原神 第420話 南十字武闘会
死兆星号の頭領「北斗」と会う事ができたルイは
北斗から「南十字武闘会」の開催を告げられる
そして
武道会賞品を「稲妻への乗船券」にしても良いと言う北斗の申し出に
ルイは武闘会出場を決意した
登場人物
ルイ | パイモン |
雲おじ【初】 | 紫毅【初】 |
良子【初】 | 晋優【初】 |
珠函【初】 |
南十字武闘会
孤雲閣の南十字武闘会の会場
たしか参加者には、なにかしら実績を持ってる必要があるって言ってたよな?
一体どんな人たちなんだろう?
「南十字武闘会」に参加しに来たのか?
そうだが、君たちも申し込んだのか?
だったら、まずは武闘会の決まりを見てくるといい
「南十字武闘会」は希望者全員が参加できるわけではないからな
実力がない人が参加しても怪我を負うだけだと言う雲おじ
誰もそんなことは望んでない
そうだろ?
でも、そっちは一体どんな実績の持ち主なんだ?
はははっ、俺か
以前「チ虎岩自由搏撃大会」で準優勝したんだ
そんな!
聞いたことないのか?
よくやってる大会で、俺が参加した時なんか、何十人も参加者がいたんだぞ?
その他の実績を語る雲おじ
ふん、夜中に俺のところに盗みに来るなんて、とんだ怖いもの知らずだったぜ
あの時のことはよく覚えてる
俺の左拳が痩せた方の顔面に炸裂して、そいつがよろけて後ろに下がると、今度は隣の太った方が刀を出してきやがったんだ!
だが俺は一歩も退かず、回し蹴りで刀を天井まで弾き飛ばしてやった!
はははっ、たしかに
でも素手で二人の敵を相手にしても、俺はまったく怯まなかったぜ
重い傷を負ったが千岩軍に引き渡して表彰されたと言う雲おじ
オイラたちからすれば日常茶飯事だと思ったパイモンさん
闘技場で会おう
若いヤツには負けないぞ!
機会があれば、俺の自慢の足技を披露してやろう!
他の人にも聞いてみる
ああ、武芸を極めるためには、実践で経験を積む必要があると…
師匠からそう教わってな
主なき神の目を手に入れる事も重要な目的の一つだと言う紫毅さん
はい、神の目があれば、私たちは師匠の弟子の中でも一番のお気に入りになれるはずです
有名な人なのか?
ああ、あのお方は「霊山派」の創始者で非凡な実力の持ち主
俺とこの弟弟子もその一派の者だ
聞いた事ない…
それもそのはず
まだ創設して間もない流派だからな
まだ師匠の名声ほど高くはないんだ
あの人は武術の達人で、数々の技を生み出した
聞くところによると、十何流派が影響を受けているらしい
「霊山派」で伝授しているのは「化勁」であると言う紫毅さん
気功の一種で、身にまとう「気」を用いることで少しも動くことなく相手の攻撃を防ぐことができる
例えば俺の師匠は、相手の拳を容易く逸らすことができたり、投げられた石の軌道を変えたりできる
過去に師匠に挑んだ人は、手も触れずに吹き飛ばされたことがあるらしいです!
確かに本当のことだ
ただ習得するのは非常に困難でな
俺たちみたいに長く修行をしていても習得できたのはほんの一部、まだ上手く扱えない
このままでは学費が払えなくなると言う良子さん
もちろんです
師匠は武術の人で、毎日忙しくされている身
そんな方から直々に教わるのですから、誠意を表すのは当然ですよね?
ただ、師匠の指導を受けているにもかかわらず、いつまで経っても進歩しないから、師匠の顔色もだんだんと変わってきた
古華派の進展について語る紫毅
ですので、私たちも神の目を手に入れたら、師匠の機嫌が良くなるのではと思いまして
大丈夫、それに考えらえる手は全部試してみるべきだ
待ってるだけじゃ、何も変えられない
そうですね
もし成功すれば「霊山派」の名が歴史に残ることになります
そうすれば、周りから一目置かれるでしょう
璃月一の流派になるのも夢ではありません
ああ、闘技場で勝負をつけよう
座っている人に話しかけられる
つまり、僕の競争相手がまた一人増えたというわけだ
質問パイモンさん
そうだ、参加するなら、目標は優勝しかないだろう?
それに、神の目は僕にとって唯一足りないもの、そして一番重要なものでもある
いやいや、別に具体的に何かしようとは思ってないさ
ただ「完璧な人」になりたいだけなんだ
自分の人生が挫折のない順調なものであった事を語る晋優さん
どんな試験にも落ちたことがないし、商売をすればかなりの儲けを得た
社交的な場でも、もちろん十分すぎるほどの出会いがあった…
みんなの目には、僕は完璧な人間として映っているだろう
だが僕はそれで満足はしない
だって、完璧な存在になるにはあと一つ足りていないのだから
神の目が足りないと言う晋優さん
こんなに自信満々なやつも珍しいと思ったヤレヤレパイモンさん
そんなのは重要じゃない
僕は「南十字」船隊にも知り合いがいるんだ
彼も僕が凄い人だと知ってるから、今回特別に参加資格を用意してくれた
大勢の人に応援を頼んでいた晋優さん
もちろん、僕も何日かかけて武道を学んだよ
僕の才能なら、こんな武闘会なんか適当にやっても優勝できるさ
ふん、生意気な口だな
勝負の場で試してみれば分かるさ
僕の登場を楽しみに待っててほしい晋優さん
よし、じゃあ武闘会に申し込みに行こう!
武闘会受付前
次の方どうぞ、まずはお名前を教えてください
えっ?あの人、神の目を持ってなかったの?
この武闘会に参加するなんて!
その…確認ですが、あなたは璃月港のために魔神を退けた旅人さんですよね?
やっぱり彼が!?
受付付近がざわつく
ちょっと、彼からサインをもらえないかしら?
この武闘会は、神の目を持たない者のみ参加できることはご存じですよね?
本当ですか?うわさでは、あなたの戦闘力は並外れており、何度も危険な状況をくぐり抜けてきたと聞きます
魔神もファデュイも、あなたの敵ではないようですが
なんなら持ち物検査してみてもいいぜ
実績を確認する珠函さん
形式的なものです
述べていただけると、私も登録するのに便利ですので…
魔神オセルを討伐したことは知っています
他にはありますか?
分かりました…それで十分です
こんなに立派な実績は今までに見たことがありません…
出場登録が完了し、続いて賞品の説明
大英雄様がこの武闘会に参加するのですから、目的はきっと優勝して、この神の目を手に入れることでしょう
優勝したら稲妻に連れてってくれるって、北斗が約束してくれたんだ
他にも賞品が?そんなの聞いてないぞ!
たぶん北斗さんがその条件を出したから、大英雄様も参加する気になったんだろう
な、なるほど
北斗姉様と事前に条件を話し終えていたのですね
誰もあなたが参加するとは思いませんでしたので、私ですら驚いています…
とにかく、予選はもうすぐ始まります
対策などを立てるのでしたら、準備をしておくと良いかもしれません
神の目を持っている人は参加できない事を確認パイモンさん
だから誤解されないように、試合の時は元素力は使わないでおこうぜ
それにこの程度の相手なら、元素力を使わなくても楽勝だろ
その自信に満ちた表情、今から試合を始めてもよろしいということでしょうか?
では、私と共に会場へ
こうして南十字武闘会が始まろうとしていた