原神 第454話 花火屋の仕事
密入国によって天領奉行に追われている朔次郎を助ける為
船の用意をする宵宮
ルイとパイモンは宵宮と共に
花火の材料集めを手伝う
登場人物
ルイ
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パイモン
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宵宮
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珊瑚【初】
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森彦【初】
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創【初】
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天目十五【初】
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花火屋の仕事
稲妻城
のど?確かにちょっと違和感あるけど…のどって元から喋るためのもんやろう?
万事には源がある…「万端珊瑚探偵社」に来たということは、何かお困りかな?
名前通り、事件の真相を明かすための探偵所よ
殺し、盗み、浮気調査、ペット探し…どんな事件も解決するわよ
もちろん、料金は決して安くないから、事前に用意しておいてね
他には…あっ、それと、君に一つ忠告があるわ――
感情は真相の敵、良心は知性の重荷だと言う珊瑚さん
無名の神に襲われ、離れ離れになった家族…面白い事件ね
「万端珊瑚探偵所」が出動するに相応しいわ
ふむふむ…一度会っていて、手がかりを入手しているのね、それは助かるわ
知ってる情報を全部教えて
…こら、もうちょっと寄って
重要な情報なのに、よその人間に聞かれてしまうじゃない
情報収集の仕事は、龍二に任せているわ
サボりではない珊瑚さん
手がかりの解析は繭の糸を取るようなもの
私は全ての中枢として、情報が手元に集まるのをじっと待ってればいいのよ
そして
あっ、みーっけ!!
こんちはー、森彦さん、仕事はどうや?
読み通り来たと言う森彦さん
用件は言わなくても大丈夫、花火の材料を探しに来たんだろう?
宵宮ちゃんのために一袋残しといたよ
これだけあれば足りるはずだ
ええっ?ほんま?
なんで分かったん!?
花火大会の時期になると、いつも材料になる鉱石について聞き回ってるだろ
毎年花火の追加注文を受けてるからもう慣れっこ森彦さん
えへへ、そっか、いつもありがとうな…
気にしないでくれ、たとえ商売はやめても、宵宮ちゃんの頼みは断らないよ
それで、こちらのお二人が今回の注文者?
ははは、気にしないでくれ
別に問題ないさ
この前、俺が息子と喧嘩した時、宵宮ちゃんがあの子をなだめてくれたんだ
宵宮ちゃんじゃなかったら今頃あの子は家出してたかもしれないと言う森彦さん
そんなことあらへん、あの子繊細やから森彦さんのことめっちゃ気にしとったで…ただ、あんたとの接し方が分からへんだけや
もうちょいニッコリしてみたらどうやろ、ほなら息子さんも緊張せんで済むと思うで
普段から厳しく接しすぎていたかもと思った森彦さん
外で他の人と話す時は、もう少し柔らかくできるのに
そう思いつめんといて、誰にだって得意不得意はあるさかい
また似たようなことで困ったら、いつでもうちに相談してな
花火の注文やなくてもかまへん、お客さんは神様やから!
ああ、そうさせてもらうよ
みんなが宵宮ちゃんを褒める理由が分かる、龍之介さんも鼻が高いだろうな
鉱石は持っていってくれ、モラは払わなくて大丈夫だ
構わんさ、俺からの礼だと思って遠慮なく使ってくれ
せやけど借りができてまう、商売には商売の掟があるやろ
うちを困らせんといてぇな
そう言わずに受け取ってくれ、まだ仕事があるんだろ?
んー、ほならモラの代わりに、とりあえず帳簿に書いとくわ
今度、花火を割引きしたる
お前って子は本当に…
なら、宵宮ちゃんの好きにするといい
それとお父さんにもよろしく伝えといてくれ
これからも体に気を付けて、花火を楽しませてくれって
おう!森彦さんも仕事ばっかりしてへんで、体に気ぃつけてな
宵宮は人気だと思ったパイモンさん
同じこと前にも言われたことあるで、うちが何でも手伝ってくれると思うとった人もおったわ
せやから「待ちぃ、こんなん花火屋の仕事やないやろ!」って言い返したんやけど
みんな全然聞いてくれへんのや
あははっ、仕方あらへん
まあ、気にするほどのことでもあらへんしな
とにかく鉱石も手に入ったし、あとは職人さんに加工してもらおか
材料の問題は解決
天目鍛冶屋へ
先生!創!こんちはー!
あっ、宵宮、どうせ花火の材料のことだろ?
武器の注文が溜まってるので少し待って欲しい創さん
かまへん、平気や!
あっ、ちゃうか、ぜんぜん平気ってわけでも…
ほなら、手伝ったる!ここの武器がぜ~んぶ完成したら、鉱石の加工をしてくれるってことやろ?
そうだね…でも師匠に聞いてみないと…
奥にいる先生に確認する宵宮さん
まだ完成してへん花火がぎょうさん残っとるんや、もし間に合わへんかったら…
「天目流」では全身全霊の力をもってして鉄を打ち続けるため、忍耐を必要とする
焦って打てば、刀に悪影響を与えてしまう
で、ですが、もうすぐ「長野原花火大会」ですし…
じゃから、鉱石はわしに任せろ
お前は仕事に集中するんじゃ
師匠自らですか?
そう大声を出すな、今はこれしか方法がなかろう
おおきに!先生助かるわ!
気にせんで良い
「長野原花火大会」がどれほど重要なものか、わしもよう知っておる
龍之介にも世話になっとるしな、無視はできん
にしても小娘、今後はもっと計画を立ててから行動しろ
毎度騒がしくてかなわん
気を付けようと思った宵宮さん
ふっ、小娘が気をつけたところで、たかが知れとるが…
とにかく、そこで少し待ってろ
加工された鉱石を見て感動宵宮さん
久しぶりに道具を手にしたっちゅうんに、この手際の良さ…さすがや!
当然じゃ、生涯かけて学んだこと、忘れたくとも忘れん
質問パイモンさん
最初はわしの師匠と龍之介の父親じゃった
代が替わっても、花火に必要な物は変わらん
創、これからはお前がこれを作ることになるぞ
はい、分かっています…
こうして天目鍛冶屋で鉱石を入手
よーし、ルイ、行くで
次は耕一んとこに戻ろか
まだ戻ってへんかもしれへんけど、先に行って待っとこ