今日は何の日

12月13日は何の日?大掃除の日・ビタミンの日・「胃に胃散」の日など記念日まとめ

12月13日は何の日?主な記念日と今日のテーマ

12月13日は、日本では「大掃除の日」「ビタミンの日」「『胃に胃散』の日」「師走に遺産(相続)を考える日」など、年末らしいテーマがずらりと並ぶ日です。もともとこの日は、年神様を迎える準備を始める「正月事始め・煤払いの日」とされてきた日で、一年の汚れを落として新年を迎える準備を始める節目でもあります。

1910年のこの日には、農芸化学者・鈴木梅太郎博士が米ぬかから抽出した成分を「オリザニン」と命名して発表したことから「ビタミンの日」が制定され、栄養や健康を見直すきっかけの日にもなっています。また、忘年会シーズンに合わせて「胃に(12)胃散(13)」の語呂で生まれた「『胃に胃散』の日」、12(師走)と1・3の語呂から相続を考えることを呼びかける「師走に遺産(相続)を考える日」など、体調管理やお金・家族のことを意識させてくれる記念日も並びます。

海外では、マルタの「共和国記念日」や「聖ルチア祭」なども12月13日に行われ、ヨーロッパ各地で光の祭りや祝日として親しまれています。年末の忙しさの中で、掃除・健康・お金・家族・世界の文化など、暮らしを見つめ直すヒントがぎゅっと詰まった一日と言えそうです。

正月事始め・煤払い・松迎え

12月13日は、年神様を迎える準備を始める「正月事始め」の日とされてきました。江戸時代に使われていた宣明暦では、この日の二十七宿が「鬼」で、婚礼以外は万事吉の日とされたことから、正月準備のスタートに選ばれたといわれます。主な行事が、家や社寺の一年分の汚れを払う「煤払い」、門松の材料となる松を山に取りに行く「松迎え」です。

煤払いは単なる大掃除ではなく、「清め」の意味を持つ神事でもあります。神社本庁によると、笹竹の先にワラなどを付けた道具で神棚や仏壇、台所などを念入りに払うのが本来の形で、この日を境に各家庭でも正月飾りや餅つきの準備などを進めていきました。今も多くの神社・寺院で12月13日に煤払いが行われ、その様子がニュースで取り上げられる年末の風物詩になっています。

今日は、神棚や仏壇、玄関など「家の中の神様がいそうな場所」から掃除を始めてみるのも良さそうです。神社やお寺の煤払いのニュース映像を見て雰囲気をつかんでから、自宅の大掃除計画を立てるのもおすすめです。


大掃除の日

12月13日は「大掃除の日」。ビル管理やハウスクリーニング事業を手がける株式会社東和総合サービスが制定し、日本記念日協会が認定している記念日です。古くからこの日が「正月事始め・煤払いの日」とされてきたことにちなみ、一年の汚れを落として新年を迎える準備を始める日にしよう、という思いが込められています。

昔の煤払いは、囲炉裏やかまどの煤を落とす大掛かりな作業でしたが、現代ではキッチンや浴室、エアコン、窓まわりなど、普段手が回りにくい場所を重点的に掃除する「年に一度のリセット」のイメージが強くなっています。最近は、12月13日を皮切りに数日に分けて計画的に進めるスタイルや、家事代行・クリーニングサービスを賢く活用するやり方も広がっています。

今日は、チェックリストを作って「どこを掃除するか」を書き出し、30分だけでもキッチンや水回りから手を付けてみると達成感が出やすくなります。時間や体力に不安がある場合は、プロのクリーニングや家事代行サービスを調べて、任せたい箇所を検討するのも一つの選択肢です。


ビタミンの日

12月13日は「ビタミンの日」。2000年に「ビタミンの日」制定委員会によって定められた記念日で、日本人の栄養や健康への意識を高めることを目的としています。日付は、1910年12月13日に東京帝国大学教授・鈴木梅太郎博士が、米ぬかから抽出した成分「オリザニン」を学会で発表したことに由来します。後にオリザニンはビタミンB1と同じ物質と判明し、「世界初のビタミン発見」として評価されました。

ビタミンは、糖質・脂質・たんぱく質・ミネラルと並ぶ五大栄養素のひとつで、体内のエネルギー代謝を助ける「潤滑油」のような役割を担っています。とくにビタミンB1は、脚気などの神経・循環器の病気と関係が深く、日本ではかつて「国民病」と呼ばれた脚気の克服に大きく貢献しました。現代でも、疲労感や集中力の低下、イライラなどにビタミン不足が関わるケースが指摘されています。

今日は、食事の中にビタミンを多く含む食材(玄米・豚肉・豆類・野菜・果物など)を意識して取り入れてみたり、手元にあるサプリメントの成分表示を見直してみるのも良いきっかけになります。ビタミンの働きを解説している動画をチェックして、家族で「どんな食事ならバランスが良いか」を話してみるのもおすすめです。

「胃に胃散」の日

12月13日は「胃に胃散」の日。医薬品や医薬部外品、健康食品などを製造・販売する株式会社太田胃散が制定し、一般社団法人・日本記念日協会により認定された記念日です。日付は「胃(1)に(2)胃散(13)」という語呂合わせからで、忘年会シーズンで胃腸を酷使しがちな12月に、「身体とくに胃腸を大切にしてほしい」という思いが込められています。

太田胃散は1879年創業の歴史ある企業で、看板商品「太田胃散」は生薬を中心に配合した総合胃腸薬として長年親しまれてきました。この記念日に合わせて、同社はキャンペーンやPR企画を行うことも多く、公式Xなどで「胃にゃん」キャラクターとともに、胃腸ケアや食べ過ぎ・飲み過ぎへの注意を呼びかけています。

今日は、暴飲暴食を控えめにしたり、胃に負担の少ない食事を意識してみるのも良さそうです。普段何気なく飲んでいる胃薬の成分や効能を調べてみると、健康管理のヒントも見えてきます。

師走に遺産(相続)を考える日

12月13日は「師走に遺産(相続)を考える日」。相続専門サイト「税理士のチカラ」を運営するスタックインベストメント株式会社が制定し、日本記念日協会に登録されている記念日です。日付は「師走」である12月と、「遺(1)産(3)」という語呂合わせから来ており、相続や遺言、相続税などについて考えるきっかけの日にしてほしいという願いが込められています。

この日は毎年、「相続あるある川柳」の募集などを通じて、難しくてとっつきにくいイメージのある相続を、少しでも身近に感じてもらう取り組みが行われています。年末年始は家族・親族が集まりやすいタイミングでもあり、「どんな形で財産を引き継ぎたいか」「どこに相談に行けばよいか」を話し合うきっかけづくりを目的としています。

今日は、相続の話題をいきなり切り出すのが難しければ、まずはコラムや動画で基礎知識を押さえておくのがおすすめです。エンディングノートや遺言書の存在を家族で確認するだけでも、いざという時の安心感が変わってきます。

双子の日

12月13日は「双子の日」。1874年(明治7年)のこの日、「双子または三つ子などが生まれた場合は、先に生まれた子を長子(兄・姉)とする」と定めた太政官指令が出されたことに由来します。

それまでは地域や時代によって、「後に生まれた子が兄・姉」「先に出てきた子は“露払い”だから弟・妹」といった考え方もあり、兄弟姉妹の順番は必ずしも統一されていませんでした。この指令でルールが全国的に統一され、現在の戸籍法でも「生まれた順に記載する」形が引き継がれています。

今日は、身近な双子・多胎児の友人や家族のエピソードを思い出してみたり、双子をテーマにした映画・ドラマを楽しんでみるのも良さそうです。SNSでは「#双子の日」のハッシュタグで写真や思い出が多く投稿されるので、覗いてみると心温まるストーリーに出会えるかもしれません。

美容室の日

12月13日は「美容室の日」。ヘアサロン経営者の正宗卓さんが2003年(平成15年)に制定した記念日で、日本記念日協会にも登録されています。日付は、美容室が一年で最も忙しくなる12月であることと、「13」をくっつけると英単語「Beauty」の頭文字「B」の形に見えることに由来します。

この日は、美容室がお客さんへの感謝を伝える日として位置づけられており、盲導犬育成のための募金活動など、美容業界としての社会貢献にもつなげられてきました。カットやカラーだけでなく、髪を整えることで気分や自信を前向きにしてくれる存在として、美容師・美容室の役割を見直すきっかけにもなっています。

今日は、お世話になっている美容師さんに「今年もありがとう」と一言伝えてみたり、次回のヘアスタイルの相談をしてみるのも良さそうです。行きつけのサロンがない人は、口コミや動画で雰囲気をチェックして、気になる美容室をリストアップしてみるのもおすすめです。

みんなで考えるDEIBの日

12月13日は「みんなで考えるDEIBの日」。LGBTQ+やジェンダー、障害、国籍、世代など、多様な背景を持つ人々のキャリア支援事業を行う株式会社JobRainbowが制定し、日本記念日協会が認定した新しいソーシャル記念日です。日付は、12月が世界各地の多様な祝祭が重なる月であること、Decemberの最初の2文字「DE」と、「13」を「IB」に見立てて「DEIB」と読む語呂合わせに由来します。

DEIBとは、Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包括性)、Belonging(所属意識)の頭文字を組み合わせた言葉で、「多様な人が、公平に扱われ、安心して自分らしくいられる場をつくる」という考え方を表します。JobRainbowはこの記念日にあわせて、企業・学生・個人が一緒に“これからのDEIB”を話し合うイベント「DIVERSITY CAREER FORUM」などを開催し、形だけの取り組みで終わらない対話の場づくりを目指しています。

今日は、ニュースやSNSで見かける「多様性」や「インクルージョン」といった言葉について、自分なりに意味を整理してみるのも良いきっかけになります。JobRainbowや関連団体のサイト・動画をチェックして、身近な職場や学校でどんな工夫ができそうか考えてみると、明日からの行動にもつながっていきます。

12月13日は、「正月事始め・煤払い」「大掃除の日」「ビタミンの日」「『胃に胃散』の日」など、年末らしく体と暮らしを整える記念日が多く並ぶ日です。1年の汚れを落として新年を迎える準備を始める日でもあり、住まいや健康、家族のことをゆっくり見直すきっかけになります。

一方で、「師走に遺産(相続)を考える日」「双子の日」「美容室の日」「みんなで考えるDEIBの日」など、人とのつながりや家族関係、多様性について考えさせられる記念日も揃っています。大掃除の合間に、食生活を整えたり、相続やキャリア、多様性について少し情報を集めてみるだけでも、今日がぐっと意味のある一日に変わります。気になったテーマを一つ選んで、動画や本、ニュースをチェックしてみるところから始めてみてください。

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