原神 第342話 平凡な地
狼兄貴の送別儀式の準備が整ったルイとパイモンは
無妄の丘で待つ胡桃の元へ向かった
胡桃から驚かないように警告を受け
「境界」を目指し「平凡な地」へ足を踏み入れた
登場人物
ルイ
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パイモン
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胡桃
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孟
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狼兄貴
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蘭渓【初】
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小五
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聡子
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木木
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平凡な地
「平凡な地」
「死」に最も近い場所
でも伝説にうたわれる地獄や冥府とかじゃない
ただ単に地脈が入れ乱れているだけの場所だよ
深呼吸して、私について来れば大丈夫
送別儀式の会場はすぐそこだから
先へ進み模様の入った石を発見
決められた位置に立つことで、完全な形を確認できるはずだよ
模様が完成し光を放つ
すると近くの壁が崩れる
魔物を倒しつつ先へ進んで行く
「境界」が「境界」と呼ばれる理由、それは越えちゃいけない存在だから
なんて言うんだっけ?
えっとー…
「儀式感」!
やがて見慣れない青い光を発見
そういえば、冒険者協会の冒険者は「物置き」が得意だよね?
適切な物を適切な場所に置く
破壊とか元素爆発とかで、どかーんと!
光を持っていく
閉ざされた扉を発見
閉ざされた扉の前の装置に青い光を宿してみる
近くにもう一つの光を発見
ギミックが解かれて扉が開く
そして再び青い光のギミックを発見
近くの装置に灯してみる
探索を続ける
再び青い光のある部屋へ
ここはさっきと同じところじゃないか?
青い光を持ったまま探索
どういうことだ?
俺たち…本当に進んでるのか?
青い光の部屋へ
ずっと同じところに戻されてる
きっと「鬼打牆」のしわざだ!
ははは、そうじゃないよ
あなたたちの様子を見て安心した
やっぱり一般人じゃ中に入れないんだね
二つの装置に光を灯す
扉が開かれる
わざとそういう風にすることで、勝手に入ってきた人を驚かせて近づけさせないようにしているの
うん、あとはここから飛び降りるだけ
勇気を出してダイブ
やがて底に到着
やがて明るい場所へ抜ける
そうこそ送別儀式の会場へ!
私たちの目的地はもうすぐそこだよ
興奮してると思うから、いつも通り話したり見たりしてて大丈夫
すぐにここがどうってことない場所っていうのが分かるから
人を発見
あなた方は…客人?
すみません、滅多にお目にかかれないもので
胡桃さんが連れて来た人たちみたいですので、私も安心しました
この場所は何もなく、おもてなしはできませんが
蘭渓と申します
ここである人を待ち続けて、もうどれくらい時間が経ったのかも分かりません
待つことは気が遠くなることですが、散歩をしたり、他の人と話をしたりすれば、少しは気が楽になります
待ち続ければ、会えるのでしょうか?
それとも会えないのでしょうか?
待ち続けることしかできない蘭渓さん
色々な人たちと会話しつつ先へ
そして子供たちが会話している
また海灯祭の時期か
いつの日か灯を見にいけたらいいなぁ
灯がなくても願い事はできるよ
お母さんが教えてくれたの
大声で願いを言えば、将来きっと叶うって
大声で?
それは…恥ずかしくない?
誰かが先にやって、みんなが続けば、お前も恥ずかしくなくなる
そうだそうだ
小五、先にやってよ
夢を語る小五
ははは、それだけかよ
笑うな、そっちはどうなんだよ?
もちろんお金を稼ぐことさ!
たくさん商売をして、たくさんお金を稼ぐ!
お金があれば何でもできる
こんないいことはないだろ!
そうだな
お金があれば、あの高いおもちゃ箱だって買えるんじゃないか?
買うなんてもんじゃねえ
一人一個ずつ……
いや、一人何個でもだ!
木木が大商人になったらお金を稼がなくてもいいと思った聡子さん
いやいや、お金を稼ぐのは大変なんだ
俺だけに頼るなよ!
将来の夢を語る聡子さん
そうだね
そうなったら璃月港に行かなくても、霄灯を飛ばせる!
それで、孟と狼兄貴は?
会話の途中で消えてしまった子供たち
懐かしいなあ
あれが俺たち5人の揃った最後の海灯祭だった
時間が経って、みんなこんなに大きくなったんだね…
あの時言ってた願いは、叶えられたかな?
あの時言ってたことは、ずっと俺たちの心に残ってる
何がなんでも叶えるという約束だ
とりあえず、この灯を飛ばそう
こうして孟と狼兄貴は、少し離れた場所へ灯を飛ばしに行った
ちょっと、ルイ、空気を読んであげてよ
彼らが話してる間は、遠くでそっと見守りましょう
そう?
目的が達成できるなら、過程なんてどうでもいいでしょ
前にも言ったけど、往生堂が最初に行ってたのは葬儀じゃなくて、お医者さんみたいな仕事だった
魔神戦争の被害の話をする胡桃さん
その時に、往生堂ができたの
弱弱しい人間という身分で、長い時をかけ、死を追い返した
それからまた長い年月が経ち、璃月港は栄えた
人々は名誉とモラを追い求め、やがて狂気に達した人が死の「遺産」に触れた
魔神の残滓が人の世を壊したの
具体的なことは省くけど、それは「生」という自滅と
「死」という終焉でもあった
だーめ!
あなたは本当に好奇心旺盛だね
忘れないで、知らない方がいいことは、知らない方がいい
どれだけ理解できてるかは、あなたたち次第
私からしたら、何も知らない方が楽だけどね
ふぅ、そろそろ時間だね
行こう!彼らを「始まりと終わりの地」へ送らないと!
私たちが初めて会った場所
適当につけた名前だから、気にしないで!
こうして一行は
狼兄貴を送り出す為
無妄の丘へ戻る