原神 第469話 グザヴィエ
稲妻の冒険の途中
巫女の幸と幕府の虎之助の会話を聞いたルイとパイモン
たたらで起きている問題解決のために
グザヴィエと言う人に会いに行く事に
登場人物
ルイ
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パイモン
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グザヴィエ【初】
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グザヴィエ
たたら砂
そしてグザヴィエさんを発見
もうどうしようもないな…
そうだ
この俺がグザヴィエ、グザヴィエとは俺のこと!
この時間にこんな場所で会うとは、果たして幸か不幸
それで、少年、お前は?
手伝い?その服装からして、俺と同じように稲妻の異国情緒に浸る旅人だな?
なんという奇遇!
俺の役に立つのは難しいと考えるグザヴィエさん
こっちへ来る時に見かけただろう…シャボン玉みたいなバリアを
ぐっ…まあいい
あのバリアは普通じゃ見えないから仕方ないか
遠くから見る場合、何か特殊な観測方法を使わなきゃならない…
ガイドブックで見たと言うグザヴィエさん
俺はそこに書かれた手順で操作を完了した
機械の数値を見たところ、バリアが順調に起動したことが分かった
あっ、ここで言うべきなのは、このバリアの正式の名が「御影炉心専用応急阻隔バリア」ということだな
「御影炉心」というのは、つまり…
幸さんと知り合えたのは幸運だと言うグザヴィエさん
いずれにしても、俺は『御影炉心・応急処置のガイドブック試用版』の手順に則ってバリアの封鎖を起動し、ある程度の処理をした…
仕方ないだろう、893ページもある『ガイドブック試用版』だが、戦争状態での緊急措置など書かれていない…
今度『ガイドブック試用版・改訂』の編集者たちに、予想外の状況の記載を検討する必要があると伝えなければ…
とにかく、緊急措置をしたが、完全な機能は備わっていない…バリア内の環境も…
うぅ…あまり理想的なものじゃないんだ
「御影炉心」の作業を無期限停止にしたことで兵士が怒っていると言うグザヴィエさん
それに前に幸さんが、兵士さんの部下を使って住人の疎開を手配させたそうだ
彼はそのことでさらに怒っているみたいだな、ははは…
でもこのままだと、たたら砂は俺の故郷、美しいペトリック町で見られる華やかな花火になってしまうかもね…
これは最悪の場合の話だ、今はそこまで緊迫した状態ではない
もし本当にそんな深刻な状態になったら…
そう!だけど、中には保険賠償、法律訴訟に関する内容が多いから、事態がそこまでにならないのを望んでいる
だがここ最近、この機械の数値を見ると起動したバリアがなぜか不安定みたいだ
どっかでまた不具合があったのかもな…
俺の美しい国フォンテーヌの場合、普通は「神の目」を持つ専門家がその中に入って不具合を診断する
それから、専門の特別チームを設立して不具合の検討をして法律を通して処置をするのだが
だが今の稲妻の場合、俺がこの目で確かめた情報と、想像できる状況をもとに判断するしかない
「経験と過去の実例をもとに外部の観測を行いその上で推測をする」と言うグザヴィエさん
その通り
だから…たぶん、恐らく、もしかしたら「祟り神」を封じている核心の装置に不具合があって、バリアに影響を及ぼしたのだと思った
しかし、装置に不具合があったにしても、この機械に表示された数値はおかしい…バリアの周りで、きっと何かがあったはずだ…
えっと…そうだな
「神の目」の持ち主しか今の「御影炉心」の周りでは…安全に行動できないだろう
普通の人が入ったら、三歩以上は耐え切れないだろう
最初の1歩を踏み出す途中で耐え切れなくなるグザヴィエさん
とにかく「御影炉心」の中に何があったのかさえ分かれば、俺が修復の案を練ることができる…
決定を下す検討チームはないけど…
あっ、待った
一人でも特別検討チームを組めるはずだ…よし!
それなら問題ない
だが、お前は「神の目」を持っていないようだが…
そうか…まあいい、ガイドブックからは逸れるが、ここに居続けても何も変わらない
兵士さんをこのまま頼っていたら、この島で上空まで吹っ飛んでも、提出した書類は事務の引き出しの中で埃を被ってるだろう
もう少し準備したら出発しよう
「御影炉心」にもっと近づき、状況をよく観察しなくてはな
俺が準備している間、周囲の状況を見ててくれ
なんだか、これらの異常な数値…と「御影炉心」の現在の状況に何か関係があるように思えるんだ
それなら、特別検討チームの代表として、俺は自分に準備の権限を与えてるから、心配はいらない
こうして「御影炉心」の状況確認の為たたら砂を探索開始
「御影炉心」のバリアが割れている
雷の種を拾い「御影炉心」の結界に入り調査
2つ目の「御影炉心」を発見
雷の種で結界をくぐり「御影炉心」を調査
3つ目の割れ目を発見
ファデュイ兵を撃破
う~ん…状況は未だ不安定なようだ…
そうだ、俺の調査によれば、内部に蓄積されている「祟り神」のエネルギーはまだそこまで多くはない
あの時ガイドブックに従って、バリアを起動させたのは、誰かが誤って立ち入ってしまうことを防ぐためだ
なにしろ、法律責任があるからな…
もし内部のエネルギーが多く蓄積していたら、このバリアも役には立たなかっただろう…
コホン…とにかく、今の状況はまだマシだ、よし
そんなことはともかく、バリアの状況はどうだ?
割れ目…待て、ファ、ファデュイ?
スネージナヤのヤツらがここに来て何をする気だ?
そ、そうか?
本当にそうなら、話がもっと複雑になる…
俺はただのエンジニアで、ここで自分の研究をし「映影」を製作しながら、稲妻の魅力溢れる風情を体験したかっただけなのに…
なんで…こんな面倒なことに巻き込まれたんだ!
元々は簡単な技術問題だったのに、あの兵士さんによって、妙な問題となってしまった!
そして、この問題は「外国人は手を出してはいけない」という稲妻内部の責任問題にまで発展してる
さらに今はファデュイまで現れる始末
このままだと、この件は…その…外交問題となるはずだ!
お前も自分とは全く関係のない面倒なことに巻き込まれたことがあるか?
本当に運が悪い…
はぁ…まあいい、こうなってしまっては仕方ないしな
ここで「御影炉心」の問題を解決できるのは俺しかいない
厳密に言えばほっといても
「流れに従う」
「責任帰属に合う」ってだけだろうが、解決しないわけにもいかない
フォンテーヌのことわざ発表グザヴィエさん
ファデュイのやつら、本当の目的が「御影炉心」内部にある「祟り神」のエネルギーなら、バリアが彼らの道を阻んでくれるはずだ
ああ…ファデュイはあれらの割れ目と関係しているだろう…
なるほど、バリアに割れ目が生じたから、機械の数値が異常になったのか…
そういえば、彼らは本当に隠密行動が得意だな
誰にも気づかれないようここまで来て、バリアも破壊し「御影炉心」の内部まで入った
でも、もし本当にそうなら…彼らはすでに中に入ってるかもしれない…
ファデュイは命知らずだと思ったグザヴィエさん
ぐっ…まあいい、彼らは本当に…拒むことを知らないのだな
なんとかして彼らを足止めさせないと
そうだな…
そうだ!彼らはこっそりと「御影炉心」に入ったのなら、幕府との正面衝突を避けたいのだろう
なら、大きな騒ぎを起こすのはどうだ
彼らの行動は幕府にバレていると思わせるのだ
そうすれば、これから彼らは用心深くなるかもしれない
俺たちの調査もうまく進めるはずだ
待て、違うから、まずは落ち着いて
「神居島崩砲」って知っているか?
あれには新たな技術が使われていて「雷元素」によって駆動する大砲なんだ
軍事行動に必要なため、幕府は戦争前線のこの島で、この大砲を何門か設置した
ところが、戦争状況が変化して、これら大砲は使われないまま放置された
あの兵士さんに聞いたら、きっとまた「軍事機密」については申し上げることはない」とでも言うだろう
でも俺が見たところ、幕府軍側は相手の戦術を甘く見すぎてたんだ
彼らは「神居島崩砲」を設けて、圧倒的な火力で珊瑚宮軍隊を制圧するつもりだった
だが「神居島崩砲」は火力が高い反面、射撃範囲に限度があるし、自由に動かすこともできない
さらに、その大砲は数人で操作する必要があり、普段の手入れも面倒だ
「御影炉心」と複数門の「神居島崩砲」の防衛を同時に行っている兵士さんと彼の同僚たちは、人手不足で手が回らなかっただろうね
こんな状況がかえって珊瑚宮に隙を与えてしまい「神居島崩砲」の射撃限界の外から回り込んで、彼らは「御影炉心」の警備部隊をあっとういう間に倒した
幕府軍が「御影炉心」に緊急増援を送った時、彼らはすぐさま撤退して別の方向から攻撃した
このように引きずり回されて、幕府側は奔走していた
最後は「御影炉心」にまで不具合が発生し、製造を停止せざるを得なくなった
それに珊瑚宮のその戦術により、野外に設けられた「神居島崩砲」も役に立たなくなった
島でのあの攻防戦は、珊瑚宮側が常に優勢を保っていたんだ
う~ん…
それはないと思う
もし「御影炉心」が破壊されて中に封じられた「祟り神」が出てくれば、珊瑚宮と幕府に対して分け隔てなく害をなすと彼らも分かっているはずだ
彼らはただ幕府にとって軍事上の要衝である「御影炉心」の警備部隊を攻撃して妨害し続けることで、幕府軍の体力を消耗させようという腹づもりだろう
だが、タイミングが見事すぎる…珊瑚宮側は一体誰が策を練っているのだろうか…
さて
とにかく、その「神居島崩砲」ならきっと俺たちの望む大きな騒ぎを起こせるはずだ
実は…とある妙な偶然から、ちょうどその大砲の操作方法を知っているんだ、俺は
それは…ははは、詳しくは説明しないが…生産した設備の修理の以外にも、他の技術があるからな…
それは…さっきも言った通り、バリアは誰かが誤って立ち入ることを防ぐための存在だ
さっきお前も見ただろう
ファデュイがすでにバリアを一部破壊した
今は小さな割れ目だが…バリアの耐久は限界に近い
彼らを止めなければ「御影炉心」の問題だけではなくなる危険性を語るグザヴィエさん
バリアの破壊をしないなら、ファデュイが作った三つの割れ目をくぐって「御影炉心」を修理するしかない
ほら、ファデュイは…なんだっけ…
「機を待つ」と言うだろう?
バリアさえ破壊すれば、ファデュイを怯ませる事ができるだろうし、行動のきっかけも作れるし…
より多くの選択をできるようになるんだ
それに、バリアを破壊しても「御影炉心」の不具合を素早く直せば、すぐにすべてが元に戻るはずだ
技術力に自信があるグザヴィエさん
俺は「神居島崩砲」の大まかな位置をマップに記しておく…
「神居島崩砲」の位置図
ああ、必要だろう
しかも、それはかなり特殊な砲弾だ
だからこそ、幕府は安心して大砲をこんな野外に設けることができたんだ
さっきも言ったように、この大砲の操作方法はちょうど知っている
それに「雷元素」を使えば、砲弾の制限を避けることができる…
だが俺もお前も「神の目」を持っていない
元素力を手に入れたいなら…
人の好さそうな宝盗団を探して、元素力を封じた不思議な瓶を「貸して」もらうのはどうだろう…
お前とならきっといいコンビになれると思ったグザヴィエさん
ファデュイ…ここで一体何を……
俺は技術顧問チームと一緒に稲妻に来た
顧問チームではただのエンジニアに過ぎない
正直、顧問チームと一緒に来たのは「御影炉心」の「記録映影」を制作して、我が国の技術を宣伝したかったからだ
でも「御影炉心」が今こんな状態では、やっぱり制作はやめた方がよさそうだな…
良い質問だと思ったグザヴィエさん
よく自分に問うのさ、俺の限られた知識と言葉で、美しい故郷の素晴らしさを他の人にどう伝えたらいいのかと
いったい、最初に何を言えばいいのだろうか?
例えば、俺がペトリックの書斎で働いている時、窓の外に目を向けると――
あの降り注ぐ滝が、心の汚れを隅から隅まで洗い流してくれることか
それとも、フォンテーヌ廷から話したらいいだろうか
フォンテーヌ廷の街並みを歩いてる時、雲のようにしなやかなレディが俺の横を通り過ぎる…
止まらないグザヴィエさん
もちろん、いつの日か自分の納得できる答えが見つかるかもしれない
その時またフォンテーヌの素晴らしいところをゆっくりと話そう!
おっ、それか
それは俺が「写真機」を研究している時に得た小さな成果だ
「写真機」を少し改良していたところ「映影機」が完成した
これは写真を連続で映すことができるんだ
写真の描写を少し加工して「映影機」で連続して映せば、まるで画像が動いているかのように見えるって寸法だ!
この技術はまだ未完成だから、正式な特許は出していない
それに今の段階じゃ「映影」を作る手順が非常に複雑だから、もっと改良したいんだ
こうして「神居島崩砲」の場所へ向かう