原神 第370話 翡石の玉壺
ダインスレイヴと共にアビス教団を追いかけた末に
妹とひと時の再会を果たした…
ルイとパイモンの「終点」に辿り着く為の旅はつづく
そしてある日、璃月港へ立ち寄った
登場人物
ルイ | パイモン |
ピンばあや | 煙緋【初】 |
煙緋
璃月港、玉京台
子供たちよ、こっちに来なさい
ほぉっほぉっ
ちょうど探してたところじゃ
なにかオイラたちに手伝ってほしいことでもあるのか?
いんや、子供たちは璃月港のために十分手助けをしてくれた
これ以上面倒はかけられんよ
贈り物を用意したと言うピンばあや
ほぉっほぉっ、子供たちよ、まだ璃月に来て間もないというのに、もう世渡りが上手になったみたいじゃのう…
じゃが、この贈り物は何が何でも受け取っておくれ
いつも野宿をしていると聞いたピンばあや
まだまだ旅は長いんじゃ
ここままじゃいかん
幸い、ばあやは年こそ取ったものの、まだ僅かながらに「外景」の力を使える…
おや?
まだ言っておらんかったか?
ばあやたちは昔、帝君から恩恵を受けたことで「三眼五顕の力」を身に宿しておるんじゃ
色々と能力はあるが、その中でも「外景」の力は小さな世界を創造することができる
前に子供たちが入った壺も、その力で簡単に作ったものなんじゃ
すごくきれいな…広い空間でしたが…
衝撃パイモンさん
あの世界を成すためには浮世を離れる必要がある
そんな大層な物じゃないよ
帝君はその昔、山を動かし海を埋めたんじゃ
それこそ、神業といえるものじゃろう
まぁ、昔の話はこの辺にして
その贈り物じゃが、まだ最後の材料が足りておらんのじゃ…
材料探しなら任せろ!
まあまあ、二人とも…そう急かすでない
もうすでに足の速い者に任せてある
必要な材料は特別なんじゃ
子供たちでは探すのがちと難しい
それに、今じゃもうほとんど目にしない材料もあるからのう
材料について語るピンばあや
そして、琉璃百合の根を辿って掘っていき、運が良ければ「爍金の泥」が一掴みだけ見つかる
じゃが、荻花洲があんなことになってからは、もう誰もこの方法を使うことができなくなった
さらに、それよりも困難なのが、層岩巨淵から採掘できる「翠珏石」じゃ
聞き慣れない材料ばかり
黒岩場があそこで採掘を始めてからは、それもほとんど見当たらなくなった
「翠珏石」は貴重な仙物で、常人では仙人の気に耐えられない
長く触れれば、体に害をなすじゃろう
はぁ、あの子がそれを見つけられるといいんじゃが…
仙人なのか?
仙人と言えなくもないと言うピンばあや
なんで璃月港にはこんなにたくさん仙人がいるんだ?
どこに行っても仙人に会えそうだし…もしかしたら、オイラたちが食事をしてる時も、横に仙人が座ってるなんて可能性もあるよな…
ほぉっほぉっ、ありえるかもしれんのう
ばあやの仲間たちには、俗世が好きな者が何人もおるしな
おや?この二人は…
煙緋を紹介するピンばあや
煙緋、こちらは旅人と彼の仲間じゃ
知っておるな
あ…もちろん知ってる
千岩軍の記録に詳しく載っていたから
以前「迎仙儀式」の騒動で千岩軍に不審者として指名手配され、絶雲の間で千岩軍を撃退し「ファデュイ」とも関わり…
最後は、ばあやと共に魔神を撃退
七星のおかげで容疑が晴れたと…
実に惜しい…
私に会えてなかった事が惜しいと言う煙緋さん
もっと早くに会えていたら、その場で容疑を晴らす…とまではいかなくても、少なくとも…
うん…酷い目に遭わずに済んでただろうな
改めて自己紹介しよう
私は煙緋、法律家だ
法律に関する困りごとがあれば、私を訊ねるといい
名刺をいただく
急用なら、その住所に手紙を
あっそれと、初めてのお客さんには割引があって…
煙緋、そろそろ本題に入ろう
今の二人には、法律の助けなんていらないじゃろう
子供たちや、そう驚かないでおくれ
この子はいつもこうなんじゃ
自分のことを話しだすと止まらない
仙人?まあそうとも言える
お父様は自分のことを仙人だと言っていた
かつて岩王帝君と共に戦場に立っていたらしい
戦いが終わった後、帰郷してお母様と結婚したそうだ
生い立ちを語る煙緋さん
仙人たちって、璃月港を守るために契約に従ってるんじゃないのか?
なんで急にそれを放り出して結婚したんだ?
お父様から聞いた話によると、帝君とはそのことについて話し合いをしたらしい
それで同意を得た上で故郷に帰ったそうだ
結婚をした時、帝君からのお祝いも受けたという
ピンばあやに頼まれていた材料について語る煙緋さん
今、層岩巨淵は完全に封鎖されていて、入れそうにない
申請をしようにもそれも通らないだろう
どうやら、総務司はあそこを徹底的に封鎖することにしたようだ
そうじゃったか
しかし、翠珏石がないとなると面倒じゃな…
煙緋、何か案はあるかのう?璃月港を助けてくれた者たちに、どうしても礼をしたくてな
分かってる
ばあやから何回も言われてたし
層岩巨淵から翠珏石を採れなくとも、別の方法があるかもしれない…
本を調べ始めた煙緋さん
なにが載ってるんだ?
見つけた
このクロッサルというスネージナヤの商人から、希少な鉱石の法律に関して依頼されたことがある
彼は翠珏石を仕入れてかんざしを作ろうとしていた
そこに法的な問題が潜んでいないか聞かれたんだ…
スネージナヤに持ち帰って売るらしい
クロッサルを探してくると言う煙緋さん
お前も一緒に来るのか?
ダメとは言わないが、横で見ているだけにしてくれ
安易に首を突っ込んで「法」に抵触しないようにな
法律を理由に警告してくる仙人に初めて会ったパイモンさん
こうして
法律家の煙緋と共に
「翠珏石」の手がかりを探す事になった