原神Ver2,1魔神任務を終えた感想
今回は、2021年9月1日の原神Ver2,1のアップデートで実装された新たなストーリーを終えて、個人的に感じたことを綴ります。
主にファトゥス関連の内容となります。
Ver2,1の魔神任務のネタバレを含みますのでご注意ください。
魔神任務感想
ひと言で言うと期待以上に楽しめました。
いつもならパイモンの陽気な発言などで和ませるような場面を差し挟みそうな所をグッと堪える様に、重くシリアスな展開が続きました。
これまでの魔神任務を振り返ってみても、シリアスシーンの比重やテイストはあまり変わりませんが、原神をこれまで遊んで来た中で分かってきたキャラクター背景だったり、世界観の理解も相まって、より深く感情移入して楽しむ事ができました。
「哲平」と言うキャラクターに関するエピソードが序盤の段階であります。
ここでまず言葉を失うほど衝撃を受けました。
哲平のエピソードから、旅人の怒りが「ファトゥス」に向き、スカラマシュの再登場、シニョーラとの決着へ展開へつながって行きます。
以下、超ザックリとですが、全体のネタバレ内容です。
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抵抗軍の哲平、邪眼をファデュイから受け取り使用。
邪眼により大きな力を得た哲平は抵抗軍にて大きな成果を上げるが、邪眼の反動でやがて絶命。
旅人が怒りファデュイの邪眼開発所へ向かう。
向かった先で「散兵」スカラマシュと再会。旅人はやがて意識を失ってしまうが、八重神子に救出される。
八重神子らのサポートによって雷電将軍の天守閣へ向かう。
天守閣にて再会した「淑女」シニョーラと「御前試合」として戦闘。
そして決着。
敗北したシニョーラは雷電将軍に処刑され死亡。
お尋ね者である旅人も雷電に処刑されかけるが…。
と言った流れです。
雷電将軍が主役と言えるエピソードではありますが、この一連の展開でファトゥスのメンバーが久々に登場した事と、それに関連した展開がかなり衝撃でした。
哲平の死
「哲平」はモブキャラではありますが、モブにしておくのはもったいない位のキャラクターだと思いました。
それ位、今回のエピソードでは際立っていたキャラクターの一人です。
が、結果的になぜこのキャラクターがモブだったのかは理解できてしまいますが…。
原神はモブキャラであっても魅力的なキャラクターが多くいますし、専用の任務が用意されているキャラクターもいます。
しかし、こうなってくると、これまで出て来たモブキャラクターも、一部危ういのかなと思ったりします。
「江雪」「アラニ」などの今後は、特に気になる所です。
「淑女」の死から考える
私はファトゥスの登場がきっかけで一気に原神と言うゲームにはまった身なので、今回の「淑女」のあっさりとしたフェードアウトには度肝を抜かれました。
「公子」タルタリヤがプレイアブルで実装されていた事もあり、「淑女」も同様プレイアブル実装の可能性を感じていましたが、この流れから言って、「淑女」プレイアブル実装の可能性はほぼなくなってしまったと言わざるを得ません。
元々、ファトゥス全員が仲間になるかと言えば、当然分かりませんでした。
全部で11人いるファトゥスですが、現在までのストーリーで登場していないメンバーも多いですし、やはり基本的に悪役なので、公子タルタリヤが特殊だったとも言えるのかも知れません。
ファトゥスが好きな理由として、この様な物語は悪役が強いと盛り上がるからと言う点があります。
ドラゴンボールにしてもワンピースにしても、敵が魅力的であればある程先の展開も楽しみになり、バトルも盛り上がります。
原神の「ファトゥス」はワンピースで言う所の七武海の一人、クロコダイル率いる「バロックワークス」的な感じと言えるかも知れません。
しかしワンピースは基本的に人が死なないマンガなので、少し違ったマンガで例えてみたいと思います。
HUNTER×HUNTERと原神
HUNTER×HUNTERの場合、主人公であるゴンと言う少年が、善悪に頓着がなく、状況次第では悪にも加担しかねない危うい存在である。と言う描かれ方をしています。
暗殺一家や復讐者など、闇の世界で生きるキャラクターたちに対しても「友達」とはっきり言えるゴン。
闇の世界の住民であるキルアは、そんなゴンの光の部分に惹かれながら、少しずつ心を開いて行く。
少年マンガとしてはかなり珍しい切り口で描かれているマンガと言えます。
その中で出て来る「幻影旅団」と言う盗賊団がいます。
HUNTER×HUNTERの連載開始から人気安定までを支えた、陰の立役者と言えるのが恐らく「幻影旅団」です。
それ位、敵でありながら実に魅力的に描かれています。
初登場の頃はゴンたちよりも圧倒的な力を誇ってた事もあり、彼らが登場する展開はいつもハラハラして楽しんでいました。
そんな強敵である幻影旅団ですが、原作者の「富樫義弘」氏は2013年に公開となったHUNTER×HUNTERの劇場版にて配布された本のQ&Aの中で
Q | A |
今後、クラピカは、幻影旅団は、どうなりますか? | 全員死にます |
と言う回答がありました。
これはなかなかショッキングなものでした。
富樫義弘さんらしいと言う反応が多かったです。
元々、富樫義弘さんのマンガは主要なキャラクターを含めてキャラクターが死んでしまう事が割とあるので。
話がだいぶ逸れましたが、原神におけるファトゥスとHUNTER×HUNTERの幻影旅団を重ね合わせてしまう部分があります。
実際には「組織としての形態」や「行動理念」などは全く違った面がありますが、メタ的な視点で見た時にかなり被る部分が感じられるのです。
淑女の死から考える今後の原神
正直に言うと、今回の「淑女」の死と言う展開がある前までは、どちらかと言うと、「公子」の時の様なキャラクターの内面や背景が感じられる伝説任務など、エピソードを通して
とんでもなく悪いヤツだったけど、こんな一面があったのか…
と感じさせる、いわゆる改心エピソードに期待していたのも事実です。
悪いヤツであればある程、そう言うエピソードを見る時に感動も大きくなりますし、どうやってこのキャラクターは仲間になるのか?
と言う感じで、敵だったキャラクターが仲間になる展開は盛り上がります。
しかし、そうとは限らないと言う事を、今回のVer2,1のストーリーでは明確にさせたと思います。
「淑女」のプレイアブルを期待していたプレイヤーは少なくないと思います。
しかし、やはり事実上死んだキャラクターでは伝説任務などはできないと思いますし、実装はまずないと考えられます。
実は生きていた。と言う展開もまず考えられないです。
今回の結果は必ずしも原神の面白さにマイナスではないと、個人的に考えています。
ファデュイは、原神における分かりやすい悪役です。
仮にそんなファトゥス一人一人がプレイアブル実装されるとして、毎度改心エピソードが実装される流れが確立された時に、悪役としての存在感は軽くなって行ったかも知れません。
そうなってしまうのも、個人的にはどうかな?と思いました。
しかしMiHoYoさんは、今回改めてファデュイのスタンスを示した形になったかなと思います。
改心なんて到底し得ない、悪の限りを尽くすファトゥスも、今後容赦なく出て来て、ストーリーを大いに盛り上げてくれるに違いありません。
その中でたまに、何かの拍子にタルタリヤ的に親しくなるキャラクターはいるかも知れません。
むしろ、たまには居てくれた方が面白い…。
ファトゥスは今後…
ここまでを踏まえて一旦まとめると、公子以外のプレイアブルのファトゥスは可能性がありますが、ファトゥス全員がそうなるとは限らない。
そして今回の展開の中での一人の犠牲者「哲平」は、「邪眼」を使って自身の持つ本来の力以上の力を発揮し、その負荷反動によって死んだと言う事。
その点が今回強調されていた事から、「公子」もこの先、ストーリー上のどこかで死ぬ展開があるかも知れない。
こうして「個人的な予想」としては、ファトゥスは全員死ぬ。
こんな予想外れてくれて良いんです。
でも、きっとそうなんだろう、と思っています。
私にとっての原神を楽しむきっかけのキャラクターであるファトゥスの「淑女」の死は大きいものでした。
「淑女」は最後の最後までファデュイのファトゥスとしてのスタンスを貫いているキャラクターでしたし、やはり今後も原神を語る上では個人的に欠かせないキャラクターの一人となりそうです。
「散兵」のセリフ
実は散兵の再登場時のセリフは2種類用意されている事が判明しています。
Ver1,1の期間限定イベントをプレイしているか否かで、違うセリフが用意されているのです。
そして初対面の時のパイモンとのやり取りにとても興味深いものがあります。
「淑女」?
「公子」?
ふむ…まさか君がすでに、僕たちの中で最も頼りない二人の同僚に会っているとはね
僕はファトゥス第6位、「散兵」だ
会えて嬉しいよ、名高い旅人さん
これまで倒したファトゥスの二人は「我々の中で最弱」と言う類の事をやってくれました。
このセリフは、スカラマシュの性格的に発せられたものなのかな?と思ったりもしました。
今回の魔神任務における八重神子の発言から考えても、「淑女」と「公子」の二人より「散兵」は相当強いキャラクターである事は伺えます。
と言うか、今後のストーリーを盛り上げる上でも、正直必要なコメントだったんだろうなと素直に思います。
第8位の「淑女」が死んだ今、まだ登場していないファトゥスのメンバー。
特に「第9位」と「第10位」は淑女より弱いと言う事はないんだと明確にしておきたかったのだと思います。
それにしても、「公子」と初対面した時に
ああ、そう怖い顔しないで
別に喧嘩を売りに来たわけじゃないから
どうやら「淑女」は、君たちに悪い印象を与えたようだね?
はあ、あの女のことは…俺も好きじゃないんだよ
と言っていた事が印象に残っていますが、何だかファトゥスの最も頼りない2人でそんな風に思っていたんだなと思うと、少し滑稽な気がします。
「公子」はファトゥス第11位ですが、強さ的にはファトゥスとしてどの位置に属しているのか気になっていましたが、その辺りも判明したのは興味深い所でした。
そして、今回の哲平のエピソードからの「散兵」の再登場の展開。
「散兵」もきっと、あっさりと…。
「散兵」のファンの方は、今からそう言う展開に備えて、心を強く持って行きましょう。
逆に言うと、次の「散兵」の扱い、展開は重要な一つのターニングポイントになりそうです。
「公子」寄りなのか「淑女」寄りなのか、プレイアブルなのか否か、とても気になります。
仮に「散兵」がタルタリヤの様な扱いになるなら、それはそれで面白いです。
キャラクター的に非常に厳しいでしょうけど、「淑女」よりも「散兵」はバックボーンが非常に気になる部分があります。
ワンチャンあるのではないかなと思っています。
それにしても、稲妻で新たなファトゥスは出てこなかった…?と思いましたが、実質隕石イベントをやっていない事前提で考えると「散兵」が稲妻で初登場したファトゥス、と言う判定なんですかね。
個人的な予想では、次のスメールでは草元素のファトゥスが登場して、植物を絡めて拘束したり操ったり拷問したり、その元素力を活かしたとんでもない悪者ファトゥスが登場するとにらんでいます。
次のファトゥスが待ち遠しい
終わりに
今回はネタバレ満載でVer2,1の魔神任務をプレイしての感想を綴りました。
本当に今回のストーリーは期待以上で、見所も満載、衝撃も満載だったと思います。
一番の衝撃は人によって違うと思いますが、個人的には今回の展開の中で最初の衝撃でもあった「哲平」のエピソードは本当に言葉を失いました。
更に「散兵」の再登場からの「淑女」の死。
「淑女が死ぬけど!だってこいつが哲平をあんな風にしたんだから!耐えてね!」
と言う開発からのメッセージを感じ取った気がします。
では最後に、スメールの神の名前、「クラクサナリデヒ」
覚えにくいですね。
原神のストーリー、どんどん良くなって行く