HUNTER×HUNTER考察

HUNTER×HUNTER暗黒大陸編はどこまで描かれるのか?確定情報と未確定ポイントを整理して考察【最新整理】

目次
  1. HUNTER×HUNTER暗黒大陸編はどこまで描かれるのか?結論を先に整理
  2. まず押さえる前提|“暗黒大陸編”はどこからどこまでを指すのか
  3. 未確定のこと
  4. 暗黒大陸編の“物語の段階”を分けて考える(航海/継承戦/到達後)
  5. パターン考察A|暗黒大陸が“主舞台として描かれる”場合【本文】
  6. パターン考察B|暗黒大陸が“長く描かれない/区切られる”場合
  7. パターン考察C|暗黒大陸そのものより、別の決着が先に来る場合
  8. 今後の判断材料|どんな変化があれば“暗黒大陸の描かれ方”は変わるのか
  9. まとめ|確定情報の線引きと、現時点の見立て

HUNTER×HUNTER暗黒大陸編はどこまで描かれるのか?結論を先に整理

暗黒大陸編について調べていると、「結局、暗黒大陸そのものはどこまで描かれるの?」「本当に到達するの?」「継承戦のまま終わる可能性は?」といった疑問に行き着きます。ですがこの話題は、断定口調の予想や、未確定情報が混ざった断言が出回りやすいのも事実です。

そこで本記事では、作中描写から確認できる“確定していること”と、現時点では明言されていない“未確定のこと”を分けて整理した上で、「暗黒大陸編がどこまで描かれうるのか」を複数の可能性として考察します。結論を先に言うと、現時点で確実に言えるのは「暗黒大陸そのものの描写量」を断定できる材料はまだ揃っていない一方で、暗黒大陸が物語の中核テーマとして置かれている点は揺らがない、ということです。

この記事は、妄想を膨らませるためではなく、読者が迷いやすいポイントを整理して“いま分かっている範囲”を掴むための最新整理としてまとめています。

まず押さえる前提|“暗黒大陸編”はどこからどこまでを指すのか

「HUNTER×HUNTER 32巻に登場する暗黒大陸の地図イラスト。巨大生物や未知の環境が描かれ、世界の広大さと危険性を示す重要シーン」
この場面が示しているのは、暗黒大陸の危険性ではない。
HUNTER×HUNTERの世界そのものが、読者の想像より遥かに小さいという事実だ。

「暗黒大陸編」と言われると、暗黒大陸そのものの探索を思い浮かべる人が多いはずです。けれど作中で起きているのは、未知の土地へ向かう冒険だけではありません。暗黒大陸の存在が明かされたことで、国家や組織、そして個々の思惑が一斉に動き出し、物語の重心が大きく切り替わっています。

この切り替わりをどう捉えるかで、「暗黒大陸編って今どこまで進んでるの?」という話が噛み合わなくなりがちです。
暗黒大陸“到達後”だけを暗黒大陸編と呼ぶ人もいれば、到達までの過程――計画、航海、船上での出来事――まで含めて暗黒大陸編と捉える人もいる。ここが混ざると、結論がブレてしまいます。

そこで本記事では、暗黒大陸編を無理に一つの言葉でまとめず、便宜上つぎの4段階に分けて整理します。以降はこの区切りに沿って「どこまで描かれうるのか」を見ていきます。

  • 段階1:暗黒大陸に関わる計画が本筋として動き出す
  • 段階2:航海が始まり、舞台が船上に固定される
  • 段階3:船内で別軸の巨大事件が前面化する
  • 段階4:暗黒大陸到達後(暗黒大陸そのものが主舞台になる領域)

この段階分けは、「到達後が長く描かれる」と決めつけるためのものではありません。むしろ逆で、現時点では断定できない部分が多いからこそ、どこまでが“すでに描かれている領域”で、どこからが“これからの領域”なのかを混同しないための整理です。

未確定のこと

ここから先は、作中で明言されていない部分=未確定です。
大事なのは、未確定だからといって「描かれない」と決まったわけではなく、単に“断定できる材料がまだ揃っていない”という線引きだということ。

ただ、暗黒大陸編を語るときに話が噛み合わなくなる原因は、もう一つあります。
それは「HUNTER×HUNTERは“章の長さ”が大きく変わる作品」だという点です。

「長編になるのが普通」と思って読む人もいれば、「意外と短く畳む章もある」と感じる人もいる。
この感覚のズレがあるまま「暗黒大陸はどこまで描かれる?」を議論すると、結論がブレやすくなります。

そこでまず、これまでの“章の長さ”を単行本ベースの目安で整理しておきます(境界巻は章をまたぐ場合があります)。

章(一般的な区分)単行本(目安)長さ補足
ハンター試験編1〜5巻約5巻区分は媒体により「1〜4巻」扱いもあり
ゾルディック家(キルア奪還)5巻付近約1巻境界巻に収まる短章として扱われやすい
天空闘技場編6〜7巻(※5〜7巻とされる場合あり)約2巻巻5がまたがる区分もある
ヨークシン(幻影旅団)編8〜13巻約6巻呼称は「幻影旅団編」とされることも
グリードアイランド編13〜18巻約6巻13巻は移行が混ざる扱いになりやすい
キメラアント編18〜30巻約13巻シリーズ最長級として語られやすい
会長選挙・アルカ編30〜32巻約3巻話数区分:319〜339(単行本30〜32)

※章の巻数区分は資料・編集方針により差が出るため、本表は「一般的な目安」です(境界巻は章がまたぐ場合があります)。

表を見ると分かる通り、HUNTER×HUNTERは「だいたい同じ尺で進む作品」ではありません。
短く区切る章もあれば、長期で積み上げる章もある。だから暗黒大陸編も、現時点では“長さを断定できない”のが自然です。


じゃあ、暗黒大陸編で何が未確定なのか?

未確定の核心は、次の4点です。

  • 暗黒大陸に到達した後の描写が、どれほど長く描かれるのか
  • 暗黒大陸そのものが、物語の「主舞台」になるのか
  • 暗黒大陸の探索や災厄との本格的な遭遇が、どのタイミングで描かれるのか
  • 物語の終着点が暗黒大陸になるのか、それとも“次の世界”として提示され続けるのか

ここを混同すると、「到達する/しない」「長く描く/描かない」がごちゃつきます。以降は分けて見ていきます。


「暗黒大陸が描かれる」=到達後の長編とは限らない

「HUNTER×HUNTER 33巻で語られる暗黒大陸の危険度と帰還者の説明シーン。ミンチ=ヨークら探検隊の生存率や脅威レベルが解説される重要コマ」
暗黒大陸は「到達して冒険する場所」というより、
既知世界の秩序や判断基準を揺さぶる“情報”として先に作用している。

暗黒大陸という言葉から、多くの人は「到達して、そこで長く探索する」イメージを持ちます。
でもHUNTER×HUNTERは、章の長さが一定ではない作品です。

つまり暗黒大陸は――

  • 到達後に長く描かれる場合もあれば
  • 到達すること自体が大きな区切りになったり
  • 到達後の本格描写の前に、別軸の決着が先に来たり

複数の描かれ方が成立します。現時点では、ここを断定できません。

暗黒大陸編の“物語の段階”を分けて考える(航海/継承戦/到達後)

暗黒大陸編が「どこまで描かれるのか」を考えるとき、多くの人がつまずくのは、暗黒大陸という目的地だけに意識が引っ張られてしまう点です。
けれど作中の進行を見ると、暗黒大陸編はすでに「到達後」だけを指す話ではなく、いくつもの物語が同時に走る構造になっています。

その整理のために、ここでは暗黒大陸編を便宜上、三つの段階に分けて考えます。これは予想を立てるためではなく、「いま物語の重心がどこにあるのか」を見やすくするための区切りです。


航海|移動の途中が、そのまま物語になる段階

港の沖合に浮かぶクジラ型の巨大船を、周囲の湾岸施設や小型船とともに俯瞰した全景。
ブラックホエール号の規模感が示すとおり、“航海”はただの移動ではなく、それ自体が巨大な舞台になっている。

暗黒大陸へ向かう以上、物語の舞台は長いあいだ「航海の途中」に固定されます。
この航海は単なる移動ではなく、閉ざされた空間だからこそ、人物同士の利害や緊張が逃げ場なくぶつかる場になっています。

外との行き来が制限されることで、情報や恐怖、思惑が濃くなる。暗黒大陸に到達する前の段階でも、十分に長編として成立する理由がここにあります。


継承戦|暗黒大陸とは別軸で回り続ける巨大な物語

航海の中で前面に出てくるのが、暗黒大陸とは別の軸で進む大きな物語です。
この別軸が強力であればあるほど、「暗黒大陸に着くかどうか」より先に、「船の中で何が決着するのか」が読者の関心になります。

暗黒大陸へ向かう話でありながら、最も緊張感が高いのが船内という状況は、暗黒大陸編の大きな特徴です。
そのため、暗黒大陸の描写量は、到達後の話というよりも、船上の物語がどこまで膨らむかに左右されやすくなります。


到達後|暗黒大陸そのものが主舞台になる段階

暗黒大陸が到達後の主舞台として描かれる場合、必要になるのは「未知の土地に着いた」という事実だけではありません。
地形や生態、行動のルールなど、暗黒大陸でしか成立しない具体的な描写が増え、物語の重心がはっきりと移っていくはずです。

逆に言えば、そうした具体描写が本格的に増え始めない限り、到達後の長編が始まったと断定することはできません。現時点では、その判断材料はまだ揃っていないと言えます。


荒れた紫色の海と暗い空が広がり、何が起きるか分からない不穏さを強調した情景コマ。
暗黒大陸到達後メイン舞台化すると、求められるのは「攻略」以前に、未知そのものと向き合う覚悟だ。

ここまでを踏まえると、暗黒大陸編がどこまで描かれるのかは、「到達するかどうか」という単純な二択ではありません。

航海という閉鎖空間がどれだけ長く物語の舞台として機能するのか。
船内で進む別軸の物語が、どこまで大きくなるのか。
そして、暗黒大陸そのものの具体描写が、いつ、どの程度現れてくるのか。

この三つのバランスによって、自然に“描かれる範囲”が決まっていく構造になっています。

パターン考察A|暗黒大陸が“主舞台として描かれる”場合【本文】

ここからは「もし暗黒大陸が到達後の主舞台として、しっかり描かれるなら?」というパターンを考えます。
前提として、現時点の作中情報だけで「必ずそうなる」と断定はできません。なのでこのパートは、作中で置かれている要素をもとに「主舞台化するなら、こういう条件が揃っていくはず」という形で整理します。


暗黒大陸がメイン舞台化する条件1:目的が“暗黒大陸でしか回収できない形”に固定される

暗黒大陸が本当に主舞台になるには、「行く理由」が強くなければ成立しません。
ここで言う“強い理由”とは、単なる冒険心や好奇心ではなく、暗黒大陸に足を踏み入れない限り回収できない目的が、作中で明確に固定されることです。

言い換えると、到達までの過程(航海・船内の事件)で目的が揺れ続ける段階では、暗黒大陸そのものが主舞台に切り替わりにくい。
逆に、目的が「暗黒大陸の現地でしか解決できない」形にまとまっていけば、到達後を描く必然が生まれます。


暗黒大陸がメイン舞台化する条件2:“到達後を担う視点人物”がはっきりしてくる

物語がどこまで描かれるかは、舞台よりも先に「誰の視点で描くか」に左右されます。
暗黒大陸が主舞台化するなら、到達後の探索や生存を中心で回す人物(あるいはチーム)が、作中でより明確に“その役割”を背負っていくはずです。

ここが曖昧なままだと、暗黒大陸は「概念として重要」「目標としては存在する」まま、描写の重心は航海や船内に残り続けます。
到達後が本格化する兆候は、暗黒大陸に入った瞬間よりも前に、視点人物の配置で見えてくるタイプです。


暗黒大陸がメイン舞台化する条件3:暗黒大陸の“具体”が増え始める

暗黒大陸が主舞台になるなら、必要になるのは「未知の土地に着いた」という宣言ではありません。
地形・生態・行動ルール・拠点・移動など、“その場所でしか成立しない具体描写”が増えていくことで、舞台が切り替わったと読者が理解できます。

たとえば、暗黒大陸が主舞台として長く描かれる場合、次のような要素が作中に積み上がっていくはずです。

  • 暗黒大陸で生き延びるための条件(何が危険で、何が安全か)
  • 暗黒大陸で行動するためのルール(移動・拠点・補給)
  • 暗黒大陸に入ったことでしか起きない“問題”や“選択”

こうした“具体”が増え始めた時点で、暗黒大陸は背景や目的地ではなく、物語の中心になっていきます。


暗黒大陸がメイン舞台化する条件4:暗黒大陸が“世界観の決着”に直結する

暗黒大陸が主舞台として描かれる一番の意味は、単にスケールが大きいからではありません。
暗黒大陸は、既知世界の外側にある存在として提示されることで、世界の認識そのものを揺さぶる役割を持っています。

もし暗黒大陸が本格的に描かれるなら、そこで描かれるのは「新しい敵」や「新しい冒険」だけではなく、既知世界で当たり前だと思っていた前提――地理、秩序、強さ、文明の範囲――が書き換わっていく過程になるはずです。

あなたが入れる予定のコマ(“東と西”という概念への問い)も、ここに直結します。
暗黒大陸が主舞台になる場合、その問いは“雰囲気作り”ではなく、物語の核として回収されていく可能性があります。


もし主舞台化するなら「どこまで描かれる」の現実的な見え方

主舞台化=暗黒大陸を端から端まで探検する、とは限りません。
描写として現実的なのは、「到達後にすべてを描く」というよりも、暗黒大陸の“ある一点”に焦点を絞って、そこでしか起きない決着を描く形です。

  • 暗黒大陸の全体像を網羅するのではなく
  • 生存・探索・利害の衝突が集中するポイントに物語を集約する

この形なら、暗黒大陸を主舞台にしつつ、物語の密度も保てます。


小まとめ:主舞台化するなら、先に“準備”が揃っていく

暗黒大陸が主舞台として描かれるパターンは、到達の瞬間に突然始まるものではありません。
到達前からすでに、次の準備が揃っていくはずです。

  • 目的が「暗黒大陸でしか回収できない」形に固定される
  • 到達後を担う視点人物(チーム)が明確になる
  • 暗黒大陸の“具体”が増え、舞台切り替えが見える
  • 暗黒大陸が世界観の決着に直結していく

この“準備”が作中でどの程度揃っていくかが、暗黒大陸編が「どこまで描かれるのか」を見極めるヒントになります。

パターン考察B|暗黒大陸が“長く描かれない/区切られる”場合

ここでは逆のパターン、「暗黒大陸そのものは“主舞台としては長く描かれない”可能性」を考えます。
先に強調しておくと、これは「暗黒大陸に行かない」「暗黒大陸が重要じゃない」という話ではありません。暗黒大陸が物語の核に置かれていることと、暗黒大陸での描写が長編になることは別問題です。

結論から言えば、暗黒大陸が長く描かれない(あるいは区切られる)としたら、その理由は作中構造としてかなり分かりやすいところにあります。


区切られる理由1:到達前の段階だけで“巨大な物語”が成立している

暗黒大陸編は、到達後の探索が始まる前から、すでに長期戦になり得る要素を抱えています。
航海という閉鎖空間は、それだけで事件の舞台として強い。しかも船内では、暗黒大陸とは別軸の大きな動きが進行しています。

この状態だと、物語の重心が「暗黒大陸に着いた後」へ移る前に、到達までの過程そのものがクライマックス級の密度になっていきます。
結果として、暗黒大陸に到達したとしても、到達後の描写は“次の章への入口”として短く区切られる、という形が成立します。


区切られる理由2:船上は“濃度が出やすい舞台”で、暗黒大陸は“描写コストが重い舞台”

作中の舞台を構造で見ると、船上は「限られた空間に人物と情報を押し込める」ことで、緊張を高く保てます。
誰が何をしているか、どこで何が起きたかが追いやすい。だから、事件や対立を積み上げやすい。

一方で暗黒大陸は、入った瞬間に“世界のルール”を作り直す必要が出てきます。
地形・生態・危険・移動・拠点などを描かなければ、読者は「そこで何が起きているのか」を掴めません。つまり、主舞台化するほど描写コストが跳ね上がる。

このギャップがある以上、作中の流れとして「まず船上で描くべき決着を描き切る」ほうが自然に見える局面は増えます。
暗黒大陸が長く描かれない可能性は、ここから生まれます。

クジラ型の巨大船の内部を断面で示し、複数階層に人物や勢力が配置される構造を説明した図。
船上は階層構造と人口密度が最初から“舞台の濃度”を作る。だから出来事が連鎖しやすく、到達前だけでも巨大な物語が成立する。

区切られる理由3:暗黒大陸の“前段”に、すでに決着を求められる火種が多すぎる

暗黒大陸に到達した後の物語を本格化させるには、到達前にある程度の整理が必要になります。
ところが暗黒大陸編の前段(船上)には、利害関係・対立構造・危険要素が多く、物語を引っ張る火種がすでに十分すぎるほどある。

この状態だと、暗黒大陸到達後に話を移す前に、読者が求める“決着”が先に積み上がります。
結果として、「到達後の探索」を長く描くよりも、「到達前の決着」を優先して区切る、という選択が構造的に成立します。


“区切る”と言っても、パターンは複数ある

暗黒大陸が長く描かれない場合でも、いきなり話が終わるわけではありません。考え方としては、少なくとも次のような区切り方があり得ます。

  • 到達そのものが一区切り(到達=大事件として描き、次章へ繋げる)
  • 到達はしても、暗黒大陸の本格探索は“次の大目的”として温存される
  • 暗黒大陸の入口(周辺)だけを描き、全域探索は描写しない

どれも「暗黒大陸の重要性」を保ったまま、描写量を抑える形です。


小まとめ:暗黒大陸が長く描かれない場合、“物語の重心”は船上に残り続ける

暗黒大陸が主舞台として長く描かれないとしたら、その理由は「暗黒大陸が弱いから」ではありません。
むしろ逆で、暗黒大陸は強烈すぎて、主舞台化するには描写の準備が必要になる。

その準備が整う前に、航海という閉鎖空間と船内の巨大事件が、物語として十分すぎる密度を持ってしまう。
だから暗黒大陸編は、到達後の長編に移る前に“船上での決着”として区切られる可能性がある――この見立てになります。

パターン考察C|暗黒大陸そのものより、別の決着が先に来る場合

パターンCは、AとBの中間というより「視点を少し変えた考え方」です。
暗黒大陸が長く描かれる/描かれない以前に、物語として先に“終着点になり得る決着”が、暗黒大陸とは別の場所に立ち上がる可能性があります。

作中の構造として「そうなっても不自然ではない理由」を、整理していきます。


決着が先に来る理由1:暗黒大陸は“目的地”であると同時に“世界観の更新装置”でもある

暗黒大陸は「行く場所」である一方、作中では“世界の前提そのものを揺らす存在”として提示されています。
つまり暗黒大陸は、到達して攻略するだけの舞台ではなく、世界の認識を更新するための装置としても機能する。

このタイプの装置は、必ずしも「到達後の探索を長く描いて回収する」とは限りません。
むしろ、暗黒大陸があると分かった時点で、既知世界側の秩序や利害が動き出し、その結果として“別の決着”が先に来る形が成立します。


決着が先に来る理由2:船上は、物語の「終点」を作りやすい舞台

航海という閉鎖空間は、事件を起こしやすいだけでなく、決着を作りやすい舞台でもあります。
逃げ場がない場所では、対立が先延ばしになりにくい。限られた空間に人物と情報が詰まっているからこそ、「ここで決着がつく」という終点を設計しやすい。

つまり暗黒大陸が控えていても、船上で起きている物語が“区切りとして十分な重さ”を持った瞬間、暗黒大陸に着く前に一度大きな決着を迎える流れが自然に生まれます。

暗い夜の海を進む巨大な船と、出航からの経過時間・締切までの残り時間が表示されたコマ(暗黒大陸へ向かう航海のタイムリミットを示す)。
船上では、事件より先に「時間」が物語を終点へ押し流していく。

決着が先に来る理由3:暗黒大陸へ向かう動きそのものが、すでに「別の物語」を生んでいる

暗黒大陸に行く計画は、単純な冒険ではなく、複数の利害が絡む枠組みとして進んでいます。
こういう構造の話は、目的地に着く前に「計画の主導権」「利害の衝突」「裏切り」「優先順位の変化」など、別のクライマックスが生まれやすい。

つまり暗黒大陸は、到達してから物語を回すだけでなく、到達前に“別の決着”を生む種としても働きます。


このパターンでの「どこまで描かれるか」は、到達後ではなく“決着の位置”で決まる

パターンCの場合、「暗黒大陸をどこまで探索するか」よりも先に、

  • どの対立が決着として立ち上がるのか
  • その決着が“暗黒大陸到達前”に来るのか、“到達後”まで持ち越されるのか
  • 決着がついた後、暗黒大陸が「次の舞台」として再提示されるのか

ここで描かれる範囲が見えてきます。

言い換えると、暗黒大陸が長く描かれるかどうかを決めるのは、暗黒大陸の凄さではなく、その前段でどれほど“終点に足る決着”が形成されるかです。

暗黒大陸編が「どこまで描かれるか」は、到達後の長さよりも、どの段階で“決着”が置かれるかで見え方が変わる。

パターン決着が置かれる位置読者の体感
航海で決着航海 → 船上の対立・事件が収束 → 到達は示唆/次章へ「到達前だけで一本の長編が終わった」
継承戦で決着航海 → 継承戦が終点になる → 到達後は短い/導入で区切る「暗黒大陸は“次の物語の扉”として残る」
別の決着が先に来る航海 → 目的や勢力図が更新される決着 → 暗黒大陸は更新装置として機能「暗黒大陸そのものより“世界が変わる瞬間”が主役」
到達後で決着航海 → 到達 → 探索・遠征の中で収束「暗黒大陸が主舞台として“長く描かれる”」

つまり「暗黒大陸に着いたかどうか」よりも、物語がどの地点で“終点”を作るかが、読後感を決める。


小まとめ:暗黒大陸は「最終目的地」とは限らない

暗黒大陸編を「暗黒大陸に到達して終わる話」と考えると、どうしても“到達後の描写量”に視線が寄ります。
でも作中構造としては、暗黒大陸は「最終目的地」だけではなく、既知世界の秩序を動かし、別の物語を生み、別の決着を先に作る存在にもなっています。

だからパターンCとしては

  • 暗黒大陸が重要であることは変わらない
  • ただし描かれる範囲は「暗黒大陸到達後」ではなく、「先に来る決着」の位置で左右される

この見立てになります。

今後の判断材料|どんな変化があれば“暗黒大陸の描かれ方”は変わるのか

暗黒大陸編がどこまで描かれるのかは、現時点では断定できません。だからこそ大事なのは、「今後どんな情報が出たら見立てを更新できるか」を先に決めておくことです。ここを押さえておけば、新情報が出たときに“勢いの断言”に流されず、作中の変化として冷静に判断できます。

目的が“暗黒大陸の現地でしか回収できない形”に固まる

暗黒大陸へ向かう理由が、到達後にしか解決できない目的として明確に固定されていくほど、到達後の描写が厚くなる可能性は上がります。逆に、目的が航海や船内の出来事によって揺れ続ける段階では、物語の重心は到達前に残りやすい。

視点人物が「到達後を担う人物」へ移る

物語は、舞台よりも先に“誰を追うか”で動きます。暗黒大陸到達後を長く描くなら、その探索や生存を中心で回す視点(人物・チーム)がより明確になっていくはずです。視点が固定されてきたとき、暗黒大陸は「目的地」から「主戦場」へ切り替わり始めます。

暗黒大陸の“具体描写”が増えていく

到達後の主舞台化を見極めやすいのは、暗黒大陸の具体が増える瞬間です。地形・生態・行動ルール・拠点・補給・移動など、「その場所で物語を回すために必要な要素」が作中に積み上がり始めたら、到達後の段階が本格化しているサインになります。

船上の巨大事件が「収束」に向かう

航海や船内の別軸の物語が強いほど、暗黒大陸到達後へ重心が移るには“整理”が必要になります。船上の大きな対立や火種が収束へ向かい始めたとき、はじめて到達後の描写へ進むスペースが生まれます。


まとめ|確定情報の線引きと、現時点の見立て

暗黒大陸編について「どこまで描かれるのか」を語るとき、断定が増えやすいのは、暗黒大陸という言葉が強烈だからです。けれど現時点の作中から言えるのは、到達後の描写量を決め打ちできる材料はまだ揃っていない、ということに尽きます。

そこで本記事では、「確定」と「未確定」を分けたうえで、描かれ方のパターンを3つに整理しました。

  • パターンA:暗黒大陸が主舞台として描かれる
    → 目的の固定、視点の移動、暗黒大陸の具体描写の増加が揃っていく形
  • パターンB:暗黒大陸そのものは長く描かれず、区切られる
    → 船上の物語だけで十分に巨大になり、到達後を厚く描く前に決着が先に来る形
  • パターンC:暗黒大陸より先に、別の決着が終点として立ち上がる
    → 暗黒大陸が“目的地”であると同時に、既知世界側の秩序を動かす装置として働く形

ここで一番大事なのは、A/B/Cのどれかを言い切ることではありません。暗黒大陸編は、章の長さが一定ではないHUNTER×HUNTERの中でも、とくに複数の物語が並走する構造になっています。だからこそ、「いま断定できること」と「まだ断定できないこと」を分けておくほうが、結局いちばん強い考察になります。

今後、目的の固定・視点の移動・暗黒大陸の具体描写・船上の収束といった変化が見えたとき、この見立ては更新できます。暗黒大陸編が“どこまで描かれるのか”は、その更新ポイントが作中でいつ揃っていくかで、はじめて輪郭が見えてくるはずです。

出典

  • 冨樫義博『HUNTER×HUNTER』(集英社)第32巻〜第37巻
  • 『週刊少年ジャンプ』(集英社)掲載分・作中描写

※本記事は、上記一次資料に基づき、作中で明示された情報をもとに考察しています。

HUNTER×HUNTER 38 (ジャンプコミックス)

「HUNTER×HUNTER」コミックス第38巻(ジャンプコミックス)です。 最新巻を単行本でまとめて読みたい人や、コレクションとして揃えたい人にも向いた一冊です。

価格・在庫・仕様や版の違いなどは変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。

-HUNTER×HUNTER考察
-, , , ,