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原神 第439話 土門

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原神 第439話 土門

神里綾華からの依頼を受けて

紺田村で神の目を失った人たちの支援活動を開始した

そして雷電将軍と親密な関係にあると言う

八重神子に会う為

鳴神大社へ向かう事になった

登場人物

ルイ

パイモン

八重神子【初】

土門【初】

菜々子

純也

安西

稲城蛍美

鳴神大社

鳴神大社

ルイ
ここに八重巫女が…

ルイ
綺麗な場所だね

そして八重様が登場

ルイ
この人が…

パイモン
それに、さっきオイラたちのことを見てなかったか?

見間違いだったかも知れないと思ったパイモンさん

ルイ
うん

土門

もう剣はやめたんだ、許してくれ…

稲城蛍美

見ての通りです、八重様

土門さんはずっとこの状態です

かつて彼に負けた人が周りで自分を罵っているようで、とても苦しんでいます

菜々子

八重様、師匠は…邪気に取り憑かれたのでしょうか?

師匠は以前このような感じではありませんでした…

師匠は昔、どんなことがあっても笑っていたのです

八重神子

……

邪気は感じられないと言う八重神子さん

菜々子

そんな…では師匠は…

八重神子

そう、自らこのようになった

巨大な重圧に耐えかね、心は崩壊

精神も傷つき、最後には発狂する

水に落ちた者のように、足掻けば足掻くほど、暗く冷たき深海に堕ちる

原因は恐らく神の目を失った事だと言う八重さん

純也

「願い」…しかし八重様、願いを奪われたというのなら、師匠は一般の人に戻るだけなんじゃないですか?

どうして発狂なんて…

八重神子

汝らの流派「明鏡止水流」と言ったか?

いい名じゃが、今のこの世の中、本物の「明鏡止水」などどこにもあらぬ…

名声に興味ないと自称する者は、弟弟子に破られ門下を去る

年配の剣術家は怒りを抱き、自身の教え子に勝負をしかける

では雑念がないように見える者が、その手で自身の師匠と兄弟子を負かした時、本当に何も感じぬと思うか?

菜々子

八重様のおっしゃる意味は…

剣術で天下一を取ることは凡人にとって容易くないと言う八重さん

八重神子

その手に剣を持ち、他者の夢を打ち砕いていく必要がある

たとえそれが、彼の近くにいる親しい者であろうとも

ゆえに、「天下一を取る」という願いに執着し、苦しみを一時的に忘れることで、先に進むことができたのじゃろう

八重神子

ふふ、そう、あの未熟な妾の友人のように

師匠の苦しみを知った菜々子さん

土門

すまない、ぜんぶ俺のせいなんだ…

父さん、師匠、安西さん…

ルイ
パイモン
えっ?さっき会った土門さんの弟子?

なんでここに…

オイラたちのあとをこっそりつけて来たのか?

土門

安西…どうして安西が二人…

鬼…なのか?

安西が復讐に来たと思った土門さん

安西

確かに俺はお前のことを気に食わねぇやつだと思ってる

だが、お前の謝罪なんか聞きたくねぇ

何年も経ち、もうぜんぶ理解した

はなっからお前は間違ったことなんか何もしてねぇ

間違えてたのは俺なんだ…面子を失うことに耐えかねて、門下から逃げ出した

お前に負かされたほとんどのやつが、お前を責めたりなんかしねぇと俺は信じてる

安西

それどころか、俺たちは自分たちの願いをお前に託した

お前がさらに高みに行けることを願ってた

お前の願いが奪われ、俺たちの期待に応えられねぇことはもう知ってる

だけどお前はあいつらの願いまで奪っちゃならねぇ!

「剣術を磨き、天下一を取る」

お前があいつらに教えたことじゃねぇか?

土門

だがいつの日か、あいつらも俺のように…

血をにじませながら天下一を追いかけるかもしれない

最初から間違ってたんだよ

いつの日か、あいつらも俺みたいになるっていうのなら…俺は前に進むことをやめ、ここで立ち止まる方がマシだ

菜々子

師匠は以前、海賊から私を救ってくださいました

私はその時、師匠の後ろを追いかけることに決めたのです

将来、師匠のように苦しむのかなんて私には分かりません

ただ私に分かるのは、今の私はまだ止まりたくないということです

いつの日か正々堂々胸を張り、私は師匠の弟子で「明鏡止水流」の伝承者なんだと皆さんに伝えることができると信じています!

他の皆もそう思ってると言う純也さん

土門

お前たち…

安西

ほら見ろ…自分の願いをそいつらに託してもいいんじゃねぇか

「願いが奪われる」なんてこと、俺は経験したこともないから分かるはずもねぇ

だがお前に負けたあの時、俺も願いが砕かれる瞬間を感じたことはある

安西

俺とお前は違う

俺が去った時、俺にはなんにもなかった

だがお前にはこんなにも優秀な弟子たちがたくさんいるじゃねぇか

話を聞き入れた土門さん

土門

すまなかった

「明鏡止水流」の師範だというのに、お前たちに心配をかけてしまった

今の俺は、天下一になんて興味はない…心にある虚無と苦痛が解消されない限り、再び「雑念のない心」に到達することは不可能だろう

土門

だがお前たちの師匠として、俺がこの人生で学んだすべてのものをお前たちに教えてやれる

この点は兄弟子にも監督してもらいたいと言う土門さん

安西

もちろん見張っておくさ

また発狂されたら困るのはこっちだからな…

だが俺はもう今の気ままな生活に慣れてる

道場に残るのはやめておこう

たまにお前のところに行って、サボってねぇか見てやる

安西

何を呆けてるんだ

早く八重様に礼を言って帰るぞ

パイモン
うんうん、奪われた願いを弟子たちに受け継がせる…

これで解決したよな?

ルイ
うん

一段落したかな

八重様から話があると言う稲城さん

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