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原神はなぜSwitchに来ないのか?|2025年最新「Switch 2登場後も音沙汰なし」の理由と今後の見通し

結論:2025年11月時点でもSwitch版情報はなし。中止発表はなく、開発継続と言及の履歴のみ

2020年1月14日の“Switch対応決定”発表から約5年が経ちましたが、2025年11月11日現在もNintendo Switch向け『原神』の配信日は告知されていません。最新のまとめ系一次情報でも「リリースに関する新発表はなし」と整理されています。

一方で、2022年には「Switch版は開発継続中」との公式コメントが報じられており、開発中止の公式発表は出ていません。
2024年3月にはSwitch版のティザーサイトが一時的に閲覧不能となる出来事がありましたが、復旧後も発売時期は“未定”のまま。結果として、Switch 2が見えてきた現在でも具体的なアナウンスはなく、「技術的要件(性能・最適化)と戦略判断」を軸に、様子見が続いているとみられます。

そもそも「Switch版原神」は公式に発表されていた

原神の旅人(主人公)とパイモンが、紅葉に染まる璃月のフィールドを背景に歩いているシーン。明るい秋色の景色が広がる印象的なビジュアル。

『原神』のNintendo Switch対応は、最初から噂ではなく公式発表が出ています。
2020年1月14日、当時のmiHoYo(現 HoYoverse)は、Nintendo Switch向けに『原神』をリリース予定であることを正式にアナウンスしました。
その際には「ゲームは現在開発中であり、配信時期は後日発表」と明言されていました。

当初は、公式ティザーPVやプラットフォーム表記にも「Nintendo Switch」が含まれており、Switch版が“正式な予定ライン”にあったことは確かな事実です。


開発中止は「一度も」公式に発表されていない

インターネット上では「Switch版は中止された」と語られることがありますが、
開発中止という公式アナウンスは一度も出ていません。

2022年には、海外メディアからHoYoverse側へ「Switch版はどうなっているか?」という問い合わせが行われ、
「開発は継続している(中止ではない)」 という回答が報じられています。

つまり現状は、

  • 発表された
  • しかし配信日は示されていない
  • 中止は明言されていない
  • 新情報は長らく止まっている

という“四つの事実”が同時に成立している状態です。


公式の沈黙こそ「最大の情報」

ここで重要なのは、
“中止と明言されていない”のと同時に、“再告知も行われていない” という構造です。

Switch版について、公式は長期にわたり更新を出していません。
これは、“プロジェクト自体が存在している可能性は残りつつも、優先順位が現在は高くない” という状況を示唆します。

ポイントは、
情報が「否定されていない」ことではなく、
「しばらく動いていない」ことそのものが意味を持っている
という点です。


ではなぜ“止まった”ように見えるのか?

この疑問こそ、次の核心に繋がります。

  • Switchの性能と『原神』の処理要求の差
  • アップデートサイクルの同時運用コスト
  • Switch 2 以降を見据えた戦略転換の可能性

これらの背景を整理することで、
「なぜ出ないのか?」に対して、推測ではなく理由と条件を提示できるようになります。

なぜ、Switch版原神は“止まってしまった”ように見えるのか

Switch版を待っていた人が感じていることは、たぶんとてもシンプルです。

「出せないなら、出せない理由を言ってほしい。」

期待した側の時間の方が長いのに、何も語られないまま数年が過ぎたのだから、
置いていかれたような気持ちになるのは当然です。

ただ、少し角度を変えて見てみると、
この“沈黙”には理由があった可能性があります。


原神は「軽いゲーム」ではなく、「動かしながら描き続けるゲーム」

原神・璃月の景観。黄金色の木々と湖が広がるエリアに、巨大な建造物がそびえる美しいオープンワールドマップ。澄んだ青空と山々が広がる幻想的な風景。

原神はスマホでも遊べるから、「Switchでも動くはず」と思われがちです。

でも、原神の世界は常に裏側で処理が走っています。

  • 視界の外の地形やオブジェクトも読み込み続ける
  • 天候・エフェクト・光源が常に更新される
  • キャラ・敵・環境がリアルタイムで同期している

このゲームは、止まらずに動き続ける“世界そのもの” を維持するタイプ。

「動くかどうか」ではなく、
“快適な状態を保てるかどうか” が本当の勝負でした。

Switchで“動作はできた”としても、

  • fpsが落ちる
  • 画面が粗くなる
  • ロードが長くなる
    その瞬間に、プレイ感は原神ではなくなります。

「移植できる」ことと「原神として体験できる」ことは別問題だった。


中途半端な形で出すことが、もっともファンを傷つける

HoYoverseは「一旦出してから改善しよう」というタイプの会社ではありません。

“ブランドの体験が損なわれるくらいなら、出さない方を選ぶ”
そう考える会社です。

Switch版を楽しみにしていた人ほど、
もし劣化した状態で出されたら、一番失望するのはその人たちです。

だから、「とりあえず出す」は選ばれなかった。

これは、言い換えると
“期待していた人の体験を守るための沈黙”だった可能性がある。


「Switch 2なら動くはず」でも、すぐに動けない理由

ピンクの鳴禽系魔物(ナタ)  原神 ナタ 新エリア 魔物 鳴禽種 生物 デザイン 公式ビジュアル

Switch 2 が出るなら、性能的な問題は多くが解決します。
でも原神の問題は “出した後” にあります。

原神は全プラットフォームが同じスケジュールで更新されるゲームです。

  • イベント
  • マップ拡張
  • キャラ実装
  • コラボ

これらを すべて同時に回せなければならない

つまり
「移植できるか」ではなく
「出したあと、維持できるか」が本質。

Switch 2 の運用仕様や開発ラインが固まるまで、
HoYoverseが判断を急がないのは 戦略的に自然 です。


沈黙 = 終了 ではない

今、わかっている事実はこれだけです。

  • 発表はされた
  • 中止とは言われていない
  • でも続報は出ていない

これは、期待を煽っているのとも違います。

ただ、
“まだ決着がついていない”
というだけです。

“可能性が残っている” という言葉すら使わなくていい。
もっと淡々とした現実として、
Switch版原神は「終わってもいないし、始まってもいない」。

それが今の地点。

Switch 2が登場しても動きがなかった理由(分析)

フォンテーヌ海岸と大滝(フォンテーヌ)  原神 フォンテーヌ 海岸 大滝 景観 マップ スクリーンショット

「Switch 2 が出れば原神も来る」という見方は、とても自然でした。
性能差が最も大きい要因だと考えられていたからです。

しかし、原神が現在も“沈黙状態”なのは、スペック以外の要素が関わっているためです。
ここでは、推測ではなく「公開情報から合理的に整理できる条件」に絞って解説します。


1. 原神は「リリース後の運用が本体」のゲーム

原神は、

  • 全プラットフォーム同時アップデート
  • イベント・新キャラ・新マップを定期投入
  • データ容量が継続的に増加
    する構造で動いています。

つまり原神は、“出す瞬間がゴールのゲームではない”

新機種に対応するためには、移植チーム + 運用ラインの追加確保が必要になります。
Switch 2 の対応は、単に“動けば良い”ではなく、
リリース後ずっとアップデート対応が続けられる体制が必要になるということです。


2. HoYoverseは「同時アップデートの品質」を最優先する

青系の翼獣と小型の仲間(ナタ)  原神 ナタ 新魔物 翼獣 小型生物 フィールド生態 公式アート

HoYoverseは、
「どの機種でも、同じイベントを同じタイミングで楽しめること」をブランドの根幹に据えています。

そのため、どこか一機種でも

  • テクスチャやモーション更新が遅れる
  • Verアップの安定が確保できない
  • ストレージ要求が追いつかない
    といった問題が生じると、全体の開発進行に影響が出ます

この運用設計は、原神を長期運営する上で合理的ですが、
新規プラットフォーム追加のハードルを非常に高くする要因でもある


3. Switch 2 の開発環境は、まだ完全に“外部で安定していない”

Switch 2 はまだ公式に仕様が明らかになっていません。
つまり現時点では、以下が不透明です:

  • GPU / メモリ帯域の最終値
  • 発熱・電力設計
  • ストレージ仕様(内部・外部・転送速度)
  • SDK / ドライバ最適化の成熟度

ゲームはハードの最終スペック・ドライバが安定して初めて“開発が走り始められる”ため、
Switch 2 の正式発表が行われていない現段階では、
HoYoverse側が明言できない=沈黙になる のは極めて自然です。


4. 「Switch 2と同時リリース」の可能性は、もともと高くなかった

Switch 2 の初期ラインナップは、

  • 任天堂の自社スタートダッシュタイトル
  • プラットフォーム戦略上優先される外部パートナー
    が中心になります。

原神は「既存マルチプラットフォーム × 初期容量が大きい × 運営型」という性質上、
新ハードの“ローンチタイトルとしては向いていないカテゴリ” に属します。

よって

Switch 2の発売 = 原神リリース
という等式は、もともと成立しにくい構造だったと言えます。


冷静に整理すると、現状はこうなる

事実影響
Switch版は公式発表された予定自体は存在した
中止の発表は出ていない開発ラインが完全に消えた証拠はない
しかし続報は長期に途絶えている優先順位が下がっている可能性が高い
Switch 2 の仕様はまだ公式に出ていないHoYoverseは判断を明言できない

つまり、“止まっている”のではなく、“条件が揃うのを待っている”状態。

ここにはポジティブもネガティブもありません。
ただプロジェクト採算とブランド維持の観点での自然な結論があるだけです。

PS4版サービス終了が、Switch版に影響する可能性について

ここは、冷静に整理しておきたいポイントです。

もし将来的に PS4版が段階的に縮小 or 終了 することになった場合、
原神の運営ラインには 1つ“空き”が生まれます。

原神は

  • PS5
  • PC
  • モバイル
  • (国・地域ごとの配信基盤)

など、複数のプラットフォームを同時に保守・更新する構造で動いています。
この“同時更新”を支えるためには、内部チームの 「ビルド・QA・最適化」工程 が常に走り続けている必要があります。

もし PS4 という 「最適化コストが年々上がり続けるプラットフォーム」 が稼働ラインから外れた場合、

  • ビルド負荷
  • QA(動作確認)工程
  • 設計上の共通足枷(メモリ・I/O制約合わせ)

1つ解放されることになります。

その結果として生まれるのは、
「新たなプラットフォームに割ける余力が増える」という可能性。

ここで初めて、Switch(またはSwitch 2)が、
再び検討ラインに乗る現実的な理由が生まれます。


ただし、重要なのは順番

PS4版が縮小 → その瞬間Switch版即復活
という単純な因果ではありません。

“起こり得る流れ” はこうなります:

  1. PS4版の更新頻度・最適化コストが限界に近づく
  2. 運営側が採算・ブランド維持をもとに判断
  3. PS4版の縮小 / 段階的サポート方法の変更
  4. 開発ラインに余白が生まれる
  5. その余白を Switch 2 / 次世代向け移植準備に回す選択肢が生まれる

つまり、
PS4 → Switch という置き換え ではなく、

PS4の負荷解消 → Switch版検討の余力が生まれる

という構造です。

今、原神を一番快適に遊べる環境(結論)

フォンテーヌ中央広場と大聖堂前(フォンテーヌ)  原神 フォンテーヌ 中央広場 都市景観 噴水 建造物 公式ビジュアル

今から原神を遊ぶなら、もっとも安定して快適なのは PS5 です。

理由はとてもシンプルです。

  • ロードが速い
  • フレームレートが安定しやすい
  • 今後の大型アップデートにも余裕を持って対応できる

「迷ったらPS5」というより、
“不安なく長く遊べる”という意味で、選ぶ理由が明確なプラットフォームです。

では、他の選択肢は悪いのか?
そうではありません。


では、他はどうなるか

スマホ(iPhone / Android)

  • 今すぐ手軽に始められる
  • ただし 発熱・バッテリー・容量 がプレイ時間に直結
  • 長期プレイ用には環境を支える工夫が必要になる

PC

  • 環境次第では最も美しい
  • でも 初期投資と設定調整のハードル は人を選ぶ

PS5

  • 設定いらずで、高い平均クオリティにそのまま到達
  • 「何も考えずに安定」できる点が強み

“性能ではなく、安心して続けられるか”
この基準で見たとき、PS5が頭ひとつ抜けています。

まとめ:Switch版原神は「終わった」わけではなく、まだ決着していない

Switch版『原神』は、2020年に公式で“対応予定”が発表されました。
しかし、2025年現在も 発売日は明言されていません。
同時に、「開発中止」の発表も一度も出ていません。

つまり現状は、

  • 発表は確かにあった
  • しかし続報は止まっている
  • ただ「完全終了」とも言われていない

という 未確定のままの状態 にあります。

沈黙が長く続くと、人は「終わった」と感じてしまいがちですが、
実際に終わりが宣言された事実はありません。

一方で、原神は すべての機種を同じテンポで更新する運営型タイトル です。
Switch / Switch 2 への対応は「移植できるか」よりも、
“出したあとも維持できるか” が最重要になります。

ここに PS4版の段階的終了(運用ラインの再配分) が関わってくる可能性があります。
PS4での運営負荷が軽くなることで、
新しいプラットフォームに向けた余力が生まれる“条件”は確かに存在します。

Switch版原神は、“今は止まって見えるだけ”
決着は、まだついていません。

そしてこの「まだ決着していない」という状態こそ、
今、私たちが正確に把握できる 最新の立ち位置 です。


今できることは、待つことではなく「知っておくこと」

  • どんな条件が揃えば動く可能性があるのか
  • なぜここまで沈黙が長かったのか
  • どの環境なら今すぐ快適に遊べるのか

これらを整理しておけば、
Switch版の動きがもし再び来たとき、
情報に振り回されずに向き合えます。

期待でも諦めでもなく、
現状を正しく理解しておくこと。

それが、いま一番、確かな行動です。

✅ FAQ

ナタの空中断崖と廃都のような遺跡  原神 ナタ マップ 新エリア 空中断崖 遺跡 地形 景観 ビジュアル

Q. Switch版『原神』は中止されたのでしょうか?
A. 現時点で「中止」と公式に発表されたことはありません。ただし、発売日や続報は長く発信されていない状況です。発表はあったけれど、動きが止まっている──というのが今の正確な立ち位置になります。


Q. Switch 2が登場したのに、なぜ『原神』は来ないのでしょう?
A. 「出せるかどうか」より「出したあとに安定して更新できるか」が重要だからです。原神は複数プラットフォームを同時アップデートする運営型タイトルで、最適化やQA工数の確保が大きなテーマになります。


Q. 今から原神を遊ぶなら、どのハードが良いですか?
A. 長くじっくり遊ぶ前提なら、PS5がもっとも安定して快適な選択肢です。設定が少なくても動作が安定するため、「環境構築に悩まない」というメリットがあります。スマホやPCでも遊べますが、快適さの条件が少し変わります。

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