今日は何の日

今日は何の日【10月31日】世界都市の日・世界貯蓄の日・ガス記念日+α

10月31日は “都市を育てる日・未来への備えを始める日・暮らしの根っこを見直す日”

10月31日は “都市を育て、未来を整える日”

秋が深まり、街の灯りが少し早くともるころ。
今日という日は、都市の息づかいと、暮らしを支える技術、そして明日への備えに思いを向ける日です。

国連が定めた「世界都市の日」は、都市が抱える課題と希望を共有し、持続可能な街づくりを考えるために設けられました。
同じくこの日には、未来に備える「世界貯蓄の日」や、日本の暮らしを照らした「ガス記念日」も重なります。
それぞれのテーマは異なっても、どれも“人の暮らしを守る”という一点でつながっています。

都市の夜景を見上げながら、ほんの少しだけ立ち止まる。
明かりを灯すエネルギーのこと、貯蓄という安心のこと、そして街を形づくる人々の手のこと。
10月31日は、そんな日常の当たり前に感謝を込める日です。

世界都市の日(World Cities Day/国際連合)

由来(制定年・制定団体・背景)
国連総会は決議A/RES/68/239で、毎年10月31日を「世界都市の日」と制定しました(2014年開始)。都市化への関心を高め、各国の協力を促す国際デーです。主催はUN-Habitatを中心とする国連システムです。

現在の意義(都市とくらし)
人口の多くが都市に暮らす時代、気候行動、住宅、移動、包摂などの課題は生活の質に直結します。きょうは「徒歩10分圏の用事を歩いてみる」「地域の防災拠点を確認する」など、身の丈の一歩から都市の未来に参加してみませんか。


世界貯蓄の日(World Savings Day/WSBI)

由来(制定年・制定団体・背景)
1924年10月31日、世界貯蓄銀行研究所(現WSBI/ESBG)の創設者たちが「世界勤倹デー(World Thrift Day)」として開始。以来、各国の貯蓄銀行ネットワークが10月31日に継続して実施しています。

現在の意義(家計と安心)
収入の大小にかかわらず、目的別の小さな積立や「先取り貯蓄」は心理的な安心を生みます。生活費、非常時、学び。3つの封筒に分ける感覚で、きょうは“未来の自分への送金”を1000円でも始めてみる——そんな行動が、明日の選択肢を増やしてくれます。


ガス記念日(日本)

由来(制定年・制定団体・背景)
1872年(明治5年)9月29日(新暦10月31日)、横浜・馬車道〜本町通りで日本初のガス灯が点灯。これを記念し、日本ガス協会が1972年に10月31日を「ガス記念日」と制定しました。

現在の意義(安全と省エネ)
ガスは台所や給湯で日々の暮らしを支えています。きょうは「元栓・警報器の点検」「給湯温度の適正化」「換気の確認」を。秋から冬にかけての事故防止と省エネに直結します。全国の事業者が行う安全啓発キャンペーンも、この季節に重なります。

日本茶の日(通称/文化的記念日)

由来(歴史的背景)
建久2年(1191年)10月31日、臨済宗の開祖・栄西(えいさい)が中国・宋から茶の種子と製法を持ち帰ったと伝えられています。これが日本での本格的な茶の栽培と喫茶文化の始まりとされ、この日を「日本茶の日」と呼ぶようになりました。正式な国家制定ではありませんが、茶業界や文化団体では茶文化の原点を振り返る日として位置づけられています。

現在の意義(文化・暮らしの視点)
湯気に包まれた一杯の茶は、五感を静かに整え、心を落ち着かせてくれます。
今日は急須の蓋を少しずらし、茶葉の香りをゆっくりと確かめてみませんか。
普段はティーバッグ派でも、この日だけは急須で淹れてみる、地域の茶舗に立ち寄る、湯温を変えて味の違いを楽しむ——そんな小さな体験が、日本茶の奥深さを思い出させてくれます。

出雲ぜんざいの日(日本/出雲観光協会内「出雲ぜんざい学会」制定)

由来(制定年・制定団体・背景)
島根県出雲市の出雲観光協会内に事務局を置く「出雲ぜんざい学会」が、語呂合わせ「1031=ぜん(千)・ざ(3)・い(1)」にちなみ、2007年に10月31日を「出雲ぜんざいの日」と制定。日本記念日協会の認定を受けています。由来の背景には、旧暦10月(出雲の神在月)に振る舞われた「神在(じんざい)餅」が「ぜんざい」へと変化したと伝わる食文化史があり、出雲観光協会の公式解説でも発祥地として位置づけられています。

現在の意義(地域文化・食の視点)
温かい椀に白玉や焼き餅を落とし、小豆の香りをひらく——素朴な甘味は、出雲の物語とともに旅人を迎えてきました。今日は、出雲の店の一杯を想いながら、家でも丁寧に小豆を炊いてみる。缶詰やレトルトを使う日でも、器と湯気にひと工夫を。地域に根づく由来を知って味わうことが、食の楽しさをふくらませてくれます。


まとめ

都市の課題は、個人の暮らしと地続きです。世界都市の日は、歩く・選ぶ・つながるという日々の所作を、未来志向の行動に変えてくれます。

世界貯蓄の日は、お金の話を“自分を守る技術”として捉え直すきっかけです。固定費の見直しや少額積立の開始は、すぐにできる実践です。

ガス記念日は、暮らしの安全点検を合図に。キッチンや給湯まわりを見直せば、冬支度にもなります。

今日は一つだけ、小さな行動を選び、静かに始める一日です。

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