12月8日は何の日?主な記念日と今日のテーマ

12月8日は、有機農業推進法が成立した日を記念した「有機農業の日」、お釈迦様が悟りを開いたと伝えられる日をしのぶ仏教行事「成道会」、そして1941年に真珠湾攻撃が行われ、太平洋戦争の開戦日とされる日など、歴史と社会、暮らしや信仰が交差する一日です。さらに、日本の年中行事としてその年の作業を締めくくる「事納め」や、折れた針を供養する「針供養」、写真を使った心のケアに光を当てる「アルバムセラピーの日」、ペット文化に関わる新しい記念日「わんにゃんリボンデー」など、多彩なテーマの記念日も重なっています。この記事では、12月8日の代表的な記念日の由来や意味を整理しつつ、日常の会話や暮らしの中でそっと取り入れやすい“今日の豆知識”として紹介していきます。
有機農業の日(オーガニック・デイ)
12月8日は「有機農業の日(オーガニック・デイ)」です。2006年に「有機農業の推進に関する法律」(有機農業推進法)が成立した日で、その10周年を記念して、2016年に有機農業の関係団体が記念日として制定し、日本記念日協会にも登録されています。
この日は、化学肥料や化学合成農薬にできるだけ頼らず、環境や生物多様性に配慮した有機農業の意義を広く知ってもらう日とされています。農林水産省や自治体、有機農業団体などがイベントやセミナー、マルシェなどを行い、有機農産物やオーガニックな暮らし方への関心を高める取り組みも行われています。
今日は、スーパーや直売所で有機JASマークの付いた野菜やお米を選んでみたり、身近な生産者の情報を調べてみるのも良さそうです。有機農業について解説するラジオ番組やオンライン講座も増えているので、通勤時間や家事の合間に耳だけで学んでみるのも一つの楽しみ方です。
成道会(じょうどうえ)/お釈迦さまが悟りを開いた日
12月8日は、仏教行事の一つ「成道会(じょうどうえ)」が営まれる日です。これは、釈迦(お釈迦さま)が長い苦行の末に悟りを開いたとされる日を記念する法要で、日本では旧暦12月8日に悟りを開いたという伝承から、この日に行われてきました。成道会は、花まつり(灌仏会・4月8日)や涅槃会(2月15日)と並ぶ「釈尊三大法要」の一つとされています。
多くの寺院では、この日、お釈迦さまが歩んだ苦行と悟りの道を振り返り、仏教が人々の心の支えとなってきたことに感謝する法要が行われます。説法や読経を通じて、「苦しみをどう受け止め、どう生きるか」といったテーマに思いを向ける機会にもなっており、臘八会(ろうはちえ)と呼ばれることもあります。
今日は、最寄りのお寺の成道会行事を調べてみたり、オンライン法話の動画を視聴して、お釈迦さまの生涯や教えに少し触れてみるのも良さそうです。日常の悩みやモヤモヤを紙に書き出して、静かな時間をつくるだけでも、心を見つめるきっかけになります。
太平洋戦争開戦の日(対米英開戦記念日)
1941年(昭和16年)12月8日は、日本軍がハワイ・真珠湾のアメリカ軍基地を奇襲攻撃し、太平洋戦争(対米英戦)が始まった日です。日本時間の12月8日未明に攻撃が行われ、その後、日本政府はアメリカとイギリスに宣戦布告を行いました。この日は「太平洋戦争開戦の日」「対米英開戦記念日」などと呼ばれ、学校教材や年中行事の本などでも「戦争と平和を考える日」として紹介されています。
開戦から敗戦までの約4年間で、日本国内だけでなくアジア太平洋各地で多くの命が失われ、戦争がその後の社会や人々の心に深い傷を残しました。近年は、当時の体験者の証言や記録映像、研究者による解説を通じて、戦争の経緯や背景を学び、同じ過ちを繰り返さないためにどうすべきかを考える取り組みが続けられています。
今日は、真珠湾攻撃や太平洋戦争の開戦経緯を扱ったドキュメンタリーや解説動画を見たり、戦争体験の手記や資料館のウェブサイトを読んでみると、改めて平和のありがたさを実感できるかもしれません。家族や友人と「もし自分が当時の世代だったらどう感じたか」を話題にしてみるのも、身近な平和学習になります。
事納め(お事納め・事八日)
12月8日は、昔の日本では一年の農作業やさまざまな「仕事ごと」を締めくくる「事納め(お事納め)」とされてきました。旧暦の2月8日と12月8日は「事八日(ことようか)」と呼ばれ、そのうち12月8日を農作業が終わる日=事納め、2月8日を翌年の農作業が始まる日=事始めとする地域が多かったとされています。一方で、正月行事の準備と片付けの節目として12月8日を「事始め」、2月8日を「事納め」とする地域もあり、解釈は地域によって異なります。
農村部では、田の神さま・山の神さまへの感謝を込めてこの日を特別な「ハレの日」とし、1年の労をねぎらう意味で「御事汁(おことじる)」を食べる風習も伝わっています。御事汁は里芋やごぼう、にんじん、こんにゃく、小豆などをたっぷり入れた具だくさんの味噌汁で、無病息災と五穀豊穣を願う料理です。
今日は、少し丁寧に掃除をしたり、今年の家事や仕事をざっと振り返って「ここまでよく頑張った」と自分をねぎらう時間を取ってみるのも良さそうです。温かい具だくさんのみそ汁を作って、家族と一年を振り返る夕食にするのも、この日に合った過ごし方です。
針供養
12月8日は、日本の伝統行事「針供養」が行われる日としても知られています(地域によっては2月8日のところもあり、東日本では2月8日、西日本では12月8日に行うことが多いとされています)。もともと事八日の「事納め」と結びついた行事で、日ごろから裁縫に使ってきた針を休ませ、その労に感謝し、裁縫の上達を祈る意味があります。
行事では、折れてしまった針や古くなった針を、豆腐やこんにゃくのような柔らかいものに刺し、神社やお寺で供養します。これは、硬い布を何度も縫ってきた針に、最後はやわらかい場所で休んでもらうという、道具へのねぎらいの心を形にしたものとされています。裁縫の技術向上や、怪我なく仕事が続けられることへの願いも込められています。
今日は、裁縫道具や文房具など、自分が日ごろ使っている道具を軽く手入れして「いつもありがとう」と心の中で声をかけてみるのも良いきっかけになります。針仕事をする人は、古い針と新しい針を入れ替えたり、裁縫箱の中を整理する一日にしてみても良さそうです。
アルバムセラピーの日
12月8日は「アルバムセラピーの日」。大阪に本部を置く一般社団法人・日本アルバムセラピー協会が制定し、日本記念日協会により認定・登録された記念日です。日付は、同協会の設立日である2015年12月8日に由来します。
アルバムセラピーとは、自分のアルバムや写真を見返し、そのときの出来事や感情を語り合うことで、自分の大切にしている価値観や強み、「自分にとっての幸せ」を再発見していくワークショップ型のセラピーです。思い出を振り返り、他者と共有するプロセスを通じて、自己肯定感を高めたり、将来の方向性を見つけるきっかけになることを目指しています。
今日は、押し入れにしまい込んだアルバムやスマホの写真フォルダを開き、気になる一枚を選んで「このとき何があったかな?」とゆっくり思い出してみるのもおすすめです。家族や友人と一緒に写真を見ながら、当時のエピソードを語り合う時間を持つと、普段は気づかない自分の一面や、周りの人への感謝が見えてくるかもしれません。
わんにゃんリボンデー
12月8日は「わんにゃんリボンデー」。愛知県名古屋市の「ペットリボンアカデミー協会」が2024年に制定し、日本記念日協会が認定した比較的新しい記念日です。日付は「1=わん」「2=にゃん」「8=リボンの形」という語呂と見た目の組み合わせから来ています。
犬や猫が身につける専用リボンのデザイン開発や講師育成など、ペット用リボンに特化した活動を行う同協会が、記念日をきっかけにペットリボン文化の普及や講師たちのモチベーション向上、新しいペットファッション文化づくりにつなげることを目的としています。
今日は愛犬・愛猫の首輪や頭につけるかわいいリボンを新調してあげたり、手作りにチャレンジしてみるのも良さそうです。写真を撮ってSNSにアップしたり、ペットOKの写真館で記念撮影をするのも、思い出に残る過ごし方になります。
ホールケーキの日(毎月8日)
12月8日は、毎月8日に巡ってくる「ホールケーキの日」でもあります。福岡市の洋菓子店「パティスリー イチリュウ」を展開する有限会社一柳が制定し、日本記念日協会に登録されています。日付は、カレンダーで「1」の真下に必ず「8」が来ることから「1=ロウソク」「8=丸い土台」と見立てて、ホールケーキをイメージできる毎月8日としたものです。
年に数回の特別なスイーツというイメージが強いホールケーキを、もっと身近に楽しんでほしいという願いが込められています。記念日に合わせてキャンペーンを行う店舗もあり、「みんなでケーキを囲む時間」を通じて家族や友人とのひとときを大切にしてもらう狙いがあります。
今日は近所のケーキ屋さんでホールケーキを予約してみたり、小さめサイズのホールケーキを手作りしてみるのもよさそうです。少人数で分けやすいサイズを選んで、いつもより少し特別なティータイムを楽しんでみてください。
日刊新聞創刊日
12月8日は「日刊新聞創刊日」。1871年(明治3年)のこの日(旧暦12月8日、新暦1月28日)、日本初の日刊日本語新聞とされる『横浜毎日新聞』が創刊されたことに由来します。
横浜の「横浜活版舎」が発行したこの新聞は、西洋紙を使った活版印刷のタブロイド判で、港の入出港船や為替相場、国内外ニュースなどを毎日届ける画期的なメディアでした。のちに『東京毎日新聞』などと改題しながら発展し、近代的なジャーナリズムや情報社会の土台づくりに大きな役割を果たしたとされています。横浜市内には「日刊新聞発祥の地」の記念碑も建てられています。
今日は、紙の新聞やニュースアプリでじっくり記事を読んでみたり、「いつもと違うジャンルのニュースを1本選んで読む」といった小さな習慣を試すのも良いきっかけです。メディアの歴史を振り返りながら、情報との付き合い方を考える一日にしてみてもいいかもしれません。
ジュニアシェフの日
12月8日は「ジュニアシェフの日」。福岡県久留米市の食品・レストラン・旅館・農業事業などを手がけるベストアメニティ株式会社が制定した記念日で、「ジュニ(12)アシェフ(8)」という語呂合わせに由来します。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。
ジュニアシェフとは、子どもを対象にした料理教室や、料理指導・イベントなどを総称する言葉です。包丁の扱い方や食材の名前、栄養バランスなどを実体験を通して学べるため、食育の一環としても注目されています。
今日は、子どもと一緒に簡単な料理に挑戦してみたり、子ども向けの料理動画を一緒に見ながら「今度これ作ってみようか?」と話してみるのもよさそうです。火を使わないレシピや電子レンジだけでできるメニューなら、初めての子どもでも取り組みやすくなります。
信州地酒で乾杯の日
毎月8日は「信州地酒で乾杯の日」。長野県や経済団体・酒造業界団体などで構成される「信州地酒で乾杯の日推進協議会」が、信州の地酒の普及促進と関連産業の振興を目的に制定した記念日です。数字の「8」が、上から見たグラス同士を合わせた形に似ていることから日付が選ばれ、条例「信州の地酒普及促進・乾杯条例」に基づいて定められています。
この日は、長野県産の日本酒やワイン、ビールなどを多くの人に知ってもらい、地域の魅力を再発見するきっかけにする日でもあります。酒蔵見学やテイスティングイベント、オンラインでの発信なども行われ、地元の食文化と結びついた楽しみ方が提案されています。
20歳以上の方であれば、今夜は信州産の日本酒やワインを一本選び、ラベルの産地を確かめながらゆっくり味わってみるのも良さそうです。ノンアルコールの信州産ぶどうジュースなどを選べば、アルコールが飲めない人も一緒に「信州の味」で乾杯できます。
歯ブラシ交換デー
毎月8日は「歯ブラシ交換デー」。歯磨き剤や歯ブラシなどオーラルケア製品を展開するライオン株式会社が、歯と口の健康を守るには定期的な歯ブラシ交換が大切だとして制定した記念日です。歯(ハ=8)の語呂合わせから毎月8日とされ、一般社団法人・日本記念日協会にも認定・登録されています。
歯ブラシは1か月ほど使うと、毛先が広がっていなくても徐々にコシがなくなり、歯垢除去力が落ちるとされています。そのまま使い続けると「磨いているつもり」でも汚れが残りやすく、むし歯や歯周病のリスクにつながるため、月1回の交換習慣づくりがすすめられています。
今日は洗面所の歯ブラシを家族分チェックして、1か月以上使っているものは新しい歯ブラシに交換してみるのがおすすめです。ついでに、歯科医師や歯科衛生士が紹介している「正しい磨き方」の動画を見ながら、ブラッシング方法を見直してみるのもよいきっかけになります。
スッキリ美腸の日(毎月8日)
毎月8日は「スッキリ美腸の日」。腸に関する正しい知識や情報提供を行う一般社団法人・日本美腸協会が制定し、日本記念日協会にも登録されている記念日です。
数字の「8」が腸の形をイメージさせること、そして美腸は一時的なブームではなく一年を通じた継続が大切という考えから、毎月8日が選ばれました。腸を整えることで、免疫力の維持や肌トラブルの予防など、健康と美容の両面でメリットが期待できるとされています。
今日は、発酵食品や食物繊維の多い食材を意識して取り入れたり、腹まわりを温める、軽いストレッチや「腸もみ」を試してみるのも良さそうです。腸活の基本を学べる動画を一つ見てみるのも、行動のきっかけになります。
果物の日(毎月8日)
毎月8日は「果物の日」。全国柑橘宣伝協議会と落葉果実宣伝協議会が1998年に制定した記念日で、「おやつ(8つ)」という語呂合わせから、毎月8日が選ばれました。子どもの果物離れを防ぎ、果物の消費拡大を図ることが目的です。
果物はビタミンやカリウム、食物繊維などを手軽に摂れる優秀な食材ですが、日本人の平均摂取量は、健康日本21が掲げる「1日200g」の目標に届いていないと言われています。
今日は、おやつをスナック菓子ではなく旬の果物に変えてみたり、朝食にフルーツを一品プラスするなど、無理のない範囲で「果物の日」を意識してみるのも良さそうです。
薬師縁日(毎月8日)
毎月8日は「薬師縁日」とされ、病気平癒や健康長寿をつかさどる薬師如来と縁の深い日とされています。薬師如来の徳を讃える法会「薬師講」に由来するとされ、1月8日は一年最初の縁日として「初薬師」と呼ばれ、多くの寺院で特別な法要が営まれます。
この日に薬師如来を本尊とする寺院では、大般若経の転読法要や護摩供、縁日限定の御朱印・お札の授与などが行われることもあり、身体健全や病気平癒、家内安全などを願って多くの参拝者が訪れます。
今日は近くの薬師如来ゆかりのお寺を調べてお参りしてみたり、健康診断の予約を入れる、生活習慣を見直すなど、「自分や家族の健康と向き合う日」にしてみるのも良いかもしれません。
Cyber Monday(サイバーマンデー/日本)
サイバーマンデーは、アメリカで感謝祭翌週の月曜日に行われる大規模ネット通販セールを指す言葉で、日本ではアマゾンジャパンが中心となり「12月第2月曜日」を記念日として日本記念日協会に登録しています。
2025年はちょうど12月8日が第2月曜日にあたり、この日が日本版サイバーマンデーとなります。
年末ボーナス時期と重なることから、家電や日用品、ギフトなどのオンラインセールが盛り上がるタイミングです。ネット通販の利用が一気に増える日でもあり、消費動向を知る経済ニュースとしてもよく取り上げられます。
今日はセール情報をチェックするだけでなく、欲しい物リストを見直したり、衝動買いを避けるための予算を決めるなど、「賢いネットショッピング」を意識してみるのも良さそうです。
暮鳥忌(ぼちょうき)
12月8日は、「暮鳥忌」として詩人・山村暮鳥(やまむら ぼちょう)をしのぶ日です。山村暮鳥は群馬県出身の詩人で、キリスト教的な世界観と素朴で柔らかな言葉づかいで知られます。1924年(大正13年)12月8日に40歳で逝去したことから、この日が命日=暮鳥忌とされています。
代表作の詩集『雲』などには、自然や日常のささやかな情景をすくい取った作品が多く、日本近代詩に独特の光を与えた存在と評価されています。現在も朗読会や研究が続けられ、静かな人気を保つ詩人です。
今日は山村暮鳥の詩を一篇だけでも読んでみたり、朗読動画を聞きながらゆっくり過ごしてみるのも良いでしょう。短い詩でも、ことばのリズムや余白を味わう時間になります。
文明忌(ぶんめいき)
12月8日は、大正〜昭和期に活躍した歌人・国文学者、土屋文明(つちや ぶんめい)の命日でもあり、「文明忌」と呼ばれています。土屋文明は1890年(明治23年)生まれで、1990年(平成2年)12月8日に100歳で亡くなりました。
短歌結社「アララギ」で活躍し、戦前戦後の社会や生活の現実を鋭く見つめた作風で知られます。また、万葉集研究の第一人者としても大きな足跡を残し、「万葉集私註」などの業績を通じて日本古典文学の理解を深めました。
今日は土屋文明の短歌をいくつか読みながら、その時代背景やことばの選び方に注目してみると、新しい日本語表現のヒントが得られるかもしれません。群馬県の土屋文明記念文学館のオンラインコンテンツを覗いてみるのもおすすめです。
まとめ
12月8日は、有機農業推進法の成立にちなむ「有機農業の日」や、お釈迦さまが悟りを開いた日をしのぶ「成道会」、太平洋戦争の開戦日として戦争と平和について考えるきっかけになる日など、歴史・宗教・社会のテーマが重なる一日です。あわせて、昔の年中行事「事納め」や、折れた針に感謝する「針供養」など、日本らしい暮らしの知恵や道具に対する敬意も感じられる日でもあります。
一方で、「アルバムセラピーの日」や「わんにゃんリボンデー」、「ホールケーキの日」「果物の日」「歯ブラシ交換デー」など、写真・ペット・食・健康といった日常生活に直結した記念日も多く、身近な行動に結びつけやすいのが12月8日の特徴です。どれか一つでも気になる記念日をきっかけに、体や心、身の回りの道具や家族との時間を少しだけ見直してみると、今日という日が少し特別な一日に変わってくるはずです。