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ハローキティ アイランドアドベンチャー 忖度なしレビュー|“どう森系”と思うと違う?遊び方・良い点/気になる点を正直評価【Switch/Steam/PS5】

ハローキティ アイランドアドベンチャー 忖度なしレビュー|島生活×サンリオの“cozy系”は誰に刺さる?

ハローキティ アイランドアドベンチャーのキャラクター集合シーン。ハローキティ、クロミ、マイメロディ、ケロッピー、ポムポムプリンなどが並ぶキービジュアル風カット。

『ハローキティ アイランドアドベンチャー』は、ハローキティたちと一緒に島を探索し、古代のパズルを解き、料理やクラフト、アバター・お部屋のカスタマイズまで楽しめる“島生活アドベンチャー”です。2025年1月30日にSwitch版(デラックスエディション)とSteam版が登場し、同年8月にPS5版も展開。可愛さとサンリオのファンサは強い一方で、遊びのクセや好みの分かれ目も出やすいタイプなので、この記事では「どんな人が刺さって、どんな人が合わないか」を忖度なしで整理します。

ハローキティ アイランドアドベンチャーの作品概要|どんなゲーム?

『ハローキティ アイランドアドベンチャー』は、ハローキティと仲間たちと一緒に“謎の島”を探索しながら、島を少しずつ元気にしていくcozy系のオープンワールド・アドベンチャーです。島では古代のパズルを解いたり、料理を作ったり、素材を集めてクラフトしたりしつつ、キャラクターたちと交流して友だちになっていく流れが基本になります。

ゲームの芯は「仲良くなる→できることが増える」の積み重ね。探索で行動範囲を広げながら、サンリオキャラクターたちとの関係を深めてクエストや遊びを開いていくタイプなので、戦闘で押す作品というより“日課・収集・交流”に楽しさが寄っています。

2025年1月30日にNintendo Switch(デラックスエディション)とSteamで展開され、家庭用/PCで遊べる形としてまとまったのが2025年版のポイントです。

基本データ

ハローキティ アイランドアドベンチャーの島の桟橋エリア。ハローキティやクロミ、ポムポムプリンたちが船着き場に集まるゲーム内フィールド風景。
  • タイトル:Hello Kitty Island Adventure(ハローキティ アイランドアドベンチャー)
  • 対応機種:Nintendo Switch / PC(Steam)/ PS5
  • 配信日:2025年1月30日(Switch/Steam)/2025年8月5日(PS5)
  • エディション:Switchは「デラックスエディション」表記(デラックスバンドル収録の説明あり)
  • CERO:A(全年齢)
  • メーカー/開発:Sunblink(Switchストア表記)
  • できること(公式記載):オープンワールド探索/キャラ交流/古代のパズル/料理/アバター・キャビンのカスタマイズ/マルチプレイ

ハローキティ アイランドアドベンチャーの良かった点|“cozy系”の中でも遊びの柱が多い

ハローキティ アイランドアドベンチャーの洞窟エリアで、風船につかまって空中を移動するキャラクターの探索シーン。
  1. 探索→修復→解放の流れが明快で、島生活だけで終わらない“冒険感”がある
     島を歩き回って終わりではなく、探索しながら島を修復していくことが主目的として案内されています。結果として、行動の理由が作りやすく、遊びに推進力が出ます。
  2. 古代のパズルがあることで、作業寄りになりすぎず“考える遊び”が挟まる
     公式説明で古代のパズル要素が明記されており、採取やクラフトだけで進むゲームより気分転換が効きやすい構成です。
  3. キャラとの交流(友情)が進行に直結し、“推しと仲良くなるほど遊びが増える”作り
     サンリオキャラと友だちになっていくことがゲームの中心として説明され、交流の積み上げがコンテンツ解放につながるタイプ。キャラゲーとして素直に気持ちいい部分です。
  4. 料理・クラフト・アバター&キャビンのカスタマイズまで揃い、島生活の遊び分けができる
     料理やクラフト、プレイヤーの見た目やキャビンのカスタマイズ要素が公式に列挙されていて、やることが「探索一本」になりにくい。コツコツ型がハマりやすい設計です。
  5. マルチプレイ対応で、“ゆるく一緒に遊ぶ”選択肢がある
     マルチプレイ対応が明記されており、cozy系らしく「協力してガチ攻略」よりも、同じ世界で一緒に過ごす遊び方が取りやすいのが強みです。

ハローキティ アイランドアドベンチャーの気になった点|合わない人には“作業感”が強く出る

  1. 基本ループが「素材集め→おつかい→友好度上げ」の繰り返しになりやすい
     癒し系としては“心地いい反復”にもなりますが、クエスト構造は取ってきて渡す系が中心になりやすく、合わない人には単調に感じやすいです。
  2. 現実時間(デイリー更新)前提の進行で、テンポが人を選ぶ
     友情(Friendship)周りの進行や日課要素が絡むため、「一気に進めたい」タイプだとブレーキを強く感じがち。デイリーリセットが固定時間で動く点も含め、生活ゲームの“毎日型”が合うかは大きいです。
  3. 時間変更(いわゆるタイムトラベル)に頼ると、リスクが大きい
     テンポ不満から時計変更に走りたくなる設計ですが、開発側が強く推奨していないうえ、セーブ単位で不具合・取り返しのつかない問題が起き得ると注意されています。
  4. 翻訳調のセリフが気になる可能性
     キャラゲーとして出来は良い一方で、日本語のセリフがやや翻訳っぽく感じられる、という指摘があります(致命的ではないが“気になる人は気になる”ライン)。
  5. マルチプレイは「何が一緒にできるか」が分かりにくく、人によって期待とズレやすい
     買う前に“どこまで協力できるのか”を掴みにくいという声があり、マルチ前提で買う場合は注意点になりやすいです。

ハローキティ アイランドアドベンチャーは何が独特か|交流が進行に直結する島生活ADV

ハローキティ アイランドアドベンチャーの店内画面。ハローキティがスイーツショップのレジに立つミニゲーム演出。

「サンリオキャラと仲良くなること」が、そのままゲーム進行そのものになっている
 この手の島生活ゲームって、交流は“雰囲気づくり”で終わることも多いんですが、本作は友情(交流)を積み上げることでクエストや遊びが開いていく設計が中心。だから「推しキャラと過ごす」体験が、ちゃんとゲームの骨格になっています。サンリオIPゲーとして一番強い部分で、ここに価値を感じる人ほど満足度が跳ねやすい。

cozy系なのに「探索・修復・パズル」で“冒険してる感”が出る
 料理やクラフト、カスタマイズで癒しに寄せつつ、島の探索と修復、パズル要素が軸として効いているので、ただの生活シムに寄り切らないのが特徴。かわいい世界観のまま、やることに目的が生まれやすい。結果として「日課を回すだけ」になりにくく、遊びのテンションを保ちやすいタイプです。

忖度なしスコア|“癒し×冒険”は強いが、作業感と日課設計で好みが割れる

『ハローキティ アイランドアドベンチャー』は、サンリオのキャラゲーとしての満足度だけでなく、探索・修復・パズル・料理・クラフト・カスタマイズがまとまった“cozy系の島生活ADV”としての土台がしっかりあります。
一方で、進行が「おつかい+素材集め+友好度(友情)の積み上げ」に寄るぶん、合わない人には作業感が強く出やすいタイプ。刺さる人には長く続く、刺さらない人には早めに離れる――そこがハッキリ出る作品です。

評価項目スコア
癒しとしての満足度(世界観・空気感・居心地)8.2 / 10
サンリオIPの活かし方(キャラ交流が“進行の核”になっているか)8.4 / 10
冒険感(探索・修復・解放の気持ちよさ)7.8 / 10
遊びの幅(料理・クラフト・カスタム・収集の充実)7.9 / 10
作業感の出にくさ(おつかい/素材集めの許容度)6.9 / 10
テンポ(やりたい時に進めやすいか・日課設計の相性)6.8 / 10
総合スコア7.6 / 10

サンリオの世界観と日課型の島生活が噛み合えば長く楽しめる一方、テンポ重視の人にはやや合わないタイプです。

ハローキティ アイランドアドベンチャー(Nintendo Switch)

ハローキティやサンリオキャラクターたちと一緒に、南の島を冒険しながら スローライフを楽しめるアドベンチャーゲーム。家具や服を集めてコーディネートしたり、 釣りや料理、写真撮影など、のんびり遊べる要素がたっぷり詰まった一本です。

価格・在庫・特典内容は変動します。購入の際は各ショップの最新情報をご確認ください。

総評

ハローキティ アイランドアドベンチャーのタイトル画面。南国の島を背景にしたカラフルなロゴ表示。

『ハローキティ アイランドアドベンチャー』は、サンリオのキャラクターたちと島で暮らしながら、探索・修復・パズル・料理・クラフト・カスタマイズを積み上げていくcozy系の島生活アドベンチャーです。かわいさやファンサだけに寄らず、「島を歩いて何かを見つけ、できることが増えていく」冒険の芯があるのが強み。キャラゲーとして遊ぶ人にも、生活シムとして遊ぶ人にも“やること”が用意されています。

本作をおすすめできるのは、日課や収集が苦にならず、コツコツ型の遊びが好きな人。キャラクターと仲良くなるほどコンテンツが開いていく作りなので、推しと過ごす時間そのものが進行になりやすく、サンリオ好きほど満足度が伸びます。マルチプレイ対応も含めて、ひとりで黙々でも、ゆるく一緒でも遊べる間口の広さがあります。

一方で、忖度なしに言うと、合わない人には早い段階で合いません。進行が「おつかい+素材集め+友好度(友情)の積み上げ」になりやすく、テンポよく物語や攻略を進めたい人ほど作業感を強く感じがちです。島生活ゲームの“毎日少しずつ遊ぶ”ペースがハマるかどうかで評価が割れるタイプだと思います。

総合すると、これは「サンリオの世界で、のんびり冒険と生活を続けたい人」向けの一本。逆に、刺激やスピード感を最優先する人にはおすすめしにくい。かわいいだけで終わらない“遊びの芯”は確かにあるので、日課型cozyゲームが好きなら、2025年に触る価値は十分あります。

© 2023–2025 Sanrio Co., Ltd.
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※本記事内の画像・動画は、各公式サイトおよび公式YouTubeチャンネルより引用しています。
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