原神 第505話 御前試合
天領奉行の裏切りを知った九条裟羅は
スネージナヤの使節「淑女」を迎えている天守閣へ単身乗り込んだ
ルイとパイモンは淑女との決着を付ける為
九条裟羅を追いかけた
登場人物
ルイ | パイモン |
雷電将軍 | シニョーラ |
天守閣
天守閣
まったく次から次へと…
ここが天守閣だと知らなかったら、どこぞの市場か何かと勘違いしていたところよ
少しはお利口さんになったのかしら?
稲妻の民が犯した過ちは、私が裁きます
…それは申し訳ございませんでしたわね、将軍様
そんなに私の名前を口に出さないで欲しい淑女
私を恨んでることも当然知ってるわ…しつこい旅人ね
ここであんたと会うのもまったく不思議なことだとは思ってないわよ
そんなに急いで将軍様の前で私の「罪」を暴きたいの?
スネージナヤから外交の使節としてきただけだと言う淑女
私が興味のない人や物事の話はやめてちょうだい
名前すらも他人に覚えてもらえないような小者たちが、この「永遠」に至るための革命で踏み台となれるなんて…
彼らの短い人生からしたら、それはそれは大きな誉れだったのではなくて?
昔のことを掘り返すの
あんたって執念深いのね
スネージナヤ女皇の理想は、この世で最も高貴で純粋なもの
取るに足らない「必要な犠牲」に過ぎないと言う淑女
ふふ、決着?
私もあんたの顔は見飽きてきたところよ
でも、あんたがそんな無謀な人だとは思わなかったわ
そんな偉そうなことを言う前に、わかってるのかしら…あんたはまだ稲妻にとって、最も重要なお尋ね者だってことを
自分の置かれてる状況をよく考えることね
天守閣に押し入り、御前で大口を叩くなんて、自主以外のなんだと言うの?
あんたと私の間にある差をわかってほしいわ
まさか、そんな手があったなんてね…あんたもこの国の「ルール」を利用できるようになったってところかしら
辛うじて自分を私と対等の位置まで引き上げるとは…認めるわ、これは私にとっても予想外の手
ふふふ…じゃあ、ここは甘んじてあんたと一曲踊ってあげるわ
あんたと私
こうして天守閣にて
ファトゥスの淑女との御前試合が始まった