原神 第510話 雷神の神の心

原神 第510話 雷神の神の心

一心浄土で雷電を打ち負かし

とうとう目狩り令を廃止させる事に成功した

ルイとパイモンの旅はつづく

登場人物

ルイ

パイモン

八重神子

その後

一心浄土でなにやってたんだと思ったパイモンさん

八重神子

これはこれは、名誉の凱旋を果たした旅人ではないか

神社へは願解きに?

おまえが呼んだんだろと思ったヤレヤレパイモンさん

八重神子

そうじゃ、長年会っていなかった旧友と話せたのじゃ、嬉しいに決まっておるじゃろ

ところで…その後聞いたんじゃが、まさかファデュイの執行官と御前試合をしたとはな

その度胸は賞賛に値するぞ

汝の実力は妾の予測を超えていると言う八重さん

八重神子

まあともかく、勝ったならそれでよい

めでたしめでたしじゃ

今回は神の心を奪われなかったパイモンさん

八重神子

待て

「神の心」と言ったか?

それは、駒のようなものでは?

八重神子

ふむ…

八重神子

そうでなければ…如何にして「散兵」から汝の命を救ったと思う?

八重神子

「散兵」は今やファトゥスの第六位、実力においては「淑女」よりも上じゃ

妾は自らの命を賭けて戦うような性格ではないぞ

八重神子

影が人形を作ってから、「神の心」を置ける場所がなくなった

かつて影と最も親しくしていた友である妾に…影はその

「神の心」を渡したんじゃ、鳴神大社に保管させるためにな

影は天空の島との連絡を絶っていると言う八重さん

八重神子

であれば「神の心」は争いを招く無用な物にすぎぬ

そんな物と「計画」の核心となる人物を引き換えることができるのなら、割のいい取引だと思わぬか?

結果から見れば、妾の儲けじゃな

ふふ

オイラも旅人は神の心よりも大事だと言うパイモンさん

お礼の為だと言う八重さん

八重神子

汝らがテイワット全土を旅するというのなら、稲妻の旅も一段落ついたことじゃろ?

お礼として、この先の道のことでも、今までの疑問のことでも、妾が汝らに答えようぞ

八重神子

何か聞きたいことはあるか?

八重神子に聞きたい4つの事

八重神子

「人形」の将軍を作った技術は、今まで失われている知識からきたものじゃ

神であるあやつらにしか分からぬことなのかもしれぬな…

じゃが…汝らが興味を持ちそうなことは、なくもない

八重神子

影が自身の神の体を改造する前、「原型の人形」を創造したことがある…

八重神子

いや、あの原型はただ実現性を確認するためのもので、見た目も知能も影自身を設計に作られたものではない

言わば試作品じゃな

当時の計画では、それを直ちに廃棄する予定じゃった

しかし影はそれを残酷と思ったのか、それの体内にある力のみ封印することを選んだのじゃ

その後、あれはただの人のように、己の意志を頼りに稲妻の土地を彷徨い続けた…ファデュイに目をつけられるまでは

八重神子

そしてその原型の人形は、ファデュイたちに調整され、力の封印が解かれたんじゃ

いや、封印前よりも強大になっているかもしれぬな

八重神子

うむ、神の造物であり、神の心を奪った者…原型の人形とは「散兵」のことじゃ

八重神子

そうじゃな、偶然と言うべきか、運命と言うべきか

八重神子

汝のような異郷の者が、雷神が変わったことを知っているとはな…稲妻の民ですら滅多に知られておらぬことじゃ

八重神子

うむ

じゃが事実を言えば、「バアル」と「バアルゼブル」は双生の魔神なんじゃ

八重神子

彼女らは力を合わせて魔神戦争に勝利し、バアルが幕府を設立した後、バアルゼブルはバアルの御側として「影武者」となった

バアルゼブルは汝らも知っているあの影じゃ

そしてバアルは、名を「眞」と言う

八重神子

世間からすれば、両者は常に一体の存在で、互いを補い合い、共に稲妻を治めてきた

よって人々が真相を知る必要もなかったんじゃ

魔神「バアル」の名であれ、雷電将軍の肩書きであれ、常に両者を指すものと見なされていた

あの時までは…

八重神子

数百年前、妾が参加しなかった戦争で眞が死んでから、影が表舞台に出るようになったんじゃ

八重神子

影が変わったのもあの時からじゃ、あやつが「失ったもの」の中で一番大きかったものじゃろう

八重神子

彼女とは長い付き合いではなかったが、印象では…優しい神じゃった

常に目の前にある輝かしいものを大切にしていたな

八重神子

すまぬ、それについては妾もさっぱりじゃ

汝らの言ったあの神についてもな

じゃが、もし汝らが影を疑っているのなら、それは少し考えすぎじゃ

影は、汝らが会ったという神の特徴と異なるだけでなく、遥か昔に神の心を自ら放棄し、天空の島との繋がりを断ち切っておるんじゃ

八重神子

それはよかった

さもなければ、雷神の眷属として、妾たちの関係も微妙なものになってしまうからのう?

八重神子

ふふふ…汝らが目的を達成できることを願おう

すべての真実を知るがよい

汝の妹の痕跡については、妾も持てるすべてのものを利用して調査する

綾人から借りた終末番の手下も含めてな

何か情報を手に入れれば汝に通達しよう

これも報酬の一部じゃ

八重神子

稲妻の後は、そうじゃな…スメールに行くのが楽じゃろう

八重神子

うむ、スメールは知恵の神を持つ国

彼らの知恵と知識の探求は止まることを知らぬ

じゃがその執着は、時に不可解なことに繋がることもある

例えば……スメールでは、知識は「資源」として統一管理されているんじゃ

八重神子

うむ

じゃが、その決断をしたのが「賢者」たちか「クラクサナリデビ」かは分からぬがな

八重神子

ん?知らぬのか

「クラクサナリデビ」はスメールの信仰する神であり、スメール人が使う彼女への愛称じゃ

汝らも彼女に確認したいことがあるんじゃろ?

上手くいくことを願ってるぞ

八重神子

そうか、分かった

そうじゃ旅人、妾が送った御守りはまだあるか?

八重神子

大事にとっておく、それだけか?

妾はてっきり、汝がそれを胸の前の一番目立つ場所にかけ、これは英知と美貌を兼ね備えた八重神子様からの贈り物だということを、これから会う一人一人に言うのかと思っておったぞ

八重神子

ふふ…まあよい

ところで、汝の願いはなんじゃ?

八重神子

そうか…じゃが、それは汝の小さな目標にすぎぬと妾は思うぞ

汝にとって「願い」とは浮世も星海も越え、運命と共に輝くものであるはずじゃ

汝に神の目がないのは、その願いがまだ生まれておらぬからかもしれぬな…

これからの旅で、それを見届けてくるとよい

旅はつづく

 

  • B!