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原神 第304話 銅雀
掇星攫辰天君の事を知った魈は
「禁忌滅却の札」を回収し
悪口を繰り返さぬよう
仙法を使い戒める事にした
ルイとパイモンは
仙法に必要な素材を集める為動き出した
登場人物
ルイ
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パイモン
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銅雀【初】
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仙法
天衡山南部
廃屋に人を発見
…これはこれは珍しい
神殿に来ても仙人を求めず、神も拝まない
欲しいものは香炉ときた…
くはははは…
「夢遊諸境法」の儀式に使う事を察した銅雀さん
衝撃パイモンさん
私がこの寺にいる時間は、君たちの想像を遥かに上回る
誠意が届いたからだろうか
「仙法」にも少し心得がある
まあまあ、持っていきなさい
人のために善行を成すのも、好事の一つだ
…もともと、この地に残っていても、意味はなかったからね
私のことは気にするな
欲しいものを好きなだけ持っていくといい
香炉の前へ
少なくともこの寺ほどボロボロじゃないと言ってしまったパイモンさん
七星灯を七つ集める
しかし元の場所へ戻ると誰もいなくなっていた
物を取ったらすぐに帰ると思っていたが、まさか私のことを気に掛けてくれるなんてな…
さっきの人の声が聞こえたけど見当たらない
私の体は、千年も前にとっくに消えている
君たちが先ほど見たのは「浮世留形法」によって作られた幻影さ
目の前の彫像から声が発せられてる事に気付く
たった今君たちが「浮世留形法」に使っていた香炉と七星灯を持っていったからね
必然的に私の姿も消えたのさ
私は元々夜叉の一人だった
岩王帝君が授けてくれた名は「銅雀」
数千年前に力が及ばず戦死した
今日は私の命日でね
現代の璃月がどうしても見たくて、無作法ながらもこの術を使ったのさ
ところで…
君たちは「降魔大聖」のところから来たのかな?
君たちから彼の気配を感じてね…
それと、その濃い「業障」の気配も…
数千年経つのに彼はまだあの苦痛に耐えているのかと思った銅雀さん
…自分が恥ずかしい
命は大切なものだが…
「降魔大聖」が負っているものに比べたら、死すら安らぎとも言える
はは、すまないね
誕生日は楽しく、命日は悲しく、なんてね
「浮世留形法」の効力もあとわずかで終わる
二人とも達者で
ついでに彼によろしく言っておいてくれ…
もう一度「螭虎魚焼き」が食べたかった銅雀さん
「螭虎探しに海潜り、帰って再び妖魔狩る」
やがて彫像からの声は聞こえなくなった
こうして香炉と灯を手に
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