原神 第476話 追憶のレンズ
紺田村の井戸の底で結界を解く事に成功したルイとパイモン
そこへ現れた花散里は
他の結界解除を依頼してきた
次なる結界を解く為に向かった紺田村北東の神社にて
難解な本を入手したルイとパイモンは
その本の詳細を知る為
鳴神大社へ向かった
登場人物
ルイ | パイモン |
稲城蛍美 | 謎の男性 |
神秘な女性 | 花散里 |
追憶のレンズ
鳴神大社
悩みや願いがあるのなら、ここでおみくじを引いてみてはいかがでしょう
雷神様が祝福をくださいますよ
なるほど、状況は理解しました
「神櫻大祓」は重要な儀式です
確かに関連の記載があります
ですが…
ですが、具体的な方法はすでに失われてしまっているんです
あなたが持っている『要略』も、とても貴重な史料なんですよ
重要なことって聞くと、あいつらが裏で動いてるとしか…
あっ、いえ、違います
不適切な保管による湿気や虫などが原因です
はい、本当に残念ですが、数々の史料が失われてきました
八重様と神里様も以前それで苦悩されていましたね
「言霊」についても、少し知っています
申し訳ございません
鎮め物を封印する「言霊呪法」は、特定の呪文ではありません
…言霊は、呪文をかけた者がその時に決めた単語なんです
呪文は…その人が適当に考えたものってことか?
そういうわけではありません
一般的に言って、このような言霊には規則があります
はい…本ではこう書かれていました
第一句は自身の稲妻での威名
そのなんとかに「勅使」の二文字を加えたものです…
第二句は自身の力の根源の説明
例えば、「団子」、「ラーメン」、「娯楽小説」など
確かに力の根源だと思ったパイモンさん
ただの例えです
記載されていたものでは、「陰陽博暁」などがありました
そして第三句は…
はい…その通りです
第三句の内容は自由に決めることができるんです
すでにこれほど長い時が経っていますので、おそらくこの世に第三句を知る者はいないでしょう
お面の巫女お姉さんの頼み…それにこの大地が…ぜんぶ終わっちゃうぞ!
はい、これがお二人の役に立つかと思います
追憶のレンズを見せる蛍美さん
お二人は博識ですので、「写真機」については知っていますよね
異国フォンテーヌで生産された、映像を残せる器物です
遥か昔、離島が建設されて間もない頃、当時の柊家当主である弘嗣様が異国の奇妙的な商品を取り入れ、貿易拠点を作ることで利益を得られると証明しました
例えば、スネージナヤから「高炉」を取り入れ、天守に隣接する柊家の旧宅を「温泉」に改築し、大御所様へと贈りました
さらに「狐斎宮様」が柊家に授けた退邪の鑑を「レンズ」として、フォンテーヌに思い出と記憶を記録できる写真機を作らせたのです
そして感謝のしるしとして、それを大社に贈りました
年月が経つにつれ、写真機本体の機能は失われてきました
しかし、狐斎宮様の祝福を得たレンズだけは、特殊な場所で見えざる物を見ることができたのです
私たちはそのレンズを取り出し「追憶のレンズ」と名付けました
お二人は「櫻」のために奔走していると聞きました
そしてお話を聞き、あなたたちは信用できる方々だと思いました
これをお二人に託します
どうか有効に使ってください
お二人は異郷から来られたのですよね
稲妻人は万物に魂があると信じています
石にも、本にも記録があると
ならば百年ただ置かれてるだけの物も、さぞ悔しい気持ちを抱いていることでしょう
大社の中で眠るより、緑のある方に授け、この数百年で変化した世界を見せてあげてください
「地狐」について教えてくれる蛍美さん
もし妙な形をした、小さな狐の像を見かけましたら…「追憶のレンズ」を通して観察してみてください
普段見られないものが見られるでしょう
ありがとう!
雷神のご加護があらんことを
お願いしますね
「追憶のレンズ」を受け取る
廃れた神社へ
追憶のレンズで子狐の像を見る
…そして前例に則り、第二句を「白辰の血筋」に
なにせ小生も「陰陽通暁」ではないからな
うむ
あなたは…見た目は親切そうに見える人
ああ、久しぶりだな
相変わらず小生に対しては手厳しい…
…違う
誰だ?
この気配、また「大祓」の時期が来たのか…
私は…私は「花散里」です
…言わなくていい
分かっている
小生はてっきり彼女が戻ってきたのかと思ったが
そういうことだったのか
うむ
なんでもない
花散里さん、初めまして
あっ…思い出しました
「神櫻」のこと
あなたのこと
雷電のこと
うむ
ああ、いや
もしかしたら、あなたの目の前にいる小生が「五百蔵」の化けたものである可能性もあるぞ
それに、あなたは小生を直接見たことがない、そうであろう、花散里さん?
私の思い出した内容によると、大きな違いはないみたいです
えっ!酷いな――
やがて人影は見えなくなった
その名前…
それはいいとして
子狐の像に追憶のレンズを使う
ここは…以前私が…
いえ、私ではなく
彼女の以前の領地
そちらの人…なんだか懐かしい感じがします…
次の場所へ
追憶のレンズを使うと再び女性が出現
主と香火を失った神社が、こうも短い間に廃れていくなんて…
洞窟の中の「結界」が無事だといいのですが
思い出しました
彼女は他の人に、鎮守の森へ通ずる道の水辺で、鍵のかかった入り口の門を修理するように頼んでいました
そしてその鍵を紺田一族に渡したのです
状況が悪くないことを祈ります
紺田村?
この前井戸の下で鍵を手に入れたよな…
そして次の子狐の像へ
そういえば、彼女が去ってから、五百蔵が一族を連れてあちこちで騒ぎを起こしてるそうだ
おとなしく鎮守の森にいれば、目をつぶってやれたというのに
うむ、少し教育してやらないといけないな…
次の地狐
…うむ、決めた
今回、彼女のことは見逃そう
まあ結局、小生の仕事でもないし、彼女も落武者のように追ってくる妖怪でもない
今日はもう疲れた
もう会えないと思った友に会うというのは、本当に、疲れる…
次の地狐
ここでお別れしましょう
あれ、冷たいな
「朝に紅顔ありて、夕べに白骨となる」
実につまらないな
小生にとって「半分」は感動の再会だったんだぞ
いや、四分の一か?
次の地狐
うん、すごくいい
どうやら霊脈はまだ使えるらしい
ここにも彼女の眷属が
いい場所だ
では、小生も「言霊」で鎮め物を守るとしよう
うむ、第一句は「鳴神勅使」にしよう
第一句は「鳴神勅使」だ、希望が見えてきたぞ!
別の地狐
まったく、あいつはつれないな
いつの日か弟子を迎えるなら、性格の明るい綺麗なお姉さんにしよう
うむ、決まりだ
では、第三句…あっ、そうだ
これがいい――
ここが彼女の領地なら、白辰の地といえよう
ならばこれがいい
戻って試してみようぜ!
天狐の彫像前へ
一句目は…
二句目は確か…
これで解けたよな!
彫像から「鎮め物」を入手
天狐の後ろの地狐を追憶のレンズで見ると仙霊が出現
仙霊を導く先に洞窟を発見
ふふん、もう楽勝だぞ
「鎮め物」を使う
中央のを2
その他周囲を3と言う事かな
電気を通すと謎の武者が出現
予想通りだったな…
謎の武者を撃退
背後から花散里さん
すみません
こういうことは「慣れる」しかないでしょう
反省パイモンさん
大丈夫です
ここの結界は見事に解かれました
「大祓」の進捗もさらに進めることができます
本当にありがとうございます
この前やった「浄化」と同じことなのか?
読んでも全然わからないヤレヤレパイモンさん
今の人には理解できないのですか?一般的な文章で書かれているのですが…
そ、そのようなことを聞くのは、とても失礼ですよ!
…とにかく、神櫻大祓は「浄化」の儀式です
鳴神島の雷櫻は、大地の中の穢れを吸収します
時が経てば、穢れも蓄積していくのです
多く蓄積すれば、雷櫻は枯れてしまう可能性があります
ですので、一定の期間で、鳴神島の5つの場所にある雷櫻の根に「小祓」を行い、結界を張ります
この方法で、「払拭」の力を与えるのです
結界にある穢れが蓄積してくると「大袚」を行う必要があると言う花散里さん
「大袚」をやる時は、鎮め物を取って、木の根の結界を壊すんだな
理解力が優れているのですね
今はそのような姿で現れるのですか…
あれは穢れの化身です
鎮め物によって木の根から引き出されると、あのような姿になるのです
昔は…あっいえ、過去の記録では、穢れは火車、黒玉、海坊主、蓑火のようになるとあります
ですが、すべてが人に害のあるものではありません
例えば豆腐小僧…
それと豆腐?なんだそれ?
あら、今の人はこれらの妖怪を知らないのですか
今はもう凶悪な落武者になっているのですね…稲妻で何が起きているのですか?
それはたしか…あっいえ、記録によると、数百年前、雷櫻が危うくすべて枯れてしまったことがあったようです
当時は魔物が横行していました
大海でさえ黒に染まったのです
雷櫻は必死に穢れを吸収しようとしましたが、最後はすべて枯れてしまいました
……
あとのことは…分かりません
ごめんなさい
結果から見て、問題は解決されたようです
誰かが「大袚」を行ったのでしょう
あなたのおかげで、もう2ヶ所の木の根の結界が解かれました
では、このあとは…
お二人とも数々のことがありましたので、疲れてお腹も空いていることでしょう
そこで、料理を準備しました
お口に合うといいのですが…
喜びのパイモンさん
では、どうぞ…
急に何も食べてないような気がしてきたパイモンさん
どうやら怪異的なものに対する感覚は鋭いようですね
ですがご安心を
これは妖狸一族から盗んだ法術で作られた料理です
一般的に言って、害はありません
このような怪し…美味しいものを無理やり食べてもらったのは、もちろん残りの「木の根」を治療してもらうためです
鎮守の森には、鎮め物と浄化が必要な木の根があります
そして鎮守の森の深くには、一人の古い友人がいるらしいのです
もうだいぶ昔のことなので、彼がまだ私を覚えてるかは分かりません
それどころか、私を恨んでいるかもしれません
これを食べれば彼と交流できるようになると言う花散里さん
あの旧友なら、多かれ少なかれあなたの助けになるでしょう
「神櫻大袚」のため、これは必要なことです
お二人はすでに自らの器、情義、そして強い実力を示しています
この土地の安泰のためにも、引き続き前へ進んでくれますよね?
「荒海」に木の根があると言う花散里さん
今、荒海に人が住んでいるかは知りません
もう長いことそこには行ってないので
最後の一つは…神里家の庭の外、北東に見える干潟の地穴
木の根はその中にあります
では「神櫻大袚」は頼みましたよ…
どうぞ
名前は確か「花散里」…あれ?おまえも「花散里」だったよな?
私は…
ごめんなさい、隠すつもりはありませんでした
ただ説明する機会がなく…
今も適した時期ではありません、申し訳ございません…
わかったパイモンさん
どうする、ルイ?
まだ気にはなるけど
ありがとうございます
それともう一つ
先ほどお二人が言った「追憶のレンズ」とはいったい…
あ、あの鏡がまさか、弘嗣に…
失礼しました
では、この「追憶のレンズ」を…しっかりと保管してください
とても貴重な物ですので
本当に非常に貴重ですので!
しっかりと保管しておくよ…
「地狐」について語る花散里さん
もし冒険の役に立つのであれば、「追憶のレンズ」をうまく活用してください
それと保管もきちんとしてくださいね!
ぶつけたりせず、あと手入れも!
はい
では、ここでしばらくお別れしましょう
「緋櫻が分かれの痛みを知れば、自ずと留まるでしょう」
私たちの運命は「緋櫻毬」のように、絡み合っています
こうして残り3か所の浄化に向かう