「#私が選ぶ2025年ベストゲーム」とは?Xで広がる“マイベストゲーム”文化

2025年12月上旬現在、X(旧Twitter)では「#私が選ぶ2025年ベストゲーム」というハッシュタグが急速に投稿数を伸ばし、トレンド欄にも顔を出しています。ハッシュタグ分析サービスでも世界トレンドの一つとして表示されており、数千件規模のポストが積み上がっている状況です。
このタグのきっかけになっているのが、PCメーカー・マウスコンピューターのゲーミングブランドによるキャンペーンです。公式アカウントのポストに対して「#私が選ぶ2025年ベストゲーム」を付け、自分の“今年いちばんのゲーム”を書いてリプライすると、ゲーミングPCなどが当たるプレゼント企画になっており、多くのユーザーが参加しています。
とはいえ、タイムラインを眺めてみると、単なる懸賞参加だけでなく、「せっかくだから今年遊んだゲームを振り返ってみた」「発売年はバラバラだけど、2025年にいちばんハマったのはこれ」といった“自己流ゲーム・オブ・ザ・イヤー”投稿も多く見られます。必ずしも2025年発売の新作に限らず、過去作のリプレイや積みゲー消化タイトルが選ばれているのも、このタグならではの特徴です。
公式アワードやゲームメディアが選ぶ「GOTY(ゲーム・オブ・ザ・イヤー)」は、どうしても話題作や大型タイトルに票が集まりがちですが、「#私が選ぶ2025年ベストゲーム」は“自分が今年いちばん遊んだ・心に残ったゲーム”にフォーカスした、よりパーソナルなベスト投票と言えます。思い出補正も、友だちとのマルチプレイの楽しさも、その人の基準で丸ごとひっくるめて1本を選べる点が、ユーザーに支持されている理由でしょう。
本記事では、このハッシュタグで盛り上がる“マイベストゲーム文化”を入り口に、公式アワードやストアの年間ランキングも踏まえながら、2025年のゲームシーンを振り返っていきます。あわせて、別記事の「2025年の話題ゲームまとめ」も参照しやすい形で紹介し、今年の一本を選ぶときのヒントにもなるよう整理していきます。
公式アワード・メディアが選ぶ「2025年ベストゲーム」
コンソール/PC:GOTY常連は「Clair Obscur: Expedition 33」
2025年の据え置き・PCゲームで、各種メディアやアワードの評価が集中しているのが、フランス発のRPG「Clair Obscur: Expedition 33」です。
ゲームメディア GamesRadar+ は、2024年12月〜2025年11月に発売されたタイトルから「GOTY: The 25 Best Games of 2025(2025年のベストゲーム25本)」を発表し、その頂点となるゲーム・オブ・ザ・イヤーに Clair Obscur: Expedition 33 を選出しました。エモーショナルな物語と、往年のJRPGを思わせるターン制バトルを現代的にブラッシュアップしたゲームデザインが高く評価されています。
同じランキングの上位には、
・Hades II
・Donkey Kong Bananza
・Hollow Knight: Silksong
・Indiana Jones and the Great Circle
・Avowed
・The Outer Worlds 2
といった続編や大型タイトルも並んでおり、「大作IPの安定感」と「新鋭RPGの台頭」が同時に語られる一年になっています。
さらに、老舗アワード「Golden Joystick Awards 2025」でも Clair Obscur: Expedition 33 は快進撃を見せました。一般投票で決まるこの授賞式で、同作は「Ultimate Game of the Year(年間最優秀ゲーム)」を含む7部門を受賞し、ストーリーテリング、ビジュアルデザイン、サウンドトラック、スタジオ・オブ・ザ・イヤーなど、主要カテゴリーを総なめにしています。
デビュー作でありながら、AP通信やTIME、Rolling Stone など複数メディアの年間ベストゲームランキングでも1位を獲得しており、2025年の「顔」として語られる作品になりつつあります。
The Game Awards 2025のノミネート動向
年末の一大イベント「The Game Awards 2025」は、ロサンゼルスのPeacock Theaterで2025年12月11日(現地時間)に開催予定です。日本時間では12月12日(金)の午前に配信され、世界中の配信プラットフォームで同時中継されます。
2025年の授賞式で最も話題を集めているのも、やはり Clair Obscur: Expedition 33 です。同作は Game Awards 史上最多となる13部門ノミネートを獲得し、これまでの記録(God of War: Ragnarök の11部門)を更新したタイトルとして注目されています。
ゲーム・オブ・ザ・イヤー(GOTY)部門のノミネート作品は以下の6本です。
- Clair Obscur: Expedition 33
- Death Stranding 2: On the Beach
- Donkey Kong Bananza
- Hades II
- Hollow Knight: Silksong
- Kingdom Come: Deliverance II
このラインナップからも分かるように、2025年は
- 物語性の強いシングルプレイRPG
- 前作からの進化が問われる大型続編
- インディー寄りながら熱狂的支持を得たタイトル
がせめぎ合う年になっています。この記事の公開時点(2025年12月11日)では、まだ受賞結果は発表されていませんが、「GOTY最有力候補は Clair Obscur」という見方がメディアでもファンコミュニティでも優勢です。
モバイル:Google Play/App Storeの年間ベストゲーム
Google Play「ベスト オブ 2025」
スマートフォン向けタイトルでは、Google が毎年発表している「Google Play ベスト オブ 2025」が、その年のトレンドを端的に示す指標になっています。
2025年のゲーム部門では、グローバルなベストゲームに『Pokémon Trading Card Game Pocket』が選出されました。日本だけでなく、米国・欧州など複数地域でベストゲームに輝き、ポケモンIPの新たなモバイル展開として世界的なヒットになっています。
日本向けの各部門大賞では、以下のようなタイトルが選ばれています。
- 最優秀インディーゲーム:8番出口
- ストーリー部門大賞:SDガンダム ジージェネレーション エターナル
- マルチデバイス部門:ディズニー スピードストーム
- マルチプレイ部門:ドラゴンボール ゲキシン スクアドラ
- カジュアル部門:ちいかわぽけっと
- 継続的な運営ゲーム部門:eFootball™
- Play Passゲーム部門:DREDGE
- Google Play Games on PC部門:P5X ペルソナ5: The Phantom X
これらの顔ぶれから、2025年のモバイルゲーム市場では
- 日本アニメ・マンガIPを軸にしたタイトル
- インディー発のアイデア勝負ゲーム
- コンソール級の本格タイトルをPC版Google Playで遊ぶ流れ
といったトレンドがはっきりと見えてきます。
App Store Awards 2025
Apple が選ぶ「App Store Awards 2025」でも、『Pokémon Trading Card Game Pocket』は iPhone Game of the Year(ベストiPhoneゲーム)を受賞しました。App Storeの公式発表とポケモン公式のリリースでも、アートワークやテンポの良いバトル、タッチ操作に最適化されたUIが高く評価されたと説明されています。
ゲーム部門の主な受賞作は次の通りです。
- iPhone Game of the Year:Pokémon TCG Pocket
- iPad Game of the Year:DREDGE
- Mac Game of the Year:Cyberpunk 2077: Ultimate Edition
- Apple Vision Pro Game of the Year:Porta Nubi
- Apple Arcade Game of the Year:What The Clash?
Google Play と App Store の両方で高く評価された Pokémon TCG Pocket は、2025年の「モバイルを代表する一本」として、コンシューマー向けGOTYタイトルとはまた違った意味で存在感を放っています。
コンソール/PCでは Clair Obscur: Expedition 33、モバイルでは Pokémon TCG Pocket というように、2025年はプラットフォームごとに“顔”となるタイトルがはっきり立ち上がった年と言えます。このあと続くパートでは、こうした公式アワードの結果と、Xの「#私が選ぶ2025年ベストゲーム」でユーザーが挙げている“マイベスト”とのギャップや共通点を手がかりに、2025年のゲームシーン全体を整理していきます。
ユーザーの「私が選ぶベストゲーム」がバズる理由
公式アワードやメディアのGOTYが盛り上がる一方で、Xの「#私が選ぶ2025年ベストゲーム」は、まったく別のベクトルで注目を集めています。ここには、いくつかの“バズりやすい理由”があります。
まず一つ目は、「評価軸が人それぞれでOK」という気軽さです。
公式アワードはどうしても「完成度」「技術力」「ゲームデザイン」など、プロ視点の評価が中心になりますが、ハッシュタグ投稿では
- 友だちと夜通し遊んだ思い出がある
- 忙しい社会人生活のスキマ時間を支えてくれた
- 今年いちばんスクショを撮ったゲームだった
といった、かなり個人的な理由でも“ベストゲーム”として堂々と挙げられます。良い意味で「正解がないランキング」なので、参加のハードルがとても低いのです。
二つ目は、「発売年に縛られない」点です。
タグ名は「2025年ベストゲーム」ですが、実際のポストを見ると、
- 何年も前の名作を2025年に初プレイしてドハマりしたケース
- セールで買った旧作やインディー作品
- サービス継続中のオンラインゲームやソシャゲ
など、必ずしも2025年発売タイトルに限られていません。「今年遊んだ中で一番」というゆるい縛りだからこそ、家庭用ゲーム機・PC・スマホ・クラウドゲームまで、幅広いタイトルが並んでタイムラインを賑やかにしてくれます。
三つ目は、「インディーやニッチ作品が見つかりやすい」ことです。
大手アワードでは上位が大作で埋まりがちですが、「#私が選ぶ2025年ベストゲーム」では、遊んだ人の熱量がそのまま文章に乗るため、
- プレイ人口は多くないが、刺さる人にはとことん刺さるゲーム
- バグや粗もあるけれど、アイデアが光っている小規模タイトル
- 特定ジャンル(ローグライク、農場系、経営シムなど)に特化した作品
が“推しの一本”として紹介される機会が増えます。Xの検索でタグを追っているだけで、自分の趣味に合いそうな作品を発掘できるのも、ユーザー側の楽しみのひとつです。
そして四つ目は、「語りたくなるタイミング」と「年末」という季節性が噛み合っていること。
1年の終わりが近づくと、音楽や映画と同じように「今年いちばん」を振り返る空気が自然と生まれます。そこに「#私が選ぶ2025年ベストゲーム」という分かりやすい“お題”がポンと置かれることで、普段は発信に慣れていない人でも投稿しやすくなり、結果としてトレンド入りするほどの広がりにつながっている、というわけです。
こうして見ると、「#私が選ぶ2025年ベストゲーム」は、単なるキャンペーン用ハッシュタグにとどまらず、ユーザー一人ひとりのゲーム体験を可視化する“小さな文化”として機能していると言って良いでしょう。
2025年の話題作をざっくり振り返る
ここまで「公式アワード」と「Xユーザーのマイベスト」という二つの視点を見てきましたが、実際に2025年はどんなタイトルが話題になったのでしょうか。
詳細な発売日・プラットフォーム別の情報や、個別レビューについては別記事「2025年話題のゲームまとめ」でじっくり整理するとして、ここではざっくりと“今年の顔ぶれ”を振り返ってみます。
まず、コンソール/PCでは、
- Clair Obscur: Expedition 33 を筆頭とするストーリー重視のRPG
- Hades II や Hollow Knight: Silksong といった期待値MAXの続編
- Donkey Kong Bananza のような、往年IPの最新作
- デス・ストランディング2、Kingdom Come: Deliverance II など、前作からの進化が注目されたタイトル
が、GOTYレースの中心を走りました。
一方で、必ずしもアワードの表舞台に立たない中堅タイトルやインディー作品の中にも、「今年いちばん心に残った1本」としてX上のハッシュタグに名前が挙がっている作品が多く存在します。
モバイル・PC連携タイトルでは、
- Pokémon Trading Card Game Pocket
- 8番出口
- SDガンダム ジージェネレーション エターナル
- P5X ペルソナ5: The Phantom X
- ちいかわぽけっと
といった作品が、Google Play・App Store の公式アワードで高く評価されました。
通勤・通学時間のスキマや、ちょっとした待ち時間の“相棒”として、これらのタイトルを「2025年ベストゲーム」に挙げる声も少なくありません。
つぶログとしては、こうした“公式評価の高いタイトル”と“Xで個人の推しとして挙げられているタイトル”を両方押さえつつ、
- どの機種で遊ぶのが快適か
- プレイ時間や難易度の目安
- 似たタイプのゲームとの比較
などを、別記事のレビューや「2025年話題のゲームまとめ」とセットで紹介する形にしておくと、検索から来た読者にも、「自分のベストゲーム候補探し」に役立つハブ記事として機能しやすくなります。
Xで「#私が選ぶ2025年ベストゲーム」に参加してみるコツ
このハッシュタグは、見ているだけでも楽しいのですが、せっかくなら自分でも一度投稿してみたくなるテーマです。ここでは、初めて参加する人向けに、いくつか“失敗しにくいコツ”をまとめておきます。
- 「今年いちばん遊んだゲーム」から考える
名作かどうかよりも、「プレイ時間が一番長かった」「何度も起動してしまった」ゲームを思い浮かべると、案外すんなり1本に絞れることがあります。 - 発売年は気にしすぎなくてOK
2025年発売の新作に限定せず、「2025年に自分が遊んだ中でのベスト」と割り切って選ぶと、過去作やインディー作品も候補に上げやすくなります。 - 一言コメントに“自分なりの理由”を添える
「神ゲーでした!」だけで終わらせず、
・ストーリーが刺さったポイント
・ゲームシステムのどこが気持ちよかったか
・どんな遊び方をしていたか(ソロ、フレンドとマルチなど)
を書いておくと、同じゲームが好きな人との交流が生まれやすくなります。 - スクリーンショットやクリップを一枚添える
タイトル名+ハッシュタグだけでも成立しますが、印象的なシーンのスクショや、プレイ画面のクリップを添えると、タイムライン上で目に留まりやすくなります。ネタバレになりそうな場面は、軽く配慮しておくと安心です。 - ネガティブ比較より「好きな理由」を中心に
「他のゲームを下げて自分の推しを持ち上げる」スタイルよりも、「ここが好きだった」「この部分が自分に刺さった」というポジティブな語りの方が、読んでいて気持ちよく、リプライもつきやすくなります。
こうしたちょっとしたコツを押さえておくと、Xの「#私が選ぶ2025年ベストゲーム」は、単なるキャンペーン参加ではなく、「自分の1年をゲームで振り返る小さなイベント」になります。
つぶログとしても、読者の皆さんが選んだ“2025年ベストゲーム”を記事のコメント欄やXで募り、今後のレビューやまとめ記事の参考にしていくのも面白そうです。
まとめ|公式GOTYと“マイベスト”の両方から、2025年を振り返る
2025年のゲームシーンをざっと振り返ると、
- コンソール/PCでは「Clair Obscur: Expedition 33」を中心に、物語性とゲーム性を両立させたタイトルがGOTYレースを牽引
- モバイルでは『Pokémon TCG Pocket』を筆頭に、IPものとインディーが共存する豊かなラインナップ
- X上では「#私が選ぶ2025年ベストゲーム」をきっかけに、一人ひとりのゲーム体験がタイムライン上で共有される
という、公式評価とユーザー発信がほどよく混ざり合った一年だったと言えます。
公式アワードやランキングは、その年を象徴する“顔ぶれ”を知るのに最適な指標です。
一方で、「#私が選ぶ2025年ベストゲーム」のようなハッシュタグ文化を追いかけると、ランキングには入らないけれど、誰かの人生の中では確かに“今年いちばんの一本”だったゲームが、いくつも見つかります。
つぶログでは、別記事の「2025年話題のゲームまとめ」や個別レビュー記事とあわせて、
- これから遊ぶ1本を探している人
- 自分の“2025年ベストゲーム”を決めたい人
- 来年以降のゲーム選びの参考にしたい人
が、少しでも作品選びに迷わなくて済むような情報を整理していきたいと考えています。
あなたの「#私が選ぶ2025年ベストゲーム」は、どのタイトルでしょうか。
もし決まったら、ぜひXのハッシュタグやコメント欄で教えてもらえると嬉しいです。