原神 第373話 更なる証拠

あら？煙緋さん、今日は何をしにここへ？

もしかして、以前のお客がまたなにか…

以前のお客さんはもう問題ない

今回は違う要件で来た

クロッサルという商人から、装飾品職人への仲介を頼まれたことはあるか？

彼から渡されたかんざしの設計図はとても複雑なものだったから、経験豊富な職人を探すのに苦労したわ

その後、やっとのことで作ってもらえたの

その依頼はとても時間がかかってね

つい先日終わったばかりだから、よく印象に残ってるわ

星希さん、もう一度確認させてほしい

クロッサルさんが職人への仲介を依頼してきた時、ここに預けた鉱石を「翠珏石」と言った

それで間違いないか？

クロッサルさんはその過程を知らなかったみたいだったから、代わりに私がやってあげたの

登録された鉱石の種類は確かに「翠珏石」

総務司の印鑑も押されてある

星希さん、この書類を貸してもらえないか？

いいわよ

どうせ私には何の役にも立たない書類だから

煙緋さん、もしかして…また誰か面倒事を？

大丈夫、ちょっとしたことだから

この書類は使い終わったら返す

ありがとう

「翠珏石」が人体に有害であることを証明する正式な書類は、彼にしか作成できないから

その最後の証拠を手に入れたら、この件も終われそうだ

おや？これは珍しいお客さんですね

七七をお探しなら、今ちょうど薬草を採りに行っています

いや、今日は白朮さんに聞きたいことがあるんだ

「翠珏石」について知ってるか？

「翠珏石」？

確か『七臧山経』の第六注にそのような鉱石のことが載っていましたね

『七臧山経』によれば、その鉱石は山中の玉髄に付属し、常人が触れると災いが起きるとか

元素力を豊富に蓄えていて「神の目」を持たない人間が長時間触れると、身体に影響を及ぼすらしいです

体調不良になったり、酷い時は重い病気にかかったり、性格が歪んだりするとか

ふふ

「用事がなければ仏殿には登らない」と言うほどです

煙緋さんがわざわざこのことを聞きに来たということは…

その通り…白朮さん、お願いできる？

書類くらい簡単なことですよ

しかし、あなたたち以外にも、あるスネージナヤの商人から「翠珏石」について聞かれました

私の返事を聞くや否や、がっかりしていましたが…

煙緋さんが今していること、そのスネージナヤの商人と関係があるのでしょうか？

この事について、これ以上白朮さんには面倒をかけられない

書類のことはありがとう

またの機会に礼をさせてほしい

どういたしまして

気を付けてお帰りください

白朮さんはいつもそうなんだ

証拠も集まったし、そろそろクロッサルさんのところへ向かおう