
今日も一日、おつかれさまでした。
エンタメの世界では、嬉しいニュースも、驚きの展開も、そして心を動かす瞬間もありました。
日々たくさんの話題が生まれる中で、今夜もその中から“気になる光”をすくいあげてお届けしていきます。
どうぞ最後まで、ゆっくりとお付き合いください。
新作アクションRPG『つるぎ姫』2026年早期アクセス予定
株式会社213℉(ファーレンハイト213)は、PC(Steam)向け新作横スクロールアクションRPG「つるぎ姫」が、2026年中に早期アクセス開始を目指すと、2025年11月29日に公式発表しました。あわせて、新キービジュアルおよび最新トレーラー、ゲームの基本サイクルの一部が公開され、公式Discordサーバーも開設されています。
「つるぎ姫」は、“決戦までの100日間”をプレイヤー自身がどう過ごすかで物語やエンディングが分岐する――“運命さえクラフトする”ことをコンセプトとしたアクションRPGです。戦闘・育成・探索・ストーリー選択、さらに“妹”との関係性など、多層的な要素が絡み合うゲームデザインが特徴。横スクロールアクションに加え、RPG的な自由度や選択肢が豊富に用意されており、プレイヤーの判断が大きな意味を持ちます。
開発には、キャラクターデザインに著名イラストレーター 黒星紅白 氏、音楽に 石元丈晴 氏が参加。さらに、かつて Fate/Grand Order のクリエイティブプロデューサーを務めた 塩川洋介 氏が、独立後初めて手がけるタイトルという点も注目されています。制作者側の経験と実績を背景に、インディーゲームながらもクオリティと野心を感じさせる作品です。
公開されたトレーラー映像では、美しくもどこか陰のある世界観、そして“浮遊する剣”や“千刀流”といった多種多様な武器スタイル、ダッシュや回避などの軽快なアクションも確認できます。プレイヤーが100日間で準備を整え、決戦に挑む「戦う前の準備期間」をじっくり楽しむ構造は、従来のアクションRPGとは一線を画すデザインだと言えるでしょう。
これまで何度かリリース延期のアナウンスもありましたが、今回の発表では明確に「2026年早期アクセス開始を目指す」というスケジュールが提示されたことで、特にSteamユーザーやインディーゲームファンの間で期待が高まっています。今後の続報には、ウィッシュリスト登録や公式Discordのチェックがおすすめです。
インディー大型番組「INDIE Live Expo 2025.11.29」配信
インディー大型番組「INDIE Live Expo 2025.11.29」は、その名の通り2025年11月29日に配信された世界最大級のインディーゲーム情報番組です。主催はINDIE Live Expo実行委員会で、日本語・英語・中国語・韓国語の4言語同時配信。YouTubeやニコニコ、Twitchなど複数プラットフォームで世界中のプレイヤーに向けて生放送されました。
今回の放送では、100本以上のインディー新作・最新情報が一気に公開。Acacia×ジー・モードによる新作ノベルRPG「配信少女ノ裏垢迷宮」の最新トレーラー初公開、room6らによる横スクロールADV「アベマリロケット - Captain Patchwork -」発表、講談社ゲームラボの「わびさび寿司ダービー」「1999トコヨビル」「子どもたちの庭」「4DEAD」など、多彩なタイトルが紹介されました。
さらに、優れたインディー作品を表彰する「INDIE Live Expo Awards 2025」も同番組内で実施され、大賞には“権力”をテーマにしたシミュレーション作品「スルタンのゲーム」が選出。ほかにも、事故物件を舞台にした「事故物件だよ!うらみちゃん」2026年発売決定や、「Core Keeper」Switch 2版&大型アプデ情報など、既存人気作の新展開も明らかになりました。
次回のINDIE Live Expoは2026年春配信予定とアナウンスされており、タイトル募集や連動セールなどの詳細は公式サイトや公式Xで順次告知される予定です。
🌙 つぶちゃん日常 Season11−4話『まだ名前がない夜』

呼びたい気持ちだけがそっと育っていく夜。
その夜も、つぶちゃんの家のテーブルには
昨日と同じ三つの灯りがそろっていました。
つぶちゃんの前には、開かれた黄金の本。
ページのすき間からこぼれた光の粒が、
そっとテーブルの上を漂っている。
向かい側では、フードの子がランタンを両手で抱えながら
静かに微笑んでいた。
その笑顔は、昨日よりずっと柔らかい。
ぴーくんは二人のあいだでふわりと浮かび、
青い光で光の粒をやさしく照らしている。
つぶちゃんは、何度か口を開きかけては閉じた。
「えっと……その……」
名前を呼びたい。
でも、まだ“違う気がする”。
「ランタンの子」と呼ぶには、もう少し近くて、
でもいきなり特別な名前をつけるには、
まだ知らないことが多すぎる。
言葉にならないまま、視線だけが行ったり来たりする。
フードの子は、そんなつぶちゃんを見て
少しだけランタンを持ち上げた。
「ねえ、この灯り……
ここにいると、前よりあたたかい気がするんだ。」
たわいもないひとこと。
でも、その言葉のおかげで、
つぶちゃんの胸のつかえが少しだけほどける。
「……うん。ここは、そういう場所だから。」
それ以上、名前の話は出なかった。
でもその夜、黄金の本の余白には
“まだ文字になっていない呼び方”が
静かに芽を出したような気がした。

今夜のエンタメにも、それぞれの想いと物語がありましたね。
話題は変わっていくけれど、心に残る何かがひとつでもあったなら嬉しいです。
明日もまた、新しいニュースとともにこの夜で会いましょう。
それでは、おやすみなさい。