原神 第501話 眷属の践行
散兵の手から救い出してくれた八重神子は
雷電将軍の眷属だった
そして雷電将軍を「一心浄土」の空間から引き戻す為
八重神子の用意した特訓に挑戦する
登場人物
ルイ | パイモン |
八重神子 | 九条裟羅 |
元助【初】 | 陶義隆【初】 |
対雷電将軍特訓
まだ特訓が続くのかと思ったパイモンさん
あやつの「無想の一太刀」を食らえば、確実に命を落とす、決して忘れるでないぞ
分かったらさっさと特訓じゃ
修行を開始
挑戦クリア
これでどうだ?
ふむ、なかなか良い出来じゃ
汝らの決意と努力が伝わってくるぞ
まったく敵わないと思ったヤレヤレ八重さん
エアー地団駄パイモンさん
ふふ、汝らは計画で最も重要な歯車なんじゃ
妾には考えがある、勝算がまったくないわけないじゃろ
そういえば…童よ、汝は抵抗軍をどう見る?
うむ、確かに
たとえ幕府軍との正面対決で優勢を取ろうと、雷電将軍を前にした時…
神の目を神像に嵌められた者たちで結成された部隊では、成す術もないじゃろう
ふふ、蔑んでいるわけではない
むしろ…
彼らが弱く、神の目を失った者たちであるからこそ、より大切にしたいと思う「意志」があるのじゃ
計画通りにいけば少しは役に立つやつらだと言う八重さん
おっと…そろそろ時間じゃ、妾にはもう一人客人が来る
話の続きは鳴神大社に戻ってからじゃ
訳のわからないやつだと思ったヤレヤレパイモンさん
そして鳴神大社
さて、ここで話すとしよう
汝が気になっているであろう計画は、妾がずっと考えてきたものなんじゃ
計画を立てるにあたり、一番重要なことが何なのか分かるか?
うきうきパイモンさん
――情勢を見極めることじゃ
目狩り令の発令は明らかに何者かによる誘導と言えよう
「人形の将軍」が持つ、永遠への執着を利用したな
うむ、確かにそれが一番の裏付けとなっておる
目狩り令の発令と執行に関与していたのは常に天領奉行だったと言う八重さん
目狩り令反対の書類を上に提出しても、天領奉行と勘定奉行がすぐに否決して、相談すらできなかったって
ああ、もう明らかじゃな
社奉行以外の二つは、ファデュイと結託しておる
ふんっ、欲に目がくらんだ愚かな人間よ
現在のファデュイには「情勢を攪乱する者」が存在していると言う八重さん
そして残念なことに、二つの奉行と雷電将軍の庇護により、その者のしっぽはまだ掴めておらぬ状況じゃ
切り口を稲妻人に変えるのがいいじゃろう
妾は…天領奉行が謀反するよう仕掛ける
なに言ってんだよ、天領奉行はもう裏切ってるんじゃないのか?
ある者に今の天領奉行を裏切ってもらうと言う八重さん
「彼女」を利用すれば、汝をきっと…雷電将軍の前へ導くことができるじゃろう
幕府軍を率いる者じゃ
毎月この日になると神社にお参りに来る、今日の客人でもあるのう
動くなッ!
お尋ね者が堂々と神社に現れるとはな!
抵抗はするなよ、おとなしく奉行所に行ってもらう
ヤツを捕らえろ!
はっ!
おっと、忘れたとは言わせぬぞ、ここは鳴神大社…
ここで武力行使する事は将軍への不敬となると言う八重さん
八重宮司殿、もしや…そのお尋ね者をかばっているので?
友と語らっていただけにすぎぬ、かばうも何もない
まずは手下を引かせたらどうじゃ、話し合いはそれからじゃろう
兵を下げる九条さん
御意
では、八重宮司殿
神社でお尋ね者を匿うことも、将軍様への不敬となるのではないでしょうか?
ふふふ…相変わらずじゃのう、九条裟羅殿
将軍への忠誠において、汝に敵う者はいないじゃろうな
臣下として、将軍様に忠誠を誓うのは当然
そして武人として、将軍様の境地は私のずっと追い求めていたものでもあります
雷電将軍が汝の神の目を奪うことになってもかと言う八重さん
目狩り令は将軍様の決断、私に不服はありません
はぁ、ただ…忠誠も情勢によって打ち砕かれる
汝が何も分かっていないと言うべきか、唯一目が覚めている者というべきか
どっちじゃろうな?
その言葉がどういう意味か、直接おっしゃっていただけますでしょうか、宮司様
目狩り令はファデュイに惑わされたものに過ぎないと言う八重さん
そして「盲目的に従っている者」は他でもない、汝らの当主、天領奉行――九条家の者
それは、九条家が…幕府を裏切ったと?
そうじゃ、理解が早くて助かるのう
八重宮司様、その言葉は危険であるだけでなく、馬鹿げています
三奉行は古来より将軍様に仕え、忠誠を誓ってきました
私は九条家へと養子に来て以来、この目で見てきたのです
天領奉行にいるのはすべて将軍様に忠実な者ばかり、特に当主の孝行様は…
あの方の「無想の一太刀」に対する崇拝は、いかなる者よりも勝ります
私の将軍様への敬意は、孝行様の万分の一にも満たないでしょう
そんな当主が、将軍様の不利になることをするとでも言うのでしょうか?
三日後に証拠を渡すと言う八重さん
宮司である妾は、人々が自分の信じたいことのみを信じるとよく知っておる
じゃから、汝の目に映らない部分は、ただ目をそらしているだけかもしれぬぞ
であれば…妾が悪役を演じ、その皮を剥ぎ取り、汝に見せてやるしかなかろう
ふん…三日ですね、わかりました
しかし、もし証拠がなければ、九条家に対する憶測について謝っていただきましょう
それと…
ああ、よいぞ
三日後、汝のお越しをお待ちしておるぞ、お客人よ
そして九条裟羅は去っていった
びっくりパイモンさん
分かりきったことを
さっきは九条裟羅を説得するために、その場で思いついて言っただけじゃ
「神の意志を変える」こと自体、大きな賭けなんじゃ
神を相手に、完璧な勝算のある者などいるわけないじゃろ?
三日しかないのにどうするんだと思ったパイモンさん
証拠を手に入れるには、助っ人が必要じゃな
であれば今から…妾と共にその「専門家」を起こしに行くとするか