原神 第494話 七人目の武士
スメールの学者アラニと再会し
アラニは離島のワヒッドの店で働くことになった
稲妻を更に知る為の旅はつづく
登場人物
ルイ | パイモン |
ウルマン | 虎之助 |
グザヴィエ |
秘宝の行方稲妻
鳴神島の浜辺
すると人を発見
稲妻の人ではない雰囲気…
俺って、本当に「仙霊を引き寄せる」体質なのか…
ウルマンさんだった
そうだ、ウルマンだ
昔、一緒に宝を探してたじゃないか?
どうして稲妻に?
コホン…前に協力した時、鉄銭をたくさん探してくれただろう?
その鉄銭でたくさん儲かったんだ
はは、本当にありがとう
けど、知っての通り、最近はどこに行ってもお金が必要だから、モラがすぐなくなっちゃって…
「宝探し仙霊」もいなくなって、お前の助けもないから、鉄銭を探すこともできなくなってるんだよ
だから、他に稼ぐ方法を探してる…
稲妻は至る所に宝があるらしいから運試しに行きたいと言うウルマンさん
それはもちろん知ってるけど…へっ、俺なりの方法があるぜ
「友達」とよく話し合って、ちょっとだけの代価で船を用意して、稲妻まで漕いで行くつもりだったんだが
はぁ…稲妻に近づけば近づくほど、雷と嵐が激しくなってきて…
それから、雷に打たれ船が壊れて、俺も海に落ちてしまったよ
波に飲み込まれて気絶して、それから目を覚ましたら、海岸で寝そべっていた
ははは、俺もそう思った、ずっと運が良かったもんな
あと…う…何と言うか、陸地に上がって色々聞き回っていたら…
青い仙霊と会ったと言うウルマンさん
それに、宝をいくつか探したら休んじゃって、俺の周りでうろうろするだけ
前のやつと一緒だ…
よくわからないが、俺ってもしかしたら「仙霊を引き寄せる」体質なのか…
あるいは、俺がやつらを引き寄せる何かを持っていたりして?
よくわからない…
とにかく、稲妻まで来たんだし、ただで帰る事はできない
聞いた情報によると、周りにはまだ宝が潜んでる
全部このノートに記してやった
でも、この小さいのがやる気を出さない限り、俺一人じゃ限界があって…
宝探しに協力して欲しいウルマンさん
前のルールと同じだ
宝蔵地はマークしてやったから、探し出した宝は全部持って行っていい
もし「鉄銭」を探し出したら、俺のところに持って来い
へへ、いい値段で買い取ってやるから
そんなの当たり前だ
俺に協力するのも初めてじゃないだろう、信じてくれ
この手帳を渡そう
宝探しの旅を楽しんでくれ
こうして宝探しの仙霊と地図を受け取る
こうして小さな仙霊に導かれながら
宝探しの日々が始まった
七人目の武士
鳴神島の海辺にて
また人が…
グザヴィエと虎之助だった
ちょっと!兵士さん、さっきのセリフだけど感情表現がちょっと違うかな
「武士とは、この地を席巻する清風の如し」
前に話した芝居のこと、まだ覚えてるかな
解放感と世の移り変わりを経験した感じが大事なんだ!
解放だ、解放
分かる?
虎之助に演技指導をしている雰囲気のグザヴィエさん
ああ…
それに剣を振る時、そんなに急がないでくれ
自分が撮られているかを確認してほしい
そうじゃないと、「映影機」で上手く撮影できない
まずはポーズをとって、そして止まる、いいかい?
一回止まってから、勢いよく振り下ろす
でも誰かと対決する時、そんな振り方ではならんだろう…
それはそうだが、ストーリーと演出上、調整する必要もある…
しっかりと準備してから、もう一度やろう
今度は感情を込めすぎてる、それでは…
こちらに気付いたグザヴィエ
見ての通り、俺はこの兵士さんと「剣術映影」を撮影しているところなんだ
その名も『七人目の武士』
ああ「剣術映影」は俺がこのジャンルの「映影」につけた総称だ
剣戟のシーンを記録し、観客にまるで剣の雨の中を渡り歩いているかのように感じさせる「映影」…まあ、このジャンルは大体こんな感じだ
兵士さんはとっくに理解してくれていた
だから俺の主な仕事は、あの御輿源次郎様を説得して、稲妻で「映影」の製作許可をもらうこと
次郎様について語るグザヴィエ
彼に丁寧に説明した後、俺の要求を快く受け入れてくれた
でも…その代わり、俺はまず幕府に関する「映影」を製作することになった、武士を主人公にした作品がいいとのことだ
その題材には元々興味があったから、俺は受け入れたよ
あの次郎様もとても喜んでいた
そして兵士さんをこの件に任命し、腕のいい兵士を何人かを割り当ててくれた
で、彼はこう言ったんだ…
「剣戟の場面は、武士と幕府の威厳を示すようにするのだ」と
しかし、次郎様は本当に長い目で見ている、宣伝のために「映影」を製作することを思いつくなんて…
無論、俺は「映影」の製作のためなら何でも受け入れる
旅人は永遠のスーパースターだと言うグザヴィエさん
あの『たたら物語』はずっと忘れられない
ここの兵士たち腕はいいが「その腕前を演じる」ような戦いには慣れていない
剣を振るスピードも「映影機」では撮れないほど速いし、演じているうちに画面の外へと走ってしまうことも…
旅人、時間があったら「映影機」の前で俺の書いた台本通りに演じて、兵士たちに見せてもらえないか?
お前の実力と理解力なら、「映影機」の前でも落ち着いて振る舞えると信じてる
一歩引いた立ち位置からこの芝居を観れば、彼らもこのストーリーをきっと理解できるはずだ
早く早く、まずは台本を読んでくれ
セリフはちょっと見るだけで問題ない、このシーンは主に戦闘シーンだからな…
あっ、これは他のシーンのセリフだ…このシーンは主に戦闘だけで、セリフはほとんどない
そうそう、お前が演じる役は「十三郎」だ
彼とその仲間たちは、村を守るためある村の住民に雇われた…
えっと…このシーンには「久蔵」という仲間にセリフがあるな…じゃあ、俺がそのセリフを言う、まずは一度ストーリーの流れを追おう
このキャラクターに感情移入し、彼のことを理解するんだ!自分のことを「十三郎」だと思ってくれ、いいね?
いいぞ、非常にいい、素晴らしい!
準備ができたら言ってくれ、俺は「映影機」の位置を調整してる
台本を読みこむ
「剣術映影」…グザヴィエさんのつけた名前は独特だな
上の方々は、この「映影」が幕府の武士たちの威厳を示すことに役立つと思っている
俺はそういうことに少し鈍いからか…よく分からないが
それに、この台本の中の武士たちは暗いことばかり言ってて、武士の威厳は全くない
上の方はどうしてこれを受け入れたのだろうか…
どうだ、準備はできたか?
俺もまだ分からないグザヴィエ
俺にとって「映影」はすべてのものが撮れる
恋愛、サスペンス、アクション、眉唾な伝説だって撮れるんだ
でも「映影」っていうものには、まだ俺が理解していない魅力があると感じている
もっと「映影」を撮っていけば、きっと答えが見つかるはずだろう
いいね(*‘∀‘)
そして台本を覚え終わり
よし、では、さっそく準備を始めよう!
今「映影機」を調整して、それから…準備をしに行った兵士さんたちに戻るよう言ってくる…
杉村が言った
「俺に刀を向ける愚か者がいるとは」
「…食料のためではなく、名誉のためだ」
「まあいい、もうすぐでその二つを気にしなくて済むようになる」
久蔵が叫ぶ
「十三郎!盗賊どもが逃げるぞ!」
…おい、セリフ、セリフだ!
十三郎はこう言った
「そうやすやすと米を諦めるわけがねえ!気をつけろ!」
「盗賊は?盗賊は?」
久蔵は答える
「全部倒した」
はーい!カット!でかしたぞ、完璧に撮れた!
絶賛グザヴィエさん
スター、つまり「映影」で一番重要な役者のことだ
兵士さん、旅人の手本をよく見たか?
大体分かった
剣を振る時、その「動作」を強調するのではなく、「構え」を強調するのだな?
「構え」であれば…多少思うところがある
ほう?それはよかった、他の兵士たちに教えてから、後でもう一回やろう
旅人、本当にありがとう、お礼にこれを受け取ってくれ
次の題材は迷っているグザヴィエさん
鳴神大社にある様々な伝統とか、稲妻に伝わってる狸と狐の伝説とか
稲妻の島々にはこんなにもたくさんの題材があるから、作れる物語もいっぱいある
でもひとまず、この『七人目の武士』を完成しないと
上の方が満足してくれれば、稲妻での「映影」製作を順調に進められることだろう…
これからの映影、楽しみにしてる
こうして映影の撮影協力を終えた
稲妻の旅はつづく