原神 第480話 影向袚
5つの雷櫻の木の根の浄化を完了したルイとパイモンは
紺田村の井戸で待つ花散里の元へ向かった
登場人物
ルイ | パイモン |
三船悟志【初】 | 花散里 |
狐斎宮
地下空洞
地狐を発見
「晴之介、天狗先生は見かけた?」
「外で戦ってるはず…きっと問題ない
なにせ、あれは影向天狗の頭領だから
それよりも高嶺のおじさん、大丈夫かな?」
「…きっと大丈夫
彼とは賭けをしたから…」
その後難破した船を多数発見
船に「古い石板」を発見
船の近くで武士を発見
ここでも幕府の犬に追われるのか…
岩蔵流・三船悟志を撃退
はは…は…
風が…口笛を吹いてるようだ…
武士を倒して貴重な宝箱を入手
からくり陣形を発見
やっぱここに繋がってたか…
その後も探索を続ける
そしてギミックを解除して装置の封印を解く
秘境「稽古・千扉絵巻」を解放
地狐を発見
「道啓兄ちゃん、心配しないで
お母様は必ず帰ってくる」
「知ってる
彼女はきっと帰ってくる
なにせ彼女は…」
地狐のこの声はいったい何なんなんだ?
地下遺跡を抜けて紺田村へ
紺田村井戸
「もちろん斎宮様の期待に応えます
紺田家は必ず鍵を保管してみせます…」
花散里さんを発見
……
お疲れ様です
雷櫻の根と枝が、お二人の功績を私に伝えてくれました
大変恐れ多いのですが、お二人に伝えなければならないことがあります
紺田村で最初の鎮め物を取った時、私はあなたを「運命の人」と呼びました
しかしその時、私はあなたの徳と勇気を完全に信用したわけではありませんでした
「大袚」が進むにつれ、あなたは私の浅はかさと愚かさを証明するだけでなく、私の期待をはるかに超えていきました
そのため…
残念としか言えません
もし当時、「狐斎宮」のそばに、あなたのような方がいたら、あるいは…
なんでもないと言う花散里さん
それで、報酬は?
はい
さすが5ヶ所の結界を軽々解いた方ですね
雲を突き抜ける月明かりのように、物事を見透かす目をお持ちのようです
「神櫻大袚」には、まだ最後にやることがあります
この地を守り、穢れを吸収する代価として、瘴気が根や枝に蓄積されるのです
あなたは結界を解き、穢れが成す妖物を撃退しました
すべての雷櫻は影向山の「神櫻」の側枝であり、あの5つの木の根はその中でも大きなものとなります
それらが吸収した穢れは、実は影向山深くにある神櫻にまで影響しているのです
はい
「神櫻大袚」で一番肝心なのがこの最後の一手、神櫻の結界を解き、神櫻の根に蓄積した瘴気を袚うことです
あそこで妖魔と戦ったら、混乱が起きるぞ!
ふふ、それは考えすぎですよ
神櫻の根は影向山の奥深くに封印されています
大社とは相当離れているのです
ご心配なく
私を信じてください
ありがとうございます
では、さっそく行動に移りましょう
影向山
これが「神櫻大袚」最後の結界です
では、準備は整いましたか?
どうぞ
ええ、確かに
ですができれば、「神櫻大袚」が終わったあとにしてもよろしいでしょうか?
今も神櫻が苦痛を訴えているのです…
ただ確かに、失礼ですよね…お二人にはこれほどまで力をお貸しいただいたのに…
本当に申し訳ございません
どうかご理解を…
約束はきちんと守ってほしいパイモンさん
ふふ、もちろんです
ご理解いただきありがとうございます
では、結界を解きます…
「…東には鯨淵、西には燼海
南には炎光、北には弱水…
…千の枝をもって、災厄を祓わん」
封印は解かれました
では、失礼ながらあなたには…
ここに飛び込んでいただきます
この下なんかすごく怖そうで、飛び込んだら大変なことになりそうだぞ…
ご心配なく、神櫻は穢れを多く蓄積していますが、「大袚」を行う人の気配を感じ取ることができます
最後の瘴気を袚うため、彼女はあなたを安全に着地させることでしょう
私が保証します
訝し気パイモンさん
私を信じてください
一言で言えば、あなたの武勇を見せつけるだけで大丈夫です
蓄積した穢れは影向山の最深部で特大の「腫瘍」を形成しており、今は神櫻の根によって抑制されています
機会を見計らい、瘴気の腫瘍を攻撃してください
そしてそれが攻撃を受ければ、全力で抗うことでしょう
あなたの行動を妨げるために妖物を生む可能性もあります
その間、以前解除した5つの封印のように、周囲の装置を使用し、神櫻の根の抑制を強化する必要があります
そうすれば神櫻もあなたに協力し、攻撃の機会を作ってくれるでしょう
あなたの実力を信じています
では…
戦いが終わり次第、下であなたと合流し、「大袚」の締め作業を行います
本当に申し訳ございません
以前言ったように…体の状況のせいで、これを行うことが私にはできません
ご理解ください…
では…準備は整いましたか?
はい、前へ進み、「神櫻大袚」の最後の一手をお願いします…
浄化について、何かお聞きしたいことがありましたら、いつでも私にお聞きください
簡単に言えば、土地に蓄積した穢れの集合体です
魚人…?
「人魚」のことをおっしゃっているのでしたら、私も少しは聞いたことがあります
ですが人魚は穢れではありませんよ
何はともあれ、この大地には痛みが、苦痛が、怨念があります
想像はできませんが、もしかすると戦争がいつの日か…
戦争が起きれば、多くの痛み、苦痛、悪念をもたらします
そして、それらは穢れを蓄積し、大地に危害を加え、すべてを悪化させるのです
どうやら知らないみたい…
穢れが蓄積すれば…疫病が蔓延り、悪鬼が出現します…想像するのも恐ろしいことですので、この話はここまでにしましょう
以前聞きましたが、それらの「穢れ」を片付けるために、各地で様々な方法があるようです
例えば、璃月には仙家、方士などがいます
それに対し、雷櫻の根は「払拭」の力で、穢れを吸収します
そしてその一部の穢れが、根を通って影向の底に集まるのです
時が経つと、あのような「腫瘍」になります
この腫瘍を片付けることこそ、「神櫻大袚」の目的です
じゃあ、行くよ
こうして「神櫻大袚」を開始
瘴気の腫瘍と戦闘開始
でも、まだほかの戦いがオイラたちを待ってるぞ!
ルイ、行こうぜ!
図形を確認
結界を解除すると瘴気が落ちて来る
あともう少し!
武士が出現
武士と戦闘中に結界が修復し腫瘍が上から攻撃を仕掛けてくる
腫瘍の攻撃を回避しつつ再び結界を解除
ベネットが腫瘍の攻撃により倒される
これで、すべてが終わりました
神櫻が背負う苦痛もやっと解消されたことでしょう…
人の子…見事です
あなたはやはり「運命の人」でした
オイラが普段鍛えてたおかげだな、ルイ
最初に約束していた報酬は、後ほど用意しておきます
焦らないでくださいね…
「神櫻大袚」が終わったら、お面の巫女お姉さんが自分に関することを教えてくれるって
ですが…
じゃないと、オイラたちに申し訳ないと思わないか?
……分かりました
今気づいたのですが、まだお二人の名前をお聞きしていませんでしたね
ルイ様、パイモン様…良い名前ですね
心に銘じておきます
以前にも言ったように、私は「狐斎宮」の記憶を引き継いでいます
「狐斎宮」は元々白辰の血筋で、雷神と同行し、稲妻の民を守っていました
ですが最後、私ですら知らない遥か昔の災厄で「狐斎宮」は鳴神島を守るために、漆黒の災厄と戦って飲み込まれたのです
しかし、彼女の結界に守られていた人々は大勢いました
単純に「記憶」を引き継いだ私が言うべきことではないのですが、その記憶については誇りに感じています
そういえば、以前たしかに山頂の鳴神神社で似たような仙狐の気配を感じました…
しかし違います
私は彼女の眷属ではありません、むしろ逆とも言えるでしょう…
彼女を飲み込んだ災厄は、最後には断ち切られましたが、彼女の思念や記憶は鳴神島の大地に戻ったのです
あなたは「神櫻大袚」を行う途中、何体もの「落武者」を斬りました
あれらの妖物は穢れの凝集によってできたものだと言う花散里さん
もしできるのなら、誠実に答えていただきたいことがあります
もしかして、今の稲妻は、戦火に包まれているのでしょうか?
…どうする、ルイ?
そうですか
やはり
あなたから、雷櫻の根を浄化する時に現れた妖物が「落武者」だと聞いた時、なんとなく気づきました
彼女が自分の信じる道を歩いている限り…
私は「狐斎宮」の記憶が凝集してできた穢れだと言う花散里さん
以前お二人と共に同行した時に戦いに参加できず、申し訳ございません
私自身が穢れですので、他の穢れた妖物を浄化することはできないのです
彼女の記憶は強大なもので、漆黒の災厄でさえ、完全にそれを消滅することはできませんでした
災厄が敗れたあと、それは穢れと化し、大地に流れたのです
そして、私が誕生しました
はい
そうです
もし「狐斎宮」のそばにあなたのような方がいれば、彼女は生き残れたのかもしれません
もし彼女があなたに会うことができたら、どれほど素晴らしかったでしょう
しかし、こう考えざるを得ません…
「もしそうだった場合、私が彼女の記憶を引き継いで生まれることも、あなたに会うこともなかったでしょう」
はい、過去の私です
始めは、私もどうすればいいか分かりませんでした
しかし記憶が蘇るにつれ、自身の出生を把握し、自分の責務を理解したのです
必要なことでした
私の責務は鳴神島を守り、瘴気を袚い「神櫻大袚」を行うこと
おまえも消滅しちゃうのか?
はい…消滅という言葉はいささか過ぎる気はしますが、結論から言って、その通りですね
ふふ、このことに気づいた時、私も不安を抱きました
ですが、あなたたちに出会い、今の稲妻のことを聞いて、だんだん受け入れていったのです
五百蔵が生きていたこと
惟神によって石に封印されましたが、落ち込んでもいなく、「狐斎宮」を恨んでいるわけでもありませんでした…よね?
昔ほどいい生活ではないにしろ、紺田村の紺田、柴門の一族が現在まだ存在すること
大社の稲城弥里も昔は彼女の友達でした
この人たちは、当時災厄が起きた時に彼女が守った人々の末裔なのです
彼らが無事で、血筋を残してきたことを彼女が知れば、きっと誇りに思うでしょう
しかし…当時「狐斎宮」が柊勘頭弘嗣に送った法器が壊されたのには、少し動揺しましたが…
ふふ、その通りですね
失態でした
いずれにせよ、様々な形で最後はあなたの手に渡り、とても嬉しく思います
…これは「花散里」としての気持ちなのか、それとも「狐斎宮」としてなのでしょうか?
彼女の心意と私の心意は混ざり合っています
以前は、私が彼女にとって消滅すべき対象だったということに、時に悩みを感じておりました
あなたと同行でき、とても嬉しく思います
それどころか、あなたがいたからこそ、ここへ来ることができました
そのおかげで、私は最後の責務を果たせました
はい
ありがとうございました、パイモン様
では、僭越ながら…ルイ様、パイモン様、どうか私から一言、言わせてください
「惑わされず、動揺せず、己が信ずる道を歩け」
「狐斎宮」が最後の別れの時に言ってくれた言葉です
「白辰の血筋」を持っていると主張する資格が私にはありません
ですが、もし「狐斎宮」様がここにいたら、きっとあなたを祝福してくれると思います
彼女の言葉が――いえ、私の言葉が、多かれ少なかれ未来のあなたのために、嘘と悪を払いのけることを祈っています
ふふ、どういたしまして
では、引き換えに…最後のわがままを言わせてください
「狐斎宮」は短歌を好んでいました
私は彼女の記憶を引き継ぎ、彼女の知る千百十一首もの短歌を知っています
ですが、彼女のような素晴らしい趣は持ち合わせていません
しかしなぜでしょう、一つこの状況にぴったりなのを思い出したのです…
ありがとうございました
さようなら、お二人に会えて嬉しかったです…ルイ様、パイモン様
「千の枝をもって、災厄を袚わん」
「…ここに、浄化の終を宣言せん」
旅はつづく