- なぜ「意外な防災アイテム」が大事なのか
- 意外だけど本当に役立つ防災アイテム15選
- 1. ホイッスル(笛)|声より遠くまで届く「助けを呼ぶための道具」
- 2. アイマスク|明るい避難所でも「眠れる環境」を作る
- 3. 耳栓|騒がしい環境から心を守る「小さな防音壁」
- 4. 大きめの黒いゴミ袋|雨具・防寒・トイレ対策までこなす万能アイテム
- 5. ラップ(食品用ラップ)|断水時の“水の節約アイテム”
- 6. ジップロックやフリーザーバッグ|小物整理と防水を一気に解決
- 7. 布ガムテープ(紙ではなく布タイプ)|補修・固定・ラベリングに使える“強力テープ”
- 8. 作業用グローブ|「軍手では足りない」片付け・搬出の相棒
- 9. 予備のメガネ|視界を確保することも“身を守る備え”
- 10. 現金(小銭+千円札)|キャッシュレスが止まったときの最後の切り札
- 11. お薬手帳のコピー&常備薬リスト|「いつもの薬」を途切れさせないために
- 12. スリッパや厚手のルームシューズ|夜中の地震で足を守る
- 13. 帽子(キャップ・ニット帽など)|頭の保護と“心の安心”
- 14. マスク+ウェットティッシュ|水が使えない環境で“清潔さ”を守る
- 15. 紙とボールペン(+油性マーカー)|スマホが使えない状況での“記録力”
- まとめ|“意外な防災アイテム”があるだけで心の余裕が変わる
なぜ「意外な防災アイテム」が大事なのか
大きな地震や停電が起きたあと、「防災グッズを揃えよう」と考えたとき、多くの人が思い浮かべるのは、水・非常食・懐中電灯・ラジオといった“定番アイテム”ではないでしょうか。もちろんそれらはとても重要ですが、実際の避難所や被災地では、意外なものほど「持っていて本当に良かった」と感じられることが少なくありません。
避難所生活では、眠れない・音がうるさい・トイレが使いづらい・荷物がごちゃごちゃする……といった、命の危険とは別のストレスが積み重なります。こうした“生活のしづらさ”を少しでも減らしてくれるアイテムは、防災グッズの中では脇役に見えても、実際には心身の負担を大きく減らしてくれる重要な存在です。
また、「何をどこまで備えればいいのか分からない」という悩みもよく聞かれます。そんなときに役立つのが、実際の災害現場や専門機関の知見から見えてきた、“あまり知られていないけれど備えておくと安心なもの”のリストです。
この記事では、定番アイテムはひとまず揃えたうえで、そこから一歩進んで備えておきたい「意外だけど本当に役立つ防災アイテム」を15個に絞って紹介します。どれも手に入りやすく、普段の生活にも使えるものばかりなので、今日から少しずつ無理のない範囲で揃えていくイメージで読んでみてください。
意外だけど本当に役立つ防災アイテム15選
ここからは、定番の水・懐中電灯・ラジオ以外で、「実際の災害現場や避難所で役立つ」と言われているアイテムを、15個に絞って紹介していきます。どれも価格や入手ハードルは高くないのに、ストレスや不便さを大きく減らしてくれる“コスパの良い防災グッズ”です。
全部を一度に揃える必要はありません。まずは「これならすぐ用意できそう」「今の自分の状況に合っている」と感じたものから、1つずつ手元に増やしていくイメージで読んでみてください。
1. ホイッスル(笛)|声より遠くまで届く「助けを呼ぶための道具」
地震で家具や建物が倒れたとき、一番怖いのは「声は出せるのに、誰にも届かない」状況です。助けを呼ぶために大声を出し続けると、喉はすぐに枯れてしまいますが、ホイッスルなら少ない力で何度も大きな音を鳴らすことができます。
防災の専門機関でも、避難所や救助現場を想定した持ち物としてホイッスルを挙げているところが多く、首からぶら下げるタイプや、キーホルダーに付けられるタイプが推奨されています。普段使っているバッグやスマホストラップに付けておけば、夜中の地震など「何も持たずに逃げた」状況でも、手元に残りやすいのがポイントです。
また、ホイッスルは瓦礫の下敷きになったときだけでなく、暗い中で家族と合流するときや、広い避難所の中で居場所を知らせたいときにも役立ちます。とくに子どもや高齢の家族には、1人1個ずつホイッスルを持たせるイメージで用意しておくと安心度がグッと上がります。
選ぶときは、軽く息を吹き込むだけでしっかり大きな音が出るもの、金属疲労しにくい素材のもの、できれば中にボールが入っていない「ボールレス型」(水濡れしても音が出やすい)のものをチェックしておくと、いざという時にも頼りになります。
災害時や危険を感じたときに素早く周囲へ知らせるための防災・防犯ホイッスル。 軽量で持ち運びやすく、ランドセルやバッグ、鍵などに取り付けておけるので、 子どもから大人まで、いざというときの備えとして一つ持っておきたいアイテムです。
価格・在庫・カラーなどの仕様は変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。
2. アイマスク|明るい避難所でも「眠れる環境」を作る
体育館や公民館などの避難所は、夜になっても照明が落とされなかったり、人の出入りや見回りがあったりして、想像以上に「暗く静かな時間」が少ない場所です。そんな環境で何日も過ごすと、眠りが浅くなったり、そもそもほとんど眠れなかったりして、体力も気力も削られていきます。
アイマスクは、一見ただの旅行グッズのように見えますが、避難所での「眠るための道具」としてはかなり優秀です。光をさえぎることで、周りの状況に左右されにくい“自分専用の夜”を作れるので、短い時間でも深く眠りやすくなります。
選ぶポイントとしては、
- 長時間つけても耳が痛くなりにくいもの
- 目の周りを圧迫しすぎない立体構造タイプ
- 洗える or 拭き取りやすい素材
あたりを意識しておくと、避難生活の中でも使いやすくなります。普段から旅行や昼寝にも使えるので、「防災グッズを買ったけど普段はしまいっぱなし」という状態になりにくいのもメリットです。
3. 耳栓|騒がしい環境から心を守る「小さな防音壁」
避難所生活で大きなストレス源になるのが、「常に何かしらの音がしている」という状態です。子どもの声、アナウンス、イスの音、ビニール袋のガサガサ…こうした音が24時間続くと、想像以上に神経がすり減っていきます。
耳栓は、そうした騒音を完全にゼロにはしないものの、「ちょうどよく遠ざけてくれる」役割を担います。音が少し柔らかくなるだけでも、イライラや疲労感がかなり違ってくるので、睡眠時はもちろん、昼間に少し横になるときにも役立ちます。
ポイントは、
- 完全遮音タイプよりも「やや軽め」の遮音の方が安心感を保ちやすい
- 長時間つけても耳が痛くなりにくい柔らかい素材を選ぶ
- なくしやすいので、予備も含めて2〜3ペア用意しておく
というあたりです。音に敏感な人、普段からなかなか眠れないタイプの人ほど、耳栓があるかどうかで避難生活のつらさが大きく変わります。
やわらかくフィットしやすいフォームタイプの耳栓。装着しやすいロングタイプ形状で、 就寝時の生活音カットや勉強・作業への集中、ライブや工事現場など大きな音から 耳を守りたいときの騒音対策にも使いやすい定番モデルです。
価格・在庫・カラーなどの仕様は変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。
4. 大きめの黒いゴミ袋|雨具・防寒・トイレ対策までこなす万能アイテム
一見ただの家庭用ゴミ袋ですが、45リットル以上の大きめで、できれば黒や濃い色のゴミ袋は、防災の世界では「用途が多すぎる万能アイテム」として知られています。
例えば、
- 雨具・ポンチョ代わり
→ 頭と腕を通す穴を開ければ、即席のカッパとして雨風をしのげる - 防寒対策
→ 服や毛布の上から体をすっぽり包むことで、体温の逃げるスピードを抑えられる - 荷物の防水カバー
→ リュックや大事な書類、電子機器をまとめて入れておくと、急な雨や水濡れでも守りやすい - 簡易トイレ用の袋
→ 断水時にバケツや洋式トイレにかぶせ、凝固剤や新聞紙と合わせて使うことで、後始末がしやすくなる - ゴミの一時保管
→ 避難所や車中泊では、ゴミをきちんとまとめておくことも衛生面で非常に大事
といったように、「とりあえず黒い大きなゴミ袋が数枚あるだけで、かなり多くの場面をやり過ごせる」ことが分かります。中身が透けにくい黒色は、簡易トイレや衣類の保管時にプライバシーを守りやすいというメリットもあります。
防災リュックには、折りたたんだゴミ袋を3〜5枚ほど入れておくだけでOKですし、普段の生活でも普通に使える消耗品なので、「買っても無駄になりにくい防災グッズ」としても優秀です。
中身が透けにくい黒色タイプの45Lごみ袋。厚手仕様で破れにくく、 日常の家庭ごみはもちろん、防災用ストックや災害時の簡易トイレ、 衣類や荷物の収納袋としても使いやすい10枚入×5パックセットです。
価格・在庫・枚数構成などの仕様は変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。
5. ラップ(食品用ラップ)|断水時の“水の節約アイテム”
食品用のラップフィルムは、キッチン用品のイメージが強いですが、災害時には「水を節約するための道具」として大活躍します。
代表的なのは、皿やコップへの使用です。お皿やどんぶりにラップをピタッとかけ、その上に食事を盛れば、食べ終わったあとにラップを捨てるだけで片付け完了。断水や水圧の低下で食器が洗いにくいときでも、衛生的な状態を保ちやすくなります。
ほかにも、
- ケガをした場所の簡易保護(ガーゼの上から軽く巻いて固定)
- 濡らしたタオルやカイロを体に固定する際の“巻きつけバンド”
- 風や冷気を少しでも防ぐための、窓やすき間の一時的な目張り
など、柔らかく伸びる性質を活かした使い道が意外と多くあります。
ただし、傷口に直接巻き付けるのではなく、必ずガーゼや布などの上から使うようにし、長時間そのままにしないことがポイントです。
1本あれば家でも普段使いできるので、「ストックを1本多めに買っておき、それを防災用と兼ねる」くらいの感覚で揃えると負担になりません。
6. ジップロックやフリーザーバッグ|小物整理と防水を一気に解決
ジップロックなどのチャック付きポリ袋は、災害時の「防水ポーチ+収納ケース」として非常に優秀です。
例えば、
- 常備薬・絆創膏・鎮痛剤・胃薬などをまとめた“お薬セット”
- 乾電池やUSBケーブル、モバイルバッテリーなどの小さなガジェット
- 現金(小銭・千円札)や保険証のコピー、連絡先リストなどの大事な紙類
をそれぞれ袋に分けておくと、中身が一目で分かり、かつ水濡れから守ることができます。透明なので、いちいち開けなくても「どこに何が入っているか」が把握しやすいのもメリットです。
サイズ違い(小・中・大)をいくつか用意して、防災リュックの中身をカテゴリーごとに分けておくと、避難先で荷物を広げるときにも散らかりにくくなります。濡れたタオルや使用済みマスクなど、「そのまま入れておきたくないもの」を一時的にしまう用途にも使えるので、数枚単位ではなく、1箱まるごと防災用として確保しておくくらいでも無駄にはなりにくいアイテムです。
冷凍保存から電子レンジ解凍まで使えるジップロックのフリーザーバッグ。 開け閉めしやすいジッパー仕様で、食材の小分け保存や作り置きはもちろん、 防災用の備蓄や小物の整理にも便利なMサイズ90枚入りです。
価格・在庫・枚数構成などの仕様は変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。
7. 布ガムテープ(紙ではなく布タイプ)|補修・固定・ラベリングに使える“強力テープ”
ガムテープと聞くと段ボールを閉じるイメージが強いですが、防災で本領を発揮するのは布タイプのガムテープです。紙テープと違って強度と粘着力が高く、少しの力で手でちぎれるので、さまざまな場面で即席の補修・固定に使えます。
例えば、
- 段ボールベッドや仕切りの補強
- 割れていない窓ガラスの「飛散防止」のための格子状貼り
- 破れたバッグやレインコートの一時的な補修
- 靴底がはがれたときの応急処置
- 電池ケースのフタや、外れやすいカバーの固定
といった物理的な補修に加え、名前やメモを書いてそのまま貼れるラベルとしても便利です。ペットボトル・荷物・段ボール・収納ボックスなどに「家族の名前」や「中身」を書いて貼っておくと、避難所や車中泊で混乱しにくくなります。
紙のガムテープよりも少し価格は上がりますが、そのぶん耐久性と用途の広さを考えると、防災用には布ガムテープを1巻備えておく価値は十分あります。
梱包や荷造りに便利なニチバンの布テープ。50mm幅×25m巻で扱いやすく、 手でまっすぐ切りやすいのが特長です。黄土色で段ボールになじみやすく、 防災用品やストック品のラベリング・補強にも使える定番アイテムです。
価格・在庫・仕様は変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。
8. 作業用グローブ|「軍手では足りない」片付け・搬出の相棒
地震のあと、本格的に大変になるのは「片付けフェーズ」です。割れた食器やガラス片、散乱した家具、重い荷物の移動など、素手や薄い軍手では心もとない作業が一気に増えます。
そこで役立つのが、滑り止め付きで厚手の作業用グローブ。軍手と比べて
- 掌側のグリップ力が高く、重い荷物をしっかり持てる
- 生地が厚く破れにくいので、小さな破片から手を守りやすい
- フィット感が良く、細かい作業もしやすい
といったメリットがあります。
1人1双を防災リュックに入れておくイメージで、サイズ違いを家族分そろえておくと安心です。アウトドアや引っ越し作業にも使えるので、「防災グッズだけの出番」にならないのもポイントです。
ほどよいフィット感と滑りにくさが特長の3Mコンフォートグリップグローブ。 手のひら側にコーティングが施されており、荷物運びや作業時のグリップ力を高めながら、 通気性も確保された汎用ワークグローブです。日常の作業から防災備蓄用としても活躍します。
価格・在庫・サイズ展開などの仕様は変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。
9. 予備のメガネ|視界を確保することも“身を守る備え”
視力が悪い人にとって、メガネやコンタクトは「生活の道具」であると同時に、「安全に歩くための装備」でもあります。地震の衝撃や落下物でメガネが壊れたり、コンタクトが洗えなくなったりすると、それだけで行動範囲が大きく制限されてしまいます。
防災の観点からは、度の合った予備メガネを1本、防災リュックや職場・実家などに置いておくことが理想です。多少古いものでも、「何も見えないよりはずっとマシ」であり、避難所や片付け時の安全確認がしやすくなります。
とくに、
- 車の運転をする人
- 階段や段差が多い場所に住んでいる人
- 強い近視でメガネなしでは歩くのが危ない人
は、「予備メガネも防災グッズの一部」と考えておくと安心です。
手持ちのメガネの上からそのままかけられるオーバーグラスタイプのSWANSサングラス。 偏光レンズ採用で路面や水面のギラつきを抑え、ドライブ・アウトドア・釣りなどで視界を クリアに保てます。UVカット機能付きで、非常時の屋外待機や避難時の強い日差し対策にも便利です。
価格・在庫・カラー展開などの仕様は変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。
10. 現金(小銭+千円札)|キャッシュレスが止まったときの最後の切り札
普段の買い物はキャッシュレス中心でも、災害時には
- 停電でレジや決済端末が止まる
- 通信障害でクレジット・QR決済が使えない
- ATMが動かない or 長蛇の列
といった状況が起こり得ます。そんなときに頼りになるのは、結局「現金」です。
とくに重要なのが、小銭と千円札。
- 自動販売機
- バス・タクシー
- コインロッカー
- 小規模店舗
などでは、細かく支払える現金がないと困る場面が多くなります。
普段使いの財布とは別に、
- 千円札を数枚
- 100円玉・10円玉を少し
を小さなポーチにまとめ、非常持ち出し袋に入れておくと、いざというときの安心感が違います。
11. お薬手帳のコピー&常備薬リスト|「いつもの薬」を途切れさせないために
持病の薬や、毎日飲んでいる薬がある人にとって、「薬が急に切れること」は大きなリスクです。災害時は、
- かかりつけの病院や薬局にすぐ行けない
- 電子カルテやデータにアクセスしづらい
- 薬の名前や飲み方を正確に説明できない
といった状況が重なりやすくなります。
その対策として、
- お薬手帳のコピー
- 「薬の名前・用量・飲む回数・アレルギーの有無」を書いた紙
を、防災リュックに入れておくと、避難先や別の医療機関でもスムーズに相談できます。スマホに写真を保存しておくのも良いですが、電池切れを考えると「紙でも持っておく」ことが大事です。
あわせて、最低数日分の常備薬を小分けにしておくと、物流が落ち着くまでの“つなぎ”として役に立ちます。
12. スリッパや厚手のルームシューズ|夜中の地震で足を守る
地震のあと、室内には
- 割れたガラス
- 陶器や小物の破片
- 画鋲やネジ
など、細かくて気付きにくい危険物が散らばることがあります。夜中に地震が起きて、素足や薄い靴下で歩いてしまうと、知らないうちに足裏を傷つけるおそれがあります。
ベッドや布団のそばに、底がしっかりしたスリッパや厚手のルームシューズを置いておけば、飛び起きたときにもすぐ足を保護できます。
選ぶポイントは、
- 底が厚めで、多少の破片なら貫通しにくい
- 滑りにくい素材
- かかと部分が少しホールドされるタイプだと、急いで動いても脱げにくい
といったところです。普段から室内履きとして使えますし、「寝る前にベッド近くに揃えておく」ことを習慣にすると、防災対策としても自然に身につきます。
1足ずつ個包装された使い捨てスリッパのホワイト10足セット。 来客用やホテル・宿泊時の持ち運び用はもちろん、参観日や飛行機移動など、 さまざまなシーンで衛生的に使える業務用にも便利な大容量パックです。
価格・在庫・セット内容などの仕様は変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。
13. 帽子(キャップ・ニット帽など)|頭の保護と“心の安心”
ヘルメットほどの防御力はありませんが、キャップやニット帽などの帽子も、災害時には意外と役に立ちます。
- 小さな落下物から頭を守る
- ホコリっぽい場所で髪や頭皮を守る
- 寝癖や身だしなみをあまり気にせず過ごせる
といった効果があり、避難所生活での心理的負担を少し軽くしてくれます。
また、つば付きのキャップなら、
- 明るい照明や日差しを少し遮る
- 眩しさを抑えて疲れにくくする
といった役割も果たしてくれます。
折りたためる帽子を1つ、防災リュックや普段のバッグに入れておくだけでも、「いざというときに落ち着いて動ける装備」の1つになります。
日本防災協会認定の防災ずきん。日本製で46×30cmのLサイズ仕様です。 頭部を守るクッション性と、避難時の防寒・騒音対策にも役立つ一枚で、 子どもから大人まで幅広く使えるブルーカラーのモデルです。防災バッグへの 常備品として備えておくと安心です。
価格・在庫・カラーやサイズの仕様は変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。
14. マスク+ウェットティッシュ|水が使えない環境で“清潔さ”を守る
避難所や車中泊では、手洗いや洗顔、シャワーの回数がどうしても減ります。そんな中で役立つのが、マスクとウェットティッシュです。
- マスク
- 人が密集する場所での飛沫対策
- ホコリ・ニオイからの軽い防護
- すっぴんや表情を隠せることで、心理的な安心感にもつながる
- ウェットティッシュ
- 手や顔、首元を拭いてリフレッシュ
- 食事前後に手を拭いて、衛生状態を保つ
- トイレ周りやテーブルを軽く拭き取る
特に赤ちゃんや高齢の家族がいる場合、肌に優しいタイプやアルコール度の低いタイプを選んでおくと安心です。普段から持ち歩いている日用品でもあるので、「少し多めに買っておき、防災バッグに横流しする」形で備蓄しやすいアイテムです。
15. 紙とボールペン(+油性マーカー)|スマホが使えない状況での“記録力”
スマホのメモアプリは便利ですが、電池が切れたり、画面が割れたりすると一気に使えなくなります。そんなとき、紙とボールペンのセットは、とても頼りになる“アナログの情報ツール”です。
例えば、
- 避難先や家族の居場所を書いて、掲示板に貼る
- 必要な物資や伝言をメモして、配布や共有に使う
- 医師や支援スタッフに体調や既往歴を説明する際に、箇条書きにして渡す
- 日々の状況や気持ちを少し書き出しておくことで、心の整理をする
といった使い方ができます。
あわせて、油性マーカーを1本用意しておくと、
- ビニール袋やペットボトル、段ボールに直接「名前」や「中身」を書ける
- 目印や注意書きを大きく書いて貼れる
など、ラベリング用途でも非常に便利です。かさばらないうえにコストも低いので、防災リュックのポケットにひとまとめにして入れておくと安心です。
雨や水濡れに強いレインガード紙を採用したA7サイズのメモ帳。 屋外でのメモや非常時の情報記録にも安心して使える防水タイプで、 持ち歩きやすいコンパクトサイズの2個セットです。
価格・在庫・カラーなどの仕様は変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。
まとめ|“意外な防災アイテム”があるだけで心の余裕が変わる

防災と聞くと、どうしても「水・非常食・懐中電灯・ラジオ」といった定番グッズに意識が向きがちですが、実際の地震や停電の場面でじわじわ効いてくるのは、今回紹介したような“意外な防災アイテム”たちです。
ホイッスルや作業用グローブのように「命を守る場面」で役立つものもあれば、アイマスクや耳栓、スリッパ、マスクやウェットティッシュのように、「眠れない」「落ち着かない」「汚れが気になる」といったストレスをやわらげてくれるものもあります。こうした心身への負担を減らす工夫は、一見ささいに見えても、長引く避難生活のなかでは大きな差になっていきます。
もちろん、いきなり防災リュックを完璧にする必要はありません。まずは家にすでにあるものの中から、ホイッスルやゴミ袋、ラップ、紙とペンなどをピックアップして、1つの袋にまとめておくだけでも立派な“最初の一歩”です。そのうえで、「これは自分や家族にとって必要だ」と感じたアイテムから、少しずつ数を増やしていけばOKです。
地震そのものを止めることはできませんが、「もしものときに困りにくい状態」を作ることは、今日からでも始められます。今回の15個のリストが、ご家庭の防災を見直すきっかけになればうれしいです。