原神 第375話 塵歌壺

おかえり

どうじゃ

「翠珏石」は見つかったかのう？

よしよし、これで材料はすべて揃った

ばあや、もう全部揃ってるなら私は帰るよ

まだ大勢のお客さんが私のことを待ってる

あぁ、もう帰っていいよ

あとのことはこのばあやに任せなさい

じゃあ、私はこれで

旅人、私から貰った名刺しっかり持っててよ

ああ、今行くところだから！

彼女の父親だって帝君と一緒にいた頃はあんなんじゃなかったのに

まったく…一体誰に似たのやら

煙緋はああ見えて、仲間たちの中では一番この街に溶け込んでる一人なんじゃ

今の璃月は、もう昔の璃月じゃないからのう…

さあ、おしゃべりはここまでにして

本題に入ろう

贈り物もまだ作り終わってないからね

ほれ、できたぞ

この「塵歌壺」を子供たちに贈ろう

落とさないようきちんと持つんじゃよ

もし割れたら…ほぉっほぉっ、何が起きるか分からないからの

それとこの「設計図」壺の中をもっと賑やかにしたいなら、これを使うといい

心配はいらないよ

もう「おチビちゃん」を壺の中に呼んでおる

この「塵歌壺」に関することは、その子に聞くといいじゃろ

ほぉ…ようやく人が来ましたか…

ヤマガラではありません

私は「壺の精霊」

名前は…

まあ…とりあえずマルと呼んでください

ピンばあや…ああ、ピンの事でしょうか

そうです、私をここに呼んだのは彼女です

あなたたちの事も聞いていますよ

この洞天内の事は、全部私に任せてください

あなたたちの旅はまだまだ続くと思いますが…

少なくとも、安心して眠れる場所ができました

そうですね…洞天とは仙人によって造られたものですが、彼らは忙しく、洞天内の雑務を処理する暇がないのです

簡単に説明しますと、私はこの洞天の「執事」みたいなものです

そうでした、この「洞天」について簡単にご説明しましょう

設計図は持っていますか？

綺麗なお家や椅子とかが描かれている設計図のことです

「設計図」さえ持っていれば、この「洞天」をあなたたちの望むがままに建て直すことができます

そう、それです

設計図に間違いありません

では、それをさっそく聞いてみてください

最後に頭の中で思い描くことで、設計図の内容が壺の中に反映されるのです

まぁ…それは難しいでしょうね

以前、金色の目をした仙人からそのことについて聞いたことがあるのです

彼の話によると…洞天は仙人の「外景」の力によって生み出されたものですが、仙人でも力の限界があるのだとか

つまり、ここは仮初めの空間であり、暇を得たい者が癒しと悠然の時を享受することはできるものの、あくまで仮ですので現実から完全に離れることはできないのです

そんなことより、もう少し周りを散策してみてはどうです？

「洞天」についてもっと知ってほしいのです

もし聞きたいことがあったら、いつでもお聞きください