原神 第316話 古華派と海灯祭
海灯祭が始まり
賑わう璃月港
そんな中、人手を必要とする人たちの為に
ルイとパイモンは今日も動き続ける
登場人物
ルイ
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パイモン
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孫宇【初】
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小鳥【初】
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シニャク
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古華派
奥蔵山にて
この近くで霄灯を飛ばせば、仙人にも届くかな?
でも材料が…
失礼、今妹弟子と霄灯のことについて考えてたんだ
でも、今手元にある霄灯の材料が足りなくて…
もしよかったらだけど…
古華派古華派、いつも古華派…
せっかくの海灯祭なのに、願い事まで古華派…
私たちは古華派の人間だ…
古華派を復興するのは、当然の責務だろう
はいはい、兄さんが言うなら別に…
霄灯の材料を探してきて欲しいと言う孫宇さん
本当にありがとう
コホンッ…さっき確認したんだが、清心が1つ足りない…
以前採った物は時間が経ちすぎて、もう使えなくなってしまった
ははっ、以前古華派の弟弟子や妹弟子たちと一緒にふざけた時に考えた方法なんだ
霄灯に花の香りをつけるのも、中々悪くない
手持ちの清心を渡す
ありがとう、これで立派な霄灯が作れるよ
霄灯ができた
小鳥、願い事を書くといい
君の字はとても綺麗だから…
はいはい、書けばいいんでしょ
小鳥…なんだか…
不機嫌じゃないか?
どうしたんだ?
別に、不機嫌じゃないわ
兄さんのために霄灯を飛ばせて、嬉しくてしょうがないわ
あぁ、君の言った通りだ
もう霄灯を飛ばす準備をしないと
山登りで疲れてしまった小鳥さん
そんな…さっきここで休憩したじゃないか…
頭も痛いの
山風に吹かれたせいかもしれない
あ…
…はぁ…
何度もすまないね
今日は特別な場所で飛ばそうと思っていたんだ…
まだ古華派が…あった頃、いつも海灯祭になると、師匠が私たちをその場所に連れていって、皆で灯を飛ばしてたんだ
今は落ちぶれて、あの場所も、もう古華派の人が霄灯を飛ばすことはない…
代わりにその場所で霄灯を飛ばして来て欲しいと言う孫宇さん
今場所を教えるよ
私は妹弟子の面倒を見る…
小鳥、なぜ急に頭痛が?薬を飲むか?
い、いらない、兄さんが隣にいてくれたらすぐ治るから…
そして天衡山へ
人を発見
あなたたちは…
霄灯を飛ばしに来たのですか?
霄灯を飛ばすこの場所を知っているのは、古華派の弟子しかいませんが、あなたたちに印象はありません…
まだここを覚えている古華派の人がいたのですか?
私がここに来た時は周囲に誰もいなくて、すこし寂しく思いましたが…
まだここを覚えてくれている人がいると分かって、少しほっとしました
はい…あの頃はいつも、霄灯を作ってから、師匠の後ろについてここに来ていたのです
あの頃は…山に霄灯がずらりと並んでいて、とても綺麗でした
それが今は…
歩きながら色々話したい雰囲気のシニャクさん
霄灯を飛ばす
ある時、霄灯を飛ばそうとしていたら、血気盛んな兄弟子から勝負を申し込まれたのです
私が返事をする間もなく、姉妹弟子がその兄弟子の足元に水をかけました
その水で地面が滑って、兄弟子が剣を出す前に、お尻から転んでしまって…
それがおかして笑っていたら私も転んでしまったのです
その兄弟子は怒るどころか、私を指してゲラゲラと笑い始めて…
結局、周りにいたみんなもつられて大笑いしていました…
その兄弟子の行方が気になるシニャクさん
以前は私も希望を持っていました
新しく古華派に入った少年が、才能と気質に溢れていて、門派を立て直すことのできる逸材だったのですが
今はどこにいるのか分かりません…
結局、門派を立て直すことを他人に背負わせてはいけませんね…
ですので、彼の気の向くままにさせた方がいいと思ったのです
私が古華派を抜けた時、もう門派の弟子はほとんど残っていませんでした
師匠は私を責めることなく、ちゃんとした生活を送りなさいとだけ言ってくれました…
しかし、今の生活がちゃんとしたものかどうか私にも分からないのです…
もしかすると、今の私はただその日暮らしをしているだけなのかもしれません…
孫宇さんの話をするシニャクさん
私も彼のように勇気があれば…よかったのですが
すみません
一人でこんなにも喋ってしまって
久しぶりに外に出たので、ついたくさん話してしまいました
だ、大丈夫です
毎年この祭りになると、昔を思い出して…
そろそろ時間も遅くなってきたので、ここで
海灯祭を楽しんでください
霄灯を飛ばすことをあなたに頼んだ人にも…
その…
海灯祭を楽しんでと伝えてください
はい、ありがとうございます
お気を付けて
こうしてシニャクさんと別れた
奥蔵山
戻ってきたのか
霄灯は飛ばしてくれたか?
なるほど、シニャク…覚えているよ
あの頃は彼女にお世話になったこともある
彼女も古華派を覚えていたのか…
それはよかった…
あぁ、小鳥は頭痛が治ったらしい
さっきは山風のせいかもしれない
シニャクさんが気になる小鳥さん
古華派の姉弟子なの?
綺麗?
兄さんと仲いいの?
えっと…
仲いいとまではいかないが、シニャクは傷薬を作るのが得意だったんだ
だから、傷を治すためによく彼女のところに行っていた
はははっ、そういえば、古華派の中で彼女を好きな人は結構いたな
兄さんは?
あっ…
あ?
兄さんとそのシニャクっていう姉弟子は何の関係だったの…
その…
別にそこまで親しくもなかったかな
うん…同じ門派の同志だ
そっか…じゃあ兄さんと私の関係は…
もちろん同じ門派の同志だと答える孫宇さん
……
小鳥?
小鳥…ど…どうしたんだ…
その後
小鳥さんが口を開く事はなかった