原神 第517話 寝子の依頼

原神 第517話 寝子の依頼

浅瀬神社の代理宮司「寝子」の元には

大祐と悦子も訪れていた

謎の多い浅瀬神社について調べるため

定期的に訪れる事にした

登場人物

ルイ

パイモン

寝子

大祐

悦子

昆布丸【初】

八宝【初】

寝子

浅瀬神社

寝子

今日も穏やかな日にゃ…

寝子

来たか

昨日主らが部屋の掃除をしてから、ぐっすり眠れるようになった…にゃおーん…

あの緑色の二人も、昨日は神社でゆっくり散歩をしていた

あの緑色の二人以外は、まだ誰も神社にお参りに来ていにゃい…おかしいにゃ…

冒険者の二人が木の柵に興味津々だったと言う寝子さん

寝子

たしか響が言っていた…あの小さな木板は「絵馬」で、柵みたいなものは「絵馬掛け」というらしい

神社に来る人のほとんどは、それが目当てにゃ

ぬす…人間も木が好きにゃのか?神社に来る人はみんな、箱にお金を投げた後、そこに行って木板をかける

寝子

そうにゃのか?じゃあ人間は馬が好きにゃのか?

寝子

…とにかく、あの木の柵も壊れてて、木板も少なくなってる

主ら人間が、木や馬となんの関係があるのか知らにゃいが、神社にはあれが必要にゃ

きっとあの柵の木がなくなったせいで、神社に来る人がいないんだにゃ

だから、主らが木の柵を修理してくれにゃいか

寝子

うちはそういうのはわからにゃい…主ら人間は、どうしてこうも木が好きにゃ?

寝子

とにかく、修理のことは主らに任せたにゃ

うちは引き続き神社の整理をするにゃ

箱と柵を修理できたら、神社も来る人も多くなるにゃ

絵馬掛けの所へ

寝子

にゃにゃ、あの木の柵…

寝子

よくやったにゃ!これで神社がもっと良いものになったにゃ!

あの緑色の二人にも一声かけてもらえると助かるにゃ

あの柵はもう修理したから、小さな木板をかけられると伝えてくれにゃ

それから、他の人間にも頼んでお参りに来させるにゃ

大祐さんが怖い寝子さん

寝子

それに、毎回話すとき、彼はすごく興奮した様子になる…にゃにゃ…

二人の所へ

大祐

やあ、こんにちは、旅人

僕に何か用か?

大祐

えっ?君が直したのか?

本当に熱心なんだね…

大祐

ね、寝子さまからの依頼!?

まさか寝子さま、僕たちの動きに気付いたのか?

大祐

悦子!一緒に絵馬掛けの方に行ってみよう!

悦子

最初は賽銭箱、それから絵馬掛け…

代理宮司は本気で神社を建て直すつもりなのかと思った悦子さん

悦子

でも、この近くの住民はもうだいぶ前から移住しちゃったの

言い換えれば、この島には私たち以外、神社にお参りに来る人は誰もいない

大祐

悦子、それってどういう意味?

悦子

あの代理宮司様、このことを知っているのかしら?

この神社を建て直す目的っていったい…

…ごめんなさい、私の考えすぎかも

絵馬掛けのところに行って、何か問題がないか確かめてみましょう

とにかく、警戒するに越したことはないわ

大祐

悦子、寝子さまはただの猫だよ…

悦子

この絵馬掛け本当に悪くないわ…手先が器用なのね

悦子

でもここの絵馬…どれもかすれて何が書いてあるのか分からない

いったいどれくらいの時間が経ったの…

大祐

悦子!これを見て、すぐそばで何枚かの木板を見つけて、絵馬の形に削ったんだ

せっかくなので絵馬をかけた方が良いと考える大祐さん

大祐

悦子、何か願い事はある?僕が代わりに描いてあげるよ

悦子

この神社に絵馬をかけるの…

ふふ、奇妙な感じね…絵馬を貸して、私が描くわ

寝子

さっき緑色の二人が絵馬をかけ始めているのを見たにゃ

主ら、本当に頼りになる

あの二人が絵馬をかければ、きっと他の人間にも教える

そうしたら皆この神社に来るにゃ

にゃおーん…箱と「掃除」以外に…この柵も重要なものにゃ

悪くないにゃ、このままいけば、神社もきっと賑やかににゃる

寝子

どうしてにゃのか…うちはこの神社の代理宮司、この神社の世話をする必要がある

多くの人に神社に来てもらい、神社を賑やかにするにゃ

それに、響が帰ってきたときに神社がボロボロだったら、きっと悲しむ…

にゃおーん、主らの手助けがあったおかげで、神社の復興もうまくいくにゃ

また何か頼むかもしれないと言う寝子さん

後日

寝子

うーん…にゃにゃ、どこに行ったにゃ…

寝子

主らか

あの子たち、どこに行ったのかわからにゃい

本当に困った

外は危険だって何回も教えたはずにゃのに…外には棒を持った毛むくじゃらのものや…丸い水と炎のものもいる…本当に危険にゃ

もしビリビリしたところに行けば、全身の毛が逆立つ

あの感覚を、あの子たちに体験してほしくはにゃい

だけどいつもやんちゃな子たちがあちこちを走り回る

連れ戻すのにどれほどの力を費やすか…

今日も何匹か外に行ってしまったにゃ

心配にゃ…

「昆布丸」と「八宝」を探して欲しい寝子さん

寝子

いい子にゃ

この代の昆布丸は頭がいい

寝子

響が時々口にする言葉にゃ

どんな意味かは知らにゃいが、言っている時の表情から見て、良いものに違いにゃい

「昆布丸」は高い場所で寝るのが好きにゃ

うちは良いものであの子らに名前をつける

その子たちが大きくなってここを出て行ったら、またその名前をさらに小さい猫につける

高い場所に行って探すといい

寝子

賢い子にゃ

魚が好きだから、よく海辺に行って岸に上がった魚を捕る

水の危険を語る寝子さん

寝子

「八宝」は海辺で小魚とカニがないか探してるはずにゃ

塩水のある場所で探すといい

寝子

とにかく、高い場所、塩水のある場所にゃ

寝子

主ら、察しが悪いにゃ

ほら、ここが高い場所で、ここが塩水のある場所にゃ

きっとこの二つの場所にいるにゃ

寝子

大丈夫にゃ

あの子ら人を怖がらない…むしろ、誰かに遊んでもらいたくて、外を走り回ってる

それじゃ頼んだにゃ

まったくあの子らは…

八宝発見の図

八宝

にゃお~ん?

「八宝」確認パイモンさん

八宝

ニャー…ニャオ?

昆布丸

ニャオ!ニャー、ニャオ!

昆布丸

ニャッ!ニャー…ニャオ

最後はおとなしくなったと思ったパイモンさん

寝子

主ら、あの子らを見つけたか?

言い聞かせる寝子さん

八宝

ニャ、ニャオ…ニャオ…

昆布丸

ニャオ!ニャー!

寝子

うちに口答えするな!今度こそは主らを探しに行かぬ!太陽が昇ってから沈み、月が昇ってからまた太陽が昇るまで、腹を空かせたままでいるといい!そして、自分たちで帰って来い!

昆布丸

ニャー…

寝子

ふふ、わかればいいにゃ

よしよし、戻って来られてよかった

主らのおかげにゃ

主らがいなかったら、この子たちは野外で腹を空かせていた

こうして猫捜しを終えた

寝子

気が向いたら、またここに来るにゃ

もしかしたら、また主らに頼むことがあるかもしれにゃい

  • B!