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Microsoft Officeが突然消えた?KB5002907問題をMicrosoftが確認|Office 2016・2019の対処法

Office 2016・2019が突然消えた?KB5002907問題をMicrosoftが確認|対処法

Microsoft Officeが突然使えなくなりライセンス認証を求められる問題をイメージしたアイキャッチ

2026年9月24日前後から、Office 2016やOffice 2019を使っているPCで「突然ライセンス認証を求められた」「WordやExcelが使えなくなった」「Officeそのものが消えた」といったトラブルが相次ぎました。

当初は利用者からの報告が先行し、原因を断定できない状態でした。しかし、その後Microsoftが公式情報を更新。オプション更新プログラム「KB5002907」のインストール後、Office 2016またはOffice 2019を実行している一部の端末で予期しない結果が発生していることを認めました。

Microsoftによると、KB5002907によって行われた修復処理の結果、一部の端末ではMicrosoft 365 AppsまたはOfficeが正常に使えない状態になりました。追加の端末へ影響が広がることを防ぐため、KB5002907のロールアウトも一時停止されています。

先に結論

Office 2016/2019で突然認証が外れたり、Officeが削除されたりする問題について、MicrosoftはKB5002907インストール後の一部端末で問題が起きていることを公式に確認しています。

Microsoftが案内している対処は大きく2つです。

Officeが残っていて「ライセンスなし」になった場合 → 購入済み製品を再認証
Office自体が削除された場合 → 購入済み製品を再インストール

今回の問題だけを理由に、新しいOfficeやMicrosoft 365を購入し直すよう案内されているわけではありません。

MicrosoftがKB5002907インストール後の問題を公式確認

今回の状況は、9月24日に問題が表面化した直後と現在では大きく変わっています。

Microsoftは「KB5002907:古いMicrosoft 365 Appsインストールに対するオプションの更新プログラム」の公式ページを更新し、この更新プログラムをインストールした後、Office 2016またはOffice 2019を実行している一部のデバイスで予期しない結果が発生するという報告を調査していると明記しました。

さらにMicrosoftは、更新プログラムによって適用された修復処理の一環で、一部の端末がMicrosoft 365 AppsまたはOfficeの正常に機能するバージョンを持たない状態になったと説明しています。

そのため、これ以上の端末が影響を受けないよう、KB5002907のロールアウトは一時停止されました。

つまり現在は、「同じ時期にKB5002907が入っていたから怪しい」という利用者側の推測だけではありません。Microsoft自身がKB5002907インストール後のOffice 2016/2019の問題を公式情報として扱っている段階です。

何が起きる?「認証が外れる」と「Officeが削除される」の2パターン

「Officeが消えた」という言葉だけでは、実際に何が起きているのか分かりにくいところがあります。

Microsoftが今回のKB5002907について案内している症状は、大きく2つに分かれます。

状態Microsoftの案内対処
Officeは残っているがライセンスなしになる一部で発生購入済み製品を再度ライセンス認証
Office製品自体が削除されるまれに発生購入済み製品を再インストール

WordやExcelを起動できるものの「ライセンスのない製品」「ライセンス認証が必要」と表示される場合と、WordやExcel自体がPCから見当たらなくなった場合では対処が違います。

まずは自分のPCがどちらの状態なのかを確認することが復旧の第一歩です。

そもそもKB5002907とは何だったのか

少しややこしいのは、KB5002907がもともとOffice 2016やOffice 2019を更新するために用意されたものではないことです。

Microsoftの公式説明では、KB5002907は古い状態のまま正常に更新できなくなっているMicrosoft 365 Appsを再び更新できる状態にするためのオプション更新です。

本来の対象は、Microsoft 365 Appsが90日以上古い状態になっており、最新チャネルまたは月次エンタープライズチャネルを利用しているWindows PCです。

対象端末ではMicrosoft 365 Appsの更新処理を開始し、割り当てられている更新チャネルの現在のビルドへ移行させることを目的としていました。

ところが、その修復処理後にOffice 2016/2019を使っている一部端末で問題が発生しました。

「なぜOffice 2016/2019まで影響を受けたのか」は、まだ別の話です。

MicrosoftはKB5002907インストール後に問題が起きたことと、修復処理によって正常に機能するOfficeがなくなった端末があることを認めています。一方、旧Officeを巻き込んだ技術的な根本原因の詳細までは、現時点で公式ページに説明されていません。

Windows UpdateがOfficeを消したということ?

ここも言葉を分けておく必要があります。

KB5002907はWindows Updateを通じて提供されます。そのため更新履歴を確認すると、Windows Updateの画面から今回の更新を見つけることがあります。

ただしMicrosoftは、KB5002907についてWindows OSそのものの更新プログラムではないと説明しています。

Microsoft 365 Appsを対象としたオプション更新であり、自動的にインストールされる通常のWindows更新とは扱いが異なります。「Windows 11の9月更新そのものがOffice 2019を削除した」と置き換えてしまうと正確ではありません。

また、Microsoftは現在KB5002907のロールアウトを一時停止しています。これから問題を解決するために、自分でKB5002907を探してインストールする必要もありません。

対象はOffice 2016・2019|Office 2013や2021は?

Microsoftが現在のKB5002907公式ページで明示しているのは、Office 2016またはOffice 2019を実行している一部のデバイスです。

製品2026年9月28日時点の整理
Office 2019Microsoftが問題を調査中と明記
Office 2016Microsoftが問題を調査中と明記
Office Home & Business Premium(2013)など2013系国内では類似症状の報告があるが、MicrosoftのKB5002907公式ページで今回の対象として明示されていない
Office 2021今回のKB5002907問題の対象としてMicrosoftが明示していない
Office 2024今回のKB5002907問題の対象としてMicrosoftが明示していない

Office 2016やOffice 2019を使っているからといって、すべてのPCで問題が発生するという意味でもありません。Microsoftの表現も一貫して「一部のデバイス」です。

また、国内ではOffice Home & Business Premiumなど2013世代でも類似した症状が報告されていますが、ここから「Office 2013もKB5002907が原因だった」とまでは断定できません。

Officeが使えなくなった場合は、まず現在の状態を確認

Microsoftが今回の問題に対する対処を示したことで、以前より確認手順は分かりやすくなりました。

WordやExcelが起動できる場合

WordやExcelが起動するなら、「ファイル」→「アカウント」を開いて製品情報を確認します。

Office 2016/2019が残っているのに「ライセンスのない製品」などと表示される場合、Microsoftが今回案内しているのは購入済み製品の再ライセンス認証です。

Officeを購入したとき、またはプリインストール版Officeを最初にセットアップしたときに使用したMicrosoftアカウントも確認してください。

Microsoft公式のOffice for Windowsライセンス認証手順から、自分の製品に合った方法を確認できます。

WordやExcelそのものが見当たらない場合

まずWindowsのスタートメニューで「Word」「Excel」と検索します。ショートカットだけが消えているなら、Office本体まで削除されたとは限りません。

それでも見つからない場合は、「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」などからOfficeが残っているか確認します。

Office自体が削除されている場合、MicrosoftがKB5002907の影響を受けた端末向けに案内しているのは、購入済みOfficeの再インストールです。

Office 2016/2019の再インストールについては、Microsoft公式のOffice 2021/2019/2016再インストール手順を確認してください。

日本で購入したOfficeプレインストールPCについては、OfficeプレインストールPC向けの再インストール手順もMicrosoftが公開しています。

プロダクトキーが分からなくても、すぐ買い直す必要はない

Officeが突然使えなくなると、「25桁のプロダクトキーがないと復旧できないのでは」と不安になるかもしれません。

ただしOffice 2016/2019では、すでにプロダクトキーとMicrosoftアカウントを関連付けている場合、Microsoftアカウントがプロダクトキーの代わりになる場面があります。

MicrosoftもOfficeのプロダクトキーに関する案内で、Office 2016/2019などではOfficeに関連付けたMicrosoftアカウントを使って再インストールや認証を行える場合があると説明しています。

Wordなどがまだ起動できるなら、「ファイル」→「アカウント」で製品に関連付けられているアカウントを確認しておくとよいでしょう。

一方、Microsoft Workplace Discount Program(旧Home Use Program)経由のOffice Professional Plusなど、再インストール時にプロダクトキーが必要になる製品もあります。会社のボリュームライセンスなども個人向けOfficeとは手順が異なります。

「プロダクトキーが今すぐ見つからない=Officeを新しく購入するしかない」ではありません。まず購入時・初回設定時のMicrosoftアカウントと、Officeの購入形態を確認してください。

Officeが削除されたらWord・Excelのファイルも消える?

Officeアプリが削除されたことと、自分で作成したWord文書やExcelブックが削除されることは別です。

MicrosoftはOfficeのアンインストールについて、削除されるのはOfficeアプリケーションであり、Officeを使って作成したファイル、文書、ブックは削除されないと説明しています。

そのため、Wordそのものが見当たらなくなったからといって、PC内に保存していた「.docx」や「.xlsx」ファイルまで同時に消えたと考える必要はありません。

ただし、ファイル自体を削除した場合、保存先が別のWindowsユーザーになっている場合、OneDriveの同期やストレージ側で別の問題が起きている場合などは話が変わります。大切なファイルが見つからない場合は、Officeの復旧とは別に実際の保存場所も確認してください。

Office 2016・2019のサポート終了が原因だった?

Office 2016とOffice 2019は、2025年10月14日にMicrosoftのサポートが終了しています。

ただし、今回の問題を「サポートが切れたOfficeをMicrosoftが使えなくした」と考えるのは正確ではありません。

MicrosoftはOffice 2016/2019について、サポート終了後もアプリは引き続き機能する一方、セキュリティ修正やバグ修正、技術サポートなどを受けられなくなると説明しています。

今回については、それとは別にMicrosoft自身がKB5002907インストール後の問題として案内しています。

話意味
Office 2016/2019のサポート終了2025年10月14日で更新・技術サポートなどが終了
2026年9月の今回の問題KB5002907インストール後、一部のOffice 2016/2019端末で問題が発生

つまり、今回のOffice復旧と、サポート切れ製品を今後も使い続けるかどうかは分けて考える必要があります。

なお、Office 2021も2026年10月13日にサポート終了を迎えます。サポート終了後にWordやExcelがどうなるのかについては、Office 2021は10月13日で使えなくなる?サポート終了後もWord・Excelは動くのかで詳しく整理しています。

Office 2024やMicrosoft 365へ買い替えないと直らない?

今回のKB5002907問題から復旧するためだけに、Office 2024を購入したりMicrosoft 365へ加入したりする必要がある、という案内はMicrosoftから出ていません。

Microsoftが影響を受けた端末向けに示しているのは、ライセンスなしになった場合は「購入した製品を再度ライセンス認証」、削除された場合は「購入した製品を再インストール」という対処です。

正規のOffice 2016/2019ライセンスを所有しているなら、まず既存ライセンスでの復旧を確認するのが先です。

ただし、Office 2016/2019がすでにサポート終了製品であることは変わりません。復旧後も長期間使い続けるのか、Office 2024やMicrosoft 365などサポートされている環境へ移行するのかは、セキュリティ面を含めて別途検討する必要があります。

会社や学校のPCなら自分で再インストールしない

会社や学校から貸与されているPCでは、個人向けOfficeとライセンスや更新の管理方法が異なる場合があります。

Microsoftも、Microsoft 365 Appsの更新をグループポリシーやクラウド更新で組織が管理している場合は、IT管理者やヘルプデスクへ問い合わせるよう案内しています。

Officeが消えたからといって、個人のMicrosoftアカウントを追加したり、自分で別のOfficeをインストールしたりすると、会社側のライセンス管理や設定と食い違う可能性があります。

業務用PCでは、まず社内のシステム管理者へ連絡してください。

KB5002907をアンインストールすれば直る?

Microsoftの現在の公式案内で、影響を受けた端末への解決策として示されているのは、Officeの再認証または再インストールです。

KB5002907をアンインストールすればOfficeが自動的に元へ戻る、という対処は公式ページに示されていません。

すでにOfficeそのものが削除されている状態なら、更新プログラムだけを削除しても、削除されたOfficeを再インストールする作業が必要になる可能性があります。

レジストリやライセンス情報を直接書き換える方法、出所の分からないOffice修復ツールなども、最初の対処としては避けた方が安全です。

Office 2013や別バージョンで同じ症状が出た場合は?

今回Microsoftが公式に名前を挙げているのはOffice 2016とOffice 2019です。

そのためOffice 2013、Office 2021、Office 2024、Microsoft 365などで「認証が外れた」「アプリが消えた」という症状が出ても、症状が似ているという理由だけでKB5002907問題と断定しない方がよいでしょう。

Officeの認証エラーには、別のMicrosoftアカウントでサインインしている、ライセンス情報に問題がある、インストールが破損しているなど、今回とは別の原因もあります。

まず使用しているOfficeの正式なバージョンとライセンス状態を確認し、その製品に対応するMicrosoft公式の手順を利用してください。

現時点で分かっていること・まだ分からないこと

項目2026年9月28日時点
KB5002907インストール後、Office 2016/2019の一部端末で問題Microsoft公式確認あり
Officeが「ライセンスなし」の状態になるケースMicrosoft公式確認あり
Office製品自体が削除されるケースMicrosoft公式確認あり。「まれに」と説明
KB5002907のロールアウト一時停止
ライセンスなしの場合購入済み製品を再認証
Officeが削除された場合購入済み製品を再インストール
Office 2016/2019を使う全PCで発生するそのような発表ではない。一部端末
Office 2013もKB5002907が原因Microsoft公式確認なし
なぜ修復処理がOffice 2016/2019へ影響したのか技術的な根本原因の詳細は未公表
Officeを新しく買い直す必要がある今回の復旧方法としてMicrosoftは案内していない

まとめ|Officeが残っていれば再認証、消えていれば再インストール

2026年9月24日前後から相次いだOffice 2016/2019の「突然ライセンス認証が外れた」「Officeが消えた」という問題について、MicrosoftはKB5002907インストール後の一部端末で予期しない結果が発生していることを公式に確認しました。

KB5002907は本来、古い状態のMicrosoft 365 Appsを再び正常に更新できるようにするためのオプション更新です。しかし、その修復処理によって一部の端末でMicrosoft 365 AppsまたはOfficeが正常に使えない状態となり、Microsoftは現在ロールアウトを一時停止しています。

今困っている場合は、まずWordやExcelがPC内に残っているか確認してください。

Officeが残っていてライセンスなしになっているなら、購入済み製品を再認証。Office自体が削除されているなら、購入済み製品を再インストール。

これが現時点でMicrosoft自身が示している基本的な対処です。

Office 2016/2019はすでにサポート終了済みですが、それと今回のKB5002907問題は同じ話ではありません。また、今回のトラブルを直すためだけにOffice 2024やMicrosoft 365を新しく購入する必要がある、という案内も出ていません。

一方で、なぜMicrosoft 365 Apps向けの修復処理が一部のOffice 2016/2019環境に影響したのか、その技術的な根本原因についてはまだ詳しく説明されていません。

Microsoftは現在も問題を調査中です。今後、原因の詳細や追加の復旧方法、KB5002907の配信再開など新しい公式情報が出た場合は、その内容を基準に判断する必要があります。

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