミ坊 8点

いわゆる陣取りゲーム型シミュレーション。どうしても、数値データの羅列になりがちなシミュレーションから、意欲的に数字を切り離している。グラフィック、アニメーションもマル。初心者でも、かなりのめり込める。ただ、コンピュータ側のAIは、数パターン欲しかったよね。

水野店長 9点

今ここに、ハムレットの心境の私がいる。9点なんて、けっこう高い点数つけちゃったけど、どうしようという感じ。なんせこれはシミュレーションなのだ。世の中にはシミュレーションとは絶対にウマが合わないって人がかなりの確率でいらっしゃると思うのだ。でも面白いよ。

森下万里子 8点

まず、画面がカラフルでとっても見やすいのが気に入りました。シミュレーションゲームって、わかりづらくて地味、というイメージがあるけど、このゲームにはそれがあまりないみたい。シミュレーションに慣れてきたせいもあるかもしれないけど。初心者でも十分楽しめます。

TACOX 8点

しっかり作られたウォーシミュレーションで、マップも選べるし兵器数もわかりやすい範囲で収まってていい感じ。戦闘アニメも、痛々しくってその気になれる。ただ、入門者むけのバカ易しい先生モードみたいなのがあれば、なおよかったと思う。

任天堂がファミコン時代に出していたシミュレーションゲームの傑作と言う感じの位置づけでしょうか。その後ファイアーエムブレムシリーズなどが主体となって行きますが、こちらのシリーズはなぜ展開されなくなったのか気になります。これだけ評価されながらも…。

スーパーマリオブラザーズ3

ゲーム概要

1988年10月23日 アクション

みんな知ってる、あの「スーパーマリオ」が帰ってきた。新しいアイテムや敵キャラ、そしてさまざまなシカケ。すべてが新しい「マリオ」なのだ。

東府屋ファミ坊 8点

文句なしの力作といっていい。「スーパーマリオ」の続編としては、最高に形に近いと思う。ただ、前々作は3年前のヒット作品。ゲームスタイル的に、どうしても時代遅れのイメージがあるんだよね。でも、それはそれでいいんじゃないかと思う。どう受け入れられるかが楽しみ。

水野店長 9点

もうこれは職人芸といってもいいんじゃないかと思う。任天堂の開発スタッフって、いったいどんな環境でお仕事してんでしょうねって感じだ。今度のやつは買わなくっていいかな、なんて思ってても、友だちがやってんの見ると、欲しくなっちゃうんだ、これが。やっぱスゴイと思います。

森下万里子 9点

これまでの「マリオ」をいかしながらも、まったく新しいゲームに仕上がっています。アクションだけでなく、テーブルゲームの要素も盛り込まれていて、とにかくバラエティーに富んでいるのです。難しいけど絶対飽きないゲーム。万里子はあのキノコ坊やがとってもとってもお気に入り。

TACOX 9点

細かいことを言わせない底知れないおもしろさがある。マリオが冒険してるんだって感じがするのだ。ただ前々作に比べると、テンポが悪くなったような気がする。マップモードのせいなんだけど、マップモードの採用でおもしろくなった部分も多いから、チャラだね。

日本において384万本を売り上げたファミコンソフトです。さすがの高評価ですね。水野店長のコメントで「友だちがやってんのを見ると、欲しくなっちゃうんだ」と言う部分が、現代にいたるまで続く任天堂ゲームの面白さの秘訣であり、他社がなかなかまねできない部分でもある気がしました。

ファイナルファンタジー2

ゲーム概要

1988年12月17日 RPG

評価の高かったロールプレイング「ファイナルファンタジー」の続編。シナリオ、グラフィック、音楽、どれをとっても前作を上回る。

東府屋ファミ坊 9点

とにかくシナリオがいい。感情移入ができるのだ。「ドラクエ」が広く浅くの世界設定をしていたのに対し、逆に狭く深くの展開。意外性のあるイベントが、小気味のいいテンポで用意されてるのもいい。ただし、戦闘はたるい。後半ストーリーがだれるのもイマイチ。でも、レベルは高いよ。

水野店長 9点

「ドラクエ」が巨人の江川だとしたら、「ファイナルファンタジー」ってやっぱ角って気がしたのね、なんとなく。なんとなくだから気にしないでね。で、今回の「2」なんだけど、江夏になりうる力を持ってんじゃないのかなーって感じがけっこうしたのね、なんとなく。そーなの。

森下万里子 9点

またまた「ドラクエ」を引き合いに出しちゃいますけど、「F・F」って「ドラクエ」よりも心なしか明るく楽しい感じがするんですね。うまく説明できないけど。「F・F」は前作よりさらに内容的に深くおもしろく、そして面倒(!)になっていますけど、凝り凝りでいいみたい。

TACOX 8点

経験値をなくして熟練度を採用した新システムのしわよせが、ゲームの中にちょこちょこ顔を出している。レベル上げの時間が長いんだよね。で、終盤のつらさとこの欠点を補ってあまりあるのが、絶妙なシナリオ。これで感動しなきゃドウスンダってぐらい、いい出来なのだ。

1作目から1年。再び年末商戦にしっかり発売してきたファイナルファンタジー2作目。プラチナ殿堂入りの高得点獲得で評価も上々だけど、終盤がだれるとかつらいとか割とネタバレっぽく聞こえる部分をレビューで書いてしまう辺りも、時代を感じさせる。水野店長は野球好きと言う説。あと「F・F」と略している辺りも今となっては面白い。

ウィザードリィ2

ゲーム概要

1989年2月21日 RPG

正当派RPGといわれる「ウィザードリィ」の続編。前作で成長させたキャラクターを、ターボファイルで転送できる。敵キャラも新しくなっているぞ。

東府屋ファミ坊 8点

今から5年前にパソコン版で発売され、大ヒットしたRPG。5年後の現在でも全然古くさい感じがしない。やっぱりRPGの原点なんだろうね。今回の「2」では、前回好評だったアイテム探しは一段と強化され、シナリオの奥も深くなった。RPGファンなら絶対遊んでおきたい1本だ。

水野店長 8点

アダルトでストイックなゲームといえよう。同じロールプレイングとはいえ、「ドラクエ」と同じふうに考えてはいけないのだ。この世界に入り込める人には、めくるめく幻想の世界が待っている。しかし……。結局のところ、各人の想像力の種類の問題なんだろうと思う。

森下万里子 8点

「1」をやった人も、「2」から始めようと思っている人も、どちらもそれぞれに楽しめるのがいいですよね。ターボファイルを使って、「1」のキャラを転送させることができるなんて、フリークにはうれしいかぎりです。ビジュアル的な派手さはないけれど、納得できるRPGなのです。

TACOX 8点

プレイヤーが自分勝手に想像を膨らませるのが楽しい前作にくらべ、こいつはチト窮屈な感じがする。想像力が豊かな人ほど、そう感じるんじゃないかなぁ。謎解きとかが、押し付けな感じがするんだよね。でもまあ、前作をやった人にならおすすめできるソフトなのだ。

ファミコンのゲームのクオリティに対して厳しい目線になりつつあったのかなと感じさせます。
1989年と言うと、すでにメガドライブだとかPCエンジンが発売されていた時期ですからね。そんな中でも高評価を獲得したウィザードリィ2は流石です。

ドラゴンクエスト4 導かれし者たち

ゲーム概要

1990年2月11日 RPG

堀井雄二監修の大ヒットRPG「ドラゴンクエスト」シリーズ最新作がコレ。5つのシナリオにわかれていて、各シナリオで違うキャラクターが主人公となる。

東府屋ファミ坊 9点

強制的なストーリー運びと戦闘のバランスの悪さに、否定的な意見をいう人が多いけど、コンピュータRPGとしては、やはり傑出している。今回は、ことさら堀井カラーが強く出ているみたいだね。プレイヤーをワクワクさせるポイントを、心得てるのだ。安心して遊べるんだよね。

水野店長 10点

今の時代、われを忘れて20時間も30時間も没頭できるものがほかにもあるだろうか。「ドラクエ4」は、今のこの世に存在するエンターテインメントのなかでも、最高水準のものだ、と断言してしまおう。ほめすぎかもしれないけど、好きなのだからしょうがない。じつに映画的なゲーム。

森下万里子 10点

やっぱり、「ドラクエ」シリーズのシナリオはすばらしいのです。とくに、あとで起こるイベントへの伏線の敷きかたには感心してしまいます。5章で8人のキャラクターがいっぺんに登場して混乱しないか、心配だったけど、AIシステムのおかげで戦闘もとてもスムーズなのです。

TACOX 8点

やはりそんじょそこらのRPGとはワケが違うわけで、十分おもしろかったんだけど、なんかこう、期待ハズレ的なところがあったような気がする。AIはラクだったしカジノも燃えたけど、なんか食い足りなさが残っちゃった感じなのだ。1年間も情報漬けになってたからかな。

安定のドラクエと言う評価。AIシステムなどが搭載されたり今ではお馴染みのカジノが初めて遊べたり、新システムもりだくさんだったけど、3のインパクトの後で大きな期待を背負いすぎてしまった感じもあるのかも知れない。

ウィザードリィ3

ゲーム概要

1990年3月9日 RPG

パソコン、ファミコンを問わず、大人気のRPG。タイトルは「3」だが、内容はパソコン版の「2」をベースに、多少のアレンジが加えられている、というもの。

東府屋ファミ坊 8点

パソコン版の「1」、「3」に続く「2」の移植版。前回はパソコンでバランス面等で評価の低かった「2」の移植を避け、「3」の移植に踏み切ったわけだけど、今回あえて「2」に逆戻りしたのは、それだけ「ウィザードリィ」人気が定着したってことなんだろうね。けっこうハマるよ。

水野店長 7点

独自のオタク道をつき進む「ウィズ」シリーズ。ゲームが複雑になればなるほど操作の簡略化をめざす「ドラクエ」とは対照的に、ただただ量的充実のみを追い求める「ウィズ」。この「3」はハッキリ言って、私の理解を超えた世界に入ろうとしてますね。これはホメ言葉です。

森下万里子 8点

今回の「ダイアモンドの騎士」のシナリオは、前作までにくらべてかなりマニアックな感じですね。新登場の強力なアイテムがいくつかあるけれど、使い方しだいでいろんなことが起こるから、アイテムを使うときはワクワクします。パソコン版をクリアーした人にも挑戦してほしいな。

TACOX 9点

シリーズ第3弾。「ウィズ」ファンは死んでもなんでもやるしかない。それが「ウィズ」やろうのあるべき姿だ。シナリオはパソコン版の「2」で、嬉しいことにマップは新調されてるし、さらに嬉しいことには本家「5」の呪文の一部も採用されている。バランスもグラフィックもヨイ。

タイトルは3ですが、内容は2のアレンジみたいです。しかし安定の32点。ウィズシリーズは32点あげとこう的な空気があったのかと思ったりしてしまいますが、安定の面白さに違いない。

デジタル・デビル物語 女神転生2

ゲーム概要

1990年4月6日 RPG

近未来の東京を舞台にした、3DRPG。物語の主人公のゲームマニアの少年が、2人の友人とともに悪魔たちと戦う。前作同様、あの魔獣合成ももちろん健在だ。

東府屋ファミ坊 8点

前作とくらべると魔獣合成関係がかなりパワーアップしている。「ドラクエ」的見おろしマップが追加されたとか、アドベンチャー要素が濃くなったとか、いろいろな変更点はあるけど、やっぱりこのゲームのウリは魔獣合成。魔獣合成がなくなってしまえば、ふつうのRPGだからね。

水野店長 8点

前作では、あの冗長なダンジョンにヘキエキしてしまって、途中で投げだしてしまった私なのだ。しかし今回は、オートバイロットシステムなどといった機能も付いて、親切さがバージョンアップしている。3Dダンジョンだけはどーしてもダメっていう人以外は、オススメできます。

森下万里子 9点

前作では、ひたすらダンジョンを歩き続けるっていう印象が強かったけれど、この「2」ではイベントが盛りだくさんでプレーヤーを飽きさせません。気になる悪魔の合体も、とても奥の深いものになっていて感心しちゃいました。前作が好きな人なら絶対に納得のいくできばえです。

TACOX 8点

前作で目についたプレー感覚上の欠点がほとんど解消されて、ファンとしてはほっと安堵の息をもらすのでありました。すべてにおいてパワーアップした傾向があるので、これはもう、ファンなら買いの一手だと思う。描画が少し遅いのが気になるけど、慣れちゃえばいい感じだ。

現在ではすっかり人気シリーズの女神転生のファミコン版2作目。この頃すでに人気シリーズになる素質バッチリの完成度だった事がわかります。

ファイナルファンタジー3

ゲーム概要

1990年4月27日 RPG

スクウェアの超大作RPG第3弾。前作以上に豊富な乗り物、転職などがウリ。なかでも職業に関しては、戦闘時間以外ならいつでも変更が可能になっている。

東府屋ファミ坊 9点

マニアック+イジワルの「FF」か、親切+やさしい「ドラクエ」かは、もう好みの問題。僕自身は、セーブできないダンジョンは、あいかわらずイヤなんだけどね。ただ、新しい要素のジョブチェンジは、かなり遊べるシステムだ。そのぶん難易度は、今まで以上に上がっているんだけどね。

水野店長 9点

ある部分では、確実に「ドラクエ4」を追い越しているといっても過言ではない。とにかくひとつひとつのイベントが凝りに凝っていて、初めてプレーすると、ハッとするような、展開がたくさん登場する。ただし、例によってラストにひかえる長ーい長ーいダンジョン。まさに玉に傷だ。

森下万里子 10点

シリーズを重ねるごとに、親切でうれしいシステムが登場するのには感心してしまいます。この「3」でも、「2」にくらべてずっと戦闘がしやすいし、武器もだれが装備できるのかすぐわかるようになっているの。ジョブチェンジしても、レベルがそのままっていうのもうれしいな。

TACOX 8点

ぼけーっと遊んでいるうちにバキバキ話が進んじゃうので、とまどいを覚えた。システム的にはジョブ制関係が面倒だなーと思ったけれど、まあ慣れてしまえばどーってことないのかもしれない。「FF」シリーズが好きな人は、やっぱ買わなきゃいけないんじゃなかろーか。

FF3作目はプラチナ殿堂の高得点を獲得。相変わらずラスト近辺のネタバレを含むコメントがあるのは、つまり最後の方までしっかり遊んだ上でのレビューをしているアピールでもあったのかな。

パチ夫くん3 帰ってきたパチ夫くん

ゲーム概要

1990年10月26日 シミュレーター

パチンコ疑惑によって人気が落ちてしまったパチンコを復活させるため、パチ夫くんが活躍する。パチンコゲーム第3弾。

東府屋ファミ坊 8点

タマの跳ね返りかたとか、クギ関係のアバウトさとか、「2」で感じた不満はほとんど解消されてないけど、やっぱり「パチ夫くん」は「パチ夫くん」でヨイんだよね。今回も新台のオンパレードなので、パチンコファンであれば、文句なしに楽しむことができる。いわゆる定番ソフトだね。

水野店長 8点

ついに第3作までできてしまった正統派パチンコゲーム。本物に近づけながら、しかもゲームとして成り立たせるってのは、きっと大変なことなんだろうなあと思う。今回は、新台もたくさん入荷して、遊びがいもたっぷり。怠惰な大人のゲーマーのみなさんにオススメでーす。

森下万里子 9点

「パチ夫くん」も回を重ねるごとに、設定が複雑になっていくようです。今回はRPGの要素もあるんだけれど、クリアーするまでにはとっても時間と気力が必要なのです。クリアーすることよりも、パチンコそのものを楽しむゲームですよね。万里子はアリゲータがお気に入り。

TACOX 8点

やはりこれも一定番なのではないだろーか。頭からっぽ状態でもくもくとプレーできるゲームって、そうそうないしね。今回はパチンコ台がさらに増えた上に待望のバッテリーバックアップ追加で、盆と正月がいっぺんに来た、みたいな感じである。シリーズファンなら絶対買いかな。

ファイナルファンタジーだドラクエだウィザードリィだと言う高得点定番タイトルの中に突然「パチ夫」くんが出てきた。それだけで面白かったです。こういうゲームがたまに高評価だったりすると、そのゲーム自体全く興味がなくても一気に注目タイトルになったりする説。

いただきストリート 私のお店によってって

ゲーム概要

1991年3月21日 TBL

堀井雄二がてがけたボードゲーム。お店を買ったり、株で儲けたりして、お金持ちを目指す。最大4人まで同時に遊べ、ターボファイルにもセーブができる。

東府屋ファミ坊 9点

堀井雄二の最新ゲーム。いままでのすごろく的だったファミコンボードゲームと違って、かなり戦略を使う内容になっている。とくにふたりから4人で遊ぶとかなり熱中するので、ハマる人はハマりまくるかも。実力で資産を増やして他人を蹴落としていく展開は、なかなか爽快だ。

水野店長 8点

堀井雄二のお仕事はすべていいとは言わないが、やっぱりこの人のやることは違いますよ。ただのスゴロクゲームだと思ってるとビックラこいちゃうかもね。すごーくすごーく戦略的で、会話の妙まで楽しめるボードゲーム。であるからして、少しばかり高学年向きなのかもね。

森下万里子 9点

対戦相手のコンピューターがすごく人間的だから、ひとりで遊んでても、とても感情的になっちゃう。株や増資の要素もプレーヤーを夢中にさせるけど、このリアルな対戦相手たちには本当に何度も泣かされました。多人数プレーじゃなくても盛り上がる、唯一のボードゲームです。

TACOX 8点

とてもアドバンスなボードゲーム。ゲームに入りやすく抜け出しにくいという、アメリカの大学みたいなゲームだ。ひとかどのボードゲーム野郎でも満足イッちゃうかもしれぬ。なにより、ひとりで遊べるのが嬉しいやね。コンピューターも強者だし。人間同士のほうが楽しいけどね。

人気のボードゲームシリーズの第1作目。この時点でゲームとしてはすでに完成されていた雰囲気が感じられる高評価でした。堀井雄二さんはやはり偉大なセンスをお持ちだったんだなあ。

ベスト競馬 ダービースタリオン

ゲーム概要

1991年12月20日 SLG

近ごろ流行の競馬をシミュレートするゲーム。プレーヤーは馬主になって自分の持ち馬を調教し、天皇賞や菊花賞など12個のビッグタイトルの獲得を目指す。

東府屋ファミ坊 9点

馬主になるってこんなに楽しいことだったのって実感させてくれるゲーム。牝馬を買って、いい血統のサラブレッドを作って、調教して、ローテーションを考えながらレースに出して……たったこれだけなんだけど、本当に奥が深いのだ。一度ハマると、コントローラーが離せなくなる。

水野店長 6点

さすがに「ベストプレー」をつくったとこのゲームだけあって、数字に対する執着は並大抵のものではない。その筋の人にいわせると、馬主になる快感を初めて味あわせてくれたってことだけど、その筋じゃない人には何が何やらわからん、というのが正直なところ。その筋の人向き。

森下万里子 8点

自分で馬主になれたり、細かなデータをいろいろ見られたりと、かなり工夫がなされています。また、競争場でのレースでも3種類の馬券の買いかたができるのがうれしいわ。実況中継は見ているだけでもかなりエキサイトします。でも、競馬の知識がないとちょっとわかりづらいです。

ジョルジョ中治 9点

基本は調教とレースの繰り返しだね。レースで勝つ。賞金を貯めていい牝馬を買う。レースで勝つ……。レースで勝つために単調な作業を繰り返していくのだ。ただ、ゲームスタート直後と牧場運営が軌道に乗ったあとでは、金銭的な面で差がありすぎるのでは!?

これも人気シリーズの1作目となります。競馬ゲームと言う事で人を選びますが、ハマればでかいと言うコメントですね。点数の開きもそれを感じさせますが、見事ゴールド殿堂の高得点を獲得です。

ダービースタリオン 全国版

ゲーム概要

1992年8月29日 SLG

競馬シミュレーションの第2弾。1500万円の軍資金を手元に競走馬を育て、レースに出場させるのだ。今回は、全国の8ヵ所でレースが楽しめるようになった。

浜村通信 8点

マイナーチェンジバージョン。でも、この絶妙なチェンジ具合がマニア心をくすぐるのだ。全国版ということで、出走馬のスケジュール調整がさらに細かく設定できたり、逃げ馬有利だったバランスが、リーズナブルに改善されているのも◎。この辺のコダワリが、いいんだよね。

水ピン 9点

前作を遊んだときほどの感動はないものの、楽しいものはやっぱり楽しい。感覚では全体的に難しくなってる。とくに最初はなかなか勝てない。関東と関西に分かれてるのは本格的だけど、実際の競馬を知らないオレにとってはプレーしにくいというデメリットのほうが大きかった。

渡辺美紀 8点

馬がかわいい~。ジョルジュのキモチが少しわかって、私も馬主になりたくなった(半分ウソ)。とにかく自分の馬が何より大切。元気だとうれしく、調子が悪いとぐんにゃりする。前作はプレーしておらず、レースで儲けることがメインなのかと思ってた私。こんな自分が恥ずかしいぜ。

TACOX 7点

前作と同じだけどバランスとかがチト違う。「ベストプレー」のバージョン違いみたいなもんだと思ってよい。前作にぞっこんラブだった人は買ってソンしないでしょう。ただ、グラフィックもそのままっつーのはちょっと悲しいものがありますね。味はあるけどやっぱしょぼい。

再びダービースタリオンですが、マイナーチェンジ的な2作目と言う感じでしょうか。それでも元が良いから評価も安定です。この頃からレビュアーも一新されて、それ自体新鮮です

悪魔城ドラキュラ

ゲーム概要

1993年2月5日 アクション

86年にディスクカードで発売されたアクションゲームのカートリッジ版。移植にあたって、難易度が2段階にセレクトできるようになった。全18ステージ。

サワディ・ノダ 7点

懐古趣味だなぁ……なんて思いつつプレーしたのだがこれがけっこう面白いんだよね。昔遊んだときはエラく難しく感じたものなんだけど、最新の他アクションゲームと比べてみると良心的で適度なバランスだし、淡々と遊べてしまう。斬新さとかはまったくないけど(当たり前)。

アルツ鈴木 8点

ある種完成されたゲームってのは、古さを感じさせないんだな。新しい驚きなんてのはもちろんないんだけど、くいたりなさはない。グラフィックに関していえば、いまならも少し描き込めるんだろうな……と思う。セーブができなくなったのはナンだけど、高くなるよりはましかな。

イザベラ永野 7点

なんでいまさら6年まえのゲームなの?と疑問を感じながらも、ついつい遊んでしまいました。時間が経っても、名作は名作ということなんでしょうね。イージーモードがついてるおかげで、けっこう先のほうまで進めてうれし、懐かしな移植よん。ディスク版持ってない人なら。

ローリング内沢 10点

ディスク版との変更点は難易度設定が追加されただけ。それ以外はまったく6年前のまま。いまプレーしてもすごく楽しめる。ヘタにいろいろ変更せずに、難易度設定だけ追加したのは正解だと思う。これはこれで完成されているものなのだから。ぜひともこの名作をやってほしい。

ディスクシステムで発売されていたものが6年の時を経て移植されたと言う作品。しかし点数の差に驚く。10点?本当に10点?と言いたくなるローリング内沢さんの点数。コメントを見てもやっぱりそう思ってしまう。それだけローリング内沢さんにとってはこのゲームがどストライクだったと言う説なんだけど、それでもなかなか思い切った点数の付け方。リメイクなどがまだ珍しい時代だったと考えると、しっかりとした移植と言うだけでも評価点になっていたと言う事なのかもしれない。

星のカービィ 夢の泉の物語

ゲーム概要

1993年3月23日 アクション

ゲームボーイで人気だったアクションゲームがファミコンで登場する。今回はスライディングキックや水鉄砲などの、新アクションが加わっているぞ。

サワディ・ノダ 9点

ゲームボーイでバカ売れしていたわけだけど、このファミコン化でまた1歩「マリオ」の完成度に近づいたと思う。吸い込むというアクションだけでも気持ちいいのに、コピーするという快感は相当なものだ。キャラも女の子受けしそうだし、まー大ヒットが確約されたゲームだよね。

ローリング内沢 8点

アクションゲームのツボが押さえられている。楽しいよホント。楽しんだけど、率直な感想を言わせていただければ、「おおーっ!」的な心から叫びたくなるような、「マリオ」や「ソニック」を初めて見たような感覚がないですね。まあ感性の問題だけど。でも楽しいからいいや。

イザベラ永野 9点

たくさんのフィーチャーが盛り込んであって、すんげー楽しい。しかも、難易度が低めでサクサク先に進めちゃう。ヌル女王としては、うれしいかぎりです。難しいとやりがいがあって、簡単だと退屈っていうのは間違ってるなあ……と、つくづく認識させてくれるゲームですね。

TACOX 7点

とても丁寧にまとめられていていい感じ。アクションゲームはこう作れ!と言わんばかりの完成度だけど、個人的には一部操作感で気になるところがあり、ちと残念。あと、難度が低くて遊びやすいんだけど、メリハリに欠けてるような気がする。よく出来てて楽しいんだけどね。

これも現代まで続く人気シリーズ。もともとゲームボーイで生まれていたタイトルだったんですね。ゲームボーイはテトリスとポケモンと言う印象が強いけど、ゲームボーイ発売初期の頃の人気を支えていたのはこのカービィだったのかも知れません。

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