原神 第481話 枕玉

原神 第481話 枕玉

花散里からの任務を果たし

「神櫻大袚」を成し遂げた…

ルイとパイモンは

稲妻をもっと知る為に旅をつづける

登場人物

ルイ

パイモン

黒田【初】

荒谷【初】

常九

行秋

木南杏奈

枕玉

八重堂

黒田

どうもどうも、いらっしゃいませ

「八重堂」へようこそ

黒田

どうぞご覧ください!

売っている書籍を確認

黒田

黒田と申します

実は「八重堂」の編集責任者です

担当している作家さんの更新が滞っていて、やることがなくて困っていたのです

そこで、本屋さんに来て本を売るお手伝いをしようと思いました

黒田

読みたい小説はありますか?お気軽にどうぞ

黒田

そういえば、私が担当している作家は海外の方です

黒田

璃月の常先生はご存じでしょうか?

先生は「この小説はすごい!」コンテストで受賞していて、代表作はあの『古華派の兄弟子』なんです

黒田

璃月で先生と会ったのですか?それは偶然…でしょうか…

そういえば、先生にもっと迫力のある筆名を考えてもらおうと思ったのですが、断られてしまいました

やはり本名を使うと

常先生のおかげで「八重堂」も少し有名になったと言う黒田さん

黒田

はぁ、鎖国令がなかったら、自ら璃月に行って催促…あ、いいえ、訪問するつもりでした

黒田

はい、どうぞご自由に

荒谷

こういう時は…どうやってお二人に連絡すれば…

そして「八重堂」の近くに女性が立っていた

荒谷

あっ!旅人、い…いい時に来たね

ちょうど助けが必要だったの

もうすぐ一年に一回の小説コンテストが「八重堂」で開かれるの

荒谷

それで以前と同じように、何人かの作家先生を審査員に招待するつもりだったの

でも…その中の二人の先生が稲妻人じゃなくて、今は国内にいないのよ

君も知っての通り、今はこんな状況でしょ

外国の人をここには呼べないわ

でもこのことは作家先生に一言伝えておかないと、失礼だし…

だからせめて、誰かに贈り物を届けてもらえれば、基本的な礼儀は尽くせる

ついでに今後の原稿のことについても手紙で…コホンッ…

荒谷

じゃあお願いね、旅人

常九さんの小説『古華派の兄弟子』は、古典宗派出身の璃月の兄弟子と、異国である稲妻の妹弟子の物語について書かれたもの

私から言わせれば、題材も物語も古いわね

でも読者は結構いるから、売り上げは悪くない

荒谷

私たちも常九さんに改善してもらうために、何度か意見をまとめた手紙を出したんだけど…

送り出しても音沙汰がなくて…紛失したのか、それとも他の事情があるのか、分からないわ…

荒谷

この先生が描いた『沈秋拾剣録』は、世間を揺るがす傑作なの!

設定も物語も素晴らしくて、創作ブームを作り上げたほどよ!

多分璃月にいると言う荒谷さん

荒谷

たぶん「万文集舎」の人に聞けば、その先生のことが分かるかも

荒谷

でも…コホンッ!まあとにかく、この贈り物と手紙は任せたよ

2つの贈り物を預かる

軽策荘へ

常九

ん?旅人、今日は何か?

常九

「八重堂」からの手紙?

また私にペンネームを変えさせるつもりじゃないよな?

だから、本名を使うって言ったのに…

まあ、いい、読んでみる…

常九

小説コンテストの…審査員って…

私には時間がないかもしれないが、招待してくれてありがとう…

ん?それと他にもこんなに…これは…

創作についての意見…

うぅ、き、きちんと見ておくよ

ありがとう、旅人

璃月港、万文集舎

熱心に本を読んでいる行秋

行秋

なるほど、なるほど…

行秋

おや?ルイ、君だったか、久しぶり

行秋

さっきの挨拶からして、元気そうだね

ふむ、よかった…今日は何か用かい?

行秋

人探し?もしかして作家かな?

ふむ…構わないよ

行秋

「枕玉」?

そ、その名前をどこで聞いたんだい?

行秋

えっと…「枕玉」は…

僕の筆名だと言う行秋

行秋

これは別に…言わなきゃいけないことじゃなかったから

当時、璃月にいた時、担当の編集がこの本について

「設定が突飛すぎて、物語も陳腐

誰も好きにならないだろう」

と言って、僕の投稿をボツにした

それを聞いた後…コホンッ、不服に思ってね

自分で何冊か刷って、こっそり「万文集舎」に置いたんだ

読む者がいるか確かめるために

だけど結果は、ほとんど読む者がいなかった

だからそれ以降は気にしていなかったんだ

だけどまさか、この本が稲妻で人気になるとはね

何はともあれ、僕の書いた本が人々に読まれるのはいいことだ

この手紙もしっかり読ませてもらうよ

ありがとう、旅人

行秋

でも、僕の書いたこの本がどうやって稲妻に渡ったんだろう?

まさか、通りすがりの稲妻商人が買った後に、稲妻に持ち帰ったのか…

八重堂

荒谷

あら、やっと帰ってきたのね!

どうだった?お二人に会えた?

荒谷

よかった!ありがとう、なんて言ってた?

安心した荒谷さん

荒谷

特に「枕玉」先生の『沈秋拾剣録』は本人の投稿じゃなくて、稲妻に持ち込んだ商人によるものなの

荒谷

それで「八重堂」の編集がその本を読んで価値に気付き、璃月に行って「枕玉」先生と正式な契約を交わそうとしたんだけど…

稲妻の形勢が大きく変わって、璃月に行ける人も手配できず…送った手紙も音沙汰がなかった

だから先にこの本を刷って、印税を記録しておいたの

あとで「枕玉」先生に連絡して渡すために

荒谷

でも、こんなに長い時間が経ったのに『沈秋拾剣録』はまだ売り上げを落としてない

印税もますます貯まってる

はぁ、今回のコンテストにはぜひ「枕玉」先生に参加してほしいの

この印税を…このままにしてちゃいけない…

木南料亭前

木南杏奈

はぁ、これは一体どうすれば…

木南杏奈

旅人?ちょうどよかった!

こないだ神里さまとうちの店に来た時、私に書いてくれたレシピを覚えてる?

木南杏奈

あのピザっていう料理が物凄く人気で、今はあれ目当てで来るお客さんもいるぐらいなの

木南杏奈

でも…味が一種類しかないから飽きちゃったって言うお客さんもいてね…他の味を出して欲しいって言われたんだ

私もお客さんの意見を参考に作ってみたんだけど…

なんか…味が違うの、お客さんたちの反応も良くもなく悪くもなくって感じで

ピザを作る才能がないと感じる杏奈さん

木南杏奈

旅人ならこの料理に詳しいでしょ?

意見を聞かせてもらえないかな?

木南杏奈

お客さんたちの意見が知りたい?

木南杏奈

探すから、ちょっと待ってね

木南杏奈

梨絵さんからの意見は「ピザの味はいいが…稲妻の特産と合わせたらもっといいのに」って言ってたよ

どんな食材と合わせたらいいのかな…旅人、彼女に聞いてもらってもいい?

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