『ボーダーランズ4』はシリーズの魅力をどう進化させたのか?
『ボーダーランズ』シリーズといえば、膨大な武器の収集と仲間と騒ぎながら楽しむ協力プレイが魅力の“ルーターシューター”の代表格。その最新作となる 『ボーダーランズ4』 が2025年9月に登場しました。
発売から間もない今、SNSやゲームコミュニティでは「武器ガチャ感は健在!」「翻訳はもうちょっと改善してほしい」など、さっそく賛否が飛び交っています。この記事では、実際にプレイして感じた操作性や新要素、良かった点・気になった点をまとめながら、過去作との違いや初心者でも入りやすいかどうかをレビューしていきます。
シリーズを遊んできたファンはもちろん、「ちょっと気になるけど今からでも大丈夫?」という方にも参考になるよう、リアルな感想を交えてお届けします。
動画出典:© 2025 Gearbox Software / 2K Games – Official YouTube Channel
ボーダーランズ4とはどんな作品か?
『ボーダーランズ4』は、Gearbox Softwareが手がけ、2025年9月12日にPS5・Xbox Series X|S・PC向けに発売されたシリーズ最新作です。販売は2K Games。10月にはSwitch 2版のリリースも予定されています。
舞台となるのは新惑星「Kairos」。これまでのシリーズで培った“撃って拾う爽快感”はそのままに、二段ジャンプやグライド、グラップルといった新しい移動アクションが導入され、戦闘の自由度が一気に広がりました。
プレイスタイルは最大4人までのオンライン協力プレイが基本。コンソールでは分割画面にも対応しており、リビングで仲間と並んで遊ぶ体験も健在です。
このように『ボーダーランズ4』は、長く愛されてきたルーターシューターの基盤を大切にしながら、新しい惑星とアクションで“次の一歩”を提示したタイトルといえます。
動画出典:© 2025 Gearbox Software / 2K Games – Official YouTube Channel
実際に遊んで感じたプレイ体験
『ボーダーランズ4』を実際に触ってみると、まず驚かされるのは戦闘のテンポです。撃ったときの“当たった感覚”がしっかりと伝わってきて、武器を持ち替えるたびに新しい遊び方が開ける。たとえば、グレネード一発で敵が吹き飛ぶ瞬間や、ショットガンの轟音と共に群れをなぎ払う爽快感は、コントローラーを握る手を止めさせません。
新しく追加された二段ジャンプやグラップルも想像以上に快適で、戦場を縦横無尽に駆け回る感覚がこれまで以上に鮮明になっています。高台に素早く移動して狙撃したり、逆に一気に距離を詰めて近接武器で畳みかけたり──同じマップでも遊ぶ人によって立ち回りが全く違うのが面白いところです。
そしてやはり、このシリーズならではの仲間と遊ぶ楽しさも健在。フレンドと一緒にCo-opで進めると、笑いながら敵を蹴散らす爽快感が倍増します。誰かが思わぬレア武器を拾ったときの盛り上がりや、強敵を協力して倒した瞬間の達成感は、ひとりでは味わえない特別な体験です。
動画出典:© 2025 Gearbox Software / 2K Games – Official YouTube Channel
良かった点
『ボーダーランズ4』を遊んでいてまず感じるのは、銃撃戦の気持ちよさがさらに磨かれているということです。どの武器を手にしても“撃った感触”が手元にしっかり残り、敵が派手に吹き飛ぶ瞬間はつい声が出てしまうほど。これまでのシリーズを知っている人なら「そうそう、この快感だよ!」と頷けるはずです。
加えて、新しく導入された移動アクションが戦闘の幅を大きく広げています。二段ジャンプで一気に高台に駆け上がり、そこから狙撃。あるいはグラップルで敵の頭上に飛び込み、ショットガンで至近距離からぶっ放す。そんなアクション映画さながらの立ち回りが、自然とできるようになっています。
そして忘れてはいけないのが協力プレイの楽しさ。友達と一緒に進めると、レア武器が出たときの歓声や、強敵を倒した瞬間の達成感は格別です。分割画面プレイにも対応しているので、同じ部屋でワイワイ遊べるのも嬉しいポイント。結局「誰かと一緒に騒ぎながら遊ぶと最高に面白い」──これこそが『ボーダーランズ』の真髄だと再確認できました。
気になった点

遊んでいて大きな不満はないのですが、それでもいくつか「惜しいな」と感じる部分はありました。まず挙げたいのが物語のノリです。ボーダーランズらしいブラックユーモアは健在ですが、シリーズをずっと追っている人にとっては「またこのパターンか」と既視感を覚える場面もあります。シナリオに斬新さを求めている人には、やや物足りなく感じるかもしれません。
次に気になるのがPC版の最適化不足。発売直後は動作が重かったり、フレームレートが安定しないといった声が目立ちました。高性能な環境なら快適に遊べますが、中~低スペックのPCでは調整が必要になる場面も多いようです。開発側もパッチで改善を進めていますが、現状ではコンソール版のほうが安定して楽しめる印象です。
また、序盤のテンポの長さも少し気になりました。チュートリアル的な説明が多く、シリーズに慣れているプレイヤーは「早く本格的に遊ばせてほしい」と感じるかもしれません。逆に初心者には丁寧とも言えるので、ここは評価が分かれるところでしょう。
ハード別の違いと遊び心地
『ボーダーランズ4』はPS5・Xbox Series X|S・PCで先行発売され、10月にはSwitch 2版も予定されています。遊ぶハードによって少しずつ特徴があるので、自分のプレイ環境に合った選び方をすると満足度がぐっと高まります。
PS5版
最も安定して安心して遊べるのがPS5版です。ロードの速さや画面の安定感はもちろん、DualSenseのトリガーや振動が武器ごとの撃ち心地を手に伝えてくれるので、銃撃戦の臨場感が一段と増しています。コンソールで迷ったらまずはPS5版を選んで間違いありません。
Xbox Series X|S版
Series XはPS5とほぼ同じ快適さで遊べます。大画面でしっかり楽しみたい人には十分なパフォーマンス。一方でSeries Sは解像度や描画の細かさが少し落ちるぶん、気軽に遊びたい人やサブ機として考えている人に向いています。
PC版
ハイスペックPCを持っているなら、最も迫力ある映像と高いフレームレートで楽しめます。環境さえ整っていれば、操作レスポンスの速さや画面の滑らかさはコンソール以上。ただし中~低スペックのPCでは動作が不安定になることもあり、快適に遊ぶにはしっかりした性能と調整が必要です。
Switch 2版
どこでも気軽に遊べるのが最大の魅力です。携帯機でボーダーランズを遊べるというのは新鮮で、ちょっとした空き時間にも楽しめます。ただしグラフィックやフレームレートは据え置き機ほどではないはずなので、初めて触れるなら据え置き機、持ち運び重視ならSwitch 2という選び方になるでしょう。
総合評価とおすすめしたい人
『ボーダーランズ4』を一通り遊んで感じたのは、「撃って楽しい」というシリーズの芯がまったくブレていないことです。大量の武器を拾っては試し、戦場を駆け回る爽快感はやはり格別。移動アクションの追加で立体的な戦闘が可能になったことで、同じステージでもプレイヤーごとに全く違うドラマが生まれるのは見事でした。
一方で、ストーリー面の新鮮味やPC版の最適化不足といった課題も確かに存在します。特に古めのPC環境で遊ぶ人は、パフォーマンス調整に悩まされる可能性があるので注意が必要です。ただし、家庭用機で遊ぶ分には安定感があり、最初から最後までテンポよく楽しめました。
総合的に見れば、『ボーダーランズ4』はシリーズファンには間違いなくおすすめできますし、これから触れる人にも「銃撃戦と協力プレイの面白さ」をダイレクトに味わえる良作です。レベル同期や難易度調整といった仕組みのおかげで、初心者でも友達と気軽に合流できるのは大きな魅力でしょう。
結論として──「物語よりも、とにかく遊んでいて楽しいシューティング体験が欲しい人」に強く推せる一作です。
まとめ
『ボーダーランズ4』は、長年ファンを惹きつけてきた「撃って拾う快感」をさらに研ぎ澄まし、移動アクションの進化で戦闘に新しい風を吹き込みました。協力プレイの盛り上がりはそのままに、シリーズの“楽しさの本質”をしっかりと守りながらも、新しい遊び心地を加えた作品といえます。
もちろん、物語の新鮮味に欠ける部分や、PC版の最適化不足といった課題も残っています。しかし、コンソール中心に遊ぶのであれば安定して楽しめる出来であり、特に友人と一緒に遊べる環境がある人には強くおすすめできる一作です。
「とにかく気持ちよく撃ちたい」「仲間とワイワイ楽しみたい」──そんなシンプルな願望に、これ以上なく真っ直ぐに応えてくれる。それが『ボーダーランズ4』だと思います。
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