- トイ・ストーリー レトロ・ラウンドアップ 評価・レビュー|79点の理由と全11バージョンの実力
- 結論|トイ・ストーリー レトロ・ラウンドアップは買いなのか?
- 5作品? 6作品? 全11バージョンの収録内容を整理
- 今でも本当に面白いゲームはどれ? 収録作を個別評価
- 巻き戻し・練習・チートコードは、昔の難しさを救えるか
- バーチャルミュージアムは「おまけ」では終わらない
- Switch 2版の動作・画質はどう? 音声ずれの報告も確認
- Switch版とSwitch 2版の違いは?
- 単品版と『トイ・ストーリー3』同梱ダブルパックは別商品
- 忖度なし7項目評価|総合79点の理由
- 結局、どんな人におすすめできる?
- 総評|遊び直す価値はある。ただし11バージョンすべてが名作ではない
- 読者アンケート|いちばん気になる収録内容は?
トイ・ストーリー レトロ・ラウンドアップ 評価・レビュー|79点の理由と全11バージョンの実力
2026年10月15日発売の『Disney/Pixar Toy Story: Retro Roundup!(トイ・ストーリー:レトロ・ラウンドアップ!)』は、1990年代から2000年代初頭のディズニー/ピクサー原作ゲームを現行機へまとめた復刻コレクションだ。今回の評価対象はNintendo Switch 2版の単品ダウンロードソフト。別売りの『Toy Story 3 Complete Edition』は採点に含めない。
結論から言うと、総合79点。昔の映画原作ゲームを遊び直す手段としては優秀だが、収録ゲームの出来はかなりばらつく。PS1版『トイ・ストーリー2』と『Toy Story Racer』は今でも魅力がある。一方、すべてが遊びやすい名作というわけではない。復刻機能と開発資料の出来を評価しつつ、ゲームそのものの弱さは減点した。
以下の点数は、公式製品情報と複数の発売前・発売時点の製品版レビューを照合したつぶログ独自の編集評価であり、当サイトがSwitch 2実機で全11バージョンをクリアしたという意味ではない。機種ごとの不具合報告も、確認できた範囲に限って扱う。
結論|トイ・ストーリー レトロ・ラウンドアップは買いなのか?
| 評価ポイント | 判断 |
|---|---|
| 総合評価 | 79/100点 |
| 最大の魅力 | 今も遊べるPS1版『トイ・ストーリー2』と、失敗をやり直せる復刻機能 |
| 最大の弱点 | 携帯機版を含む原作ゲームの品質差、古い3Dカメラと操作の癖 |
| 特におすすめ | PS1世代、レトロアクション好き、映画原作ゲームの開発史に興味がある人 |
| 購入前の注意 | 単品版に『トイ・ストーリー3』は入っていない。国内ダブルパックは確認できたものがSwitch版 |
この商品を評価するうえで大切なのは「何本入っているか」より「その中に、今でも遊びたいゲームがどれだけあるか」だ。ゲームを動かすだけの復刻で終わらず、巻き戻しや練習モード、当時の資料まで用意したDigital Eclipseの仕事は立派。ただし、救済機能が充実したからといって古いゲームの設計が新しくなるわけではない。
5作品? 6作品? 全11バージョンの収録内容を整理
公式の宣伝では「5作品のコレクション」という表現が使われる。しかし収録リストにはPS1版とゲームボーイカラー版で内容が異なる『トイ・ストーリー2』が別々に並ぶ。実際に遊べるものを整理するなら、異なる内容の6つのゲームを、計11バージョン収録と説明するのが分かりやすい。
| 作品(原作発売年) | 収録機種 | 収録バージョン |
|---|---|---|
| Toy Story(1995) | メガドライブ/スーパーファミコン/ゲームボーイ | 3 |
| Toy Story 2: Buzz Lightyear to the Rescue!(1999) | PlayStation | 1 |
| Toy Story 2(1999) | ゲームボーイカラー | 1 |
| Buzz Lightyear of Star Command(2000) | PlayStation/ゲームボーイカラー | 2 |
| Toy Story Racer(2001) | PlayStation/ゲームボーイカラー | 2 |
| A Bug's Life(1998) | PlayStation/ゲームボーイカラー | 2 |
| 計6つの収録枠 | 家庭用・携帯機版を合わせて | 11 |
このうち、PlayStation版『Toy Story 2: Buzz Lightyear to the Rescue!』は広い3Dステージを探検する作品。ゲームボーイカラー版『Toy Story 2』は2D横スクロールアクションだ。同じ映画を原作とする別のゲームであり、画質違いの移植ではない。
Atari/Digital Eclipseの公式告知映像。こちらは『Retro Roundup!』と別売りの『Toy Story 3 Complete Edition』を合わせて紹介したトレーラーで、両方が単品版に収録されるわけではない。
一方、NINTENDO64版やドリームキャスト版の『トイ・ストーリー2』、当時のPC版などは収録されていない。11という数だけを見て、歴代すべての移植版が網羅されていると思わないようにしたい。
今でも本当に面白いゲームはどれ? 収録作を個別評価
『Toy Story』|16ビット機の表現力は見事。ただし難しい
1995年発売の初代『トイ・ストーリー』では、ウッディを操作して映画の場面を追っていく。横スクロールのジャンプアクションに加え、RCカーを動かしたり、視点の異なるステージが現れたりと、一本のゲームの中で見せ方が頻繁に変わる。特にメガドライブ版とスーパーファミコン版のキャラクターアニメーションは、当時の技術として目を引く。
ただ、遊びの変化がすべて良い方向へ働くわけではない。次のステージで突然違う操作を要求され、攻撃を当てる距離やタイミングもつかみにくい。ミスして覚える設計が多く、今の感覚で気軽に進めるとかなり手強い。巻き戻しや無限ライフの恩恵がもっとも分かりやすい作品の一つだろう。
携帯機のゲームボーイ版は、画面の小ささと視認性も不利になる。据え置き2機種と同じ体験ができるわけではない。SFC版がどの位置にある作品なのか、同時代の作品と比べたい人はつぶログのスーパーファミコン全ソフトTier表も参考になる。メガドライブ版はメガドライブ全422本Tier表で、当時のアクション作品の中に置いて見直せる。
『Toy Story 2: Buzz Lightyear to the Rescue!』|この一本が収録作の中心
今回、ゲームとして最も強くおすすめできるのが、1999年のPlayStation版『トイ・ストーリー2』だ。バズを操作してアンディの家や庭、工事現場などを探索する3Dアクションで、見慣れた日用品が巨大な障害物になる「おもちゃの視点」をゲームの仕組みに落とし込んでいる。
たとえば部屋の中を歩くだけでも、棚の上へ登る道を探し、離れた足場にジャンプし、手の届かなかった場所へ回り込む楽しさがある。各ステージにはピザ・プラネットのトークンを集める目標があり、単なる一本道の映画再現ではない。できることが増えるほど探索範囲も広がるため、寄り道そのものが面白い。
一方で、カメラは時代相応だ。狭い場所で視点が扱いづらかったり、足場との距離がつかみにくかったりする。描画をきれいにしても、カメラや当たり判定の癖まで消えるわけではない。それでも、場所を見回し、隠れた道を発見し、トークンを集めて先へ進む基本設計は今なお強い。
昔のPS1ソフト全体の中でどの程度の評価に当たるかを見たいなら、PlayStation全ソフトTier・1999〜2000年編と合わせて読むと時代背景がつかみやすい。
GBC版『Toy Story 2』|同じ名前でも別の2Dアクション
こちらはゲームボーイカラー向けの横スクロール型。バズがジャンプやレーザー攻撃を使って進む作りで、据え置き版の広い3D空間やトークン集めを小さく移植したものではない。収録する意義は「昔は同じ映画からこんなに違うゲームが作られていた」という比較にある。
独立した作品として見るべきだが、画面の見やすさや操作の幅には携帯機の制約が出る。PS1版の面白さを期待して始めると、肩透かしになりやすい。今回のパッケージでは主役というより、時代を比べる一作だ。
『Buzz Lightyear of Star Command』|追いかける発想は面白いが粗さも大きい
映画第2作のバズとは少し趣が違い、テレビアニメ『スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー』を題材にした作品。PS1版は敵を追跡するためにステージを走り、武器や乗り物を利用する。単純な横スクロールでも、自由探索型の『トイ・ストーリー2』でもない、アクションとレースの中間にあるゲームだ。
設定には個性がある反面、バズの動きが重く感じられ、追跡の繰り返しも目立つ。『トイ・ストーリー2』ほど移動そのものが楽しい仕上がりとは言いにくい。ゲームボーイカラー版は、携帯機向けにシューティング色を強めた別構成。2機種でどこまで内容が違うかを比べる面白さはあっても、単体のゲーム性には厳しめの評価になる。
『Toy Story Racer』|見た目より奥の深いレースゲーム
『トイ・ストーリー2』と並んで、今でも遊ぶ意味があるのが『Toy Story Racer』。おなじみの玩具たちを操作して、家の中や映画ゆかりの場所を走り回る。小さな車が軽く滑るように動き、コーナーをうまく抜けられたときの気持ちよさは独特だ。見た目はキャラクターレースでも、操作を覚えるほど差がつく。
レースの順位を競うだけでなく、さまざまな条件のミッションに挑む作りも単調さを防いでいる。ただし、車体に重さを感じにくい挙動には好みが分かれ、対戦相手の有無も楽しさを左右する。ゲームボーイカラー版では表現も操作も変わるため、PS1版との違いを観察する対象として有意義だ。
なお、昔のPS1版にあった多人数対戦の仕様を、そのまま今回のSwitch 2版に持ち込んではいけない。コレクション全体のストア表記は1〜2人だが、全11バージョンが同じ条件で2人対戦できるという意味ではない。
『A Bug’s Life』|トイ・ストーリー以外が入るのには理由がある
映画『バグズ・ライフ』を題材にしたPS1版では、アリのフリックを操作する。地面から生える植物が大きな足場になり、種を利用して新しい道を作る。虫の視点から世界を大きく見せる発想は、後の『トイ・ストーリー2』へつながる3D探索の土台としても面白い。
もっとも、ステージの目的や仕掛けが分かりにくい部分もあり、ゲームとしての磨き込みは後発の『トイ・ストーリー2』に及ばない。ゲームボーイカラー版は別の2Dゲームで、やはり据え置き版そのままではない。
それでも本作を入れたのは正解だと思う。『Toy Story』の2Dアクションから『A Bug’s Life』の3D探索、そして『Toy Story 2』へ。三作を続けて見ると、Traveller’s Talesがどんな遊びを試し、どう洗練させたのかが伝わる。関連性の薄いおまけではなく、ゲーム史の途中に置くべき一本だ。
巻き戻し・練習・チートコードは、昔の難しさを救えるか
本作の高評価を支えるのは、現行機でゲームが起動すること以上に、挑戦するハードルを下げた仕組みだ。巻き戻しはミスした瞬間から少し前へ戻せるので、初代『トイ・ストーリー』の難所で最初からやり直す必要が減る。過去作の操作やステージ構造をそのまま残しながら、今の生活に合わせて遊びやすくしたわけだ。
レックスのプラクティスモードがよくできている
注目したいのは、キャラクターのレックスが進み方を実演する「プラクティスモード」。ただ正解を文章で教えるのではなく、実際に操作する様子を見て、好きなタイミングから自分の操作へ切り替えられる。昔のゲームによくあった「どうすれば先へ進めるのかすら分からない」という壁を、遊びながら越えられるのが良い。
無限ライフや無敵、ステージ・キャラクター解放などを行える「レックスのチートコード」もあり、対応する項目はゲームによって異なる。説明書、操作変更、画面比率やCRT風フィルターなども揃う。各ゲームにつき3つのセーブ枠が用意されたというSwitch 2版の製品レビューもある。右スティック押し込みで開く追加メニューには慣れが必要だが、機能の幅は十分だ。
ただ、巻き戻しが便利でも、ゲーム本来の攻撃判定やカメラの不便さが消えるわけではない。自分で何度も練習する達成感を重視するなら、補助を使わない選択もある。強制的に易しくされたのではなく、プレイヤー側に決定権があるのがうれしい。
バーチャルミュージアムは「おまけ」では終わらない
Digital Eclipseが得意とするのは、ゲームをただ並べるのではなく、当時の作り手が何に挑戦していたのかを資料で伝えることだ。本作にも制作写真やデザイン資料、コンセプトアート、昔のパッケージなどが収録され、音楽はミュージックプレイヤーから聴ける。ゲームの画面だけ見ていては気づかない工夫に触れられる。
新規インタビューには、Traveller’s Tales/TT Gamesのジョン・バートンをはじめ、Pixarのジェイソン・カッツ、ゲーム版の声に関わったジム・ハンクス、Disney & Pixar Gamesのルイジ・プリオーレが登場する。単に開発者の名前を一覧で知るだけではなく、どうやって映画の世界を当時のゲーム機へ落とし込んだのかを理解できる内容になっている。
『バグズ・ライフ』がなぜ入っているのかも、資料を通して納得できる。ゲームの発売年を並べるだけなら1995年、1998年、1999年で終わりだが、その間に2Dから3Dへ移行する苦労があったことまで見えると、遊ぶ意味が変わってくる。
歴史資料を集めるという点では『Atari 50: The Anniversary Celebration』と方向性が近い。ただし、企業やハードの長い歴史を広く振り返る『Atari 50』に比べると、今回の資料の対象は限られている。保存内容の質は高く評価しつつ、あらゆる時代の作品がそろう大規模アーカイブと同じ物量までは期待しない方がよい。
Switch 2版の動作・画質はどう? 音声ずれの報告も確認
Nintendo Switch 2版については、携帯モードとTVモードの両方で動作が良好だったという完成版レビューがある。古いPS1ゲームでは描画倍率を変えられ、当時の低解像度表示に戻すこともできる。きれいな表示で探索したい人と、昔の見た目で遊びたい人を分けない作りだ。
ただし、これは元のゲームを新しい3Dエンジンで作り直したという意味ではない。ポリゴンの揺れ、カメラの癖、キャラクターの動きなどは残る。Switch 2専用版だからネイティブ4K・60fpsになった、といった未発表の性能数字も採用しない。
音声が1〜2秒遅れるという報告は、Switch版のレビュー
技術面で気になるのは、Nintendo Switch版を評価した海外レビューで、音声が画面の動きから約1〜2秒ずれる現象が報告されていることだ。その媒体では全収録ゲームで発生したとされ、プレイの妨げになるという厳しい評価だった。
一方、Switch 2版を扱った複数の完成レビューは、動作の安定性を好意的に評価している。今回の調査では、Switch版で報告された音声問題がSwitch 2版にも共通して必ず起きるとは確認できていない。発売時点での公式の原因説明や修正完了も確認されていないため、断定は避けたい。
この違いは無視できないが、Switch 2版全体の完成度を著しく下げる根拠とまでは言えない。現時点の技術評価は8点台。今後、同じ症状が広く確認されたり、公式アップデートで改善されたりした場合は、その点を改めて評価すべきだろう。
Switch版とSwitch 2版の違いは?
『Retro Roundup!』にはNintendo Switch版とNintendo Switch 2専用版が別々の商品として用意されている。Switch版をSwitch 2本体の後方互換で動かすことと、Switch 2専用版を購入することも別だ。
| 比較 | Switch版 | Switch 2専用版 |
|---|---|---|
| 対応する本体 | Switch/Switch 2(後方互換) | Switch 2 |
| 収録ゲーム | 6つのゲーム・11バージョン | 同じく6つのゲーム・11バージョン |
| 巻き戻し・資料 | 搭載 | 搭載 |
| 商品形態 | 単品DL版あり | 単品DL版あり |
| 発売時レビューの技術面 | 音声ずれの報告あり | 安定動作の報告あり |
| 両ソフト間のセーブデータ互換性 | 互換性なし | 互換性なし |
| Switch 2版へのアップグレードパス | 提供なし | — |
収録内容が同じなら、いつもSwitch 2版を買うのが正解とは限らない。旧Switch本体でも使いたいならSwitch版を選ぶ理由があるし、Switch 2本体だけで遊ぶなら専用版を選ぶのが自然だ。ただし、両者は別商品で、セーブデータも追加コンテンツも互換性がない。Switch版からSwitch 2専用版へ切り替えるアップグレードパスも用意されていないので、買う機種は最初に決めておきたい。両版の細かな画質やロードの優劣は、同じ条件で測った比較データがある範囲で判断する必要がある。
海外向けNintendo Storeのファイル容量表記は、取得時期などで6GB台から7GB台まで差が確認されている。日本向けの購入時には、ニンテンドーeショップに表示される必要空き容量を確認してほしい。日本語はコレクションのメニューや字幕の対応言語に含まれているが、海外版を元にしたすべての旧作ゲーム内の文字や音声が日本語化されたわけではない。
単品版と『トイ・ストーリー3』同梱ダブルパックは別商品
購入時にもっとも間違えやすいのが、今回の単品『Toy Story: Retro Roundup!』と、『Toy Story 3 Complete Edition』をセットにしたダブルパックの違いだ。今回79点を付けているのは、あくまでRetro Roundup!の単品部分。『トイ・ストーリー3』のストーリーモードやトイボックスモードは、この採点に含まない。こちらの出来については、『トイ・ストーリー3 コンプリートエディション』の忖度なしレビューで別に評価している。
| 商品 | 国内参考価格(税込) | 内容と注意点 |
|---|---|---|
| Retro Roundup! 単品DL版 | 3,850円 | 今回の11バージョン+復刻機能+開発資料。Toy Story 3は入らない |
| Double Pack(国内Switchパッケージ) | 4,950円 | Retro Roundup!に別作品『Toy Story 3 Complete Edition』を追加した2本組。確認できた国内商品はNintendo Switch用 |
希望小売価格では差額1,100円。『トイ・ストーリー3』にも興味がある人ならダブルパックを比較する価値は高い。ただし、国内販売を確認できたパッケージ版はNintendo Switch向けであって、Nintendo Switch 2専用パッケージとは別物だ。Switch 2専用版の購入権や無料アップグレードが付属すると考えてはいけない。
逆に、遊びたいのがPS1版『トイ・ストーリー2』を中心とした古い作品だけなら、まず単品版で足りる。『トイ・ストーリー3』の評価まで含んだ海外のダブルパックレビューの高得点を、そのまま本作単品の点数として判断しないようにしたい。
商品構成や販売形態はAtari公式のシリーズ案内でも確認できる。国内Switch版ダブルパックのJANは4595057030361。対応機種と商品内容を間違えないことが先決だ。
忖度なし7項目評価|総合79点の理由
| 採点項目 | 点数 | 評価の根拠 |
|---|---|---|
| 収録ゲームの面白さ | 7.0 | PS1版Toy Story 2とRacerは強い。一方、携帯機版や古いアクションの出来に差がある |
| 収録内容・バリエーション | 7.9 | 11バージョンの比較が楽しいが、N64版・ドリームキャスト版など未収録の機種もある |
| 操作性・遊びやすさ | 9.2 | 巻き戻し、実演付き練習、チート、セーブが昔の不便を大きく軽減 |
| 移植品質・技術的完成度 | 8.3 | Switch 2版レビューでは動作良好。旧Switch版の音声報告と原作の制約を考慮 |
| ゲーム史資料・保存価値 | 9.0 | インタビューと開発資料で映画原作ゲームの変遷まで追える |
| グラフィック・音楽・演出 | 8.0 | 当時の画作りと音楽が魅力。古い3D表示の癖は残る |
| ボリューム・商品価値 | 8.1 | 3,850円で11バージョンと資料。ただし長く遊びたいゲームは人を選ぶ |
| 総合スコア | 79/100 | ゲームとしての面白さを重視し、復刻の仕事を正当に加点 |
7項目の単純平均を機械的に100点換算した数字ではない。原作のゲームを今でも遊び続けたいかを最優先し、復刻機能と資料の価値を加味して79点とした。便利機能とミュージアムだけならもっと高い評価になるが、遊びの中心になる原作ゲームすべてが同じ水準ではない。
結局、どんな人におすすめできる?
最も相性が良いのは、1990年代の2D・3Dアクションを楽しめる人と、当時のゲーム作りに興味がある人だ。PS1版『トイ・ストーリー2』が目当てなら十分に購入候補になるし、初代の高難度アクションを今度こそクリアしたい人にとっても、巻き戻しや練習モードの価値は大きい。
映画が好きな子どもと一緒に楽しむ場合には、操作を教える機能は魅力。ただし全作品が協力プレイ対応ではなく、映画のような気軽さで遊べるとは限らない。ゲームボーイ版だけを目当てに3,850円を出す人も、個々のゲーム性より資料と比較する面白さをどこまで求めるかで判断が変わる。
『Atari 50』のようにゲーム史を読むこと自体が好きなら、今回のミュージアムは大きな購入理由になる。一方、収録作すべてを現代的な操作性で快適に楽しめると思っている人や、最初から『トイ・ストーリー3』まで入っていると考えている人には、購入前に内容を確認してほしい。
本記事でレビューした『Retro Roundup!』に、別売りの『Toy Story 3 Complete Edition』を加えた国内向けダブルパック。こちらはNintendo Switch用パッケージで、Switch 2専用版ではありません。両作品を遊びたい人向けです。
価格・在庫・仕様や版の違いなどは変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。
総評|遊び直す価値はある。ただし11バージョンすべてが名作ではない

本作の良さは、過去の映画原作ゲームを無理に新しく作り変えず、遊びづらかったところへ手を伸ばしたことだ。ジャンプに失敗しても巻き戻せる。進め方が分からなければ実演を見られる。昔の制作資料を読めば、当時の開発者が何に挑戦していたのかも見えてくる。単にタイトルを選んで遊ぶだけのセットとは違う。
だからこそ、残念な点もはっきりする。初代の難度、GBC版の操作の限界、PS1作品のカメラなどは残っている。『トイ・ストーリー2』や『Toy Story Racer』のような今でも強い作品がある一方、資料として見る方が面白いものも少なくない。
総合79点。ゲームとしての満足度は収録作品によって大きく変わるが、復刻コレクションとしてはおすすめできる。まずはPS1版『トイ・ストーリー2』を目当てにし、残りの作品を遊び比べ、資料でその違いを確かめる。その楽しみ方が、今回の11バージョンをもっとも生かせると思う。
同日発売の『トイ・ストーリー3 コンプリートエディション』を含め、ほかの作品の購入判断は忖度なしゲームレビュー一覧からも確認できます。
読者アンケート|いちばん気になる収録内容は?
PS1版『トイ・ストーリー2』から当時の開発資料まで、気になるものを1つ選んでください。まだ購入していない人も参加できます。
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