ドラゴンボール超 ビルスはリメイク?『神と神』・2015年版との違い

破壊神ビルスが初めて映画に登場したのは2013年。それから13年が経った2026年、今度はその名をタイトルに掲げたアニメ『ドラゴンボール超 ビルス』が始まります。
「また『神と神』をリメイクするの?」と思った人もいるかもしれません。
結論からいうと、『ドラゴンボール超 ビルス』は2013年の映画『ドラゴンボールZ 神と神』をそのままリメイクした作品ではありません。直接の土台になっているのは、2015年に始まったテレビアニメ『ドラゴンボール超』です。
2013年には1本の劇場映画として描かれ、2015年にはテレビシリーズの導入として膨らみ、2026年にはそのテレビ版を映像・音響・構成からもう一度作り直す。同じビルスの物語に見えても、3作品の役割はかなり違います。
この記事では、映画『神と神』、2015年版『ドラゴンボール超』、2026年版『ドラゴンボール超 ビルス』を公式資料から比較しながら、ビルス編が13年間でどう変わってきたのかを整理します。
※この記事は2026年10月10日時点の公式情報を基にしています。『ドラゴンボール超 ビルス』は日本では10月11日23時15分からフジテレビ系全国ネットで放送開始予定で、本文執筆時点では国内初回放送前です。
『ドラゴンボール超 ビルス』は映画『神と神』のリメイク?
「リメイク」という言葉を広い意味で使えば、過去に描かれたビルスの物語を新しい形で見せる作品ではあります。ただし、制作上の位置づけを正確に表すなら、公式が使っている「エンハンスド版」という言葉が重要です。
2026年1月25日のドラゴンボール公式発表では、『ドラゴンボール超 ビルス』を2015年から放送されたアニメ『ドラゴンボール超』のエンハンスド版と説明しています。
実施されたと発表されているのは、大幅な新規カットの追加、既存カットの改修、全カットの再撮影、劇伴・効果音を追加した新規ダビング、そして物語そのものの再構築です。
つまり3作品の関係は、単純な「映画を2回リメイクした」というものではありません。
2013年『神と神』で誕生したビルス編を、2015年にテレビシリーズとして広げ、その2015年版を2026年に再構築する。この3段階で考えると分かりやすくなります。
ビルス編は2013年→2015年→2026年とどう変わった?
まず3作品の立ち位置を一度まとめます。
| 比較項目 | 2013年映画 | 2015年TV版 | 2026年版 |
|---|---|---|---|
| 正式タイトル | ドラゴンボールZ 神と神 | ドラゴンボール超 | ドラゴンボール超 ビルス |
| 初公開・初放送 | 2013年3月30日 | 2015年7月5日 | 2026年10月11日23時15分予定 |
| 作品形態 | 劇場アニメ | テレビシリーズ | テレビアニメ/エンハンスド版 |
| 制作上の位置づけ | ビルス、ウイス、超サイヤ人ゴッドを描いた劇場作品 | ビルスとの物語を『超』の導入としてTV向けに再構成 | 2015年版『超』を基礎に映像・音響・物語を再構築 |
| 鳥山明のクレジット | 原作・ストーリー・キャラクターデザイン | 原作・ストーリー&キャラクター原案 | 原作・ストーリー・キャラクターデザイン |
| 導入 | ビルスの目覚めと悟空との接触へ比較的早く進む | 悟空の農業生活、悟天・トランクスらの日常から開始 | 第1話本編の具体的な冒頭は国内放送前のため未確認 |
| ブルマの誕生日 | 映画の中盤を構成する重要場面 | 第6~8話を中心に展開を拡張 | 具体的な編集内容は放送前のため未確認 |
| 超サイヤ人ゴッド | 儀式を経て悟空が変身 | 第9話で儀式や必要人数を詳しく描写 | ゴッド悟空の登場は公式映像で確認済み。儀式の編集内容は未確認 |
| 悟空VSビルス | 映画の尺で連続的に展開 | 複数話へ拡張し、宇宙消滅の危機などを詳しく描写 | 新規映像を含むバトルが公式トレーラーで公開済み |
| 映像制作 | 新作劇場アニメとして制作 | 新作TVシリーズとして制作 | 新規カット追加、既存カット改修、全カット再撮影 |
| 音響 | 劇場作品として制作 | TVシリーズとして制作 | 新規ダビング、劇伴・効果音を追加 |
| 長さ・話数 | 劇場公開版は本編85分 別途105分のスペシャル・エディションあり | 本記事ではビルスとの決着までの第1~14話を比較 | 総話数・終了地点は未発表 |
なお、映画『神と神』には後から105分の「スペシャル・エディション」も発売されています。この記事で「2013年映画」と表記する場合は、特に断りがない限り本編85分の劇場公開版を基準にしています。ここを混ぜると、「映画にはなかった場面」という比較そのものがずれてしまうためです。
劇場公開日と85分という本編尺は、東映アニメーションの『ドラゴンボールZ 神と神』作品情報と東映ビデオの商品情報で確認できます。
実際に何が違う?重要な場面から比べてみる
2015年版は悟空の「農業」から始まる
違いがいちばん分かりやすいのは、物語への入り方です。
映画『神と神』は、魔人ブウとの戦いから数年後、長い眠りから破壊神ビルスが目覚め、フリーザを倒したサイヤ人・悟空の存在を知るところから本筋が動き始めます。
一方、2015年版『ドラゴンボール超』の第1話はかなり違います。悟空はチチに言われて農業をしながら修業し、悟飯とビーデルは新婚生活。悟天とトランクスはビーデルへの結婚祝いを探しています。そこへ世界平和賞を受賞したミスター・サタンと「1億ゼニー」の話が絡みます。
つまりTV版は、いきなり破壊神との戦いへ向かうのではなく、魔人ブウ戦が終わった後、悟空たちがどんな日常へ戻っていたのかを描いてからビルスへ近づいていきます。
これは「映画を長くした」とだけ説明すると見落としやすい違いです。TVシリーズの第1話として、久しぶりにドラゴンボールの世界へ戻ってきた視聴者が、悟空一家や仲間たちの日常から入り直せる構造になっています。
東映アニメーションの第1話公式あらすじでも、この農業生活や悟天・トランクスのエピソードを確認できます。
ビルスは「倒せば終わる悪役」ではなかった
ビルスがそれ以前の強敵と大きく違うのは、単純な悪役として登場したわけではないことです。
映画版の公式紹介では、ビルスは第7宇宙の破壊神で、創造を司る界王神と対になる、星や生命の破壊を司る存在とされています。超サイヤ人3の悟空さえ圧倒する一方、地球へ来れば料理を楽しみ、プリンを巡って魔人ブウと揉める。恐ろしさと妙な人間臭さが同居しています。
フリーザやセルのように「世界を脅かす悪を倒して決着」という相手ではありません。しかもウイスという、さらに得体の知れない付き人までいる。『神と神』で持ち込まれたのは一人の強敵だけではなく、悟空たちが知らなかった「神々が存在する、もっと広い世界」でした。
2026年4月の公式発表でも、シリーズのエグゼクティブプロデューサー伊能昭夫氏は、ビルスについて強大な力と「何をするか分からない神」への畏怖を感じさせる存在だと説明し、『ドラゴンボール超』はビルスの存在があって動き始めるシリーズだと語っています。
2026年版のタイトルが単に『ドラゴンボール超』ではなく、あえて『ドラゴンボール超 ビルス』になった意味を考えるうえでも重要な発言です。
ブルマの誕生日は、TV版で第6~8話へ広がった
3作品を比べるなら、ブルマの誕生日パーティーは外せません。
2013年の映画では、ビルスとウイスがブルマの誕生日パーティーへ参加。地球の食べ物を楽しんでいたビルスが、プリンを独占する魔人ブウに怒り、悟飯たちを巻き込む騒動へ発展していきます。
2015年版では、この流れが複数話に分かれました。
第6話では事情を知らないブルマがビルスとウイスをパーティーへ招き、正体を知るベジータだけが「絶対に怒らせてはいけない」と必死になります。第7話では魔人ブウとプリンを巡って衝突し、ピッコロ、18号、天津飯、ゴテンクス、悟飯まで次々と敗北。ブルマへの攻撃を見たベジータが激怒します。
さらに第8話では、ビルスが地球の食事を惜しんだ結果、地球を破壊するかどうかを決める「ラストチャンス」としてジャンケンまで登場します。
映画では一続きだった騒動を、TV版ではベジータの恐怖、仲間たちの反応、ビルスの気まぐれさ、ドラゴンボールらしい笑いまで含めて広げたわけです。
2026年版でも誕生日パーティーがどのように再編集されるのかは大きな比較ポイントですが、国内放送前の現段階では、場面の尺や台詞、追加カットまで確定できません。予告に映った一部だけから「ここが削られた」「ここが描き直された」と判断するのは避けるべきでしょう。
超サイヤ人ゴッド誕生は「6人必要」がより分かりやすくなった
ビルス編でもう一つ大きな転換点になったのが、超サイヤ人ゴッドです。
それまで悟空は、自分自身の修業や怒り、限界突破によって新しい変身へ到達してきました。しかし超サイヤ人ゴッドは、単純に「修業したらなれる形態」ではありません。
2015年版第9話では、神龍から「正しい心を持つ5人のサイヤ人が、もう1人のサイヤ人へ心を注ぐ」という方法が説明されます。最初は人数が足りず失敗しますが、ビーデルのお腹にいる悟飯の子・パンもサイヤ人として数えることで6人がそろい、悟空が超サイヤ人ゴッドへ到達します。
ここで面白いのは、悟空が「自分一人の力だけでは届かない強さ」を初めて受け入れるところです。新形態のお披露目であると同時に、ビルスがそれまでの延長線上では簡単に越えられない相手だと示す役割もあります。
2026年版でも超サイヤ人ゴッド悟空が登場し、かめはめ波を放つ姿までは公式映像で確認されています。ただし、儀式の台詞や尺、変身演出がどう再構築されたかは、本編放送前の段階ではまだ確定できません。
悟空VSビルスは、TV版で「宇宙そのものが危ない戦い」へ
悟空とビルスの戦いも、TV版では説明と展開が大きく広がっています。
映画では、超サイヤ人ゴッドとなった悟空とビルスが地上から空中へ場所を移しながら戦い、最後には地球を消滅させかねないビルスの攻撃を悟空が打ち消します。
2015年版第12話ではさらに、「悟空とビルスの力がぶつかるだけで宇宙が消滅しかねない」という危機が前面に出ます。老界王神は衝突の余波に宇宙があと2度しか耐えられないと語り、3度目では悟空がビルスと同じ威力・角度で攻撃をぶつけて衝撃を打ち消します。
ここには、少し興味深い「数字の違い」もあります。
映画『神と神』についてドラゴンボール公式サイトが後年公開したウイスの紹介では、悟空との戦いでビルスが「7割近くの力」を出したと説明されています。一方、2015年版第13話の公式あらすじには、ビルスが「100%の力」を出したと明記されています。
この2つを無理に一つのパワー設定へ統合する必要はありません。映画とTV版は同じ骨格を持ちながら別々に構成された作品なので、それぞれの作品内でビルスの力をどう表現したかが異なると見るのが安全です。
「映画では7割だったのに、TVでは100%になった」という違い自体が、同じビルス戦でも単純な映像の焼き直しではなかったことを示しています。
2026年版の「エンハンスド」は何が変わる?
2026年版で最も誤解しやすい言葉が、公式発表にある「全カットの再撮影」です。
これだけを見ると、「2015年版を最初から全部描き直した」と受け取ってしまいそうですが、アニメ制作における「撮影」と「作画」は同じ工程ではありません。
東映アニメーションが公開しているアニメーション製作工程では、「原画」はキャラクターの芝居やアクションの要となる絵を描く工程。一方の「撮影」は、彩色された動画、背景、CGなどをコンピューター上で一つの絵に合成して映像にする工程と説明されています。
しかも『超 ビルス』の公式発表では、「大幅な新規カットの追加」「カットの改修」「全カットの再撮影」を別々の項目として挙げています。
したがって、「全カット再撮影」は全シーンを新規作画したという意味ではありません。新しく描いたカットや修正したカットも含め、画面を構成する素材をあらためて合成し、最終映像として仕上げ直した、と理解するのが制作工程上は適切です。
さらに音についても、新規ダビングに加えて劇伴・効果音を追加。編集だけでなく「物語の再構築」まで公式に発表されています。
つまり2026年版は、旧映像を高画質化して再放送するだけの作品ではありません。ただし、具体的にどのカットが完全な新規作画で、どこが旧素材の改修なのか、再撮影にどのような技術処理を使っているのかといった細部までは公表されていません。
新規映像で戦闘はどこまで変わったのか
2026年4月に公開された「超激闘トレーラー」は、公式が新規映像で構成されたトレーラーと説明しています。悟空とビルスの宇宙規模の戦闘が確認でき、エンハンスド版の方向性を見るには現在もっとも分かりやすい映像です。
ここで注意したいのは、予告編で確認できる変更と、本編全体の変更は別だということです。トレーラーに新規カットが多いからといって、本編のすべてが同じ割合で描き直されているとは限りません。
放送前の現時点で確実に言えるのは、映像・音響・物語の複数の工程に手が入り、2015年版そのままの再放送ではない、というところまでです。
なぜビルスの物語を13年で何度も描くのか
ここからは、公式が「こういう理由で3度描いた」と発表した話ではなく、公開されている事実と作品の変化から考えられる部分です。
振り返ると、ビルス編は毎回まったく同じ役割を担ってきたわけではありません。
2013年の『神と神』では、魔人ブウとの戦いまでで一度完結していた『ドラゴンボールZ』のその先へ、「破壊神」「ウイス」「超サイヤ人ゴッド」という新しい世界を持ち込みました。
2015年の『ドラゴンボール超』では、その出来事を今度は長期テレビシリーズの出発点に変更します。悟空の日常から入り、仲間たちの場面を増やし、戦闘や設定を細かく広げながら、その先のフリーザ、第6宇宙、未来トランクス、宇宙サバイバルへつながっていきました。
そして2026年は、その「超の入口」自体を映像・音響・構成から作り直します。
伊能昭夫氏が「『ドラゴンボール超』はこの破壊神ビルスの存在があって動き始める」シリーズだと語っていることを踏まえると、ビルス編は単に人気のある古いエピソードというだけではなく、『Z』の世界から『超』の世界へ入る扉として扱われている、と考えると3度の映像化が理解しやすくなります。
だからこそ、2013年は映画としてコンパクトに、2015年は長期シリーズの第1章として、2026年は新たな『超』の始動点として、それぞれ違う形が与えられたのでしょう。
これは「2015年版が失敗だったから修正した」という意味ではありません。そのような制作動機は公式から発表されていません。確認できるのは、2026年版が数年前から進められてきたプロジェクトであり、鳥山明さんの原案と世界観をより忠実かつ緻密に表現するエンハンスド版として制作されている、というところまでです。
2013年・2015年・2026年、結局どれを見るべき?
3作品にはそれぞれ役割があるので、「新しい2026年版だけ見れば旧作はいらない」と決める必要はありません。
| こんな人 | 向いている作品 | 理由 |
|---|---|---|
| 短時間でビルス編の原型を知りたい | 2013年『神と神』 | 劇場公開版85分で物語の中心を追える |
| 悟空たちの日常や脇役までじっくり見たい | 2015年『ドラゴンボール超』 | 映画では短かった部分をTVシリーズとして拡張している |
| 映像・音響を刷新した版を見たい | 2026年『超 ビルス』 | 新規カット、改修、再撮影、新規ダビング、物語再構築を実施 |
| 2013年映画を見たことがある | 2015年→2026年 | 同じ骨格がどう広がり、さらにどう再構築されたかを比較できる |
| 3作品の違いそのものを楽しみたい | 2013年→2015年→2026年 | 13年間の映像化の変化を最も分かりやすく追える |
映画には映画のテンポがあり、TV版には時間を使えるからこそのキャラクター描写があります。2026年版はそこへ現在の映像・音響表現を持ち込む作品です。
どれか一つを「正解」にするより、何を見たいかで選ぶ方が、この3作品には合っています。
『ドラゴンボール超 ビルス』はビルス編だけを放送する?
タイトルだけを見ると、2015年版のビルス編、第1~14話あたりだけを再構築する作品にも見えます。
しかし、現時点では「第14話までで終了する」とは発表されていません。
むしろ2026年4月に公開された超激闘トレーラーのラストには、「復活の時を待つフリーザ」が登場しています。公式記事でも、悟空とフリーザの戦いへの期待に触れています。
そのため、『超 ビルス』を「旧TV版の第1~14話だけを作り直した作品」と現段階で決めつけるのは危険です。
一方で、フリーザ編までどのような構成で扱うのか、その先のエピソードまでエンハンスするのか、総話数はいくつなのかも未発表です。予告にフリーザが出たことと、シリーズ全体の終了地点は分けて考える必要があります。
『銀河パトロール』とはどうつながる?
2026年1月25日には、『ドラゴンボール超 ビルス』と同じ日にもう一つ大きな発表がありました。完全新作続編アニメ『ドラゴンボール超 銀河パトロール』です。
この2作品は役割が違います。
『超 ビルス』は2015年版『ドラゴンボール超』を再構築するエンハンスド版。一方、『超 銀河パトロール』は2015~2018年に放送されたTVアニメ『ドラゴンボール超』の「宇宙サバイバル編」の続きとして発表された新作です。
言い換えるなら、過去の入口を作り直すのが『超 ビルス』、物語の先へ進むのが『銀河パトロール』です。
『銀河パトロール』の内容やモロ、新作アニメとしての位置づけについては、別記事のドラゴンボール新作アニメ最新情報で整理しています。
よくある疑問
『ドラゴンボール超 ビルス』は完全新作?
完全新作続編ではありません。公式は2015年版『ドラゴンボール超』の「エンハンスド版」としています。ただし、新規カット追加、既存カット改修、全カット再撮影、新規ダビング、物語再構築が行われているため、単なる再放送でもありません。
全カットが新しく描き直されている?
そのようには発表されていません。「新規カットの追加」「カットの改修」「全カットの再撮影」は公式発表でも別の作業として記載されています。アニメ制作における「撮影」は、作画素材や背景、CGなどを合成して映像へ仕上げる工程です。
2013年の映画と2015年版は同じ話?
ビルスの目覚め、超サイヤ人ゴッドを探す流れ、ブルマの誕生日、悟空とビルスの戦いという大きな骨格は共通しています。ただし2015年版では悟空の日常から物語が始まり、パーティーやゴッド誕生、戦闘などが複数話へ拡張されています。細かな設定表現にも違いがあります。
2026年版は何話まで?
2026年10月10日時点では総話数も終了地点も発表されていません。公式トレーラーにはフリーザも登場しているため、少なくとも「第1~14話相当だけ」と断定できる状況ではありません。
2015年版のビルス戦と2026年版の開始日は同じ10月11日?
日付だけを見るとその通りです。2015年版で悟空とビルスの決着を描いた第14話「これがオラのありったけの力だ! 決着!神と神」は2015年10月11日放送。2026年版『ドラゴンボール超 ビルス』も2026年10月11日に放送開始予定です。
ちょうど11年後の同じ日ですが、この日付を意図的に合わせたという公式説明は確認できません。面白い一致ではあるものの、「11周年に合わせた」とまでは断定しない方がよさそうです。
まとめ:ビルス編は「同じ話を3回」ではなかった
2013年の『ドラゴンボールZ 神と神』で登場したビルスは、ただの新しい強敵ではありませんでした。破壊神、ウイス、超サイヤ人ゴッドという、それまでの『ドラゴンボールZ』よりさらに広い世界への入口を作った存在です。
2015年の『ドラゴンボール超』は、その物語をテレビシリーズの第1章として再構成しました。悟空の農業生活から入り、ブルマの誕生日、ゴッド誕生、宇宙規模の戦闘まで時間をかけて広げています。
そして2026年の『ドラゴンボール超 ビルス』は、そのTV版をさらに映像・音響・構成から作り直すエンハンスド版です。
映画をそのまま3回作り直したのではありません。
劇場映画として生まれたビルス編が、TVシリーズの入口になり、その入口そのものが13年後に再び作り直される。
2013年、2015年、2026年を並べてみると、『ドラゴンボール』が同じビルスとの出会いを使いながら、その時代ごとに「ここから新しい物語が始まる」と描き直してきたことが見えてきます。