忖度なしゲームレビュー

『ENDLESS Legend 2』忖度なしレビュー|正式版1.0は完成した?AI・終盤を徹底評価

目次
  1. ENDLESS Legend 2 忖度なしレビュー|正式版1.0の評価・AI・終盤
  2. 『ENDLESS Legend 2』忖度なし評価|総合7.7/10
  3. 基本情報|2025年の早期アクセスと2026年の正式版は分けて考える
  4. どんな4X?世界そのものが途中で変わる
  5. 最大の長所は勢力デザイン|国が変わればルールまで変わる
  6. Custom Factionもあるが、主要勢力とは別の楽しさ
  7. 都市運営は「数字を増やす」だけではなく配置を考える面白さがある
  8. 戦闘はかなり良い。ただし終盤まで全部手動だと重い
  9. AIは早期アクセスより改善。それでも7.7を8点台にしなかった理由
  10. ストーリーは魅力的。でも勝利と物語の終わりが噛み合わない
  11. 終盤まで面白い?Tidefallだけでは解決できない部分もある
  12. 正式版1.0なのに不具合は多かった?9月24日時点の状況
  13. Steamは「非常に好評」。それでもスコアを連動させない
  14. 初心者でも遊べる?「簡単な4X」ではない
  15. PC・PS5・Xbox Series X|S、どれで遊ぶ?
  16. クロスプレイは?全機種間対応とは現時点で断定できない
  17. 前作『ENDLESS Legend』と比べて何が変わった?
  18. Civilization VIIやAge of Wonders 4とは何が違う?
  19. 価格はどう?セール2,490円ならかなり強いが、点数は上げない
  20. 『ENDLESS Legend 2』が向いている人
  21. 逆に合わない可能性がある人
  22. 総評|現行4X上位級の「設計」はある。でも完成度まで含めて7.7

ENDLESS Legend 2 忖度なしレビュー|正式版1.0の評価・AI・終盤

約1年間の早期アクセスを経て、2026年9月17日に正式版1.0へ移行した『ENDLESS Legend 2(エンドレス・レジェンド 2)』。

海洋惑星サイアダを舞台に、都市を発展させ、未知の土地を探索し、外交や戦争を繰り広げる4Xストラテジーです。Steamでは正式版移行後も高い評価を維持しており、勢力ごとにゲームルールそのものが変わる非対称設計や、海面が後退して世界の形を変える「Tidefall(タイドフォール)」は、本作ならではの強みになっています。

ただし、今回は「Steamで非常に好評だから高得点」という見方はしません。

4Xは序盤の数十ターンが面白いだけでは評価できないジャンルです。帝国が大きくなった後の管理、AI、外交、戦闘の反復、勝利条件、終盤まで見て初めて一本のゲームとしての完成度が見えてきます。

さらに『ENDLESS Legend 2』は正式版発売直後から複数回の修正が入り、クエスト進行不能やクラッシュ、戦闘ルールに関わる問題まで発生しました。すでに直った不具合を現在の欠点として扱うべきではありませんが、1.0として発売された時点の仕上がりも無かったことにはできません。

そこで本記事では、2026年9月24日時点の正式版1.0を対象に、勢力デザイン、Tidefall、都市運営、戦闘、AI、終盤、UI、PC・PS5・Xbox Series X|S版まで確認し、つぶログ基準で忖度なしに評価します。

『ENDLESS Legend 2』忖度なし評価|総合7.7/10

先に結論を出します。

『ENDLESS Legend 2』の忖度なしスコアは7.7/10です。

強みはかなり明確です。

勢力ごとに都市運営、経済、軍事、拡張の考え方まで変わる非対称設計は、単なる「文明ごとのボーナス差」の域を超えています。Tidefallによってゲーム途中で新たな土地や侵攻路が現れる仕組みも、4Xでは序盤に偏りやすい探索の面白さを中盤まで引き戻すことに成功しています。

都市づくり、アート、音楽も含め、ゲームデザインの尖った部分だけを見るなら8点台に届く作品です。

それでも総合を8点台へ乗せなかったのは、AIと難易度設計、物語と勝利条件の噛み合わせ、終盤の戦闘・管理負担、そして正式版発売直後のQA品質まで一本の商品として評価したためです。

評価項目スコア評価
内政・経済・帝国運営8.1地区配置と勢力固有経済が強い。帝国拡大後の管理負担は残る
探索・Tidefall・世界設計8.6途中で世界を変化させ、探索と国境を再び動かす独自性を高く評価
勢力デザイン・リプレイ性8.7本作最大の強み。勢力が変われば戦略そのものが大きく変わる
戦闘・軍事・AI6.9戦術戦闘は良好だが、AI・難易度補正・後半の反復で減点
外交・クエスト・勝利条件・終盤6.7物語は魅力的。一方、勝利条件とのクライマックスのズレが惜しい
操作性・UI/UX・技術面6.7改善は速いが、1.0直後に進行不能やクラッシュを含む修正が集中
ビジュアル・サウンド・コンテンツ・価格8.2独特の美術と音楽、リプレイ性は強い。通常価格でも内容は十分
総合7.7 / 10設計はかなり強い。ただし正式版としての完成度にはまだ粗さが残る

基本情報|2025年の早期アクセスと2026年の正式版は分けて考える

タイトルENDLESS Legend™ 2 エンドレス・レジェンド 2
開発AMPLITUDE Studios
パブリッシャーHooded Horse
ジャンルファンタジー4X/ターン制ストラテジー
早期アクセス開始2025年9月22日
正式版1.02026年9月17日
対応機種PC/PlayStation 5/Xbox Series X|S
PCストアSteam/Epic Games Store/Microsoft Store
日本語インターフェース・字幕対応/日本語音声なし
Nintendo Switch/Switch 22026年9月24日時点で正式発表なし
PC MOD対応/Steam Workshopを配布拠点として利用可能
コンソールMOD非対応

まず注意したいのが発売日です。

2025年9月22日はPC版の早期アクセス開始日。今回評価する正式版1.0は2026年9月17日にリリースされ、同日にPS5/Xbox Series X|S版も登場しました。

2025年のレビューには、現在とは勢力数、AI、UI、勝利条件、マルチプレイ、Custom Factionなどが異なる時期のものがあります。古い低評価も高評価も、そのまま2026年9月の正式版へ当てはめるのは危険です。

なお、早期アクセス期にはPC Game Passで提供されていましたが、2026年4月に離脱しています。正式版1.0がGame Passへ再加入したという公式発表は、9月24日時点では確認できません。

どんな4X?世界そのものが途中で変わる

『ENDLESS Legend 2』の舞台は、海に覆われた惑星サイアダ。

都市を築き、Food・Industry・Dust・Science・Influenceを管理しながら技術を研究。未知の土地、資源、遺跡、少数勢力を探し、外交や戦争を通じて勢力圏を広げていきます。

ここまでは4Xとして分かりやすい構造ですが、本作を特徴付けるのが「Tidefall」です。

Tidefallが発生すると海面が後退し、それまで海だった場所から新しい陸地、資源、経路が姿を現します。

単にマップの面積が増えるだけではありません。海で隔てられていた勢力と陸続きになれば、新しい侵攻路が生まれます。国境の価値が変わり、都市を伸ばす方向も変わる。今まで安全だった地域が、突然前線になることもあります。

普通の4Xでは序盤にマップを探索し尽くすと、「Explore」の面白さが薄くなりやすいものです。Tidefallはそこへゲーム途中でもう一度未知の土地を投入する仕組みであり、本作で8点台を付けられる数少ない部分です。

ただし、Tidefallだけで4Xの終盤問題が消えたわけではありません。

新しい土地が出ても、勝敗がほぼ決まった後の戦争や都市管理が長引けば作業感は残ります。探索を再活性化する仕組みとしては優秀ですが、「4Xの終盤を完全に解決した革命的システム」とまで持ち上げる必要はありません。

最大の長所は勢力デザイン|国が変わればルールまで変わる

正式版1.0でプレイできるのは、6つのMajor Factionと2つのRogue Factionです。

ここは「8大勢力」と単純化しない方が正確です。

新勢力Sandshapersを含む6つが主要勢力。Order of ZelevasとSevered Clawsは、それぞれ既存勢力から分岐したRogue Factionで、親となる勢力と共通部分を持ちながら、新しいリーダー、特性、技術、建造物、人口、クエスト、戦闘特性などを備えています。

それでも「派生だから水増し」という印象は薄いでしょう。

本作の勢力差は、攻撃力+10%、研究速度+10%といった数字の違いだけではありません。

Sandshapersは土地そのものを作り替える

正式版で加わったSandshapersは、周囲を砂漠化し、自分たちに有利な環境へ変えていく勢力です。

都市をどこへ建てるかだけでなく、「土地をどう変えるか」が勢力運営へ組み込まれます。

Order of ZelevasはKin of Sheredynを攻勢型へ変える

Order of ZelevasはKin of Sheredynから分岐したRogue Factionです。

親勢力の仕組みを土台にしながら、領土拡張によってFaction Gaugeを成長させ、より積極的な征服へ向かう設計になっています。防御的な性格の強いKin of Sheredynとは、同じ系譜でもプレイの方向が変わります。

Severed Clawsも単純な色違いではない

Severed ClawsはNecrophageから派生し、少数勢力の人口や村落との関係を都市運営へ組み込んでいきます。

こうした違いがあるため、一つの勢力で覚えた「正解」を次の勢力へそのまま持ち込めません。

勢力を変えると、ゲームを最適化し直す必要がある。

この感覚こそ『ENDLESS Legend 2』最大のリプレイ性です。

Custom Factionもあるが、主要勢力とは別の楽しさ

自分で勢力を作れるCustom Factionにも対応しています。

既存勢力からAffinity、人口、戦闘特性、部隊構成、各種Traitなどを組み合わせられますが、何でも自由に盛れるわけではありません。

選択できるAffinityは1つ。Traitにも100ポイントの上限があり、組み合わせによっては同時に選択できない要素もあります。

一方でCustom Factionには、主要勢力の専用Faction Questがそのまま付属するわけではありません。

つまり「主要勢力の非対称設計」と「Custom Factionで好きに組む楽しさ」は別物です。

Custom Factionがあるから勢力数が無限、といった評価はしません。それでも異なる組み合わせを試す余地が増えるため、リプレイ性を底上げする要素としては十分機能しています。

都市運営は「数字を増やす」だけではなく配置を考える面白さがある

内政では、Food、Industry、Dust、Science、Influence――いわゆるFIDSIを中心に都市を発展させます。

面白いのは、地区を置く場所そのものに意味があることです。

地形、隣接、資源、Anomaly、勢力固有ルールなどを見ながら都市を伸ばすため、一つの完成形を毎回なぞるというより、その土地に合わせて組み立てる都市パズルに近い感覚があります。

Tidefallで新しい土地が出現すれば、今までの都市計画を見直す理由も生まれます。

内政は複雑ですが、労働者ユニットを延々と動かすタイプではなく、4Xとしては比較的整理されています。クエストが次の目的を示すため、「何をすればいいか分からないまま放り出される」感覚も抑えられています。

ただし帝国が巨大化すれば、都市、地区、研究、軍、外交の確認量は当然増えます。

後半まで細かい管理が一切増えないゲームではありません。

戦闘はかなり良い。ただし終盤まで全部手動だと重い

戦争になると、軍同士の衝突はターン制のタクティカルバトルへ移行します。

高低差、森林、射程、移動、Opportunity Attack、増援、ヒーロー、装備などを考えながら部隊を動かすため、単純な戦力値の比較だけでは終わりません。

地形と位置取りが意味を持つ点は、前作から明確に強化された部分です。

問題は、戦術戦そのものではなく回数です。

大国同士の戦争になれば、一つ一つの戦闘が面白くても何度も繰り返すことになります。序盤なら喜んで手動操作していた戦闘を、終盤になるとAuto Resolveで飛ばしたくなる。

これは4Xと戦術戦闘を組み合わせた作品につきまとう問題で、『ENDLESS Legend 2』も完全には抜け出せていません。

戦術性は高く評価できますが、「毎回手動で戦いたくなるほど終盤まで新鮮」とまでは言いにくいところです。

AIは早期アクセスより改善。それでも7.7を8点台にしなかった理由

AIについては、古いレビューだけを読むと評価を誤ります。

早期アクセス初期には、都市拡張や軍事行動、終盤の軍備更新などに強い不満がありました。その後は何度も改善が入り、正式版レビューでは都市・領土拡張について明確な進歩が確認されています。

したがって、「AIが早期アクセス開始時から何も進歩していない」という評価は当てはまりません。

一方で、正式版になったからAIが完全に優秀になった、とも言えません。

高難度ではAI側に有利な補正が入るため、強い相手=純粋に判断が賢い相手とは限りません。正式版以降のユーザーレビューでも、AIの攻撃性やスケーリング、状況に対する判断へ不満を挙げる声が残っています。

外交も同様です。

条約、和平、同盟、戦争、Influenceを使った駆け引きは揃っていますが、プレイヤーが常に「合理的な国家と交渉している」と感じられるほどAI外交が洗練されたわけではありません。

AIは弱すぎるから減点したのではなく、4Xの中心を支える部分としてまだ一段伸びる余地がある。

これが6点台後半にした理由です。

ストーリーは魅力的。でも勝利と物語の終わりが噛み合わない

『ENDLESS Legend』シリーズは、一般的な4Xより物語を強く前に出す作品です。

勢力ごとにFaction Questがあり、その種族が何者なのか、なぜサイアダで戦っているのかを追いながら国家を運営できます。

単に「科学勝利を目指してください」と数値目標だけを渡されるより、その勢力を選んだ理由がゲーム内で見えやすい。世界設定やクエストは明確な長所です。

惜しいのは、その物語のクライマックスとゲーム上の勝利条件が必ずしも一致しないこと。

勢力クエストをまだ追っている途中でも、別の勝利条件が先に成立し、ゲームとしての決着がつく場合があります。

物語を重視した4Xだからこそ、「ストーリーが最高潮へ達した瞬間に勝利する」という一体感まで欲しくなります。

ゲーム全体が悪くなるほどの欠点ではありませんが、終盤評価では見過ごせない部分です。

終盤まで面白い?Tidefallだけでは解決できない部分もある

4Xレビューで最も警戒したいのが、「序盤20ターンが面白いから高得点」という評価です。

本作はTidefallによって中盤にも新しい土地や資源、侵攻路が現れるため、探索の寿命はかなり長くなっています。

それでも勢力差が広がり、勝敗が見え始めると、後は都市管理と戦争を繰り返しながら条件達成を待つ時間が出てきます。

戦闘も数が増えれば手動操作の負担になり、AI側との実力差が大きくなれば緊張感も落ちます。

つまり、本作は4Xによくある中盤・終盤問題をかなり工夫して緩和しています。

しかし、解消したわけではありません。

ここを「Tidefallがあるから最後まで絶対にダレない」と評価してしまうと高く付けすぎます。

正式版1.0なのに不具合は多かった?9月24日時点の状況

技術面は時間軸を分けて見る必要があります。

2026年9月17日の1.0発売後、PC版ではUpdate #37、#38、#39と短期間に修正が続きました。

発売直後に確認された主な問題

  • Sandshapersのクエスト進行不能・softlock
  • 達成不能なクエスト目標
  • 一部環境でのDLL不足による起動クラッシュ
  • UI関連クラッシュ
  • マルチプレイロビー表示の不具合
  • 飛行ユニット1体で軍全体が飛行扱いになる問題
  • 壁越しにOpportunity Attackが発生する問題
  • 戦闘プレビューが増援を正しく反映しない問題
  • 森林の防御ボーナスが働かない問題
  • 特定状況で軍が水没して消える問題

内容を見ると、単なる文字化けや表示ズレだけではありません。

クエスト進行や戦闘ルールそのものに関係する問題まで含まれていました。

Update #39で軍の水没や森林ボーナスは修正済み

一方、これらを9月24日時点でも全部残っている問題として扱うのも間違いです。

9月23日のVersion 1.0.133/Update #39では、Aspectsと戦う際に軍が水没する問題、森林から防御ボーナスを得られない問題などが修正されました。クラッシュや例外、安定性に関する16件の技術問題にも修正が入っています。

9月23日時点では、村落反乱時にLord Estateが破壊されず、該当するMinor Factionとインタラクトできなくなる問題が既知問題として残されています。

開発側の修正速度はかなり速いと言えます。

ただし、早く直したことと、正式版発売時点で問題がなかったことは別です。

1.0を名乗って出した直後に複数の進行・戦闘・クラッシュ修正が必要だった以上、操作性・技術面は6点台に抑えました。

Steamは「非常に好評」。それでもスコアを連動させない

Steamでは2026年9月24日の取得時点で、英語レビュー1,851件のうち82%が好評。直近30日では658件のうち81%が好評となっています。

十分高い数字です。

ただし、Steamの82%をそのまま8.2点にするような採点は行いません。

Steamには2025年の早期アクセスから何百時間も遊んでいるレビューも含まれます。こうした長時間レビューは「1年間でどこまで改善されたか」を見る材料として重要ですが、正式版1.0をその時間遊んだという意味ではありません。

反対に、1.0発売後から始めたプレイヤーは、現時点では数十時間程度の評価が中心です。

したがって本記事では、長時間レビューからは終盤や改善履歴を、1.0後レビューからは現在のAI、バランス、不具合を重点的に確認しています。

初心者でも遊べる?「簡単な4X」ではない

Steamで評価が高いため、「4Xを遊んだことはないけれど気になる」という人もいるでしょう。

結論として、初めての4Xでもプレイは可能です。

チュートリアルやクエストが目的を示し、Nested Tooltipによって用語を追えるため、何も説明されず放り出されるタイプではありません。ヒーローや勢力クエストなどRPG的な要素も、ゲームへ入る手掛かりになります。

ただし、情報量そのものは多いです。

都市、FIDSI、地区、資源、技術、ヒーロー、軍、Minor Faction、外交、Tidefall、勢力固有ルールまで一度に覚えることになります。

PC Gamerなどの正式版レビューではUIの直感性に課題を指摘する評価もあり、実際に1.0後もツールチップの重なりや表示周りに修正が入っています。

初心者向けに薄くした4Xではなく、複雑な4Xへ入りやすくする工夫がある作品。

このくらいに考えるのがちょうどいいでしょう。

PC・PS5・Xbox Series X|S、どれで遊ぶ?

PC版|MODまで考えるなら最も機能が揃っている

PC版はSteam、Epic Games Store、Microsoft Storeで展開されています。

大きな違いはMODです。

Steam WorkshopをMODの配布拠点として利用でき、Steam以外のPC版でもファイルを直接共有すればMODを使用できます。マルチプレイでも参加者全員が同じMOD構成なら利用可能です。

ただし「MODでAIやUIを直せるから公式状態の欠点を減点しない」という扱いにはしていません。本記事のスコアは標準状態を基準にしています。

PS5版|パッド対応はしているが、長期評価はまだ少ない

PS5版も2026年9月17日に発売されました。

ゲームパッド向け操作・UIが用意されており、発売直後にもロビーやチュートリアルなどパッド操作に関する修正が入っています。

一方、PC版には約1年のユーザー蓄積があるのに対し、PS5版は発売から約1週間です。

2026年9月24日時点では、終盤の大規模帝国での処理、長時間セーブ、パフォーマンスをPCと同じ確度で評価するにはデータが不足しています。

また、4K/60fps固定といった詳細な動作仕様は、今回確認できた公式一次情報からは断定できません。

Xbox Series X|S版|Series XとSeries Sの詳細差はまだ判断保留

Xbox Series X|S版も同じく9月17日に発売されています。

ただしSeries XとSeries Sについて、内部解像度やフレームレート、大規模終盤での処理差を断定できる十分な公式情報・長期検証はまだ揃っていません。

PS5とXboxについては、PC側でUpdate #39まで確認できているからといって、同じタイミングで同じ修正がすべて配信済みと推測するのも避けた方が安全です。

クロスプレイは?全機種間対応とは現時点で断定できない

『ENDLESS Legend 2』はオンラインマルチプレイに対応しています。

ただし2026年9月24日時点で、Steam/Epic/Microsoft Store/PS5/Xbox Series X|Sのすべてをまたいだ完全なクロスプレイに対応していると断定できる公式仕様は確認できませんでした。

Steamストアの現行Feature欄にも「Cross-Platform Multiplayer」は表示されていません。

そのため、「PCとPS5とXboxで自由に一緒に遊べる」と考えて購入するのは避けた方がいいでしょう。

クロスセーブについても同様に、全機種間の明確な現行仕様を確認できていません。

前作『ENDLESS Legend』と比べて何が変わった?

続編として明確に前進した部分はあります。

特にTidefallによる地形変化、地区を軸にした都市設計、位置取りを重視する戦術戦闘、操作・演出の現代化は分かりやすい進化です。

Custom Factionやゲームパッド対応も含め、今から新しく入る作品としては『2』の方が入りやすい部分が多いでしょう。

一方で、前作は長年のアップデートとDLCによって膨大なコンテンツを蓄積しています。

2026年の前作完全版と、発売直後の『2』を並べて「勢力数が少ないから続編は劣化」と評価するのも公平ではありません。

現時点では、ゲームの核は『2』で大きく進化したが、長年積み上げたコンテンツ量と成熟度では前作側に時間的な優位があると見るのが自然です。

Civilization VIIやAge of Wonders 4とは何が違う?

4Xということで『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』と比較したくなりますが、目指している遊びはかなり違います。

項目ENDLESS Legend 2Civilization VIIAge of Wonders 4
世界固有SFファンタジー人類史・文明史ファンタジー
勢力の特徴既成勢力の強烈な非対称性文明・指導者・時代自作勢力の自由度が高い
戦闘タクティカル戦闘世界マップ上の軍事詳細なタクティカル戦闘
物語勢力クエストが強いサンドボックス寄りイベント・設定による物語性
大きな独自要素Tidefall時代制Faction Creation/Tome

『Civilization』が好きなら楽しめる可能性はありますが、同じ感覚で遊べるゲームではありません。

『ENDLESS Legend 2』では、勢力を変えるたびに「この国では何が強いのか」ではなく、「この国はそもそもどういうルールで動くのか」を覚え直します。

逆にAge of Wonders 4は、自分で勢力やビルドを作る自由度がより前面に出ています。

開発側が作り込んだ異質な勢力を一つずつ理解していくのが好きなら、『ENDLESS Legend 2』の方向が刺さりやすいでしょう。

価格はどう?セール2,490円ならかなり強いが、点数は上げない

日本では、PC/Xbox Series X|S版が通常4,980円、PS5版が5,940円です。

Steamでは正式版発売を記念した50%OFFセールが行われており、調査時点では2,490円になっています。

2,490円なら、4Xが好きな人にとってかなり試しやすい価格です。

ただし総合スコアは期間限定セールを前提にしていません。

4Xは100時間遊べること自体が珍しくなく、「プレイ時間÷価格」でコスパを評価すると、反復作業まで価値に含めることになります。

通常価格で一本のゲームとして見ても満足できる内容か。それを基準にしています。

『ENDLESS Legend 2』が向いている人

  • 勢力ごとにまったく違う戦略を考えるのが好き
  • 都市配置や資源の組み合わせを考えるのが好き
  • 4Xでもストーリーや世界観を重視したい
  • 『Civilization』とは違うタイプの4Xを探している
  • タクティカル戦闘も自分で操作したい
  • 一度クリアして終わりではなく、別勢力でもう一度遊びたい
  • PCでMODも含めて長く触りたい

逆に合わない可能性がある人

  • 国家ごとのルールを覚え直すのが面倒
  • 4Xの終盤に発生する管理作業が苦手
  • 外交AIに人間らしい合理性を強く求める
  • 戦闘は全部自動でサクサク進めたい
  • 正式版なら細かな不具合もほぼ無い状態を期待する
  • PS5/XboxでPC版と同じMOD環境を使いたい
  • PCとコンソールをまたぐクロスプレイを前提に購入したい

総評|現行4X上位級の「設計」はある。でも完成度まで含めて7.7

『ENDLESS Legend 2』のロゴと複数勢力を描いた公式ビジュアル

『ENDLESS Legend 2』には、はっきり褒められるものがあります。

一つは勢力です。

国を変えればボーナスが変わるのではなく、ゲームの考え方そのものを組み直す必要がある。

もう一つがTidefall。

序盤に探索して終わりになりやすい4Xで、途中から新しい土地を出現させ、国境も侵攻路も都市計画も揺さぶる。この二つだけでも、『ENDLESS Legend 2』を選ぶ理由は十分にあります。

都市づくり、戦術戦闘、世界観、音楽も高水準です。

だからこそ、Steamの高評価も不思議ではありません。

ただ、忖度なしレビューで見るのは「光っている仕組み」だけではありません。

AIは早期アクセス期より改善したものの、難易度補正まで含めて完璧とは言い難い。物語の強い4Xなのに、勝利条件とストーリーのクライマックスがずれる。戦術戦闘は面白くても、終盤には回数そのものが負担になる。

そして1.0発売直後には、進行不能、起動クラッシュ、軍の水没、森林防御無効など、正式版として軽く流せない問題まで修正対象になりました。

開発側の対応は速く、9月24日時点では主要な問題の多くがすでに直っています。

それでも発売時の仕上がりをなかったことにはしません。

勢力デザインとTidefallを中心とした4X設計は8点台級。一方、AI、終盤、勝利条件、技術品質まで一本の商品として見ると7.7。

これが2026年9月24日時点の『ENDLESS Legend 2』に対する評価です。

今後もアップデートが続き、AI、バランス、終盤、不具合が改善されれば、8点台へ上がる余地はあります。

ただし、将来良くなる可能性を現在の点数へ先に加えることはしません。

現時点では、「現行4Xの上位候補になれるだけの独自性はすでにある。ただし、正式版1.0の商品完成度まで含めて最高峰と呼ぶには、もう少し磨き込みが欲しい」。その位置にある作品です。

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