原神 第486話 オロバシの遺事

外国の方々、どうぞご覧ください

ヤシオリ島でも屈指の蛇骨晶鉱です！

お客さま

これほどの晶鉱、昔であれば全部幕府に献上していました

でも今は特別価格であなたみたいな冒険者に販売中です、きっと強力な武器を鍛造できますぜ

ええっと…ちょっとお待ちくださいね、5個で30万モラだから、15個で90万モラ、1組30個だから…計180万モラです！

ははっ、分かりました

確かにあなたたち外国の人にとって、他国を旅する時はモラが何よりも大事

節約をしたくなるのも仕方ありません

でも鉱坑での採掘が中止され、戦争が始まった上に…大人たちも「祟り神」がいると言って恐れているため…

うちの晶鉱も減っていく一方なんです

だから、値段を上げるしかない状況でして

まあ、「危ない投資」なので仕方がありません

えっと…つまり、子供のボクが大人みたいに稼ごうとしている上に、天領奉行にバレる危険まで負担してるので、そういった意味です！

ご心配いただきありがとうございます、どちらも元気ですよ！

両親ともに鉱夫で、この晶鉱も両親が採掘したものです！

昔は監督のおじちゃんが晶鉱を集めて町の大人に渡し、登録してたたら砂へと送っていました

でも今は戦の最中ですから、町の大人たちが来なくなってしまって…

晶鉱を自分で売ることにしたんです、自分でモラを稼ぐために！

ほら、こんなに上質な晶鉱、昔は幕府だけが使えたんですよ

今は冒険者でも旅人でも買えます！

ボクも大人みたいにお金を稼げるようになったので、悪いことばかりではありませんが、そうでしょう？

あっ…そうだ

一つお願いしてもいいですか？

実は、最近の事件で坑道が全部閉鎖されました

それに晶鉱が重たくて…ボク一人じゃとても運べない

そうです、12個でいいですよ！

そう怒らないでください、タダとは言わないので

報酬はちゃんと払います！

晶鉱が売れたら、売り上げの半分をあげます！

売れるまで待てそうにないなら…こうしましょう

あなたたちが採掘した晶鉱を半分の価格で売ります、その売上をまた半分こするのはどうですか？

計算すると、ボクの方が損します！ふふ、これほどお得な機会はそうないですよ

お宝です！一箱にいっぱい詰まったお宝！

それはできません

焦らないでください

ボクが言ってるのは、お宝が重すぎて一人じゃ持ち出せないからです

でも、場所を教えることはできます

信じてください

どうでしょう、興味が湧きました？

ご安心を、絶対に嘘はつきませんから！

ありがとうございます、これで十分です！

はい、鉱場のすぐ隣に隠してあるので、簡単に見つけられるはずです

おかえりなさい！

うっ…実はですね…うちみたいな鉱夫家庭は元々貧乏でして…さらに、あんなことがあってからはもっと…

貧しい家庭で育ってきたので、多額のモラなんて見たことありません…

あなたたちにあげたものは、ボクにとって素晴らしいお宝なんです…

どうぞ…

えっと――…これはですね…誤解です…！

ボクはただ…あげられるものがこれだけしかなくて…

ボクは子供じゃない…！

でも…でも…

……

…はい、分かりました

はい、もう騙したりしませんから…でも…

でも、本当にボクを助けてくれるんですね？

はっ、はい、それじゃあ…ご迷惑をお掛けしました

また会えたらいいですね、道中お気を付けてください！