忖度なしゲームレビュー

『プラネット ズー 2』忖度なしレビュー|初代から進化した?不具合と購入価値を評価

プラネット ズー 2 レビュー・評価|初代との違い・不具合・買う価値

『プラネット ズー 2』忖度なしレビュー|自然豊かな動物園の全景と「PLANET ZOO 2」の公式ロゴを描いたゲームビジュアル

2026年10月13日に発売された『プラネット ズー 2(Planet Zoo 2)』は、動物園を自由に設計・経営するシミュレーションゲームの続編だ。これまで以上に生き生きとした動物たちに加え、待望の水族館と鳥舎、野生動物保護区まで作れるようになった。

しかし、発売直後の評価は割れている。動物を眺めているだけでも楽しいという声がある一方、細かすぎる管理と分かりにくい操作、フランチャイズモードの不具合を厳しく見る声も少なくない。発売からわずか3日後の10月16日には、開発元が安定性の問題を認めてアップデートを配信した。

つぶログの総合評価は76点/100点。理想の動物園を作る楽しさは確かに進化した。ただし、長い時間を費やして施設を育てるゲームだからこそ、操作の煩雑さとセーブ・接続の信頼性は軽く扱えない。初代から買い替えるべきなのか、今すぐ購入してよいのかも含めて評価する。

※2026年10月17日時点のPC版を主対象とした編集評価。公式製品情報、開発元の更新履歴、複数の製品版レビューを照合して判断している。つぶログがPC・PS5・Xboxの全機種を実機で長時間プレイしたという意味ではない。発売後の修正状況は記事執筆時点のもの。

結論|『プラネット ズー 2』は今買っても面白い?

評価ポイントつぶログの判断
総合評価76/100点
最大の魅力動物の表現と、水族館・鳥舎を含む自由な施設づくり
最も惜しい点操作・管理の手間、発売直後の安定性
特におすすめ動物観察が好きな人、建築に何時間でも使える人
購入を急がなくてよい人フランチャイズ中心の人、初代のDLCを遊び込んでいる人

動物を迎え入れ、暮らしやすい環境を整え、来園者が集まり、その収入で次の施設を作る。この基本的な流れは今作でも強い。水槽のガラス越しに魚を観察したり、鳥が枝から枝へ飛ぶ様子を見たりすると、「この動物のために次はどんな展示を作ろう」と考えたくなる。動物園を完成させることより、作り続けることに面白さがある。

反面、思い描いた展示を形にするまでの工程は多い。囲いを作って動物を置けば終わりではなく、広さ、植生、温度、水質、群れの構成、スタッフの配置まで気を配る。細部にこだわれるのは長所だが、次々と動物園を発展させたい人には重荷にもなる。さらに発売直後は、不具合によって作業自体が止まることもあった。

水槽や鳥舎を自分で作りたいなら、今作を選ぶ明確な理由がある。一方、安定した長期運営を最優先するなら、もう少し更新状況を見ても遅くない。これが現時点での購入判断だ。

発売直後の不具合は直った? 更新1.0.5で改善したこと

発売直後の評価を考えるうえで、ここは避けられない。『プラネット ズー 2』は10月13日に発売され、10月14日にも修正を実施。続く10月16日のアップデート1.0.5では、フランチャイズモードの接続・読み込みの安定性や各種不具合に対応した。

開発元Frontier Developmentsは、フランチャイズモードの安定性とゲーム全体の動作が想定していた水準に達していなかったと説明している。つまり、問題を単なる一部ユーザーの思い込みとして片付けることはできない。ただし、報告された不具合が全環境で発生するわけでもない。

問題・変更点10月17日時点の扱い
フランチャイズの施設読み込み1.0.5で安定性を改善。継続監視中
サーバー接続と動物取引市場接続待機時間延長、市場の供給や雌雄バランスを調整
特定キャリアシナリオの進行不能キリンの放逐や動物取引メニューなどに起因する個別問題を修正
設定の保存・画面端スクロール一部設定の保存不具合を修正し、画面端スクロールを追加
魚・動物の挙動水槽外に魚が残る問題などを個別修正。登攀・脱走などは引き続き改善対象
クラッシュ、セーブ、保全クレジット消失修正を進行中。全面解消とは発表されていない

とくに気になるのは、フランチャイズモードで複数の動物園を長期運営したい人だ。建物を何十個も置き、動物を増やし、ようやく整えた施設が読み込めないとなれば、動物園づくりの楽しさそのものが損なわれる。安定性を独立した採点項目にし、厳しく評価した理由はここにある。

一方、すでに更新1.0.5で修正された個別の進行不能まで「今も必ず起きる」と書くのは不正確だ。修正済みの箇所と、改善を続けている箇所は分けて考えたい。

PCで「セーブできない」と表示される場合には、ゲームのプログラムだけでなくWindowsの「Saved Games」フォルダーが見つからないことが原因になる例も、Frontierの公式サポートに掲載されている。セーブできない症状をすべて同じ不具合と決めつけず、表示されたエラーと公式案内を確認することが大切だ。

アップデートの詳細と継続調査項目は、Steamの『プラネット ズー 2』公式ニュースで確認できる。今後の改善によって評価が変わり得るのは確かだが、将来の修正を先取りして現時点の欠点を見逃すべきではない。

初代と何が違う? 一番大きい進化は水族館と鳥舎

初代『プラネット ズー』でも、動物の生息環境を作り込み、飼育の細部にこだわる楽しさは十分にあった。今回の続編で最も大きい変化は、完全水生の動物と自由に飛ぶ鳥を、本格的な展示として扱えるようになったことだ。

水槽は「魚が増えた」以上の価値がある

サメやウミガメ、魚の群れなどを飼育する水槽では、展示そのものを立体的に設計できる。淡水と海水の違いを考え、水中トンネルを通したり、大きな観察窓を設けたりすることも可能だ。陸上の動物を柵越しに見せる従来の動物園とは、景色の作り方が根本から違う。

大きな水槽を中心に通路を巡らせれば、来園者は複数の角度から泳ぐ動物を観察できる。水中に広がる空間まで使うため、「どう置いたら見栄えがよいか」を考える過程が新しい遊びになる。新しい動物をただメニューから追加するDLCとは異なる、続編らしい進化だ。

もちろん、作れるものが増えたぶん、水の種類や生息条件の管理も加わる。水槽づくりそのものに興味がない人にとっては、便利な追加要素というより、新しい確認項目が増えたと感じる場面もあるだろう。

鳥舎は動物園の風景を変える

飛行する鳥を飼育する鳥舎も同様だ。壁と支柱、屋根を組み合わせて鳥が飛び回れる空間を作り、止まり木や植物を配置する。空中を移動する生き物が加わったことで、園内を歩いているときの視線の動きまで変わる。

オニオオハシのような鳥が枝に止まり、飛び立つ様子には、動物を観察するゲームならではの魅力がある。ただし、鳥の導入によって経営部分まで劇的に変わるわけではない。飼育の基本は、適切な環境を設計し、動物の状態を確認し、必要な手当てをすること。遊び方の幅は広がったが、管理の骨格は初代から地続きだ。

Frontier Developmentsが2026年10月13日の発売発表で公開した『プラネット ズー 2』公式ローンチトレーラー。水生動物・飛行する鳥・野生動物保護区など、今作の新要素を確認できる。

動物園を作る面白さはどう変わった? 経営より「理想の展示」が中心

本作の基本は、来園者を呼ぶためだけに動物を並べることではない。動物ごとにふさわしい広さや植生を確保し、餌と水、休める場所、遊具などを整え、その環境を来園者にどう見せるかまで考えることにある。良い施設ほど動物と来園者の満足が上がり、動物園全体の評判や収入にもつながる。

たとえば大型の動物を迎えるなら、飼育スペースを広げるだけでは十分ではない。適切な地面、相性のよい植物、群れの頭数、餌や水の供給を確認したうえで、来園者が見やすい通路を用意する。そこで初めて「もっと近くから見せたい」「自然に近い景色にしたい」という建築の楽しさが始まる。

この細部を積み重ねて、ようやく理想の展示が完成する過程に喜びを感じる人には、非常に相性がよい。気づけば経営の数字を眺める時間より、一つの生息環境を作り直している時間の方が長くなりそうだ。

ただし、経営ゲームとして見ると少し評価が変わる。売店や寄付箱を置き、スタッフ数と入場料を調整すると、資金管理が比較的安定しやすいとの完成レビューもある。動物園が大きくなるほど複雑な経営判断を迫られるゲームを期待するなら、建築と飼育に比べて物足りない可能性がある。

通路や地形編集は強化。だが操作の煩わしさは残った

建築面では、直線や曲線の通路、広場、地形の造形、部品単位の装飾など、施設を思い通りに作るための道具が増えた。初代で通路をきれいにつなぐのに苦労した人には、うれしい改良だ。完成した作品をFrontier Workshopで共有したり、ほかの人の設計図を利用したりできるのも便利だ。

しかし操作は依然として難しい。複雑な部品の一覧から欲しいものを探し、細かな設定画面を行き来し、置けない理由を確認してやり直す。動物に必要な環境が分かっていても、それを実現するまでにいくつもメニューを開く場面がある。

用意された展示や他のプレイヤーの設計図を使えば負担は軽くなるが、自分でゼロから作ろうとするほど作業は細かくなる。自由度の高さは本物。それを気持ちよく使いこなせるかは別問題だ。この部分を軽く見て「初心者でも簡単」と紹介するのは適切ではない。

野生動物保護区は第2の主役になれるか

今作では、動物園で育てた動物を野生動物保護区へ送り出せる。プレイヤーはFEN(Fauna and Ecosystems Network)の保全コーディネーターとして世界各地を巡り、地形や植物を整えて、生き物が暮らせる自然環境を回復させていく。

園内で動物を展示するだけでなく、自然へ返すところまで描く発想は魅力的だ。保護区では車両や徒歩で移動し、動物の様子を観察したり写真を撮ったりできる。観光施設としての動物園とは違った景色を楽しめる点には、確かな新鮮さがある。

ただ、保護区の遊びが動物園経営ほど奥深いかというと疑問が残る。植生を整え、決められた目標を達成し、動物を放す。こうした手順はテーマに合っているものの、ミッション終了後も長く保護区にとどまりたくなる仕組みは弱い、という評価がある。

動物の暮らしを眺めること自体が好きなら、保護区には十分な居場所がある。一方、綿密な経営判断や次々に新しい施設を建てる楽しさを求める人には、動物園へ戻りたくなる場面も多そうだ。野生動物保護区は世界を広げる良い追加要素だが、動物園づくりに代わるもう一本の本編とまでは評価しない。

キャリア・フランチャイズ・サンドボックス、どのモードから遊ぶべき?

モード遊び方向いている人
キャリア各地の動物園・保護区で課題を達成しながら仕組みを学ぶ初めて遊ぶ人、目的が欲しい人
フランチャイズ複数施設を運営し、動物取引や保護活動を進める長期運営が好きな人。ただし現時点では安定性に注意
サンドボックス条件を調整し、好きな動物園や保護区を自由に設計する建築・装飾・動物観察が目当ての人

初めてならキャリアモードがおすすめだ。いきなり何百種類もの部品から動物園を組み立てようとすると、何をすればよいのか分からなくなりやすい。キャリアでは動物の飼育、施設の建設、来園者の要望などを段階的に学べるため、複雑なゲームを理解する入口として役立つ。

反対に、建築することそのものが目的ならサンドボックスの方が合う。お金や資源の制約を調整できるため、広大な水族館や細部に凝った鳥舎を思う存分作りやすい。一方で、すべての仕組みを覚えなくても自分の好きな建築だけを楽しめるとは限らない。動物の環境管理が遊びの中心にあることは、どのモードでも変わらない。

「オンライン対応」は2人協力プレイの意味ではない

ストアによってはオンライン機能の表記があるが、友達と同じ動物園に入り、同時に建物を置くリアルタイム協力プレイではない。フランチャイズでの動物取引や、Frontier Workshopを通じた設計図の共有などが主なオンライン要素となる。ゲーム本体のプレイ人数は1人だ。

プレイヤー同士が作った作品を共有できることと、同時に運営できることは別。友人と一緒に一つの動物園を経営したいという理由だけで購入するのは勧めない。

また、本作は一定時間でエンディングを迎えて終わるタイプのゲームでもない。キャリアの課題を進める時間と、自分の動物園を何度も建て直す時間では、必要なプレイ時間が大きく違う。「クリアまで何時間」という一つの数字だけでは、ボリュームを判断しにくい作品だ。

動物は130種類以上。グラフィックと動物の動きは大きな長所

発売元は、登場する動物を130種類以上と案内している。ただし、この数字だけで通常版とデラックス版の内訳まで分かるわけではない。特定の動物だけが目当てなら、購入するエディションの収録内容を別途確認したい。

その数字以上に評価したいのは、生き物の見せ方だ。体の大きさや毛並み、羽の細かな動き、水の中での泳ぎ方、地上での歩き方。同じ動物でも、移動しているときと休んでいるときでは印象が変わる。動物園を作ってから眺めるだけの時間が、きちんと楽しい。

水に入ったときの波紋や、鳥が枝に止まる際の動きなど、動物の存在を風景に自然になじませる表現も丁寧だ。動物を効率よく飼育することより、いろいろな角度から観察したい気持ちが強くなる。映像と音響の完成度は、今回の7項目でも特に高く評価している。

ただし発売直後には、動物が意図せず囲いの外へ出たり、登攀やジャンプの動きが不自然になったりする問題も確認されている。見た目の完成度と、複雑な生態シミュレーションの安定性を同じものとして扱うべきではない。

初代『プラネット ズー』を持っている人は買い直すべき?

初代を遊び込んだ人にとって、続編の価値は新しい水族館・鳥舎・保護区を作りたいかどうかに大きく左右される。初代の動物園をそのまま拡張するDLCではなく、別の新作ゲームだからだ。

初代には長年の更新で蓄積された動物や追加コンテンツがあり、購入済みのDLCが続編へ丸ごと引き継がれるわけではない。すでに満足のいく動物園を初代で運営しているなら、新作という理由だけで急いで移行する必要はない。

一方、これまで「魚が泳ぐ大きな水槽を作りたい」「飛行する鳥を自然な展示で見せたい」と感じていた人には、続編を買う明確な理由がある。見た目だけの上位版ではなく、作れる施設の種類が増えているからだ。

すでに初代で楽しめている人は、安定性の改善を待ってからでも十分。新しい生き物と展示方法に強い関心がある人なら、発売直後の粗さを理解したうえで検討できる。これが初代所有者への結論だ。

通常版とデラックス版の違い|追加動物6種類に価値はある?

デラックス版は通常版のゲーム内容に、デラックス アップグレード パックを加えた商品だ。主な追加内容は6種類の動物と、専用の動物看板。水槽・鳥舎・野生動物保護区という主要な新要素は、通常版でも楽しめる。

国内ストア通常版(税込)デラックス版(税込)
PC(Steam)6,200円8,000円
PS5(PlayStation Store)5,610円7,700円
Xbox Series X|S(Microsoft Store)5,600円7,700円

※2026年10月17日時点で確認した国内参考価格。セール、購入済み作品向け割引、エディションの構成は販売時点のストア表示を優先。

通常版でも本作の主要な魅力を体験できる以上、最初からデラックス版を選ぶ必要は薄い。追加6種類の中にどうしても飼いたい動物がいるなら検討すればよいし、まず通常版で遊んでから別売りのアップグレードパックを確認する選択肢もある。

なお、予約特典として案内されていたオオハシを題材にした売店や看板などのボーナスコンテンツは、追加動物6種類のデラックスアップグレードとは別物だ。発売後の購入時に何が付属するかは、ストアの商品内訳を確認してほしい。

各機種の現在の価格と収録内容は、SteamのPC版商品ページ、PlayStation Store、Microsoft Storeで確認できる。

PC版の必要スペック、日本語、PS5・Xbox版の注意点

『プラネット ズー 2』の対応機種はPC(Windows)、PS5、Xbox Series X|S。Steamの商品ページでは日本語のインターフェース・字幕・フル音声に対応すると案内されている。少なくともSteam版については、日本語が文字だけの対応というわけではない。

PCスペック最低推奨
OSWindows 10/11Windows 11
CPUCore i7-8700K/Ryzen 5 3600Core i7-10700K/Ryzen 7 5800X
メモリ16GB16GB
GPURTX 2060/RX 5600 XT/Arc A750RTX 3070/RX 6700 XT/Arc A770
空き容量40GB40GB
SSD推奨必須

要求スペックを満たしても、建物の密度や飼育頭数、来園者数が増えれば動作負荷は変わる。推奨環境ならどんな巨大動物園でも高フレームレートを維持できる、とは考えない方がよい。PC版では画質設定や描画負荷との兼ね合いも重要になる。

PS5版はPS5 Pro Enhancedの表記があり、Xbox版はXbox Play Anywhereに対応している。ただし、PS5 Proで何fps向上するかといった実測値を確認できているわけではない。またXbox Play AnywhereはMicrosoft側の購入権利に関する制度であり、Steam版まで同じ購入権利で使えるという意味ではない。

macOS向けのネイティブ版は公式対応機種に含まれていない。Macで遊ぶ予定なら、Windows向けの必要動作環境と自分の利用方法を別途確認する必要がある。

海外レビューの評価が60点と90点に割れる理由

発売直後のPC版レビューでは、60点から90点まで評価が大きく割れている。これは情報が食い違っているというより、同じ仕組みを面白いと感じるか、手間だと感じるかの差が大きい。

動物のために適切な生息環境を作り、建物を細部まで飾り、完成後の姿を眺める。こうした作業を楽しめる人にとっては、何時間でも没頭できる。一方、数回の操作で動物を展示したい人にとっては、地形や植生を調整し、何枚もの管理画面を行き来する時間が長すぎる。

野生動物保護区にも同じことがいえる。保全活動をテーマにした新しい遊びとして歓迎する見方がある一方、目標を達成した後に繰り返し遊びたくなる仕組みが足りないという見方もある。さらに、発売当初の不具合をどれだけ重視するかで総合点が変わる。

Steamの購入者レビューでも、発売直後は好意的な感想と厳しい批判が混在している。しかも集計のたびにレビュー件数や好評率が変わるため、単一時点の割合だけを固定した評価として使うのは難しい。動物の表現への賞賛と、UIや接続問題への不満が同時に出ていることこそ、今作の特徴をよく表している。

つぶログでは、動物の表現と自由な建築は高く評価する。しかし、作りたいものへたどり着くための操作が分かりにくく、保存や接続にも心配が残る状態なら、そこは減点する。高得点を付けた媒体の結論だけを採用したり、逆に厳しいレビューの印象だけで作品全体を否定したりはしない。

忖度なし7項目評価|総合76点の内訳

採点項目点数/10評価の根拠
動物表現・音楽・演出9.2生き物の造形、アニメーション、環境表現の完成度が高い
新要素・保護区8.2水槽・鳥舎は大きな進歩。保護区の遊びは発展途上
建築・自由度8.6通路、地形、細かな装飾と作品共有の自由度が高い
飼育・経営のゲーム性7.4飼育の奥深さは十分。経営判断より細かな設定に比重が偏る
UI・操作性6.4多層メニューや部品選択が煩雑で、慣れるまで時間がかかる
技術品質・安定性5.8更新で改善した箇所はあるが、接続・保存・動作の継続課題が大きい
ボリューム・商品価値7.8長く作り込めるが、初代所有者は追加要素と価格の比較が必要
総合スコア76/100動物園づくりは進化したが、発売直後の品質を無視して薦めることはできない

7項目の単純平均は約7.63点。総合76点は各項目との整合性を踏まえ、動物園を作る面白さを評価しながら、技術的な不安を強く減点した結果だ。ゲームの核となる動物表現や建築だけなら80点台に届く力がある。しかし、長期運営の信頼性を伴わないまま満点に近づけるのは違うだろう。

結局、どんな人なら買って後悔しにくい?

最もおすすめしたいのは、動物を眺めるのが好きで、一つの展示を時間をかけて作り込める人だ。陸上の動物だけでは物足りず、水中や空を含む動物園を作りたかった人なら、新作を選ぶ理由は十分にある。サンドボックスで建築を楽しむ人にも相性がよい。

反対に、短い時間で次々と動物を増やしたい人や、できるだけ少ない操作で経営だけを楽しみたい人には合わない可能性が高い。動物園づくりに伴う複雑な設定と地道な作業を楽しめるかどうかが、満足度を大きく左右する。

発売直後の問題で特に慎重になりたいのは、フランチャイズを中心に長時間遊ぶ予定の人だ。更新1.0.5で改善は進んでいるものの、開発元はまだ安定性を重点課題としている。仕事や家事の合間にこつこつ動物園を育てるゲームだからこそ、積み上げた進行状況への不安は軽くない。

PS5・Xboxで購入を考えている人は、PC版の操作性に対する評価がそのまま自分の環境へ当てはまるとは限らない点にも注意したい。発売時点で、全機種を同じ条件で測った性能比較が出そろっているわけではない。どの機種で遊ぶにしても、公式の更新履歴を確認してから購入を決めるのが安全だ。

総評|動物園の未来は広がった。ただし完成度はこれから

水槽の中を泳ぐ魚を眺め、空を飛ぶ鳥のために展示を作り、育てた動物を自然へ返す。こうした新要素を見ると、『プラネット ズー 2』が単に動物の種類を増やした続編ではないことが分かる。動物の動きや景色にも手が入り、作った園内を歩くだけの時間にも楽しさがある。

それだけに、自由な建築を支える操作がもっと軽快だったら、という惜しさも大きい。面白い動物や施設を見つけても、配置や管理のメニューで手間取ることがある。さらに発売直後の接続・保存・進行の問題は、長く遊ぶゲームであるほど深刻だ。パッチを重ねれば改善の余地はあるが、現時点ではその期待を点数に上乗せできない。

総合76点。動物園を作る楽しさでは大きく前進したが、誰にでも今すぐ買うべきとは言えない作品。初代から新しい展示を待っていた人には十分な魅力がある。一方、安定した環境でじっくり施設を育てたいなら、次の修正を確認してから始めてもよい。

理想の動物園を作るために何時間でも使える人には、強く刺さる。あとは、その時間をゲームが安心して預けられる状態になるかどうかだ。

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