原神 第235話 命令書

ふむ、どうやら他の方法もないな…

お前さんか、それがな…

この頃空から降る隕石は、お前さんも見ただろ

運よくモンド城には落ちてないが、城外はもうめちゃくちゃだ

多くの人が城内に避難して、中には眠っている人も

城内の仕事が片付けられないんだ

だから外で任務を実行している騎士たちを呼び戻して、城内の仕事をやらせようと思ってる

しかし彼らも野外にいてな

騎士団も彼らを探す人手はない

もしよかったら、この命令書を彼らに持って行ってくれないか？

それでは頼んだ

こんにちは

僕に何か用ですか？

命令書？

本当ですね、見てみます…

城に戻って事務の処理を…

彼らの保護者がどこに行ったのかは知りませんが、僕が強引に連れていくこともできませんので、ここでずっと見守っているしかないんです

この状況で僕が城に戻って、あの子たちに何かあったらどうしますか

はぁ、何回も説得したのですが、僕の話を聞かなくて

よかったら…僕の代わりに説得してみますか？

君の話なら聞くかもしれません

あの子たちを説得できたら、僕も安心して帰れます

ではお願いします

ん？どうしたの？

隕石のことは知ってるよ

でも…私たちまだ隕石が落ちる様子を見たことないの

ウィルが隕石を見るいい場所があるって言うから、ここに来たの

でも城の中だと、高いところに行かないと見えないでしょ

護衛のおじさんたちは絶対高いところに行かせてくれないから…

え？

あの変なおじさんのこと？

でも前に話してきたとき、凄く怖かったの

ずっと一緒に帰ろうって言ってきて…

でも、もしあの人が私たちを高いところに連れていってくれるなら…帰ってもいいよ

でもやっぱりウィルにも言って

元々ウィルが決めたことだから

手伝う？

あの人が僕たちを城の高いところに連れて隕石を見せてくれるの？

うそでしょ…

あのおじさんなんか変だし、怖いし…

本当に？

見せて見せて

わあ…本当に騎士団の命令書だ

この命令書があれば、あのおじさんは僕たちを高いところに連れていってくれるの？

じゃああのおじさんに話してよ

僕はジルに話すから

あ、そういえば…隕石が落ちてくる光景が見たかったな

どうですか

説得できましたか

そうですか

それならいいです！

本当にありがとうございます…

待ってください

「ような」とは一体？

手伝い？

何の手伝いですか…

え？

モンド城の一番高いところに行って隕石を見る

そ、それは少し危険なのでは

しかも子供二人を連れて

このことは騎士団に報告を…

命令書はそんな使い方ではないと思うのですが…

まあいいです

あの子たちを城に戻せるなら

高いところですか…なんとかしてみます

約束の相手が子供であろうと、したからにはやります

今回はありがとうございます

後のことは僕にまかせてください

彼らをモンド城に連れて行きますので

それから…どうやってモンド城の一番高いところに行くかを考えるとしますか…

こんにちは、なにかお困りかな？

命令書？

見せて、ふむ…

城に戻れと？

すまない、この命令は後で実行するよ

今はもっと重要なことがあるんだ

隕石の影響を受けてか、この付近の魔物が狂暴になって危険なんだ

この地域の安全を保障するために、魔物を片付けないとね

人がいないからこそ、魔物を倒すことに集中できる

この事はとても重要なんだ

終わるまで俺はここを離れないよ

それは助かる

ここの魔物の集落は一つじゃないからね

あの魔物たちは手強いぞ…

こっちは全部片付けた

あっちはどう？

はは、やるじゃないか

手伝ってくれてありがとう

これでここの魔物も一旦は収まったかな

でも、俺はまだ帰れない

ここの魔物以外にも…

この望風山地にてゃ、もっとたくさんの魔物がいるからね

ここに留まって情報を収集したい

それに、もし近くに人がいれば、助けることもできる

避難が必要っていうことを、すべての人が知ってるわけじゃないからね

じゃ、俺の言ったことを伝えてくれ

ホフマンさんなら理解してくれると信じてる

どうだ

命令書は見せたか？

けど？何かあったのか？

モンド城の一番高いところで隕石を見る？

ははは、いいだろう

あの二人の子供がおとなしく帰ってきてくれれば、それでいい

もちろん、マイクからの報告は必要だがな

あいつは子供と付き合うのが苦手でな

今回もきっと手を焼いたんだろう

ハリー…望風山地の警備を続けると？

しかし、あいつはせっかちだからな…

何もないといいんだが

そうだ、お前さんにも感謝しないとな

こんな状況の中、野外に行かせたんだ

これを受け取ってくれ

礼だ

重要な用でもない限り、城の中にいてくれ