『慟哭の冠』はどんな本?まず結論と読みどころを先に整理

とろサーモン久保田かずのぶさんの著書『慟哭の冠』が、SNSなどで「刺さる」「重いけど読み切ってしまう」と話題になっているのを見て、気になった人も多いはずです。本書は、M-1の栄冠だけを語る成功談というより、結果が出ない期間の焦りや孤独、崩れそうな日々まで含めて言葉にした自叙伝として紹介されています。この記事では、公式に公開されているあらすじ・書誌情報を土台にしつつ、未確認の断定や過剰なネタバレを避けて、読み味の特徴、刺さりやすいポイント、向いている読者像をレビューとして整理します。
『慟哭の冠』の基本情報(発売日・価格・ページ数)
まずは「買う前に迷いがちな部分」を公式情報で固めます。
- 書名:慟哭の冠
- 著者:久保田かずのぶ
- 出版社:KADOKAWA
- 発売日:2025年3月21日
- 定価:1,760円(本体1,600円+税)
- 判型:四六判
- ページ数:232
- ISBN:978-4-04-115947-7
『慟哭の冠』はどんな本?(公式紹介の要点)
『慟哭の冠』は、KADOKAWAの紹介で「M-1チャンピオン史上最も泥にまみれた男、禁断の自白」として掲げられています。
内容の軸として提示されているのは、次のような流れです。
- 大阪時代に賞レースで結果を出しても仕事が増えない
- 東京進出後もM-1準決勝で敗退を重ねる(“9回敗退”の表現が紹介文にある)
- 私生活も崩れ、どん底の中でラストイヤーに栄冠をつかむ
- その過程を、書き溜めた言葉としてまとめた一冊
「優勝したから勝ち組」ではなく、“勝てない時間が長かった人間の記録”として打ち出されているのが特徴です。
『慟哭の冠』の章立て(目次でわかる空気感)
KADOKAWA公式の作品ページには、目次(chapter1〜5)が掲載されています。
- chapter1 お笑いに勝ち負けはある
- chapter2 Welcome to hel l Tokyo
- chapter3 エイエンなんてあるわけない
- chapter4 慟哭の冠
- chapter5 思い立ったが吉日
この時点で、“前向きな成功物語”というより、感情の陰影が濃い方向の本であることが伝わります。
『慟哭の冠』が話題になる理由(レビュー観点で整理)
ここからは「どういう読み味の本として受け取られやすいか」を、公開情報の範囲でレビュー的に整理します(未確認の断定は避けます)。
1)成功談より「負けの時間」を中心に据えている
FANYマガジンの紹介・インタビューでは、準決勝での敗退を重ねたことや、優勝後の長い時間をかけて書き上げた点が強調されています。
“勝った瞬間の話”より、そこに至るまでの内面の揺れを読みたい人ほど刺さるタイプの題材です。
2)「芸人の裏話」ではなく、夢追い人の感情に寄せている
インタビューの見出しとしても「不器用な生き方をしている夢追い人に読んでほしい」と掲げられており、狙いが「芸能ゴシップ」ではないことが分かります。
職業が芸人であっても、読み手が重ねやすいのは“報われない期間の自分”のほう、という設計です。
3)短い言葉が残る系(刺さる人には深く刺さる)
公式紹介は“魂の咆哮”など強い言葉を使っていて、テンションは軽くありません。
いわゆるお笑いエッセイのノリを期待するとギャップが出やすい一方、重さを求める人には「読み切ってしまう本」になりやすいタイプです。
『慟哭の冠』はこんな人に向く(買う前の判断材料)
この本は、明るく笑える芸人エッセイというより、勝てない時期の感情や、人に言いづらい本音まで含めて綴った「重めの自叙伝」として紹介されています。買う前に迷う人向けに、「刺さるタイプ」を具体的に整理します。
1)結果が出ない期間が長く、「自分が嫌になる瞬間」を知っている人
頑張っているのに報われないと、前向きに振る舞っていても心が削れていきます。焦り、嫉妬、疑心暗鬼、投げやり——そういう感情が出てきたとき、自分で自分を扱いきれなくなることがある。
『慟哭の冠』は、そうした“きれいじゃない感情”も含めて言葉にするタイプの本なので、同じような停滞を経験した人ほど刺さりやすいです。
2)プライドが邪魔して、人を素直に認められないことがある人
読者レビュー要約では、本書に「とんねるずの番組で途中で帰った」というエピソードが出てくる、という受け止め方が見られます。そこでは、他人の振る舞いを前にして自分のプライドが反応してしまう様子として語られているようです。
ここが響くのは、芸能界の裏話として面白いからというより、「わかっているのに受け入れられない自分」が出てしまう瞬間が描かれているから。そういう自覚がある人には、痛いほどリアルに感じられるはずです。
3)成功談より、「負けの時間の過ごし方」を読みたい人
この本の中心は、優勝の瞬間のカタルシスよりも、そこに至るまでの“長い停滞”のほうにあると紹介されています。勝つまでの時間に何を考えて、どう崩れて、どう立て直したのか。
「勝ち方」より「負け方」「折れ方」のほうが気になる人に向きます。
4)気軽な元気づけではなく、刺さる言葉で立ち止まりたい人
読むと前向きになれる、というより、読んだあとに少し黙ってしまうタイプの本です。軽い自己啓発やエンタメの気分転換を求めている人には合いにくい一方、言葉の重さをちゃんと受け止めたい人には残りやすいです。
『慟哭の冠』は、とろサーモン久保田かずのぶさんが、自身の「報われない時間」と向き合いながら綴った一冊です。笑えるエピソード集というより、勝てない時期の焦りや孤独、こじれた感情まで含めて言葉にしていく読後感が特徴。夢を追う途中で立ち止まってしまった人や、結果が出ない期間を抱えている人ほど刺さりやすい内容です。
価格・在庫・仕様や版の違いなどは変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。
『慟哭の冠』はここが注意(合わない可能性)
- 気楽に笑える読み物を探している人には向きにくい(公式紹介の時点で重い)
- 落ちている時に読むと、刺さりすぎる可能性がある(重い言葉が多い前提で読むのが安全)
まとめ|『慟哭の冠』は“勝てない時間”の記録として読む本
『慟哭の冠』は、M-1優勝をゴールにした美談というより、「勝てない時間」「報われない時間」をどう生き延びたかを言葉で残す自叙伝として紹介されています。目次や紹介文からも軽さはなく、むしろ“泥の時間”を正面から書く姿勢が前面に出ています。ハマる人には、静かに残る一冊になりそうです。