原神 第330話 軽策荘の琉璃百合

うん、今薬草採りに行くところだったの

毎年この時期になると、薬をたくさん用意するの

別にそんな凄い薬でもないんだけどね…

腸チフスを治療したり、消化を助けるんだ

だってここから凄く遠いんだよ

ここから璃月港まで歩くのはとても時間がかかるの

それに、軽策荘にいるのはお年寄りと子供ばかりだから、冒険者のあなたたちみたいにたくさん歩くことはできないの

だから、もしもの時のために、私も事前に薬を用意してるんだ

でも、もし本当に深刻な病気で、処方箋が必要な場合は、不ト盧に行くしかない…

はぁ、そんなことにならないよう祈るしかないね…

私は薬草採りに行くから、話はここまで

採り終わったらすぐ他のことをやらなきゃ…

えっ？手伝ってくれるの？

嬉しい！正直一人でどれくらい採れるか心配だったの…

…1つは山頂に生えてる清心

栄養があって消化を助ける作用もあるよ

もう1つは川辺に生えてる新鮮なドドリアン

体内の湿気を調整する作用がある

あそこの川辺で採れるドドリアンは凄く良質な物なの

他の場所のだと薬の作用が薄くて…

だから私はいつもそこで採ってるの

最後の1つは隣の池で採れるハスの花托

神経を落ち着かせ、心臓の働きを助ける作用がある

でも採る時はコツがいるの

夜中の0時から朝の6時までに採るのが一番いいんだ

…その薬剤も一緒に処理するね

処理が終わったら、薬作りに使えるようになるから

うん、ありがとう

私は薬を甘くする方法を考えなきゃ

じゃないと、子供たちが嫌がるから…

うん…だって軽策荘には若い人が少ないから、私たちにできることはなるべく手伝うようにしてるの

この何日か耐えれば済む話だから、大丈夫だよ

それに、今年はあなたの手助けもあって、大分楽になったから

以前は…薬草採りだけでも凄く時間がかかって、薬を作るなんて…

とにかく、手伝ってくれて本当にありがとう

私たちも早く薬作りを終わらせて、霄灯に取りかからなきゃ

去年はほぼ霄灯のことを忘れてたから、今年はちゃんと忘れないようにしないと…

うーん…軽策荘の人たちが健康でいられるようにとか？

えへへっ

まあそんなとこ

でも、願い事を口に出したら叶わないから、これ以上は言わないでおくね

豆腐はどうかな？

うちの豆腐はおすすめだよ！