いいとも便

夜のいいともエンタメ便Vol.130

今日も一日、おつかれさまでした。
今夜のエンタメ便は、笑いの象徴・明石家さんまさん特集です。
誰よりも長く、そして誰よりも楽しそうに“笑い”を届け続けてきた人。
そのさんまさんにまつわるニュースを、3つまとめてお届けします。
変わらないエネルギーと、時代を超える笑顔――今夜は、そんな“さんまさんの軌跡”をたどっていきましょう。

明石家さんま、木村拓哉への誕生日プレゼント話をラジオで披露。「あのレベルまで行くと数人しか分からへん」。

11月15日放送のラジオ番組「ヤングタウン土曜日」(MBSラジオ)に出演した明石家さんまさんが、木村拓哉さんへの毎年の誕生日プレゼント選びの難しさについて明かしました。さんまさんは「“あのレベル”になると、数 人しか分からへん」と語り、木村さんという存在の“ハードルの高さ”を冗談交じりながら真剣に振り返りました。

具体的には、木村さんの53歳の誕生日(2025年11月13日)を前に、さんまさんの定番ブランド店から毎年「もう木村さんの買ってますから」という電話が11月になるとかかってくるという逸話を紹介。さんまさんは「贈るからには、木村さんの目にかなうものを」という思いがあり、毎年“プレゼント選び”に慎重にならざるをえない立場だと語っています。

さらに「現金でいいか?」と冗談で言いかけた過去もあると明かし、「そういうレベルの相手だからこそ、普通のものでは失礼になる」と笑いを交えながらも、木村さんへの敬意と緊張を吐露しました。ファンの間では「さんまさんのプレゼント事情まで知れるとは」「あの木村拓哉に贈るって想像つかへん!」と話題になっています。

放送を通じて浮かび上がったのは、芸人&司会者として長年第一線で活躍してきたさんまさんが、同じくトップ俳優として君臨する木村さんという“桁違いの存在”を前にして、贈る側としても身が引き締まるというプロの視点。単なるお茶の間トークではなく、「尊敬と対峙」の場でもあることが感じられました。

そして「数 人しか分からへん」という言葉には、木村さんの趣味・所有品・人並み外れた選択肢の多さゆえに“贈り物選び”が困難を極めるという現実も含まれており、聞き手にとっては笑いとともに、芸能界トップ同士の“プレゼント事情”を垣間見る興味深いエピソードとなりました。

年末年始の特番/トーク番組でも、この話題が“さんま-キムタク”の関係性を象徴するエピソードとして再び取り沙汰される可能性が高そうです。

同じくさんま、次長課長・河本の“感動エピ”舞台裏を明かす—「笑いをひとつ損した」

明石家さんまが、次長課長・河本準一の“感動エピソード”の舞台裏を明かした。話題の発端は、10月29日放送のABCテレビ「これ余談なんですけど…」。河本が、私生活でも「泣かない」で知られるさんまに「それでも泣いたことはあるでしょ?」と尋ねたところ、さんまが「泣くのは(村上)ショージが亡くなった時に置いてある」とさらりと返答。共演陣が“鳥肌”と語るほどの空気になり、ネットでも“美談”として拡散していた。

ところが11月15日放送のMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」で、さんま本人がこの“美談化”をやんわり否定。「あの場は会話の流れの“返し”やねん」としつつ、「感動が勝ってもうて、“笑いをひとつ損した”っていう…」と芸人としての本音を吐露した。感動は否定しないが、バラエティの現場では最終的に笑いを取りにいくのが自分の矜持だと示した形だ。

河本が受け取った“盟友・ショージへの想い”という余韻は確かに強かった。一方でさんまは、過度に“美談”に寄ることで笑いの余地を狭めてしまう危うさを自戒気味に語る。長年の関係性が生んだ名フレーズは、涙の物語としても成立するが、当人にとってはあくまで“現場の最適解”を探る即興の一手だった、ということだ。結果、エピソードは「笑いと感動のせめぎ合い」というさんまの流儀を映す鏡に。SNSでは「やっぱり最後は笑いに戻す」「プロの距離感がすごい」と納得の声が広がっている。

アインシュタイン稲田“SNS乗っ取り”回想と、さんまの衝撃LINE

アインシュタイン稲田直樹さんが、過去自身のSNSアカウントが不正アクセスされた“乗っ取り被害”について語ったエピソードを、明石家さんまさんとのやり取りを交えて明らかにしました。

この出来事は、稲田さんのInstagramアカウントが昨年乗っ取られ、女性ファンに対して不適切なDMが送信された疑いや炎上騒動につながっていたものです。 稲田さんは自身のアカウントでは「すごく変なことに巻き込まれました」「全く身に覚えがない」と否定し、警察に被害相談をしていたことも公表しました。

番組出演時、明石家さんまさんは「定期的にくれる衝撃LINEがある」と笑いながら明かしました。お笑い界の大御所であるさんまさんからのLINEという“驚きのコミュニケーション”が、稲田さんのSNS乗っ取り事件を語る中で語られたことで、スタジオには笑いが起こったと報じられています。

稲田さんは、不正ログイン・乗っ取りがあった当時「すぐ収まるだろう」と淡く考えていたものの、現実には「仕事も減った」「SNSを当てにしていた告知が出来なかった」など影響を受けたと振り返りました。また、さんまさんら先輩芸人から「大丈夫か?」と連絡を受け、「おかげで芸人仲間に助けられた」とも語っており、芸人界での人間関係・繋がりのあたたかさも浮かび上がりました。

このエピソードは、「芸人・稲田直樹」という個人がSNSトラブルに巻き込まれ、トップ芸人・明石家さんまとの“やりとり”を交えながら、笑いと苦労と安堵が詰まったものとして注目を集めています。SNS時代の芸能人が抱えるリスクと、同時に“芸人同士の助け合い”が垣間見える切り口にもなっています。

つぶちゃん日常 Season10 第4話「届きそうで、届かない手」

扉の向こうにいるのに、触れられない。
「会いたい」気持ちが、思っていたのとは違う痛みを連れてきた夜。

静かな波の音だけが響く海辺の塔。
光の扉の向こうには、優しく笑う“あの家族”の姿があった。
つぶちゃんは小さく息を呑む。胸がぎゅっと痛くなる。
「……やっと、見つけたのに」
伸ばした手の先は、ふれているようでふれていない。
薄い光の膜に遮られるように、温度がまったく伝わってこなかった。

扉の向こうの家族は、気付いているのかいないのか、笑顔のまま動かない。
それでも、どこか――つぶちゃんに手を伸ばそうとしているようにも見えた。
ランタンの灯りが揺れ、波の音にまぎれて微かな囁きが聞こえる。

──「ま だ こ な い で」

ゆっくり、確かにそう聞こえた。

驚いたつぶちゃんは思わず手を引っ込める。
隣の青い相棒は、不安そうに何度も瞬いている。
灯台の光が遠くで淡く回る。
潮風の中で、つぶちゃんはひとり静かに呟いた。

「帰りたいのは、わたしの方なのに……」

だけど涙はこぼれない。
代わりに心の奥で、ひとつの“疑問”が芽生えた。

──どうしてあの人たちは、戻ってきてほしくないみたいな声を出したんだろう?

その疑問が、まだ知らない大きな真実へつながっていくことも知らずに。

笑いの裏には、いつも温かい人間味がある――
明石家さんまさんの歩みを振り返ると、そんな言葉が自然と浮かびます。
どんな時代でも、明るさと前向きさを忘れない姿勢。
それこそが、エンタメの原点なのかもしれません。
今夜も、笑顔を胸にゆっくり休んでください。
それでは、おやすみなさい。

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