原神 第338話 浪兄貴
往生堂の胡桃と偶然出会ったルイとパイモンは
胡桃の商談の付き添いを頼まれ
潜在顧客を訪ねる事に
登場人物
ルイ | パイモン |
胡桃 | 小五【初】 |
聡子【初】 | 木木【初】 |
孟 | 洛成【初】 |
浪兄貴
重要な「潜在顧客」のところだよ
ついてきて
君たちは?
こんにちは
私は往生堂の堂主、胡桃
往生堂の人が、なんで僕のところに?
体調を確認する胡桃さん
もし具合が悪かったらそれは一大事
病の予兆かもしれません
人は健康でいる時ほど、命がどれだけ脆いものなのか想像がつかないんですよ
だから、予兆があったとしてもあまり重要視しません
健康で何も不自由はないと言う小五さん
もういいだろ
帰ってくれ!
もう来ないでくれよ!
僕は大丈夫だから!
あれ、どうして怒ってるんだろう?
私はただ健康の重要性を話しただけなのに
そして次の場所へ
君たちは誰だい?
今忙しいから手短に話してくれ
こんにちは
往生堂に何か依頼はありませんか?
往生堂?
うーん…
別に必要ないかな
まさか、押し売りに来たのかい?
ずいぶんと考えなしなやり方だね
そうです?
「一つ一つのサービスを、一人一人のもとまで」っていうのが、今の流行りだと思ってましたが?
いや…サービスが特殊な場合、あまり良くないんじゃないか…
まあ…とりあえず、他をあたってくれ
次の顧客を訊ねる事に
また失敗か
はぁ、まあいっか
到着
あなた…往生堂の堂主よね?
悪いけど、他をあたってくれる…
新しい割引サービスの話をする胡桃さん
ほら
「古いものを捨てないと、新しいものは使えない」って言うじゃありませんか
終わりというのは新しい旅の始まりでもあって…
これ以上しつこいと千岩軍を呼ぶと言う聡子さん
分かりました分かりました
落ち着いてください
でも、往生堂はいつでもあなたをウェルカムですから
そして…
まだ諦めないのかと思ったパイモンさん
あれ?私を慰めてくれてる?
ありがとう
やっぱりあなたたちが一番私のことを理解してくれてるのね!
これ以上付き合いたくないだけだと言うパイモンさん
「業務開拓」?
うん?
「業務開拓」…
業務開拓の為に回ってた訳ではない雰囲気の胡桃さん
じゃあ、単に迷惑をかけて回ってただけか!?
違う違う
「業務開拓」は冒険者協会との商談でもう終わってるの
ここに来たのは孟のための人探し
さっき言った狼兄貴、覚えてる?
「狼兄貴」はこの世を彷徨う人の魂だと言う胡桃さん
さっき会った3人は、狼兄貴が憑りつくかもしれない標的
でも会った感じ、霊の気配は感じられなかった
だから適当に話をして、早々に切り上げたってわけ
オイラはてっきりおまえが…その…
健康かそうじゃないかを見ただけで判断できる超能力者かと思ったぞ
そんな能力は不要だと考えている胡桃さん
って、ええっーーー!?
まさか往生堂が病気で苦しむ人をわざわざ助けるとでも思ってたの?
まあ…「遠回し」に言ってる気なんて、おまえにはさらさらないんだろうけど
まあまあ、とりあえず往生堂に戻ってから詳しい話をしてあげる
狼兄貴のことは孟と深く関係してくるからね
往生堂へ
孟、帰ったよ!
残念だけど、狼兄貴は見つからなかった
そうですか
困りましたね
探せるところはもう探したはずなのに…
そうだな
一から説明しよう
俺の実家は無妄の丘の近くにあってな
小さい頃から仲の良い幼馴染が数人いたんだ
その中の一人が狼兄貴
特に俺と仲がよくていつも遊んでいた
けど、ある日突然、不慮の事故で亡くなったんだよ
今も時々無妄の丘に足を運ぶと言う孟さん
だがこの前、無妄の丘から戻ってくると体に違和感を感じたんだ
そして毎晩、夢の中に狼兄貴が現れるようになった
それで思ったんだ
もしかしたら、本当に狼兄貴が何かをしているんじゃないかって
ただの予想だし証拠はないが、どうにも落ち着かない
考えれば考えるほど不安が募る
不安を打ち明ける孟さん
彼はそれが原因で往生堂に入ったの
だから、このことに関しては給料も受け取ってない
でも、孟の心配が的中する可能性はあるの
やれやれ胡桃さん
けど、狼兄貴の危険性を否定する材料にはなりません
あいつが誰かを傷つける姿を、俺は見たくないんです
まあ、こんな感じ
狼兄貴が見つかるまで、孟は仕事に身が入らないの
さっき私たちが訪ねたあの人たちも、その数人いる孟の幼馴染でね
狼兄貴がその中に潜んでるんじゃないかって睨んでたんだけど、ハズレだったみたい
無妄の丘を探し、あいつらのところも探したし、これで手がかりが全て途絶えた…
そこへ人がやってくる
僕は洛成と言います
最近具合が悪くて、何かにまとわりつかれてる気がするんです
毎晩悪夢を見ていると言う洛成さん
僕、きっと呪われたんです!
魔神に!
ヤバいくらいに呪われていると言う胡桃さん
あなたも知ってますよね!
魔神戦争で死んだ伝説の魔神が、この世に苦痛をもたらす呪いをかけたっていう
この呪いを解かないと、五臓六腑がはじけ飛んで、凄惨な死を遂げるとかなんとか!
伝説にあった呪いの症状と、今の僕は同じなんです!
狼兄貴が関係していると感じた孟さん
はぁ、待った待った
二人とも静かに
勝手にしゃべらないで
ツッコみパイモンさん
往生堂はこういった鬼とか魔神のことに詳しいんですよね!
助けてください!
まだ死にたくありません!
いいですよ
問題ありません
私に任せてください
でも呪いを解くにはそれに適した場が必要です
準備しないといけません
新入り認定胡桃さん
お、俺も一緒に…
あなたはまず彼に焚香駆邪を行ってあげて
前に教えたはずだよ
準備ができたら私のとこに来て
これが終わったらまた狼兄貴のことについて話そう
分かりました
胡桃と共に
呪いを解くのに適した場所へ