いいとも便

夜のいいともエンタメ便Vol.114

こんばんは。
今日のエンタメ便は“ひとつの時代の終わり”を感じる夜。
長く愛されたスマホRPG『星のドラゴンクエスト』が、10年の旅路に幕を下ろしました。
そして、深夜の人気トーク番組『人志松本の酒のツマミになる話』にも、年内終了の報道が。
笑いと冒険、どちらも日常の夜を少し明るくしてくれた存在だけに――
静かに、その足跡をたどっていきましょう。

『星のドラゴンクエスト』本日サービス終了(10周年で幕)

『星のドラゴンクエスト』のタイトルロゴ。宇宙を背景に「DRAGON QUEST」の赤いロゴと青く輝く星空が印象的。

スマートフォン向けRPG「星のドラゴンクエスト」が、2025年10月31日(金)正午12:00をもってサービス終了となることが、運営元のスクウェア・エニックスから8月25日に公式発表されました。サービス開始は2015年10月15日で、約10年の歴史に幕を下ろします。

本作は“星丸ごと探索型RPG”を掲げ、プレイヤーは惑星や宇宙を舞台に冒険を繰り広げてきました。キャラクターカスタマイズ、マルチプレイ、スタンプなどコミュニケーション要素も充実しており、ドラクエ作品の派生として一時期人気を博しました。

サービス終了の理由について、プロデューサーレターでは「制作・開発環境の複雑化」「今後も満足のいくサービス提供が困難」という説明がなされています。10周年を区切りとして開発チームが一区切りを決めた格好です。

サービス終了に向けたスケジュールも発表されており、2025年8月25日16:00から有償通貨「ジェム」の販売が停止。終了直前までイベント更新は継続され、10周年記念イベント「星の超決戦」などが10月1日から10月31日11:59まで開催されました。開催中のガチャやログインボーナスも、終了前ラストチャンスとして注目を集めています。

払い戻しに関しても、「未使用の有償ゲーム内通貨」については法令に基づいて対応する旨が通知されており、サービス終了後の手続きが必要となる点もプレイヤーには重要なポイントです。

スマホゲーム市場では“10年継続”というだけでも稀有な事例ですが、本作の場合はドラクエブランドの一環として、ファンにとって特別な位置づけでした。終了発表により、「10周年を機に一区切りをつけた」「最後まで楽しもう」という声がユーザー間で高まっています。

終わりに――「星のドラゴンクエスト」はまもなくサービス終了とはなりますが、その軌跡は多くのプレイヤーの記憶に残ることでしょう。

「人志松本の酒のツマミになる話」年内終了報道の余波続く。出演者コメントや番組改編の見方が相次ぐ。

フジテレビ系バラエティ「酒のツマミになる話」が、年内をもって終了する方針を公式に発表しました。10月24日放送予定だったハロウィーン特別回が当日になって内容変更されたことが発端となり、MCコンビの大悟(千鳥(お笑いコンビ))からの降板申し出が局側で受理された結果、協議のうえで番組終了が決定されたとされています。

番組はもともと、松本人志さんがMCを務めていた「人志松本の酒のツマミになる話」として始まり、松本さんの活動休止を受けて2024年2月から大悟さんが引き継いで現在の体制となっていました。今回の終了は、新体制1年余りでの終幕となるため、ファン・業界双方に大きなインパクトを与えています。

報道によれば、今回終了に至る背景として10月24日のハロウィーン回で大悟さんが松本さんのコスプレを披露する企画が予定されていたものの、収録直前で内容差し替え=お蔵入りとなったことが引き金。制作側には納得できない対応を受けたという関係者の声もあります。番組と局側の間に“制作と編成のズレ”が浮かび上がったのです。

視聴者からは「女性ゲストが直前でキャンセルされた」といった“トバッチリ”報道も飛び交い、SNSでは「番組も芸人も守られていないのか」という不信感の声が上がっています。番組終了は、単なる番組改編ではなく、テレビバラエティを取り巻く“表現と制作の限界線”を象徴する出来事として見られています。

テレビで笑いを創る現場が、いまひとつの転換点を迎えているのかもしれません。

🌅つぶちゃん日常 Season9 第3話|記録の声

朝霧の海辺、灯の光が“声”を映す。<br> つぶちゃんが見つめるその先に、ひなたの記録が静かに浮かび上がる。

霧に包まれた灯台のふもとで、
つぶちゃんは古い装置の前に立っていた。

胸に抱えた手帳が、微かにあたたかい。
まるで中に“記憶の灯”が眠っているかのように。

ぴーくんが静かに浮かび上がり、電子音を鳴らす。
「記録灯、再生準備完了。信号、安定シマシタ。」

次の瞬間、装置のランタンから青い光が立ちのぼり、
空気が震えた。

そこに映し出されたのは——
懐かしい声だった。

「……つぶちゃん、これを見てるってことは、きっと探しに来てくれたんだね。」

それは、ひなたの声。
光の中に、彼女の輪郭がゆらぎながら浮かぶ。

「覚えてる? あの約束。灯が途切れても、きっとまた見つけてくれるって。」

つぶちゃんは息をのんだ。
手帳を抱きしめたまま、ただその声に耳を傾ける。

ぴーくんのレンズが淡く光り、
霧の中の光景を記録していく。

「……ありがとう、つぶちゃん。
 この声を残せたこと、それだけで、もう一度“あの朝”に戻れた気がするよ。」

波音が、言葉の余韻をやさしくさらっていく。
記録の灯は静かに揺れ、やがて霧の向こうへ消えていった。

しばらく沈黙のあと、つぶちゃんは小さく微笑んだ。
「——うん。届いたよ、ひなた。」

朝焼けの光が霧を染める。
その光は、ひなたの声が残した“道しるべ”のようだった。


今夜のニュースは、思い出を残して去っていく“ふたつの光”。
『星ドラ』の10年は、スマホゲーム黎明期の夢そのもの。
そして『酒のツマミになる話』は、笑いと本音が交わる貴重な場でした。
別れは寂しいけれど、語り継がれる作品と番組は、これからも心の中で生き続けます。
明日もまた、ワクワクする夜を一緒に――。
それでは、おやすみなさい。

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