原神 第448話 椿

原神 第448話 椿

神里綾華との休憩を通して

料理と食事を楽しんだ

そして着物を受け取りに

小倉屋へ

登場人物

ルイ

パイモン

小倉澪

神里綾華

椿

小倉さんから着物を受け取る

小倉澪

あっ、それと神里あまが特別に用意したあれも、準備できてますよ!

神里綾華

ありがとうございます

小倉澪

本当に可愛い服だったので、作っててとても楽しかったです

こちらこそありがとうございました!

またのお越しをお待ちしております!

神里綾華

旅人さん、私から一つ貴方へ贈りたい物がございます

髪飾りかと思ったパイモンさん

神里綾華

白鷺を題材にして作ったかんざしです

髪飾りにもできますし、置物としても使えますよ

貴方をタダ働きさせるわけにはいきません

これを…どうぞ受け取ってください

神里綾華

パイモンさんは人を褒めるのがお上手ですね

それを見て私を思い出してくれるのでしたら、それだけで十分満足です

こうして準備が終わり

「椿」さんに会いに行く事になった

椿

手記に書かれた場所へ

訝し気パイモンさん

神里綾華

わ、私も少し意外に思っています…

手記通りの場所

神里綾華

うぅ…少々不安になってまいりました…

しかし、ここまで来たのですから、やはり入って確かめた方がいいですよね

神里綾華

そうですね…

「鶴は髪を飾るための花を1輪運び、白兎は4つの月光を袴に縫い上げた

きちんと着飾り、私は東へ向かって椿の名を7回呼んだ

すると、瞬く間に彼女の家に通ずる道に私は立っていた」

神里綾華

もう少し近づいてから判断しましょう

神里綾華

「鶴は髪を飾るための花を1輪運び、白兎は4つの月光を袴に縫い上げた

きちんと着飾り、私は東へ向かって椿の名を7回呼んだ

すると、瞬く間に彼女の家に通ずる道に私は立っていた」

試しに岩を1回、4回、7回と叩いてみた

すると岩が崩れる

しかし岩が崩れた跡には特に何もない

神里綾華

おかしいですね、からっぽです…

他を当たりましょう

そして再び違和感のある岩を発見

1回、4回、7回と岩を叩いてみる

謎の箱を発見

神里綾華

これは…

本みたいだと思ったパイモンさん

神里綾華

どうやら、これも手記のようです

もしかすると「椿」さんの手記でしょうか…

皆さん、一度外に出ましょう

ここの雰囲気は思っていたものと少し違っていました

なぜかは分かりませんが…この手記をここで開けたくはありません

外へ

神里綾華

ここなら大丈夫でしょう

お宝期待パイモンさん

神里綾華

旅人さん、パイモンさん、大変お待たせしました

神里綾華

はい、すべて読み終えました

この手記に書かれた真実は、貴方がたにも共有すべきものだと思います

内容は、思っていたものとはまったく違っていましたが…

神里綾華

狐神使ではございませんでした

「椿」さんの正体は…

私のお母様でございます

衝撃パイモンさん

神里綾華

驚きますよね…私もです…

しかし、この手記の最初にはこう書かれていました

「椿は普段の私と同じでありながら異なる存在。私が椿である時だけ、神里華代ではなくただの平凡な女の子になれる」

「以下のすべては、椿としての私の生活を記録しただけのもの」

手記に書かれていたのはお母様の考えだったと言う綾華さん

神里綾華

はい、すべて私のお母様が試したかったことのようです

貴方がたにとっては不思議に思うかもしれません

しかし私からすれば、お母様のこのような振る舞いはよく理解できます

私もそのような一面を持っていると言う綾華さん

神里綾華

手記を読んだ時、自分の考えがすべて人に見透かされているのではないかと思うほど、そこには私と同じ気持ちが書いてあり、あっけにとられてしまいました…

神里綾華

お母様がお父様に嫁いでから、ずっと神里家の主母としてすべての事務を担当してきました

高貴な身分である社奉行では、管理すべき点が多々あったのでしょう

母は自分のやりたい事をする時間もないほどだったと言う綾華さん

神里綾華

両親が亡くなった後、お兄様と私は神里家のすべてを引き継ぎました

その中で遭遇した数々の困難は、他の方には想像できないかもしれません…

私が面倒事に遭った時、いつもこう思うのです―――

お母様も以前このようなことを経験したのでしょうか?

お母様ならこのことをどう対処したのだろうかと

神里綾華

お母様と離れ、長い時間が経ったからかもしれません

私の記憶に残っているお母様は、威厳ある高貴な一面だけです

神里綾華

しかし…これはいけないことなのです

この手記を読んだ時、気付きました…お母様も私と同じように、どれほど大きな責任を背負っていても、結局はただの人であると

綺麗なお着物を好み、各地の美食を食べ、見たこともない美しい風景を見る…

それらに憧れていたのです

神里綾華

もしかすると、貴方がたはそのようなことを稚拙に思うかもしれません

しかし…私はたしかにそのような考えを持っています

神里綾華としてではなく、普通の女の子として生きるという想いを

お母様が書いていました

稲妻の民たちの間で行われるお祭りにずっと参加したかったと

天気のいい夜に家から遠くを眺めると、たまにお祭りの灯りが見えると

私もお祭りの灯りを見たことがあると言う綾華さん

神里綾華

しかし、私たちの立場では、やみくもにお祭りに参加することはできません

特に両親がいた時代は、社奉行と人々の関係はそれほど親しいものではありませんでした…

神里綾華

私たちを止める人がいなくとも、突然社奉行の人間が群集の中に現れれば、皆さんに注目されることでしょう

いったいこれから何が始まるのかと思うはずです

お母様は人々がそうしてかしこまるのを嫌っていました

皆さんにお祭りの楽しさと自由を味わってもらえることを望んでいたのです…

人々の邪魔をしたくない上に、あまり余暇もない方でした

そのため、一度もお祭りに行ったことがなかったようです

神里綾華

はい

お祭りでは異国からの料理も売られることがあったので、それも味わってみたかったのでしょう

こういうことを言うのは少々相応しくないかもしれませんが…

お母様も意外と乙女な一面を持っていたのですね

うふふ

綾華のお母さんはかわいくて責任感のある人だと思ったパイモンさん

神里綾華

……

知らず知らずのうちに、私がお母様の代わりに願いを叶えていたのですね

しかしお祭りに行くことだけは、私もできません

どうやら…お母様のためにそれを行う機会もないようです…

神里綾華

はい、分かっています

いくつかの事に気付けたと言う綾華さん

神里綾華

お母様と私、色々と通ずる点があるようです

お母様が直面したことは、私も同じく向き合うべきこと

お母様は実現できない願いを「椿」に託した…私…決めました

神里綾華

いえ、私は…

この方法を使うつもりはございません

ただ…新しい目標ができました

悔いのない毎日を送りたいと思います

何かを言いたそうな綾華さん

神里綾華

ふぅ…落ち着いて、気をしっかりと…

神里綾華

私たちのお祭りに興味はございますか?

神里綾華

はい、あの…笑わないでくださいね

私も…昔、同じような悩みを抱えていたんです…しかし、今はもう吹っ切れました

私は自分の願いを叶えるために、心に忠実に生きようと思います

貴方でしたら、きっと私のわがままを責めることはないですよね…

一緒にお祭りに行って欲しい綾華さん

神里綾華

…よかった、お二方、感謝します!

今から行けば、まだ間に合うかもしれません

こうして3人で甘金島へ向かった

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