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原神 第455話 永遠を求める国

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原神 第455話 永遠を求める国

花火の材料集めの為に稲妻城を走り回った

宵宮の人情味あふれる交流を見届けつつ

花火の材料集めは順調に進んだ

登場人物

ルイ

パイモン

宵宮

耕一

耕一はまだ戻っていなかった

宵宮

うちの付き添いで走り回ってくれて…ありがとうな

みんな優しかったさかい順調やったな、へへ

ルイ
うん
パイモン
ああ、ちゃんと話す機会がなかったし、ちょうどいいかもな
ルイ
宵宮は色んな人と仲がいいんだね(*‘∀‘)
宵宮

うちのことばっかで、あんたらをほったらかしにしてた感があるやろ

せやから、ずっと喋る機会を探してたんや

初めて会うた時もお互いてんやわんやしとって、喋る暇あらへんかったし

あんたら旅人なんやろ、稲妻に来る前はどんなとこ旅してたん?

ルイ
自由でロマンあふれるモンド
宵宮

ええなぁ、規則みたいなんがほぼあらへん国やろ?

一人一人が思うままに、楽しく生きていける場所やって聞いたことある

父ちゃんがなんちゃらワイナリーからのお土産をもらった事があると言う宵宮さん

パイモン
あっ

「アカツキワイナリー」だな!

蒲公英酒が有名なんだ

宵宮

せやせや、父ちゃんがあんな喜んで酒飲んどる姿、そう見たことあらへん

あの日は一晩中、美味い美味い言うとったわ

友達から聞いた話やけど、志を持った者だけが旅に出られるらしいで

その目的は風景を求めるためだったり、願望を叶えるためだったり…

質問宵宮さん

ルイ
行方不明の妹を探すため
パイモン
あと、とある神から答えを聞くためだ
宵宮

神様が原因で、家族と別れたん?

ルイ
うん
宵宮

そやったんか…

辛かったやろ?

ルイ
たまにね

ほんまはずっと稲妻に残って欲しかった宵宮さん

宵宮

稲妻は他とちごうて「永遠」を求める国や

つまり、何事もなく穏やかなまま、平凡な日々が過ぎていく

これのええとこは――疲れた人にとって、ピッタシの休憩所になるってことやな

ルイ
そうなんだ
宵宮

う~ん…これじゃあ、ちと分かりにくいか…うちはただ、あんたが疲れてもうて、道半ばで初心を忘れてまうんやないか心配しとるんや

パイモン
でも、それはしょうがないことだと思うぞ…
宵宮

疲れてる時は、何やっても上手くいかへん

それに遊びに行っても楽しないやろ

うちの友達に冒険者がおるんやけど、その子から教わった言葉で「ゴールだけ目指して走っとると、道中の出会いや感動を無駄にしてしまう」っていうのがあるんや

ルイ
気にかけるようにするよ

負担を軽くしてくれると言う宵宮さん

宵宮

最後はここを去ってまうかもしれへんけど、素敵な思い出が残るとええな

ほんで家族が見つかって旅を思い返した時、稲妻が「家」にぴったしやって思うて欲しい

ルイ
候補に入れとく

あんたらに贈る花火の色や構図を思いついたと言う宵宮さん

ルイ
おおー!それは楽しみ!

耕一

宵宮、待たせたな!

船はあそこだ…って

あれ?話の邪魔しちゃったか?

ルイ
ちょうど終わったところ
耕一

そっか、じゃあ行こう

あまり目立たないようにな

でも、こそこそするんじゃないぞ、逆に疑われちまう

パイモン
雷雨にも耐えられる船ってことは、かなり丈夫なんだよな?
耕一

もちろん、質なら安心しろ

そして

ツッコミパイモンさん

ルイ
竺子さんを思い出す…
耕一

一応、これでも俺が用意できる船の中で一番でかいんだ

稲妻で最も頑丈な木材を使ってる

まぁ正直、こいつであの雷雨に挑むのは危険だろうな…

宵宮

これは最後の手段や、うちかて朔次郎をこれに乗せるんは心苦しいしな

にしても耕一、また腕を上げたんやないか

耕一

はは、勘弁してくれ、全部仲間たちのおかげさ

分担して夜にこっそり組み立てたと言う耕一さん

耕一

大きさはこれが限界

これ以上大きくしたら、天領奉行の目を誤魔化せなくなる

宵宮

分かった、ほな船は一旦ここに隠して、うちらは朔次郎にこのことを伝えてくる

宵宮も共犯扱いされるんじゃないかと不安になってきたパイモンさん

宵宮

ふふん、せやからなんや、この件に手貸した時から心の準備はとうにできとる

うちは社奉行とよう協力しとる

稲妻で何らかの行事をやるって時は、他の二つの奉行も依頼してくる

大人しくしとけば、そうちょっかいは出してこうへんよ

それに共犯いうたら、あんたらもぎょうさん手伝ってくれとるやん?

パイモン
そうだな、今さら抜け…たって…手遅れか…ん?

ルイ
稲妻でも悪人か…(`・ω・´)
宵宮

ほほう~、経験者やったんやな

心配しとったけど杞憂やったようや、あははっ

ほな耕一、今回はほんまにありがとうな

花火ももう完成しとるから、手ぇ空いとる時に取りにきてや

ついでに父ちゃんから船の代金もろうといて

耕一

モラならいいって

それに、お前にモラを支払わせたなんて姉さんが知ったら、俺が怒られるだろ

パイモン
姉さん?
宵宮

うちが説明したる

うちも父ちゃんから聞いた話なんやけど、昔、稲妻にとある商会があって、えらい盛んやったそうや

当時、同じ時期に子供が数十人生まれてな、その子らは幼い頃から親に商売を叩き込まれてきた

ルイ
ふむふむ
宵宮

みんなえらい仲良しやったらしい

ほんである日、みんな独立して新しい生活を始めたんや

でも商人やからあちこち行かんとあかんやろ

そのうち、会える時間がどんどん少なくなってもうた

耕一

そして、一番上の兄さんが提案したんだ、別れる前に一緒に花火を見ようって

宵宮

みんな高い志を持っとって、商売に自分なりの見解を持っとった

だんだんとみんな稲妻を離れてって、残ったのは耕一だけになった

全員揃うんは無理やけど、誰か一人でも帰った時は、花火を見るんが恒例になっとる

一緒に花火を見上げてる時は一瞬だけ子供の頃に戻れた気がすると言う耕一さん

耕一

あの頃の思い出は俺たちにとって、永遠に変わらないものなんだよ

パイモン
なるほど、宵宮が言ってた「お祝い」って、こういうことを指すんだな
宵宮

そうや

せやから、みんなの花火への期待を裏切るわけにはいかへんのや

こうして朔次郎を迎えに行く事に

耕一

ああ、俺もここから離れるとするよ、捕まるのはごめんだからな

こうして稲妻城へ

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