原神 第438話 邪気払いの儀式

原神 第438話 邪気払いの儀式

神里綾華からの依頼を受けて

紺田村で神の目を失った人たちの支援活動を開始した

登場人物

ルイ

パイモン

純也【初】

菜々子【初】

稲城蛍美

安西【初】

3人目

剣術道場に到着

純也

菜々子、そう悲しむな

師匠ならきっと無事だ

以前道場破りに来たヤツらは、どれだけ強くても師匠が負かして追い返してたじゃないか?

菜々子

それでも私、心配で…

だって昔はどんなに危険な局面に陥ろうと、師匠は動揺しなかったんですよ

それが今や…

純也

それは師匠が邪気に取り憑かれたからだ!

今回行われる邪気払いの儀式が終われば、師匠もきっと元通りになるさ

乱入パイモンさん

純也

君たちは…誰だ?

暇を持て余した野次馬か、それとも師匠が邪気に取り憑かれて隙を見て騒ぎを起こしに来たのか、どっちかは知らないがとっとと帰ってくれ!

さもないと

純也

弟子入り?

純也

君たちの服装、確かに現地の人間ではないみたいだな

最近警戒心が強くなっていたと言う純也さん

純也

あいにく俺たちの師匠はいま邪気に取り憑かれてしまって、まだ体が回復してない

いま弟子入りさせることはできない

純也

どうやら確かに本気で弟子入りしたいみたいだな

分かった

妹弟子と一緒に君たちに師匠の状況を説明しよう

それを聞いてから帰るかどうか自分たちで決めてくれ

師匠の土門について語り始める純也さん

純也

独学で剣術を学び、数々の有名な剣術家を負かしてきた

一敗もせずに

師匠は言ってたよ、自分の目標は「天下一」の剣術家になることだって

俺たちの修行に付き合ってる時も、自分の剣術を磨き続けてた

そんな師匠の情熱に感化された俺たちは、師匠のあとをひたすら追いかけてたんだ

菜々子

少し前に、師匠の「神の目」が奪われてから、人が急激に変わってしまったのです

何かおかしなことをずっと言い続けていて、私たちにも剣の修行をするなと…

兄弟子と相談した結果、師匠はきっと邪気に取り憑かれたのだと考え

「鳴神大社」の巫女様に邪気のお祓いを頼んだのです

しかし正直、私も師匠が良くなるかどうか分かりません…

質問パイモンさん

純也

鳴神大社を知らないのか?

純也

あそこは鳴神島で一番大きな神社で、神社を司る大巫女様は雷電将軍と親密な関係にある人物らしい

純也

俺たちじゃ大巫女様に出向いてもらうのは不可能だが…鳴神大社なら普通の巫女様でも、邪気払いの力があるはずだ

だから安心しろ、菜々子

師匠はきっと良くなる

邪気払いの儀式は今夜行われると言う純也さん

そして…

純也

シーッ…来たか

君たちが来る直前まで師匠は発狂してたんだが、見ずに済んでよかったな

さっき妹弟子が師匠を支えていったが、どうやら師匠が誰かの名前を呟いているのが聞こえたらしい

純也

その人が誰かを聞くと、師匠は急に怯えた表情になり、妹弟子を押しのけたそうだ

苦しみながら耳を塞いでいたらしい

血眼になって、辺りを見回していた

ずっと名前を叫んでいたと言う純也さん

純也

その中の一人である安西という人は師匠の元兄弟子だった

だが師匠に敗れてから、あてもなく彷徨い続けてるらしい

師匠はさっき彼の名前を何度も叫んでた…

はぁ、神社の巫女様が師匠を殴って気絶させなかったら、儀式も続けられなかっただろう

邪気払いの儀式はもう始まってる

ここで結果を待ち、師匠の無事を祈ろう

こうして少し待つことに

不審者を追いかける

上の方へ

???

はぁ…はぁ…お前ら…なんでそんなに足が速いんだ…

本当に土門の弟子か?

土門より速く感じたが…

それとも何年も会わねぇうちに、土門のやつまた実力を上げたのか?

質問パイモンさん

???

悪いやつ?ふんっ、お前らが生まれてくるずっと昔から、俺と土門は一緒に剣を学んできたんだ

もう昔のことはあまりしゃべりたくねぇが、俺は土門から兄弟子と呼ばれる立場なんだぞ

安西さんだった

安西

…土門に会いたくねぇからに決まってるだろ

あいつと関係のあるやつともな

あの時、俺とあいつは同じ剣術家の師匠の下で、一緒に「明鏡止水流」を学んでた

俺はあいつより5年も早く入門した

みんなに頼られる兄弟子だった

明鏡止水流は「雑念のない心」を追求する流派である事を語る安西さん

安西

しかし土門は違った

あいつが門下に入って最初にやったのは、笑いながら師匠に向かって「どうしたら天下一になれるんですか」と聞いたことだ

その時、師匠はあいつを叱った

剣術はそのような名声のためにあるものじゃないと

何日か剣を習っただけで最強になるなど、心に雑念を持っている証拠

そんなんじゃ、剣を学ぶなんて永遠にできない

しかしやがて土門に剣術で追いつかれたよ言う安西さん

安西

その時、俺は確信したんだ

土門はとっくに「雑念のない心」という境地に達していたんだと

あいつの心には「天下一を取る」ことしかなかった

剣術の極みを追い求め、どんなに挫折しようと、あいつは立ち直った

安西

それはあいつが来るまで、俺は自分が「明鏡止水流」を受け継ぐことを目標にしていたからだ

師匠の弟子たちの中で、俺は最も優れた才能を持ち、誰よりも剣の修行をし、みんなの期待を背負ってた

土門との勝負に敗れ門下を逃げ出したと言う安西さん

安西

あとから聞いた話だが、あいつは師匠とも勝負をしたらしい

師匠はすでに年をとっていて、勝負の中で最後の気力を使い果たしてしまったそうだ

それから、俺はもうあいつとなんの交流もしてねぇ

だが正直なところ、俺はあいつの剣術とそれを追求する心を認めてる

「明鏡止水」の極みに達した土門が発狂した事が信じられない安西さん

安西

それでこっそり、本当に狂ったかどうか確かめに来たんだ

なのにあいつ、俺の名前なんか呼んでやがった…

俺はてっきりもうとっくに忘れたのかと思ってたぜ

とにかく、あいつに害を加えるつもりはねぇよ

ただ確かめに来ただけなんだ

もう話す事はないと言う安西さん

道場前へ行くと巫女さんがいる

菜々子

なんですって?

師匠は邪気に取り憑かれたわけじゃない?

師匠は自分から狂ったとでも言うんですか?

そんな…私は信じません

きっと何か事情があるに違いありません!

純也

菜々子、落ち着け…

稲城蛍美

申し訳ございません

私の力では、土門さんが取り憑かれているのを確認することはできませんでした

しかし、この世界には様々な邪が存在します

その多くは私が今まで見たこともないもので、今の段階で結論を出すことはできません

八重様が師匠に会ってみたいと言っている事を伝える稲城さん

純也

俺の知ってる、あの八重様がですか?

菜々子

「鳴神大社」の大巫女様…八重様が?

よかったです

これで師匠は助かります…

稲城蛍美

ええ、八重様は幅広い知識を持ち合わせており、これまでも数々の災厄と邪気を払ってきました

八重様ならきっと正しい答えを導き出せると言う稲城さん

純也

その、巫女様、八重様に会うには、何か準備は必要でしょうか?

稲城蛍美

必要ありません

唯一行うべきは、指定された時間に「鳴神大社」に着くことです

八重様は無駄に待つことを嫌っています

話を静かに聞いていたルイとパイモンの図

純也

まさか八重様が俺たちの師匠を気にかけてくれるなんて…

菜々子

兄さんは師匠の名声が八重様の目に留まらないとでも言いたいのですか?

純也

いや、そんな!それは誤解だ!

ただ、八重様なんだぞ!

噂では将軍様と深い関係にある大巫女様だって…

一緒に来てくれと言う純也さん

純也

わざわざ遠くから弟子入りに来たんだ

どんな結果になろうと、我々「明鏡止水流」は君に結果をもたらすべきだろう

こうして翌日

八重巫女に会いに

鳴神大社へ

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