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アーネスト・エバンス COLLECTION 忖度なしレビュー|3部作復刻の価値と今遊ぶ注意点を正直評価【Switch】

目次
  1. アーネスト・エバンス COLLECTION 忖度なしレビュー|復刻3部作は嬉しい。でも、甘くない
  2. アーネスト・エバンス COLLECTIONの作品概要・基本情報
  3. アーネスト・エバンス COLLECTIONの良かった点
  4. アーネスト・エバンス COLLECTIONの気になった点
  5. アーネスト・エバンス COLLECTION |同一シリーズで手触りが変わる3部作復刻
  6. 忖度なしスコア
  7. 総評

アーネスト・エバンス COLLECTION 忖度なしレビュー|復刻3部作は嬉しい。でも、甘くない

『アーネスト・エバンス COLLECTION』は、『エル・ヴィエント』『アーネスト・エバンス』『アネット再び』の3作をまとめて遊べる復刻コレクションです。便利機能(どこでもセーブ、巻き戻し)で挑戦のハードルは下がった一方、ベースは“高難度寄りのレトロアクション”。懐かしさだけで飛び込むと、手触りのクセや理不尽さに驚く人もいるはずです。この記事では、復刻としての価値と、いま遊ぶ上での注意点を軸に、良かった点・気になった点を忖度なしで整理します。

アーネスト・エバンス COLLECTIONの作品概要・基本情報

『アーネスト・エバンス COLLECTION』は、ウルフチーム作品として知られるアクション3部作をまとめて収録した復刻コレクション。20世紀初頭を主な舞台に、風の巫女アネットと冒険家アーネスト・エバンスがアメリカやヨーロッパを奔走する世界観で、収録3作はそれぞれ手触りが違う“高難度アクション”として案内されています。さらに現代向けの快適機能として「どこでもセーブ」「巻き戻し」機能の搭載が明記されています。

基本データ

  • タイトル:アーネスト・エバンス COLLECTION
  • メーカー:エディア
  • 対応機種:Nintendo Switch/PlayStation 4/PlayStation 5
  • 発売日:
    • Switch版:2025年12月25日
    • PS4/PS5版:発売延期の告知あり → 2026年2月19日
  • 価格:
    • 通常版:7,480円(税込)
    • 特装版:14,080円(税込)
  • プレイ人数:1人

収録タイトル(3本)

  • エル・ヴィエント
  • アーネスト・エバンス
  • アネット再び
    (3部作収録であること、各作の方向性の違いはストア説明でも明記)

便利機能

  • どこでもセーブ
  • 巻き戻し
    高難度タイトルを前提に、快適プレイのための機能として案内されています。

アーネスト・エバンス COLLECTIONの良かった点

1)1本の中で遊びの方向性が変わる。“3作収録”がそのまま体験の幅になる

アーネスト・エバンスのゲームプレイ画面。主人公アーネストがダンジョン内でアクションを行うシーンを映したスーパーファミコン風2Dアクション演出。

本作は『エル・ヴィエント』『アーネスト・エバンス』『アネット再び』の3本収録。ポイントは、同じ世界観のシリーズなのに、タイトルごとにアクションの感触が別物なところです。メーカー説明でも、各作が「違った高難度アクション」として整理されています。
「1本買ったら同じ操作感が延々続く」タイプではなく、シリーズ通しで触るほど“味変”が起きるのが、このコレクションの強みです。

2)『エル・ヴィエント』:ブーメラン×風の魔法で、スピード感を押し出した横スクロールアクション

1作目『エル・ヴィエント』は、風の巫女アネットが主人公。ブーメランと風の魔法を駆使して突き進む、スピード感重視のアクションとして公式ストアやメーカー側で説明されています。
舞台は20世紀初頭(禁酒法時代のアメリカとして紹介されることも多い)で、ブーメランと風の呪文で敵をさばいていく“軽快さ”が売りだと位置づけられています。

3)『アーネスト・エバンス』:鞭+回転アクションというクセの強い発想が、今見ても特徴として立つ

2作目は主人公が冒険家アーネスト・エバンスに交代。鞭を使った攻撃に加えて、多回転するアクションをコントロールして進むという要素が“新しい試み”として紹介されています。
この「回転する動き」というコンセプト自体が珍しく、シリーズの中でも色が濃い。コレクション内で明確にキャラ立ちする2作目です。

4)『アネット再び』:ベルトスクロール化で手触りが変わり、アネット側の“アクション量”を押し出す

シリーズ最後の『アネット再び』は主人公が再びアネットに戻り、メーカー説明でもベルトスクロールアクションとして整理されています。
横スクの『エル・ヴィエント』、クセ強操作の『アーネスト・エバンス』に対して、ベルトスクロール化で“別ジャンルに寄った”のが分かりやすい特徴。アネットがさまざまなアクションと魔法を繰り出す方向性が明記されており、シリーズ内での立ち位置が明確です。

5)高難度前提でも遊びやすくするために「どこでもセーブ」「巻き戻し」を搭載(メーカー説明)

本作は3作とも「高難度アクション」として説明されており、その上でどこでもセーブ/巻き戻しを搭載すると明記されています。
ここは「お得」ではなく、ゲーム内容(高難度)に直結する“遊び方の支援”なので、レビューの良かった点として入れてOKな要素です。

アーネスト・エバンス COLLECTIONの気になった点

1)そもそも「高難易度」が前提。便利機能があっても、ゲーム性そのものは甘くならない

本作はメーカー説明でも「高難易度のアクションゲーム」と明記されていて、3部作とも“タイトルごとに違った高難易度”として紹介されています。どこでもセーブ/巻き戻しは用意されているものの、当時の設計思想(難しさ込みで成立するゲーム)を前提に触れたほうがズレません。

2)3作とも手触りが違う=人によって「当たり外れ」が出やすいコレクションでもある

収録作は、ブーメラン+風の魔法でスピード感を押す『エル・ヴィエント』、鞭と回転アクションをコントロールする『アーネスト・エバンス』、ベルトスクロール化した『アネット再び』と、方向性がかなり違います。味変が魅力な反面、好みに合わない1本が混ざる可能性も高い。3作全部が刺さる人もいれば、「1本だけ妙に合わない」になりやすい点は注意です。

3)『アーネスト・エバンス』はコンセプトが尖っている分、合わないと厳しい

メーカー説明でも“鞭”と“回転するアクション”をコントロールして進む作品として紹介されており、シリーズの中でもクセが強い立ち位置です。独自性としては強みですが、プレイヤー側に慣れを要求するタイプの可能性が高く、合わないとストレスになりやすいところは覚悟が必要です。

4)価格帯は「レトロ3本まとめて」としては強気。買い方を間違えると後悔しやすい

通常版は7,480円(税込)、限定版は14,080円(税込)。この価格を納得できるかは、レトロアクションの高難度やクセを楽しめるかで決まります。便利機能があるとはいえ、現代的な“万人向けの快適アクション”を期待して入ると、価格に対して厳しい評価になりやすいです。

5)PS4/PS5版を待っている人は要注意(Switchで先に遊ぶか、待つかの判断が必要)

公式サイト上では対応機種にPS4/PS5も含まれている一方、まずはSwitch版が2025年12月25日に発売されています。機種の都合(操作環境やコントローラの好み)でPS版を待ちたい人は、発売タイミングがズレる点を前提に計画したほうがいいです。

アーネスト・エバンス COLLECTION |同一シリーズで手触りが変わる3部作復刻

アーネスト・エバンス COLLECTION の公式キービジュアル。アーネストやアネットなど3部作の主要キャラクターが描かれた復刻パッケージアート。

アーネスト・エバンス COLLECTIONのいちばんの特徴は、「レトロ3本入り」以上に、同じシリーズなのに体験の方向性がハッキリ変わるところにあります。収録されているのは『エル・ヴィエント』『アーネスト・エバンス』『アネット再び』の3作で、メーカーの案内でも“それぞれ違った高難易度アクション”として整理されています。つまり、1本の中で同じ操作感が延々と続くタイプではなく、シリーズを追うほどプレイ感が切り替わっていくコレクションです。

まず『エル・ヴィエント』は、風の巫女アネットが主人公で、ブーメランと風の魔法を軸にスピード感を押し出したアクションとして説明されています。次に『アーネスト・エバンス』は主役が冒険家アーネストに交代し、鞭を使った攻撃に加えて“回転するアクション”をコントロールして進むという、シリーズ内でもクセの強い発想が前面に出る作品です。そして『アネット再び』では再びアネットに戻り、ベルトスクロールアクションとして案内されている通り、手触りがさらに別ジャンル寄りになります。同じ世界観のまま、遊びの手触りだけが段階的に変わる。ここが、このコレクションが「ただの復刻」で終わらない理由です。

もうひとつ、いま遊ぶ意味として大きいのが、メーカー説明で「どこでもセーブ」「巻き戻し」の搭載が明記されている点です。本作はそもそも“高難易度アクション”として案内されているので、難しさそのものが消えるわけではありません。ただ、レトロアクションで一番キツい「やり直しのコスト」を下げられるのは事実で、当時のクセを味わいながらも、現代の感覚で“検証しながら攻略する”遊び方が成立しやすい。難易度を売りにする復刻コレクションとして、ここはかなり本質的なポイントです。

忖度なしスコア

『アーネスト・エバンス COLLECTION』は、3部作(『エル・ヴィエント』『アーネスト・エバンス』『アネット再び』)をまとめて遊べる復刻コレクションで、メーカー/ストア側でも「高難易度アクション」であることが明記されています。さらに「どこでもセーブ」「巻き戻し」といった救済機能も案内されており、“当時のクセは残しつつ、今遊ぶための逃げ道は用意した”タイプの復刻です。

ただし、コレクションとしての価値は高い一方で、3作とも手触りが違うぶん「刺さる/刺さらない」が出やすく、価格(通常7,480円)を納得できるかは、レトロ高難度アクションを楽しめるかに左右されます。ここを甘く見て買うと、満足度がブレやすいのが正直なところです。

評価項目スコア
収録価値(3部作をまとめて遊べる“まとめ買い”としての強さ)8.7 / 10
シリーズ体験の濃さ(同一世界観で主役/方向性が変わる面白さ)8.2 / 10
ゲームの個性(ブーメラン×風/鞭×回転/ベルトスクロールと“クセが立つ”)8.1 / 10
遊びやすさ(どこでもセーブ/巻き戻しが明記=挑戦のハードルは下がる)7.8 / 10
入りやすさ(高難度前提で、人を選ぶ=合わない人は早めに折れやすい)6.8 / 10
価格納得度(通常7,480円。レトロ高難度が刺さるかで評価が割れる)7.1 / 10
コレクションとしての良さ(1本で“当時のクセ”を通しで味わえる希少性)7.9 / 10
総合スコア7.7 / 10

総合すると本作は、“レトロ高難度アクションの3部作をまとめて遊べる”という一点だけでも価値が立つ一方で、面白さの芯が「クセの強さ」と表裏一体になっています。便利機能で挑戦しやすくはなっているものの、万人向けの快適アクションを期待するとズレやすい。刺さる人には濃厚、合わない人には容赦ない――その振れ幅込みで7.7点、というのが忖度なしの結論です。

アーネスト・エバンス COLLECTION

アクションゲーム「アーネスト・エバンス」関連タイトルをまとめて楽しめるコレクション版。 当時の雰囲気をそのまま味わえる内容で、レトロゲームファンや往年のファンが遊び直すのにも ぴったりな一本です。

価格・在庫・仕様などは変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。

総評

エル・ヴィエント(El Viento)のパッケージアート。アネットが登場する美麗イラストと作品ロゴが中央に配置されたビジュアル。

『アーネスト・エバンス COLLECTION』は、“レトロ3本入り”という言葉だけで片付けると損をするコレクションです。収録されているのは『エル・ヴィエント』『アーネスト・エバンス』『アネット再び』の3作で、同じ世界観のシリーズでありながら、アクションの方向性がきっちり切り替わる。ブーメランと風の魔法で押し切る作品、鞭と回転アクションをコントロールするクセの強い作品、ベルトスクロール寄りに舵を切った作品──1本の中で“味が変わる”のが、このコレクションのいちばんの価値です。

ただし、メーカー/ストア側の案内でも「高難易度アクション」と明記されている通り、3作とも基本は容赦ない設計を前提にしています。便利機能として「どこでもセーブ」「巻き戻し」が搭載されると明記されているので挑戦のハードルは下がるものの、ゲーム性そのものが“現代の親切設計”に変わるわけではありません。レトロのクセや理不尽さも含めて楽しめる人ほど、このコレクションの面白さは真っ直ぐ刺さります。

価格は通常版で7,480円(税込)。レトロアクションに慣れていない人が「3本入ってるからお得」と勢いで買うと、難易度とクセで評価が割れやすいタイプです。逆に言えば、レトロの高難度アクションを“攻略していく遊び”として楽しめる人にとっては、シリーズ3部作をまとめて触れられる復刻は貴重で、しかも救済機能まで用意されている。買うなら「懐かしさ」より「クセの強い高難度を味わう」気持ちで入るのが正解です。

©Edia Co., Ltd.
Nintendo Switchは任天堂の商標です。
PlayStationおよびPS4、PS5はソニー・インタラクティブエンタテインメントの商標または登録商標です。
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忖度なしレビューまとめ

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