今日は何の日

今日は何の日【10月13日】国際防災デー・世界血栓症デー・麻酔の日・さつまいもの日

10月13日は「備え」と「いのち」にまつわる記念日が集まる日

10月13日は、世界規模で「災害への備え」や「いのちの尊さ」を見つめ直す日。
国連が定める「国際防災デー」をはじめ、健康・医療分野では「世界血栓症デー」「麻酔の日」が並びます。
そして日本では秋の味覚を象徴する「さつまいもの日」。
医療・防災・食文化という異なるテーマが、実はすべて「人を守る」「生きる力を育む」という共通点でつながっています。

日常の中でふと立ち止まり、「自分と周りの安全、そして心身の健康」を考えるきっかけとなる一日です。

国際防災デー(International Day for Disaster Risk Reduction)

国際防災デーは、毎年10月13日に「災害に強い社会をどう実現するか」を世界規模で考える日。はじまりは1989年、国連総会が“自然災害の被害を減らす文化”を広げるために設け、その後2009年の決議で日付が10月13日に固定されました。いまは“リスクの低減”を軸に、行政・企業・学校・地区コミュニティが連携して取り組みを可視化する一日です。

2025年の国際テーマは「Fund Resilience, Not Disasters(被害対応ではなく、レジリエンスに資金を)」。被害後の復旧に偏りがちな投資を、ハザードマップや土地利用、学校の防災教育、住宅の耐震・断水対策、早期警報など事前の減災投資へ振り向けることが強調されています。気候危機で極端現象が増えるいま、平時に“仕組みとして備える”視点が問われています。

今日の行動ヒントは三つ。まず、住んでいる地域のハザードマップと避難先を最新にし、家族や同僚と共有する。次に、在宅備蓄の棚卸し(水・食・衛生・モバイル電源)を“使いながら回す”方式へ更新。最後に、職場や学校で安否確認の手順と代替連絡手段を1回だけ試す――小さな準備が、被災時の不安と損失を確実に減らします。

世界血栓症デー(World Thrombosis Day)

世界血栓症デーは、国際血栓止血学会(ISTH)が毎年10月13日に実施するグローバル啓発キャンペーンです。目的は、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症・肺塞栓症)や動脈血栓(心筋梗塞・脳卒中など)への理解を高め、予防・早期発見・適切な治療につなげること。公式サイトと各国学会の連携でイベントや教材が公開され、日本でも日本血栓止血学会が普及活動を行っています。

2025年の重点は「全身を見渡す予防アプローチ」。がん、糖尿病、心血管疾患など他の慢性疾患との関係に光を当て、“からだ全体のリスク管理”として血栓予防を捉え直す方針が打ち出されています。個人向けには、長時間同じ姿勢を避ける、水分補給、危険サインの早期受診、入院時・術後の予防策の確認といった具体行動が推奨されています。

今日の行動ヒントは三つ。①旅行・在宅ワーク・会議など座りっぱなしを60分ごとに中断(足首回し・ふくらはぎ運動)②ピル内服、喫煙、肥満、家族歴、妊娠・産後、がん治療など自分のリスク要因をメモし、次回の健診や診察で相談③片脚の腫れ・痛み・熱感突然の息切れや胸痛など“赤信号”を覚え、迷ったら速やかに受診――知って動くことが最大の予防です。

麻酔の日

「麻酔の日」は、毎年10月13日。1804年10月13日、外科医・華岡青洲が生薬由来の全身麻酔薬(通仙散)を用いて乳がんの手術を成功させた出来事に由来します。日本麻酔科学会はこの歴史的成果を記念して日付を定め、医療者だけでなく市民にも“麻酔の役割”を伝える啓発を続けています。全身麻酔の確立は、手術の痛みを前提としていた時代から「安全に痛みを抑えて治療できる」時代への大転換でした。

現在の意義は三つ。第一に、手術を支える周術期医療の理解を広げること――麻酔科は麻酔だけでなく、術前評価、術中の全身管理、術後の疼痛・合併症予防までを担います。第二に、患者が自分の状況を把握して不安を軽くすること――既往歴や内服、アレルギー、無呼吸の有無などを正確に共有するほど安全性は上がります。第三に、研究・教育・チーム連携の重要性を社会で支えることです。

今日の行動ヒントは三つ。まず、手術予定がある人は“術前質問リスト”(既往歴・内服・サプリ・飲酒喫煙・歯の状態・睡眠時無呼吸の疑い)を作って主治医・麻酔科医と共有。次に、術後合併症を減らすため、禁煙・口腔ケア・体力づくりを今日から始める。最後に、家族が手術を受ける場合は、本人の意思決定支援と連絡体制を整える――準備は“安心”に直結します。

さつまいもの日

「さつまいもの日」は、毎年10月13日。埼玉県川越市の市民団体「川越いも友の会」が1987年に定めた記念日で、収穫期にあたる10月と、さつまいもを指す雅称「十三里」にちなみます。江戸後期に広まった「栗(九里)より(四里)うまい十三里」という売り文句や、江戸から川越まで約十三里という距離感も、この呼び名の背景にあります。川越では毎年この日に、妙善寺で“いも供養”が営まれ、収穫と商いへの感謝を表す行事として受け継がれています。

いまの意義は二つ。第一に、地域ブランドとしての川越いも文化を次世代へつなぐこと。畑・加工・観光が結びつく“地産地消の循環”を可視化します。第二に、食と歴史を重ねて楽しむ視点を広げること。焼き芋・干し芋・菓子などの加工や、品種による甘み・食感の差を知れば、日々の一皿が“土地の物語”になります。

今日の行動ヒントは三つ。①近隣の直売所や銘菓店で品種違いを1つ試す(紅はるか、シルクスイートなど)②家庭では低温加熱→追い焼きで甘みを引き出す手順をメモ③川越の“いも供養”や収穫体験のスケジュールを確認して、季節の行事を一度味わう――小さな参加が、地域の食文化を守る力になります。

アメリカ海軍創設記念日(U.S. Navy Birthday)

アメリカ海軍の創設記念日は毎年10月13日。起点は独立戦争期の1775年10月13日、大陸会議が海軍創設のための委員会設置を決議した日です。以後、この日が合衆国海軍の“公式な誕生日”として祝われてきました。海軍公式メディアや海軍歴史遺産司令部も、10月13日を海軍の起源として明記しています。

2025年は創設250周年(Navy 250)。海軍は通年で記念事業や旗艦イベントを展開し、歴史と現在の任務、次世代のリクルートに光を当てています。特設サイトでは記念ロゴやイベント情報、教材がまとまっており、250年の節目を国内外で共有する動きが進んでいます。

今日の行動ヒントは三つ。①海軍公式のNavy 250特設サイトで年表や記念行事をざっと確認②海軍歴史遺産司令部の「きょうの歴史」ページで1775年10月13日の一次史料解説に目を通す③現代の海洋安全保障を理解するため、海軍の多国間演習や人道支援の最新トピックを一つだけ追う――歴史の起点を知ることが、現在の海の安全と接続します。

引っ越しの日(通称・業界制定/一次情報に注意)

10月13日は「引っ越しの日」として広く紹介されています。由来は、1868年10月13日に明治天皇が京都御所から江戸城(現・皇居)へ入城した出来事を“日本史上最大級の引っ越し”に見立て、1989年ごろに引越専門協同組合連合会の関東ブロック会が制定したという業界の記念日です。現在は「全国引越専門協同組合連合会(ハトのマーク)」として知られ、メディアや企業サイトで毎年この日が取り上げられます。ただし、制定当時の公式一次発表ページは現時点で確認が難く、公的機関の登録制度(例:日本記念日協会)の掲載も見当たらないため、本連載では“通称・業界制定”の扱いとします。

いまの意義は、気持ちよい“住み替え文化”のマナーと安全を再確認すること。近隣挨拶、共用部の保護(養生)、騒音・搬入時間の配慮、そして作業員の安全確保といった基本が、トラブル防止の要です。個人情報が載るラベルや廃棄物の扱い、粗大ごみの予約など、情報管理と自治体ルールもポイントになります。

今日の行動ヒントは三つ。①これから引っ越す人は自治体の手続き一覧(転入出、粗大ごみ、学区、転校)を一度で整理し、スケジュール表に書き出す。②共用部を傷つけない養生資材近隣通知(上下左右)を準備。③個人情報の載る封筒・ラベルは細断して廃棄――小さな配慮が、新生活のスタートを軽くします。

ペットの健康診断の日

10月13日は「ペットの健康診断の日」。全国の獣医師による一般社団法人 Team HOPE が、数字の並び「じゅう(10)・い(1)・さん(3)」=“獣医さん”の語呂にちなみ制定した正式な記念日です。毎年この日を起点に、10〜12月は全国の賛同動物病院で健康診断キャンペーンが展開され、早期発見・早期治療の重要性を周知しています。

いまの意義は三つ。第一に、無症状のうちに兆候を拾うこと(Team HOPEの集計ではシニア犬猫で「3頭に1頭」程度の異常が見つかるという報告)。第二に、検査の“過不足”を見直すこと(問診・視触聴診+血液に加え、尿・便・画像の適切な組み合わせ)。第三に、家庭での観察記録(食欲・水分・排泄・動き・咳や嘔吐頻度)を診療に活かすことです。

今日の行動ヒントは、①カルテ用メモ(既往・投薬・既知アレルギー・食事・サプリ・気になる症状の時刻)を箇条書きで準備年1回(7歳以上は年2回)の健診スケジュールを家族カレンダーに固定③健診で指示された体重・口腔・運動の管理タスクを1つだけ生活に組み込む――“小さな継続”が、寿命だけでなく健康寿命を伸ばします。

米国・転移性乳がん啓発デー(National Metastatic Breast Cancer Awareness Day)

毎年10月13日は、米国の市民・医療団体が転移性乳がん(MBC)への理解を広げるために実施する啓発デーです。端緒は2009年、米連邦議会で同日を「転移性乳がん啓発デー」とする決議が採択されたこと。以後、全米の自治体や医療機関・NPOがこの日に合わせてキャンペーンやライトアップ、寄付イベントを行っています。

直近の動向として、米国発の #LightUpMBC ではランドマークを緑・ピンク・ティールのカラーで点灯し、研究資金と社会の関心を集める試みが拡大。2025年も全50州と多数の国・地域で連携イベントや配信が予定されています。啓発の焦点は、早期型と異なる疾患特性、長期的な治療と就労・家族支援、研究投資の継続など“現実に即した支援”です。

今日の行動ヒントは三つ。①日本語資料だけでなく米国の患者会・研究機関の公開ページを一つ読み、MBC特有のニーズ(副作用対策、臨床試験、在宅ケア)を学ぶ②ピンク一色の啓発に留まらず、転移性を示すカラーやメッセージを併記して発信③身近な職場・学校の配慮(通院と就労の両立、合理的配慮)を“具体的な一項目”から整える――理解の質が、そのまま支えの力になります。

No Bra Day(通称・市民キャンペーン/公的制定ではない)

10月13日は、SNSを中心に広がった「No Bra Day」の呼称で知られます。発端は2011年にカナダで始まった乳房再建の啓発イベント「BRA Day(Breast Reconstruction Awareness Day)」と同時期のネット発ムーブメントで、当初は7月9日に行われ、その後10月の乳がん啓発月間に合わせて10月13日が主流になりました。正式な国・自治体・国際機関の制定ではなく、市民・メディア主導の拡散で定着している点に注意が必要です。

一方で、この呼称には「性感的な見せ方が病気の深刻さを矮小化する」との批判や、医療者・当事者からの異論も継続的にあります。本来の趣旨を“検診・自己触診・再建情報の周知”へ結び直す配慮が求められます。安全で尊重ある啓発を重視するなら、医療団体が主催するBRA Day(毎年10月の第3水曜など各国設定)の公式資材・イベントを参照するのが確実です。

今日の行動ヒントは三つ。①乳がんの正しい検診スケジュールと自己チェック手順を確認し、年齢・家族歴に応じて予約を入れる。②再建の可否や方法は主治医+専門医の一次情報で理解し、SNSの断片情報と線引きする。③発信する場合は、当事者や医療者の視点に敬意を払い、公式データに基づく啓発に絞る――配慮と根拠のある行動が、啓発の質を守ります。

豆の日

「豆の日」は、毎年10月13日。全国豆類振興会が2010年に制定し、日本記念日協会の認定を受けた正式な記念日です。由来は、旧暦9月13日の「十三夜」に豆を供えて食べる風習(豆名月)。旧暦だと毎年日付が動くため、新暦で固定しやすい10月13日を採用し、同会は10月全体を「豆月間」として普及啓発を行っています。

いまの意義は三つ。第一に、豆の栄養(たんぱく質・食物繊維・ミネラル)を、日々の食卓で無理なく取り入れる再発見の機会にすること。第二に、乾物としての保存性を活かし、物価変動や非常時にも頼れる“常備食”を整えること。第三に、地域の豆料理や和菓子・惣菜の文化を次世代へつなぐことです。業界団体や協会サイトでは、基礎知識やレシピ、イベント情報が集中的に発信されています。

今日の行動ヒントは、①乾燥豆を一種類だけ常備(大豆・小豆・ひよこ豆など)②“戻し→下ゆで→小分け冷凍”を週末30分でルーティン化③味噌汁・サラダ・カレーのいずれかに大さじ2の豆を足して“まず一皿”――小さな置き換えで、栄養と満足感がぐっと上がります。

スポーツの日(2025年・移動祝日)

「スポーツの日」は、毎年10月の第2月曜日に実施される国民の祝日です。趣旨は、スポーツを楽しみ、他者への敬意を育み、健康で活力ある社会を願うこと。2025年は10月13日(月)が該当日で、年ごとに日付が動く“移動祝日”の代表例です。

現在の意義は、競技だけでなく“続けられる日常の運動”に目を向けること。自治体や学校、地域クラブがこの連休に体験会やイベントを展開し、世代や背景の異なる人が同じ場で体を動かす機会を増やしています。気候変動で暑さ・天候が不安定な時期は、安全管理(熱中症・雷・足場)や施設の予約・混雑対策もセットで意識するのが実践的です。

今日の行動ヒントは三つ。①20〜30分の有酸素運動か筋トレを“いまの体力で無理なく”一つ決める ②近隣の体育施設の無料開放・割引や初心者教室を一つ予約 ③家族・友人と“次の運動の予定”をカレンダーに入れる――楽しさが続けば、健康は自然と積み上がります。

一汁三菜の日(毎月13日)

「一汁三菜の日」は毎月13日。和食素材メーカー6社(フジッコ、ニコニコのり、キング醸造、はくばく、ますやみそ、マルトモ)による共同プロジェクト「一汁三菜 ぷらす・みらいご飯」が制定し、日本記念日協会に登録されています。“13”が「一汁三菜(いちじゅうさんさい)」の語感に近いことから毎月13日を選定。2016年には記念日登録証の授与式が行われ、以後、家庭・学校・企業での普及が続いています。

意義は、主食+汁物+主菜+副菜+もう一品という基本形で栄養バランスを整える習慣を思い出すこと。過度な時短や単品化で偏りがちな食卓を、無理のない範囲で“品数の設計”に戻すだけでも、食物繊維・たんぱく質・微量栄養素の不足を埋めやすくなります。和食の考え方は、ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食:日本人の伝統的な食文化」の価値とも響き合います。

今日の行動ヒントは三つ。①定番の型を決める(ご飯/味噌汁/魚か肉/野菜の和えもの/海藻や豆の小鉢)②“作りすぎない”ため小鉢は作り置きを2種だけ回す③塩分を抑える代わりにだし・香味・柑橘で満足度を上げる――続けやすい工夫が、健康と満足の両立につながります。

まとめ

10月13日は、世界と日本で“命と健康を守る”テーマが響き合う一日です。
国連が定めた「国際防災デー」では、災害からの復興ではなく“備え”に焦点を当てる姿勢が求められます。
同じく「世界血栓症デー」や「麻酔の日」は、医学の進歩と早期発見の大切さを思い出させてくれます。

一方、「さつまいもの日」や「豆の日」「一汁三菜の日」は、健康を支える食の知恵を再確認する記念日。
自然の恵みに感謝し、心と身体のバランスを取り戻すきっかけになります。

また、「ペットの健康診断の日」や「スポーツの日」など、“日常のケアと行動”を通じて生き物や自分を守る意識を育む日でもあります。
そして、米国では「海軍創設記念日」「転移性乳がん啓発デー」など、国や社会の安全・健康に関わる節目が重なります。

10月13日は、医療・防災・食・文化・生命――あらゆる側面で「いのちをつなぐ」日。
世界の記念日を眺めながら、自分の暮らしの中でできる“小さな備えと感謝”をひとつ、実行してみましょう。

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