目次
原神 第428話 トーマ
雷電将軍へ導く術があると言うトーマを信じ
その対価として
万国商会の会長「久利須」を助ける事になったルイ
「晶化骨髄」を売っている商人に会う為動き出した
登場人物
ルイ
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パイモン
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ヴェルナー【初】
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トーマ
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久利須
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慶次郎【初】
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勝家【初】
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ハリソン【初】
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久利須
海辺近くに人を発見
おや?
見ない顔だが、新入りか?
ハハッ
自分で自分のことを顔役っていうヤツがいるかよ
俺を騙そうったって百年早い
言えよ、何しに来た?
追い払われた
企業秘密だ
分かるか?
企業秘密
ひどい態度だと思ったヤレヤレパイモンさん
買うかどうかも決めてないのになぜ値段のことを?
ほほう~
さては分かったぞ
お前たち久利須に言われて来たんだろ?
へっ、あいつらには関係のないことだ
俺の利益を損なわないでほしいね
行った行った!
久利須のヤツに伝えておけ
売ってやってるだけ感謝しろってな
俺がいなきゃ、あいつら税金すら払えないんだから
おや?
もう帰ってきたのか
問題は解決したのかい?
お?いいよ、できる限りのことは協力する
反省トーマさん
あいつのことか
それなら調べたことがある
以前は砂浜で貝殻を拾って商売してた可哀想なやつだったが、なぜか最近、急に羽振りが良くなったらしい
万国商会を抜けたあと、新たな拠り所となる場所を見つけたのかもしれない
彼の髪の色と目の色には気づいたかい?
ヴェルナーはモンド出身である事を教えてくれるトーマさん
鎖国によって、彼は離島での滞在を余儀なくされた異郷人なんだよ
もともと万国商会も彼にひどい扱いなんてしてなかったんだが、あとから出された数々の法令により、商会自身も立場が危うくなってね…
恩知らずヴェルナーを語るパイモンさん
ハハッ、それは言い過ぎだよ
この世に根っからの恩知らずはいないし、永遠に冷酷で残忍なヤツもいないとオレはそう信じてる
どうやら、「切り込む隙」を見つけたようだね
何しに来たんだ?
確かに俺は暇だが、お前たちのために時間を費やしたくはないんだが
あ?
何を言って…
モンド…モンドのことを言ってるのか?
蒲公英の種を渡す
モンドに懐かしさを覚え始めたヴェルナーさん
なつかしい…
モンド城の雰囲気…
故郷に…はぁ
帰りたい…自由の都へ…
効果があるみたいだと思ったパイモンさん
ゴホンッ…感情を揺さぶろうたってそうはいかないからな
あ?今度は何だ?
あっ!璃月港!
俺の目の前に、波の音が、客引きの声が、璃月港の姿が浮かんでくる!
霄灯だ!海灯祭だ!霄灯が昇っていくのが見えるぞ!
璃月のことを懐かしむヴェルナーさん
霓裳花を渡す
これは…
もういい…
もう思い出させるな
俺の心はもう…
万国商会の人たちか
確かに…みんな俺と同じく故郷を離れた者たちだ
俺はいつも、夜の浜辺に来ては波の音を聞いてる
ふるさとから届いた音だと思いながらな
そんな時、いつも商会のヤツらがやって来る
でも俺は顔を隠しながら離れるしかなかった…
はぁ、気晴らしにあいつらと一緒に話がしたいと何度思ったことか
俺だって、愚痴をこぼし合いたかった
あいつらは心が強い
拠り所のなかった人たちが、一致団結して生きていくすべを探してるんだ…
そんな真似、俺にはできない…
少しの利益と約束だけで、俺は…ヤツらの言いなりになっちまった…
ふるさとの顔に泥を塗っちまった…
いいだろう
言うよ
もうこんな葛藤はうんざりだ
だが俺はあいつらを裏切ったんだ…
間違ったことをやったらちゃんと償うべきだと説得する真っ当なパイモンさん
税金徴収を任せられてる足軽、慶次郎たちがやったことだ
ヤツらが商人たちに告げた税率は、実際より高いものなんだ
それで余った「晶化骨髄」はヤツらが蓄えてる
そして商人たちが入手先に困った時、高値で売るよう俺は指示された
俺はヤツらの操り人形になっていたが、その見返りは生活をギリギリ維持できるほど些細なものだった
証拠…証拠…
そうだな
決定的な証拠がなければヤツは認めないだろう
心当たりを語るヴェルナーさんの図
ついさっき慶次郎と会ったばかりだ
今から連れてってやるよ
そしてヴェルナーに案内された先に足軽を発見
ヤツだ!慶次郎だ!
さりげない雰囲気で自然に慶次郎について行く
屋台の涼子さんに話しかける慶次郎の図
するとこちらに気付いた慶次郎の図
さりげなくなにげなく踵を返してダッシュ
涼子さんの屋台から様子を伺う
ああ、まだ払ってないヤツは…
そうだな…万国商会のヤツらを、もっとシバいておくべきか
ん?今なんか聞こえたような…
俺の聞き間違いか
おっと、長居しすぎた
そろそろ…
突然浜辺に向かって走り出した慶次郎
こんな場所に何をしに…
慶次郎が何かを埋めた場所へ
帳簿のようなものを発見
笑ってごまかしパイモンさん
見せてくれ、これは…
証拠発見
じゃ、じゃあ俺はここで
先に帰るよ
会長に会うのは…まだ少し時間がいる
すまない
ヴェルナーはひねくれた性格だと思ったヤレヤレパイモンさん
こうして慶次郎の罪を暴く帳簿を入手
万国商会前へ行くと慶次郎と久利須会長が何やら話していた
もう本当にありません
このままでは商売も損するだけで、飢え死にしてしまいます…
法令は法令
規則は規則
払うべきものは払ってもらう
言い訳は無駄だぞ?
商会の新入りか?
なんと?
そうだったのですか?
ずっと騙されてたのか!
言葉を詰まらせる慶次郎
帳簿を見せていただけますでしょうか?
この帳簿にあるものと以前商会が納めた税金の額はすべて一致しています
間違いありません
慶次郎さん、もう何も言わなくて結構です
今はこのことをどう解決するかが先決…
ふんっ…お、俺の弱みを握れたなんて思わないことだ
俺はただ、ちょっとだけ利益に目がくらんだだけで…
そういえば、奉行武士は誉と名望を大変重んじると聞きました
奉行府からお咎めはなくとも、このことが露見すれば…
脅されていると感じた慶次郎
いえいえ、ただあなたのような君子殿に、汚点が残ってしまうことを心配しているだけですよ
くっ…じゃ、じゃあ…お前が正しいということにしよう
で、どう処理するつもりなんだ?
まだ、お手元に「晶化骨髄」をお持ちですよね?
それらを使いこれから先少しの間、税金を立て替えてください
我々商人には状況を立て直す時間が必要です
ふんっ、あれらは俺が一生懸命運んで大事に隠したものだ
それをみすみすと…
ちっ、いいだろう
お前の顔に免じて、ただでやる
納得いかないハリソンさんの図
ハリソン!
もういいんです
これ以上は…
搾取されるのはもううんざりだ
この件がそう簡単に終わると思うなよ!
こんな場所で大声で叫ぶとは
法令に異でも唱えているのか?
勝家組長登場の図
ああ、何を騒いでいる?
その…税金のことで少々
彼らの世話をしているというのに、恩を仇で返されまして
何が世話だ!
こんなの横領だ
必ず慎介様にもこのことを知らせてやる!
ほう?
勘定奉行様の名を直接呼ぶとは
ふん
よそ者はこれだから規則というものを知らない
この商人共を連れて行け!
何か言いたいことがあるのなら奉行府で話してもらおう
トーマ登場
誰だお前?
誰がお前なんかと酒を飲むか
ほう?
これは…社奉行の者か?
シーッ…
ふん
ここは勘定奉行の縄張りだ
いくら社奉行の権能が高かろうと、離島のことに手を出す資格はない
その通りですが、ここは我々のお嬢様の顔に免じていただきたく…
お二方も、将軍様にお渡しされる上奏の中で…
ご自身の名前を見たくないでしょう?
…貴家の令嬢に御足労させるつもりはない
我々も余計なことは御免だ
すべて忘れよう
勝家組長、しかし…
いつか日を改めてお食事でも
その際は私の奢りですので、お二方ともどうかご遠慮なく
トーマを無視して勝家と慶次郎は去って行った
ありがとうございます、トーマさん
しかし…我々のせいであなたと勘定奉行の間に亀裂が…
ハハッ、さっきのは冗談だよ
こんな代価、些細なことさ
礼ならこちらの旅人に言ってくれ
彼が「形勢を変えるきっかけ」を与えたんだから
今後はあの足軽たちも少しは態度を改めると思うよ
シーッ…
ここは人が多い
場所を変えて話そう
本当にありがとうございました
状況を立て直す時間ができただけでも幸いなことです
万国商会を離れてトーマの話を聞く事に
勘定奉行はやはり骨の髄まで腐ってたか…
そうだ
そろそろ本題に入ろう
何が聞きたい?
アハハッ
いきなりそのことか
じゃあ改めて自己紹介しなきゃね
自己紹介トーマさん
ああ
社奉行の神里家は、祭祀活動や文化、芸術などを管理する家系だ
具体的な責務はオレにも分からないものが多い
そしてオレは、ただ運よく神里家に迎え入れられ、「白鷺の姫君」という名誉を持つ神里家のご令嬢
神里綾華の世話を任せられている
「白鷺の姫君」について考察パイモンさん
ハハ…
もちろんさ
礼儀正しく優しいお心を持つお嬢は、かねてより稲妻の民に敬愛されている
その名声は当代当主をも超えるほどだ
そう、彼女の兄
神里綾人よりもな
お嬢はオレのような側近にさえ、友人のように平等に接してくれる
心のお優しいお嬢がみんなが好かれているのも納得が行くだろう
隠し事はしたくないトーマさん
顔役という身分は、偽装しようと思って出来るもんじゃない
オレは正真正銘1ヶ月もかけて、離島にいるすべての人と顔見知りになり、北斗の姉御と仲良くなったんだ
ハハッ、少し才能があっただけだよ
それにこれもすべて、君たちをいち早く受け入れるためだったんだ
旅人のモンドと璃月での活躍が稲妻にも伝わっている事を教えてくれるトーマさん
君たちが稲妻への渡航を望んでいると知ったお嬢は、その到着をずっと気にしていたんだ
それと同時に…
君たちが噂通り、形勢を変える力があるかどうかもね
さっきの「試練」では、最後にいくつか予想外なことが起きたが、それでも君たちは「形勢を変えるきっかけ」を与えることに成功した
お嬢の期待通り、形勢の間に巧みに取り入り、人の心にある隙を突いた
君たちが協力してくれれば…
「目狩り令」は…
ふむ、予想外の展開だ
情報に間違いがあったか…
…ふむ、そうか
それは理解しているよ
それにオレも君たちを導くって約束したしね
まっ…とりあえず離島での任務は終わったんだ
暫しの別れといこうじゃないか
鳴神島の「木漏茶屋」への招待状を渡してくれるトーマさん
それじゃ、健闘を祈るよ
大事なことを忘れていたパイモンさん
エアー地団駄パイモンさん
こうしてルイとパイモンは
トーマから受け取った木漏茶屋の招待状を手に
離島脱出を目指す