原神 第483話 広海の守護
ルイとパイモンは
稲妻をもっと知る為に旅をつづけていた
そして
鳴神島の浜辺で出会った広海の依頼を受けて
人探しを手伝う事になった
登場人物
ルイ
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パイモン
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広海
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順
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孫宇
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広海の守護
荒海
宝盗団を発見
えっ、どうしてここに?
しかも人まで連れて
前に話したのと違うぞ、二人きりで会うと言ったじゃないか?
ああ、分かった…「あの」事件のことだったら、お前の同僚に話すのはまだ早い
あの事件のことじゃない…先週、約束したあの件のことだ…
あの件じゃない?
ならどの件のことだ…ここ最近俺は法を遵守し、何の事件も起こしてないぞ!
それに約束した時間も今じゃないよな
前回、俺が牢に入ってからまだ二週間だ…
なるほど、分かったぞ…お前は俺を早く捕まえて、手柄を立てるつもりなんだろう!
お前みたいなやつを捕まえても何の手柄にもならないと言う広海
そう言われると傷つくな
これでも俺は宝盗団の幹部だぞ…
その筋では名が広く知られているっていうのに
ああ、そうか…お前はきっと――
はぁ…
宝盗団を知らないとは、お前の同僚は新入りか?
お前は黙っててくれ
実は、ルイさん…この順という男は、俺の情報提供者なんだ
このことについて、あまり深く追求しないでくれると助かる…
今日この外国人の…友人と一緒に来たのは「姉御」の行方を尋ねたかったからだ、俺は…彼女ともう一回連絡を取りたい
突然笑い出す順
何笑ってんだ、頭でも打ったのか!
はははははっ、お前は面白いな!
実はさ、旅人
俺ら三人は小さい頃からの付き合いでな
あの時は「鎖国令」がまだ出ていなかった
広海のやつも、今みたいに頭が固くはなかったんだ
はぁ、奉行府の決まりが良い子をこんなやつに変えてしまった
良い子が人々を守る奉行人となり、悪い子が宝盗団の賊人となった
もういい
「鎖国令」が発令される前から、俺らの身分は分かりきっていただろう?
彼女もこの点を分かっていたから稲妻を離れたんだ
お前、また手紙で「烏有亭」のことを書いただろう?懐かしいな
「鎖国令」が発令された前の日に、俺らはそこで別れの酒を飲んだ
お前の考えは誰にでも分かる
でも残念、お前らの将軍様は外国の者が気に食わないようだ
…大事なことを話そう
これは大事なことではないと?
まあ、からかうのはやめよう
本気で手伝いたいと思ってるんだ
だが残念ながら…手伝えない
どういう意味だ?
話せば長くなると言う順
偶然だな、俺もそうだ
この前、俺と「姉御」は絶雲の間で下見をしてたんだ
絶雲の間、お前も知ってるよな?
あそこは仙人たちがいるところで、ピカピカと光る金色の石珀と、紺碧の夜泊石がある…
世にも珍しい宝物がその中には埋まっているんだ
伝説によると、仙人たちは…
お、おお…分かった、分かったよ
「姉御」と絶雲の間で下見をしてた…じゃなくて、最初はうまくいってたんだ、俺らの痕跡は仙人たちにバレてない…
下見が終わったら美味しいもんでも食って、自分を労うつもりでいた、そんな帰り路の途中だった…
なのに、重なり合う山々と雲海の間から、突然鳴き叫ぶ声が聞こえた!
またシャンと鳴り響く剣戟の音が聞こえたんだ!
さらには、ざわざわと声が聞こえはじめ、男と女の怒鳴り声がひとつとなり――「大胆不敵な賊人よ、もう逃げ場はないぞ!」と聞こえた
俺と姉御は「まずいっ!」と口から漏らした
きっと古華派の剣侠たちだ!そして、その剣侠は…
男と女の名を発表順
そして、俺と「姉御」は道を分かれ、彼女がどこに行ったのか俺も分からなくなった
ありがとう、ルイさん
無駄な時間が減った…
捜索範囲がだいぶ狭くなったな
次は…その二人の剣侠に聞くか?彼女を探し出せるかもしれない
この漂流瓶、と彼女の徽章…彼女に渡さないと安心できない
ルイさん、申し訳ないが、もう一回手伝ってくれないだろうか…
俺は…まだやることがあるから、勝手に離れることはできない
「俺はまだやることがあるから、勝手に離れることはできない~」
ふん、ろくでもない
役人のちょっとした手当をもらって、他人の顔色を伺いながら同じ日々を繰り返してるくせに、自分を何様だと思ってんだ!
順は嫌いだし、いいやつじゃないけど、信頼はできる人だ
ふん、多少はまともな心を持ってるようだ
そろそろ時間だ、お前も早く帰って勤務に戻れ
はぁ、どう言ったらいいのか…お前はいい役人になり、奉行様のお付きにもなった…
子供の時代の友情も、心の中のときめきも忘れられない…
彼女はもうお前と違う道を選んでいたとしても
お前は決断をするのを恐れ、自分のすべきことを他人に押し付けてきた…
その時、お前に逃げ道はない
………説教はやめろ
そうだな、俺は外国のただの賊人で、お前は役人様だ
逆にお前から説教を受けるべきだ
旅人、今回もまた苦労をかけるな
役人とお前との友人ごっこはやめる
俺も俺なりに責任があるからな
大丈夫だ、問題ない
あいつの言ったことは…確かに一理ある
でも今回は苦労を掛けたな、お疲れ様、ルイさん
ありがとう…今度こそ、この機会をちゃんと掴んでみせる
そろそろ戻らないと上司に叱られる
ルイさん、協力に感謝する
気を付けろ
何かあったら離島に来て、俺を呼べ
孫宇と小鳥に会う為、璃月へ
あっ、旅人ですか
あなた様の名を、この璃月港で知らない者はいません
今回ここへおいでになったのは…
それは多分、小生が妹弟子に人との接し方を教えていたからでしょう
曰く「信無くば立たず、礼無くば…」
何かご用ですか?
ああ、賊人を捕まえる義侠心に溢れた行動を古華派は支持します!
それで、どんな協力が必要ですか?
少し覚えている孫宇
確か一週間前のことでした
妹弟子とこの仙境で修行していたところ、二人の賊人に邪魔されたのです
ですので、俺たち二人は天の代わりに正義の鉄槌を下すことにし、仙人たちの浄土である絶雲の間にいる賊んを追い払おうと…
俺たちはその二人の賊人を琥牢山まで追いかけました
賊人たちと山を登っては降り、登っては降りを繰り返し…
その後、一人の賊人が見えなくなりました
そして俺はすぐこう言いました
「妹弟子!賊人のまやかしに惑わされるな!」と
そして小鳥と共にその女の賊人を追いかけました…
俺たちは琥牢山を登ったり降りたり、右へ行ったり左へ行ったり、前進したり後退したりし、洞窟から雲間へと駆け…
まあようするに、山を登ったり降りたりを繰り返したわけだ…
ボチャンと言う音を聞いた孫宇さん
あの女の賊人が姿を消したのです
小鳥と話しましたが、姿が全然見えませんでした…不幸なことに、谷底の川に落ちてしまったんでしょう
あるいは、彼女は軽功に優れていて、とっくに逃げたか、それもあり得るかもしれません
俺の知っていることは以上です
役に立つかどうかは分かりませんが
役に立てたなら何よりです
ちなみに、山頂に愛らしい清心がいくつかあるのですが、あなたに――
琥牢山へ
穴の底には琥珀