いいとも便

夜のいいともエンタメ便Vol.144

今日も一日、おつかれさまでした。
エンタメの世界では、嬉しい発表や驚きのニュースが続き、
そのたびに少しだけ気持ちが動いたり、前向きになれたりします。
今夜も、そんな“今日の光”をそっとすくいあげながら、
ゆっくりとお届けしていきます。
どうぞ最後までお付き合いください。

千原ジュニア、「フェイク漫談」に苦言

お笑いタレントの千原ジュニアさんが、ABEMAの情報番組「ABEMA的ニュースショー」(11月30日配信)で、いわゆる「フェイク漫談」に苦言を呈し、芸人界に一石を投じました。番組ではまず、宮城県女川町が公式Xに「クマが目撃された」と注意喚起する投稿を行ったものの、実は画像がフェイクだったことが判明し、のちに投稿を削除・謝罪したニュースを紹介。フェイクコンテンツの危険性や、視聴者の不安をあおる情報発信の在り方が議論されました。

この流れで意見を求められた千原さんは、「まあ、フェイク漫談をする芸人もいっぱいいますからね」と、実際の出来事を話しているように見せかけて盛りまくる芸人が多い現状に触れます。さらに、共演していたお笑いタレント・マンボウやしろさんも「けっこう多いと思いますね」と同調すると、千原さんは「いや〜だから、あれはいかがなものかと思いますね」とあらためて苦言を重ねました。

漫談やトークでは多少の誇張や脚色は付き物ですが、あえて「フェイク漫談」という言葉を使ったことで、「全部本当の話」と信じて聞いているお客さんや視聴者との信頼関係をどう考えるべきかという問題提起にもなっています。番組自体も“ニュースを独自目線でしゃべり倒す”スタイルが売りですが、その中心にいる千原さんが、笑いの世界での“フェイク”に線を引いた格好です。

「JCミスコン2025」“日本一かわいい中学生”決定

静かな自信を感じさせる ほの さん。
視線、仕草、立ち姿──すべてが整った1枚。
“中学生とは思えない完成度”と話題になるのも納得。

“日本一かわいい女子中学生”を決める「JCミスコン2025」のファイナル審査が、11月30日に都内で行われ、鹿児島県出身・中学1年生の「ほの」さんがグランプリに選ばれました。応募総数は約3万5000人。全国から集まった応募者の中から書類・各種SNS審査などを経て14人のファイナリストが選出され、その頂点に立ったかたちです。

ほのさんはカラーコンタクトブランド「candy magic」審査枠から勝ち上がったファイナリストの1人で、鹿児島県出身の中学1年生。MBTIはESFPで、趣味はピックルボール、特技はダンスと紹介されています。好きな言葉に「努力は報われる」を挙げており、ファイナリスト連載のインタビューでも「小6のときにファイナリストの動画を見て、自分もこの中に入りたいと思った」とコンテストへの憧れと挑戦のきっかけを語っていました。

「JCミスコン」は“みんなで選ぶ、日本一かわいいJC”をコンセプトに、SNS投票やライブ配信アプリなどを活用した視聴者参加型の審査スタイルが特徴。外見だけでなく、夢に向かって努力する姿や人柄にも光を当てるコンテストとして継続開催されており、これまで「僕が見たかった青空」秋田莉杏さんや、Seventeenモデルの小國舞羽さんらを輩出してきました。

グランプリを獲得したほのさんには、賞金50万円、「TGC teen 2026(仮)」出演権、次年度コンテストのアンバサダー就任、協賛ブランドによるカラーコンタクト1年分やアパレルブランド「SPINNS」のビジュアルモデル契約など、多くの特典が用意されています。今後はモデル・インフルエンサーとして活躍し、自身のコスメブランドをプロデュースすることを夢として掲げており、“日本一かわいい中学生”としての第一歩に注目が集まっています。

🌙 つぶちゃん日常 Season11−5話灯花(とうか)と呼んだ夜

消えそうだった小さな灯りに、
はじめて「灯花」という名前が追いついた夜。

その夜は、いつもより風の音が大きかった。

窓の外で木々がざわめき、カーテンがふわりと揺れるたび、
テーブルの上の小さなランタンの炎も、心細そうに揺れる。

「……大丈夫?」
つぶちゃんが思わず声をかけると、
フードの子は笑おうとして、少しだけ目を伏せた。

「時々ね、前のことを思い出しそうになると、
 灯りがうまく保てなくなるんだ。」

ランタンの灯りが、またひとつ細くなる。
テーブルにこぼれていた光の粒も、さっきよりだいぶ少ない。

もし、この灯りが消えてしまったら——。
この子がどこかに戻ってしまったら。

そう考えた瞬間、つぶちゃんの胸がぎゅっと痛くなった。

気づいたときには、もう口が勝手に動いていた。

「消えないで……ここにいてよ、灯花(とうか)。」

ぽつりと落ちた、そのひと言。

フードの子が、驚いたように顔を上げる。
ぴーくんも、窓の外の星も、息をひそめたみたいに静かになる。

次の瞬間——
ランタンの炎が、ぱちんと弾けて一気に明るくなった。

ガラスの内側に、やわらかな金色の文字が浮かび上がる。
「灯花」と読めるその文字が、テーブルの上に丸い光の輪を描いた。

「いま……わたしの名前、呼んだ?」

涙をにじませながら問うフードの子に、
つぶちゃんは頬を赤くして、でもまっすぐうなずく。

「灯りが咲いたみたいだなって思って……
 だから、灯花。
 もし嫌じゃなかったら、ここでの名前にしてほしい。」

少しの沈黙。
それから、炎よりあたたかい声が返ってきた。

「……嫌じゃない。
 ううん、すごく好き。
 ここでのわたしを、ちゃんと見つけてもらえた気がする。」

ぴーくんが、うれしそうにきゅるんと鳴く。
テーブルの上では、黄金の本のページがそっとめくれ、
あたらしい行に「灯花(とうか)」という名前が刻まれていく。

この夜、“ランタンの子”は、
ようやくみんなにとっての「灯花」になった。

今夜のニュースの中にも、笑顔や驚き、そして静かな余韻がありましたね。
エンタメは、日常の合間に小さな灯りをともしてくれる存在。
その温かさを胸に、また明日へ。
それでは穏やかな夜をお過ごしください。おやすみなさい。

-いいとも便
-